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「あなたの顔が見えてこないんですよ」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月25日
誰もいないガランとした自宅のアパートで、藤沼悟は今日言われた言葉を思い出していた。漫画家の夢を追う悟は、出版社の編集にそう言われて持ち込み原稿をにべもなく否定されたばかりだった。#みんなで僕街 pic.twitter.com/qPQ58fABLF -
漫画家の夢を追うための現実―ピザ屋のバイト。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月25日
同僚の片桐愛梨は、何かと悟のことを気にかけていた。今日も宅配に出かけようとする悟にいたずらっぽい笑みを浮かべながら声をかける。
「ピザ、途中で食べちゃダメだよ」#みんなで僕街 pic.twitter.com/fmqv231YYo -
現在の気温21度、13時15分。電光掲示板が昼下がりの過ごしやすい午後を明示している。信号待ちをする小学生。お弁当屋に並ぶサラリーマン。引越し屋のトラック。何気ない日常のひとコマを、悟が乗ったバイクが通り過ぎていく。#みんなで僕街 pic.twitter.com/v9WyPCM0MR
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月25日 -
その時、何かが起きる予兆を悟は感じとっていた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月25日
「探せっ、違和感を探すんだ!」
一見、何事もなさそうな平和な日常のなかに、異変のヒントが隠されている。それを見つけ出さないかぎり、これから起きる不吉な未来を防ぐことはできない。どこだ? -
@bokumachi_movie トラックだ!
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月26日
人通りも多い道で交差点も近い割に減速しきっていない。運転手に何か異常があったのかもしれない。悟はあわててUターンし、通り過ぎるトラックを追う。#みんなで僕街 pic.twitter.com/XPLE3V8xfg -
@bokumachi_movie 暴走するトラックに並走し、運転席のドアを乱暴にたたいて「止まれ!」と大声を張り上げる悟。しかし、ドライバーは速度をゆるめるそぶりもない。それもそのはず、運転席でドライバーの体は完全に力を失っている。 pic.twitter.com/w4HLckVubp
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月26日 -
いったいどうすれば?!
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月26日
トラックが向かう先にはどんな惨事が待っているかわからない。でも、このまま併走していては自分の命も危険だ。
身を引いてなりゆきを見守るべきか?
命を賭して呼びかけを続けるべきか?
それとも…?#みんなで僕街 -
@bokumachi_movie 悟の覚悟はトラックの進路を微妙に変化させた。だが次の瞬間、死角から現れた対向車が悟を宙にハネ飛ばした。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月27日
「…おれひとりいなくなったっていいか」
いつもより近くにある太陽に手を伸ばしながら、悟は心のなかでつぶやいた。#みんなで僕街 -
悟はなぜか子どもの頃のことを思い出していた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月27日
走馬灯というやつか。
お祭りの屋台で母に買ってもらったヒーローのお面。
よく遊んだ友だち。
そして、まっしろな雪の中、赤いランドセルを背負った淋しげな顔をした女の子の姿―。#みんなで僕街 pic.twitter.com/2NKd9MugEf -
悟が目を覚ますとそこは病院のベッドの上だった。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月27日
傍らではなぜかバイトの同僚である片桐愛梨が笑顔を向けている。
愛梨によれば、奇跡的にも惨事はまぬがれ、運転中に亡くなっていたドライバーと悟以外にけが人は出なかったようだ。#みんなで僕街 pic.twitter.com/3h3HZnb7Vk -
愛梨は右手でつくったハサミをおもむろに悟の目の前にさしだすと、チョキチョキチョキ……と空気を切り取りはじめた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月27日
「なーんか、薄い膜でおおわれてる気がして」
愛梨の天真爛漫な所作にとまどう悟。#みんなで僕街 -
「藤沼さんって、もしかして超能力者?」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月27日
愛梨の唐突な質問にうろたえる悟。リバイバル能力のことに気づいているのだろうか?それとも交通事故に遭いながら奇跡的に軽いけがで済んだことを言っている?愛梨にどう返事をすべきだろう?#みんなで僕街 -
無防備に距離を縮めてくる愛梨だが、バイト先の同僚にリバイバル能力のことを打ち明けることもない。ここは適当にはぐらかそう。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月28日
愛梨も別段こだわる風でもなく、「お母さん、来てたよ」と言付けると小さく手を振って病室を後にした。#みんなで僕街 pic.twitter.com/B4fdUr07Ey -
退院してアパートにもどると玄関の鍵が開いている。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月28日
「おかえりー」
狭い台所で食事を作っている母の佐知子が悟を出迎える。
北海道で暮らす母とはもう10年以上も離れてくらしているが、懐かしさより気恥ずかしさが勝ってしまう。#みんなで僕街 pic.twitter.com/ppsVOLFjYa -
当分ここに住むという母の申し出を、仕事もあるし漫画だって…と、どうにか理由をつけて断ろうとする悟。が、佐知子も引くつもりはない。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月28日
「あたし一人居るくらいで描けなくなるような漫画なんて、元々描けないってことだべさ?」#みんなで僕街 pic.twitter.com/wwvrZwNaxq -
スーパーから買い物袋を下げて出てくる悟と佐知子の母子。そこに「藤沼さん!」と愛梨が手を振ってやってくる。追いかけっこをする子どもたち。ゆるキャラの手から放たれた風船。路傍に停められたワゴン。おだやかな午後のひととき。#みんなで僕街
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月28日 -
このおだやかな時間の中にも、悟は不吉な未来を感じとっていた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月28日
―違和感を探さなくては。
ここには人が多すぎる。母も、愛梨もいる。何事も起きてはならない。神経を研ぎ澄ませ。違和感を探すんだ!#みんなで僕街 -
父娘と思しき2人が路傍に停められたワゴンに乗り込もうとしている。悟は、男を険しい表情で見つめている母に気づいた。男は母の視線を逸らし、女の子を残してワゴンで走り去る。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月29日
時は進み始めた。何かを防ぐことができたようだ。#みんなで僕街 pic.twitter.com/0hJokuFmuT -
悟の姿を見つけ、屈託のない笑顔を浮かべながら駆け寄ってくる愛梨。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月29日
一度病院で顔を合わせたことがある愛梨に、佐知子が声をかける。
「愛梨ちゃん、だよね?よかったらカレー食べに来ない?」#みんなで僕街 -
悟の家の食卓でカレーを食べる3人。漫画の画材一式をあわてて隠したのに、母が愛梨に話してしまったようだ。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月29日
「藤沼さん漫画家さんだったんですね。なんかあると思ってた」
何者でもない自分を持ち上げられても、胸が痛むだけだ。#みんなで僕街 -
カレー団欒を終え、悟の家を後にする愛梨。愛梨を送って並んで歩いている悟だが、何を話せばいいのやら。でも、沈黙を埋めるために何か言わなくては!#みんなで僕街
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年2月29日 -
「うちの母、誰でも家にあげるんだよ」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月1日
昔から母は周囲への警戒心が薄く、家に鍵もかけないような田舎育ちなのだと伝えたつもりが…。愛梨には特別に思えた時間を台無しにする物言いになってしまった。
やり直し!
★リバイバル★ #みんなで僕街 pic.twitter.com/BN0MAc2R8a -
★リバイバル★
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月1日
悟の家の食卓でカレーを食べる3人。漫画の画材一式をあわてて隠したのに、母が愛梨に話してしまったようだ。
「藤沼さん漫画家さんだったんですね。なんかあると思ってた」
何者でもない自分を持ち上げられても、胸が痛むだけだ。#みんなで僕街 -
★リバイバル!★
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月1日
カレー団欒を終え、悟の家を後にする愛梨。愛梨を送って並んで歩いている悟だが、何を話せばいいのやら。でも、沈黙を埋めるために何か言わなくては!#みんなで僕街 -
「うちの母、誰でも家にあげるんだよ」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月2日
昔から母は周囲への警戒心が薄く、家に鍵もかけないような田舎育ちなのだと伝えたつもりが…。愛梨には特別に思えた時間を台無しにする物言いになってしまった。
やり直し!
★リバイバル★ #みんなで僕街 pic.twitter.com/g7LyIB9VGF -
★リバイバル★
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月2日
悟の家の食卓でカレーを食べる3人。漫画の画材一式をあわてて隠したのに、母が愛梨に話してしまったようだ。
「藤沼さん漫画家さんだったんですね。なんかあると思ってた」
何者でもない自分を持ち上げられても、胸が痛むだけだ。#みんなで僕街 -
「片桐くんは、なんでバイトしてんの?」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月3日
悟の踏み込んだ質問に驚いた風の愛梨だったが、やがて口を開いた。
「夢があるんだ」
アカの他人にそんな風に無防備な答えを返す愛梨に、悟は少し戸惑いを覚える。#みんなで僕街 pic.twitter.com/7OytpRaNtg -
「人に夢とか話しちまってさ、実現しなかったらどうしようとか思わない?」疑問を素直に口にする悟に、愛梨は答える。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月3日
「別に恥ずかしいとか思わないよ。・・・言葉ってさ、口に出してるうちに本当になるような気がする」#みんなで僕街 pic.twitter.com/keGPAOLbVL -
「そうかな」愛梨の言葉の真意をつかみ損ねる悟。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月3日
「うん、絶対そう」力強く返事をする愛梨の強さが悟にはまぶしかった。この子は、前を向いている。未来が恐くて一歩を踏み出せない自分とは違う。愛梨の後ろ姿が少し愛おしく思えた。#みんなで僕街 pic.twitter.com/VL5HHUaOTA -
アパートに戻ると、テレビのニュースが誘拐報道を伝えている。缶ビール片手にほろ酔いかげんの佐知子がおもむろに口を開く。「ねえ、覚えてるかい?あんたが小学校の時・・・近所で起きた事件。あんた、危ないとこだったんだよ」#みんなで僕街 pic.twitter.com/OXuVCzoGsp
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月3日 -
昨夜、母が口を滑らせた“事件”のことが気になって仕方がない。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月3日
悟はその手がかりを見つけるため古本屋に来ていた。そして一冊の本を手に取る。これを読めば母がいう事件のことがわかるはずだ。#みんなで僕街 -
悟は手にとった“昭和事件史”の中程に目当ての記事を見つける。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日
『石狩市連続誘拐殺人事件』
北海道のシリアルキラー・白鳥潤死刑囚の写真、そして被害者の名前“雛月加代(11)”の文字が悟の目に飛び込んできた。#みんなで僕街 pic.twitter.com/HLB7Nfb07q -
ふいに悟の脳裏に19年前の光景が思い出されていた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日
楽しげに野球をしているクラスメートを少し離れた場所から見ている小学生の悟。「みんなと野球やらんの?」とやさしく声をかけてくれたのは、白鳥潤という名のお兄さんだった。#みんなで僕街 pic.twitter.com/NUgY6Hpwuf -
「ちょっぴりの勇気だよ。みんなに声かけてみたら?恥ずかしがらんで、勇気をもって」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日
そう励ましてくれた白鳥潤のおかげで悟はひとりぼっちとお別れできた。しかし、その半年後に白鳥は連続殺人事件の容疑者として逮捕される。#みんなで僕街 pic.twitter.com/UmsUGRwTq7 -
「違う!あの人は犯人じゃない!」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日
悟は必死で訴えたが、母や大人たちには聞き入れてもらえなかった。ひとりぼっちだった自分を救ってくれた白鳥の嫌疑を晴らすことができなかった。無意識にフタをしていた記憶がどっと溢れ出した。#みんなで僕街 pic.twitter.com/DNleoicWu2 -
かごの中、一匹のハムスターが回し車を走り続けている。#みんなで僕街 pic.twitter.com/G7kmIFiqKu
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日 -
悟、バイトを終えてアパートに帰ってくると、またドアの鍵が開いている。呆れながら部屋に入ると…母の佐知子がぐったりとして床に倒れていた。脇腹を包丁で刺され、床にはおびただしい血が流れている。#みんなで僕街 pic.twitter.com/kt7p8ZA6gq
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日 -
「母さん・・・母さん!!」#みんなで僕街 pic.twitter.com/ftC2Hha2E2
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日 -
「リバイバル…起きてくれよ!起きろ!」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月4日
こんなときこそ現実をリセットできるリバイバル能力が役に立つはずなのに。どうすればいい?どうすればリバイバルが起きてくれるんだ? #みんなで僕街 -
「母さん…今までごめん…親孝行のひとつもしてこなかった…。母さん、母さん!」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月5日
母に懺悔の言葉を投げかけてみたが、答えはない。それにリバイバルも起きない!「なんで・・・何でだ!?」#みんなで僕街 pic.twitter.com/FppMkV9W3j -
その時、ベランダから下に誰かが飛び降りる音が聞こえた。外を見ると、下から悟のほうを振り向く男の姿が。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月5日
「…あいつか!」
何で母さんを…という疑問をひとまず打ち消すように、衝動に駆られた悟が勢いよく窓から飛び出していく。#みんなで僕街 pic.twitter.com/UHFmI4RG42 -
必死になって男の後を追うが、悟は自らも警官に追われていることを知る。両手は血で真っ赤に染まっている。この状況では悟が立派な容疑者だ。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月5日
そこへ悟の姿を見つけた警官が迫ってくる。どうする?#みんなで僕街 -
逃げるしかない。血に染まった両手、二階からの逃亡。この状況ではどんな説明も信ぴょう性を持たない。警官を振り切ろうと必死で逃げる悟だが、ついに路地裏に追い込まれてしまう。そしてまさに絶体絶命となった次の瞬間…。#みんなで僕街 pic.twitter.com/ck2haN8n6p
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日 -
一瞬、目の前が真っ白になったかと思うと、悟はどこか懐かしく、見覚えのある場所にいた。リバイバルが起きたのか?でもおかしい。さっきまで夜だったはずなのに今は昼だ。それに雪も降っている。いったい何が起きた!?#みんなで僕街 pic.twitter.com/lXFU08M17M
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日 -
「急がんと、遅刻するぞー」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日
ランドセルを背負った小学生が追い越していく。#みんなで僕街 pic.twitter.com/6dAc1nxttr -
小学校の壁に大きく貼られた垂れ幕。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日
『昭和63年アイスホッケー部優勝』#みんなで僕街 pic.twitter.com/9FYbU3mNPE -
学校のガラス扉に映っていたのは…小学生の悟の姿だった。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日
「・・・嘘だろ?」#みんなで僕街 pic.twitter.com/0U911qvt9d -
「これは…リバイバルってことか?」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日
小学生の姿になった自分。18年前に過ごした小学校。見覚えのあるクラスメートたち。教室の入口で立ち尽くす悟に、担任教師の八代が声をかける。
「どうした、悟。早く席につけ」#みんなで僕街 pic.twitter.com/5c7teKcbFS -
「席につけ」と言われれも…どこが自分の席なのか覚えていない。どうする?#みんなで僕街
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月6日 -
教室を後にすることもできたが、悟は無意識にここに残る選択をした。とりあえず空いている席に座ろうとしたが、笑い声が起きる。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月7日
「寝ぼけてんの、悟?そこ、雛月の席だべ」
雛月は今日も遅刻か…と担任の八代が意味深につぶやく。#みんなで僕街 pic.twitter.com/sc0za7D0eu -
学校を終え、家路を急ぐ悟。何年も通った懐かしい通学路。だが今はそんな懐かしい思いよりも、母が無事でいるかどうかが気にかかる。一度は自分の手の中で冷たくなってしまった母。もう一度母の温もりを感じたい―。#みんなで僕街 pic.twitter.com/YbqjxQBUNQ
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月7日 -
家のドアを勢いよく開けると、そこには母の姿があった。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月7日
「おかえり」
台所で料理をする母が悟に小さく微笑む。
生きてる…母さんが生きてる。#みんなで僕街 pic.twitter.com/IUi0J7WBfJ -
食卓には悟の大好きだったハンバーグが並び、目の前には母がいる。悟の両目から図らずも涙がこぼれ落ちる。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月7日
当たり前に流れていた時間…
忘れていた?
いや、気付かなかったんだ。
何気なく過ごしていた。失ってしまった時間…#みんなで僕街 pic.twitter.com/JJjqCPywp4 -
失った時間…?いや、失ったんじゃない。これはリバイバルだ。母さんを救うチャンス、この時間を取り戻すチャンスなんだ。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月7日
でもなんでこの時代なんだ?
18年前―。いったい何があった?#みんなで僕街 -
悟は昭和事件史の記事を思い出していた。そう、18年前といえば、あの連続誘拐殺人事件で雛月加代が殺された年だ。ひょっとしたら、母さんが目撃した誘拐未遂と、雛月の事件は何か関係しているんじゃないのか?#みんなで僕街 pic.twitter.com/Fj6H60Rbyx
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日 -
授業中、雛月の足のあざを見つける悟。悟を気にしている賢也。賢也は悟の友人の中でも中心的な存在で、大人びている。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日
「卒業文集の雛月のとこ、読んでみればいいよ。意外とおもしれえから」
悟、さっそく卒業文集を確かめてみる。#みんなで僕街 pic.twitter.com/mUwJJXxh0R -
『私だけがいない街 雛月加代』
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日
遠い島に、行ってみたい。つらいことも、悲しいこともない島。―
ページに綴られた言葉のひとつひとつが、雛月の境遇を物語っていた。悟には、雛月の助けを求める声が聞こえてくるようだった。#みんなで僕街 pic.twitter.com/ss29vaoDNU -
雛月はその日も雪降る公園にひとり立っていた。子どもだった悟は変わり者、くらいにしか思っていなかった。でも今にして思えば、雛月はここでじっと不幸と戦っていたんだ。悟は思い切って雛月に声をかけた。「友達になってほしいんだ」#みんなで僕街 pic.twitter.com/NxaHjrz4jE
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日 -
「バカなの?」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日
間髪入れずにぴしゃりと弾かれた。思わず言葉を詰まらせる悟に、雛月が追い打ちをかけるように言う。
「藤沼ってさあ、ニセモンだべさ」#みんなで僕街 pic.twitter.com/6HQd5Fhm0N -
悟、同様を隠せない。短い言葉で自分のすべてを見透かされた、そんな気がしていた。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日
「みんなに好かれようとしてフリしてるでしょ。笑ってるフリ、やさしいフリ。ほんとの顔が見えない」#みんなで僕街 pic.twitter.com/K50qj5SPDK -
「それでも俺は人に好かれたい。友達が欲しい。だから、フリでもしないよりいいかなって」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016年3月8日
押し黙る雛月。彼女の心を溶かすにはどうしたらいいだろう?そんなとき、18年後の世界で出会ったあの言葉が、悟の心に思い出されていた。#みんなで僕街 -
「言葉って、口に出して言ってるうちに、ほんとうになる気がするから」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016, 3月 9
今から18年後の世界、ふさいでいた自分の前に不意に現れた女の子が言ってくれた言葉。悟は、愛梨の言葉に自分も救われていたことにはじめて気づいた。#みんなで僕街 pic.twitter.com/h0w3YNmY5T -
「うん…あたしも、演じてるうちに、ほんとうになる気がするよ」
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016, 3月 9
不幸な境遇と対峙するために嘘を演じなくてはいけない雛月も、悟の言葉には共感する部分があったのだろう。わずかでも心を開いてくれた雛月に嬉しくなる悟。#みんなで僕街 pic.twitter.com/0XUqQ6jWPG -
「藤沼、手冷たくない?」 手袋なしの悟を気遣って、雛月が手袋を外して自分の手を重ねる。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016, 3月 9
悟はあらためて決意した。
この手から温もりを奪ってはいけない。雛月を守る。#みんなで僕街 pic.twitter.com/NEuyw0vzV8 -
そして、雛月を守ることで、母の命を救えるはずだ。よく考えれば、凶器の包丁には愛梨の指紋も残っている。彼女にも危険が及ぶだろう。
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016, 3月 9
そんな未来は変えてみせる。
たとえそれが、愛梨と出会うことのない未来だったとしても──。#みんなで僕街 pic.twitter.com/I46ppvwvvN -
CLEAR!!
— 映画『僕だけがいない街』公式 (@bokumachi_movie) 2016, 3月 9
悟は連続殺人鬼の魔の手から雛月、そして18年後の母と愛梨を救うことができるのか?さらに真犯人を見つけ、追い詰めることができるのだろうか?
映画「僕だけがいない街」は3月19日(土)より公開!#みんなで僕街https://t.co/4S1dMkXNm6