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この男いったい何者?

ザ・コンサルタント

Christian Wolf
武器マニア
完璧主義
暗殺スキルの達人
天才的頭脳
年収1000万ドルの資産家
命中率100%のスナイパー
顧客:世界中の悪人
無双のファイター

STORY

いくつもの顔を持つ新たなアンチヒーロー誕生!

 国、マフィア、一流企業─ アメリカ裏社会をたった一人でかき回す男の真の目的とは?

田舎町のしがない会計コンサルタント、クリスチャン・ウルフに舞い込んだ、大企業からの財務調査依頼。彼は重大な不正を見つけるが、なぜか依頼は一方的に打ち切られる。その日から、何者かに命を狙われるウルフ。実は彼は、麻薬カルテル、武器商人、殺し屋、マネー・ロンダリングの達人など、世界で最も危険な顧客を抱える“裏社会の掃除屋”でもあった。数字に関して天才的頭脳を持ち、完璧な闇の会計術で悪人たちの裏帳簿を仕切る一方、命中率100%の狙撃の腕と暗殺術を身に着けた彼は決して彼らの餌食になることはない。アメリカ政府も彼の存在に目をつけ、身元を洗うが、名前は偽名、本籍・私生活も不明、すべてが謎に包まれたウルフの正体を掴めない。そして彼の周りで大量に挙がる死体の山—大企業の不正を暴き、マフィアと違法な取引を重ね、国に追われてまで危険な仕事に手を出す、この男の真の目的とは?壮大な謎のパズルが最後にすべてはまった瞬間、もう一度最初から観たくなる、新たなるサスペンス・アクションの傑作の誕生だ!主演はアカデミー賞®7部門にノミネートされ、作品賞始め3部門に輝いた『アルゴ』の監督・主演を務めた俳優ベン・アフレック。共演は『マイレージ、マイライフ』で同賞にノミネートされたアナ・ケンドリック、『セッション』でオスカーを手にしたJ・K・シモンズ。

全米映画ランキング初登場No.1!

CAST

  • Christian Wolf

    クリスチャン・ウルフ

    ベン・アフレック

    監督・俳優・脚本家・プロデューサーとして活躍し、米アカデミー賞を2度受賞。
    2016年には世界的大ヒットとなった『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』でブルース・ウェイン/バットマンを演じた。17年11月に全米公開予定のアクション・アドベンチャー『Justice League』でも再び同役を演じる。また、バットマン単独の新作では主演に加え、監督も務める予定である。さらに、17年1月全米公開予定の時代物アクション・ドラマ『Live by Night』では、デニス・ルヘイン著の小説に基づき脚本を執筆し、監督・主演を務めている。
    初めて大きな注目を浴びたのは、マット・デイモンと脚本を共著し、共演した1997年の名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で、ふたりは米アカデミー賞脚本賞をはじめ、ゴールデングローブ賞、ヒューマニタス賞などを受賞した。
    2度目のオスカー受賞は、監督・製作・主演を務め、高い評価を受けてヒットした12年の『アルゴ』。人質事件が起きたイランから6人のアメリカ人を救出するという当時の極秘任務を描いた実話ドラマは、オスカー、ゴールデングローブ賞(ドラマ)、英アカデミー(BAFTA)賞の作品賞を含め、12年度公開作品として数々の最高の栄誉を獲得した。アフレック個人は、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞、クリティックス・チョイス映画賞の監督賞を受賞し、BAFTA賞主演男優賞にノミネートされた。また、米監督組合賞のほか、ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロブとともに米製作者組合賞を、アンサンブル・キャストの一員として米映画俳優組合(SAG)賞、ハリウッド映画賞、パームスプリングス国際映画祭の賞を受賞。同作は、作品賞に加え、オスカーの脚色賞と編集賞を受賞し、そのほかに4部門でノミネートされた。また、ナショナル・ボード・オブ・レビューとアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)の年間優秀作品10本の1作に数えられるなど、数多くの栄誉に輝いた。
    1998年に出演したジョン・マッデン監督のオスカー作品賞受賞作『恋におちたシェイクスピア』では、SAG賞キャスト賞を受賞。06年のサスペンス・ドラマ『ハリウッドランド』では不幸な運命の俳優ジョージ・リーブスを演じて高い評価を受け、プレミア上映されたベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を獲得。同作では、ゴールデングローブ賞、クリティックス・チョイス映画賞の助演男優賞にノミネートされ、ハリウッド映画祭では助演男優賞を受賞した。
    そのほかには、『アルマゲドン』(98)、『恋は嵐のように』(99)、『マネー・ゲーム』(00)、『パール・ハーバー』(01)、『チェンジング・レーン』『トータル・フィアーズ』(共に02)、『デアデビル』(03)、『世界で一番パパが好き!』(04)、『そんな彼なら捨てちゃえば?』『消されたヘッドライン』(共に09)、『カンパニー・メン』(10)、テレンス・マリック監督の『トゥ・ザ・ワンダー』(12)、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』(14)など、多彩な作品に出演してきた。
    監督デビューを飾った07年の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(未)では、デニス・ルヘイン著の小説に基づき、共同で脚本も執筆。同作ではナショナル・ボード・オブ・レビューの新人監督賞をはじめ、批評家協会賞をいくつか受賞し、ハリウッド映画祭の年間最優秀新人監督賞も受賞した。監督2作目は、同じく脚本を共同執筆した10年の『ザ・タウン』で、AFIの年間優秀作品10本の1作に入ったほか、キャストはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞アンサンブル演技賞を受賞。助演のジェレミー・レナーはオスカー、ゴールデングローブ賞、SAG賞の助演男優賞にノミネートされ、アフレック自身は脚本で米脚本家組合賞にノミネートされた。
    2000年、マット・デイモン、クリス・ムーア、ショーン・ベイリーとともに、製作会社ライブプラネット社を設立。初めて手がけたのは01年にHBOで放送されたTVシリーズ「Project Greenlight」で、新人フィルムメーカーが直面する数々の難問を舞台裏から捉えて批評家、視聴者および業界内の注目を集めた。同シリーズのセカンド・シーズンは03年にHBOで、サード・シーズンは05年にブラボー・チャンネルで、さらにフォース・シーズンはHBOで放送され、全シーズンでエミー賞にノミネートされている。
    映画界での華々しいキャリアに加え、政治活動、慈善活動を自ら熱心におこない、多くの慈善団体を積極的に支援している。10年3月には、米国基盤としては初の東コンゴ向けの支援と助成金提供の活動団体“東コンゴ・イニシアチブ(ECI)”を設立。これは、長年問題を抱えている地域で東コンゴの人々自身が、持続性があり、うまく機能する社会を創り出すことを目標にしている。

  • Dana Cummings

    デイナ・カミングス

    アナ・ケンドリック

    さまざまな分野、ジャンルで活躍し、その多彩な才能でファンを魅了し続ける米アカデミー賞ノミネート俳優。ミュージカル映画『ピッチ・パーフェクト』(12)で歌った「カップス」はマルチ・プラチナディスクとなり、2013年のビルボード誌大ヒット曲の1つになった。続編の『ピッチ・パーフェクト2』(15)は記録破りのオープニング興行成績をあげ、米国内ではミュージカル・コメディとして史上最高の興収となった。
    16年には、サンダンス映画祭でプレミア上映されたのちに全米公開されたインディペンデント映画『The Hollars』、ザック・エフロン、アダム・デバイン共演のコメディ『Mike and Dave Need Wedding Dates』に出演し、アニメのミュージカル・コメディ・アドベンチャー『Trolls』ではジャスティン・ティンバーレイクと声で共演している。17年にはインディペンデント映画のコメディ『Table 19』が全米公開予定。
    また、16年秋には、ユーモアあふれる自伝風のエッセイ集をタッチストーン(サイモン&シャスター刊)より出版予定。ケンドリックらしいウィットに富んだ、個性的な洞察力を通し、さまざまな不条理な体験談をつづっている。
    03年のサンダンス映画祭で人気を呼んだトッド・グラフ監督の『キャンプ』で長編映画デビュー。このカルトの名作での演技により、インディペンデント・スピリット賞デビュー演技賞、クロトゥルーディス賞助演女優賞にノミネートされた。その後、07年にサンダンス映画祭でプレミア上映されたジェフリー・ブリッツ監督の『Rocket Science』に出演し、インディペンデント・スピリット賞助演女優賞にノミネートされた。
    09年、ジェイソン・ライトマン監督が高い評価を得た『マイレージ、マイライフ』でジョージ・クルーニー、ジェイソン・ベイトマンと共演し、オスカー助演女優賞にノミネートされた。また、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞助演女優賞、MTV映画賞ブレイクアウト・スター賞を獲得したほか、米映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデングローブ賞、英アカデミー(BAFTA)賞、クリティックス・チョイス映画賞の助演女優賞にもノミネートされた。
    そのほかの主な出演作には、大ヒットした「トワイライト・サーガ」シリーズ――『トワイライト~初恋~』(08)、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(09)、『エクリプス/トワイライト・サーガ』(10)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 1』(11)――をはじめ、コメディ・ドラマ『50/50 フィフティ・フィフティ』(11/共演:セス・ローゲン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)、デヴィッド・エアー監督の緊迫感あふれる犯罪ドラマ『エンド・オブ・ウォッチ』(12/共演:ジェイク・ギレンホール)、『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』(13・未/共演:オリビア・ワイルド、ロン・リビングストン)、『ハッピー・クリスマス』(14・未)、ミュージカルの映画版『ラスト5イヤーズ』(14)、インディペンデント映画『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』(14・未/共演:ジェニファー・アニストン)、そしてメリル・ストリープ、ジョニー・デップら豪華キャストの一員としてシンデレラを演じた『イントゥ・ザ・ウッズ』(14)などがある。
    俳優としての出発点は舞台で、1998年にブロードウェイ・ミュージカル「High Society」でデビューし、ダイナ・ロード役でトニー賞ミュージカル部門助演女優賞にノミネートされた。12歳にしてのノミネートは当時のトニー賞史上2番目の若さだった。同作では、ドラマリーグ賞、シアターワールド賞を受賞し、ドラマデスク賞とFANY賞にノミネートされた。そのほかの主な舞台出演作には、「My Favorite Broadway/The Leading Ladies: Live at Carnegie Hall」(98)、ニューヨーク・シティ・オペラで上演された「A Little Night Music」(03/共演:ジェレミー・アイアンズ)などがあり、「ジェーン・エア」「小公女」のブロードウェイ版ワークショップにも参加した。

  • Raymond King

    レイモンド・キング

    J・K・シモンズ

    映画、TV、そしてブロードウェイ/オフブロードウェイの舞台と、幅広い役柄を演じてすばらしいキャリアを築いてきた米アカデミー賞受賞のベテラン俳優。
    2014年にサンダンス映画祭でプレミア上映され、観客賞とグランプリの2冠に輝いたデイミアン・チャゼル監督のドラマ『セッション』で主要な賞での助演男優賞をさらい、最後には米アカデミー賞を受賞した。マイルズ・テイラー共演の同作はほかに作品賞を含めて4部門でオスカーにノミネートされた。このジャズの鬼教師テレンス・フレッチャー役では、米映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリット賞、クリティックス・チョイス映画賞、英アカデミー(BAFTA)賞の助演男優賞を獲得。さらに、ニューヨーク、ロサンゼルス、トロント、シカゴ、ロンドンなど、米国内外の数多くの批評家協会賞でも助演男優賞に選ばれた。
    16年から17年の公開作、公開予定作も幅広いジャンルにまたがっている。エマ・ストーン、ライアン・ゴズリングと共演した『La La Land』(16)では、チャゼル監督と再び組んだ。ピーター・バーグ監督がボストン・マラソン爆弾テロ事件を取り上げた『Patriots Day』(16)にも出演している。17年には、コメディ『Bastards』(共演:オーウェン・ウィルソン、エド・ヘルムズ)、犯罪ドラマ『The Snowman』(共演:マイケル・ファスベンダー)、妻のミッシェル・シューマカーが監督のドラマ『I’m Not Here』、ロマンチック・ドラマ『The Bachelors』(共演:ジュリー・デルピー)が全米公開予定。さらに、17年11月にはアンサンブル・キャストの一員として出演したアクション・アドベンチャー『Justice League』が公開される予定で、DCコミックスのキャラクターの中でもとくに記憶に残るゴードン市警本部長を演じている。
    映画ファンの間では、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズ(02,04,07)のJ・ジョナ・ジェイムソンとして、また、ジェイソン・ライトマン監督のコメディ・ドラマ『JUNO/ジュノ』(07)で演じたオフビートな父親マック・マクガフ役で知られる。ライミとはほかに、『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』(99)、『ギフト』(00)で、ライトマンとは『サンキュー・スモーキング』(05)、『マイレージ、マイライフ』(09)、『とらわれて夏』(13)でも組んでいる。また、コーエン兄弟作品には『レディ・キラーズ』(04)、『バーン・アフター・リーディング』(08)に出演した。
    その数多い映画出演作には、ラッセ・ハルストレム監督の『サイダーハウス・ルール』(99)、ゴア・バービンスキー監督の『ザ・メキシカン』(01)、『Off the Map』(03)、『オーシャン・オブ・ファイヤー』(04)、『国家誘拐』(07・未)、『ビンテージ・ラブ ~弟が連れてきた彼女~』『40男のバージンロード』『シンディにおまかせ』(いずれも09・未)、『ジェニファーズ・ボディ』(09)、『A Beginner’s Guide to Endings』(10)、『The Music Never Stopped』(11)、『ハード・ラッシュ』(12)、『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(12/共演:ブラッドリー・クーパー)、『スティーブ・ジョブズ』(13)などがある。最近では、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)でアーノルド・シュワルツェネッガーと、『マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり』(15・未)でスーザン・サランドン、ローズ・バーンと共演。また、アニメ映画『カンフー・パンダ3』(16・未)、『ズートピア』(16)では声の出演をした。
    TVでは、スターツ・ケーブルネットワークの新SFシリーズ「Counterpart」(16~)に出演する。NBCの「LAW & ORDER ロー&オーダー」では、シーズン4(94)にゲスト出演後、シーズン8~15(97~04)とシーズン20(10)にはドクター・エミール・スコダ役で準レギュラー出演した。HBOの人気ドラマ「OZ/オズ」にはヴァーノン・シリンガー役でレギュラー出演(97~03)し、TNTの人気シリーズ「クローザー」にはロサンゼルス市警の副署長ウィル・ホープ役でレギュラー出演(05~12)した。そのほかにも、70本以上のTV・ケーブル番組にレギュラー、準レギュラー、またはゲスト出演している。
    ブロードウェイの舞台では、「A Change in the Heir」(90)、「ピーターパン」(92)、「23階の笑い」(93~94)、「ガイズ&ドールズ」(95)、「ア・フュー・グッドメン」などに出演している。

  • Braxton

    ブラクストン

    ジョン・バーンサル

    マーベル・コミックスに基づくネットフリックス・シリーズ「Marvel デアデビル(シーズン2)」(16)にフランク・キャッスル、別名“パニッシャー”として出演して人気を博し、2017年から始まるそのスピンオフ・シリーズ「The Punisher」ではタイトルロールで主演する。
    映画でも、16年から17年にかけて出演作が次々に公開される。その中には、リチャード・アーミティッジ共演の時代物アドベンチャー『Pilgrimage』、レイク・ベル共演のスリラー『Shot Caller』、ジョン・ハム、リリー・ジェイムズ、ケビン・スペイシー、アンセル・エルゴート、ジェイミー・フォックス共演のアクション『Baby Driver』、エリザベス・オルセン、ジェレミー・レナー共演のスリラー『Wind River』、そしてドラマ『Sweet Virginia』などがある。また、父とともに製作会社ストーリー・ファクトリーを設立し、映画とTVのプロジェクト数作の製作準備中でもある。
    最近の映画出演作としては、13年にマーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒルと共演。14年には、デヴィッド・エアー監督が第二次世界大戦を舞台に描いたヒット作『フューリー』で戦車隊のひとりとしてブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャと共演した。15年には、サンダンス映画祭でプレミア上映され、グランプリと観客賞を獲得したアルフォンソ・ゴメス=レホン監督の『ぼくとアールと彼女のさよなら』(未)に出演したほか、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作アクション・ドラマ『ボーダーライン』でエミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロと共演した。
    そのほかの主な映画出演作は、初めて映画で大きな役がついたオリバー・ストーン監督の『ワールド・トレード・センター』(06/共演:ニコラス・ケイジ)、インディペンデント映画『デイ・ゼロ』(07・未/共演:イライジャ・ウッド、クリス・クライン)、『狼たちの報酬』(07・未/共演:ケビン・ベーコン)、『ナイト ミュージアム2』(09/共演:ベン・スティラー)、ロマン・ポランスキー監督がさまざまな賞を獲得した『ゴーストライター』(10/共演:ユアン・マクレガー)、『デート&ナイト』(10・未/共演:スティーブ・カレル、ティナ・フェイ)、『オーバードライヴ』(13/共演:ドウェイン・ジョンソン)、『リベンジ・マッチ』(13/共演:ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン)など。
    TVでは、ジェイムズ・バロウズ監督の「The Class」(06~07)で初めてシリーズの主役級を射止めた。トム・ハンクス、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮で各賞に輝いたHBOのミニシリーズ「ザ・パシフィック」(10)ではアンサンブル・キャストの一員に加わった。AMCの大ヒット・シリーズ「ウォーキング・デッド (シーズン1~3)」(10~12)ではゾンビの襲撃から生き残ったシェーン・ウォルシュ役を演じた。また、フランク・ダラボン製作総指揮によるTNTのシリーズ「Mob City」(13)に主演。15年には、ポール・ハギス監督による実話に基づくHBOのミニシリーズ「HERO 野望の代償」に出演した。そのほかにゲスト出演した人気シリーズには、「ボストン・リーガル (シーズン1)」(04)、「WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え! (シーズン2)」(04)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン6)」(05)、「ママと恋に落ちるまで (シーズン1)」(05)、「CSI:マイアミ3」(05)などがある。
    これまで30作以上に出演してきたベテラン舞台俳優でもある。ロサンゼルスのローグ・マシン・シアターの「Small Engine Repair」(11)では制作と主演を兼ね、オベーション賞にノミネートされた。同作はその後、13年にニューヨークでも上演された。そのほかの主な舞台出演作には、ランフォード・ウィルソン作「Fifth of July」(03/ニューヨークのシグネチャー・シアター)、ニール・ラビュート作「Fat Pig」(07/ゲッフェン・プレイハウス)、オフブロードウェイ上演の「アルトゥロ・ウイの興隆」、ワシントンD.C.で上演された「This is Our Youth」などがある。舞台への情熱が高じて、ニューヨーク州北部に自身のNPO劇団フォヴィア・フラッズを作った。
    大学に在学中、ロシアの格式ある劇団モスクワ芸術座で学ぶ機会を得た。モスクワ滞在中に、同地のアメリカン・レパートリー・シアターで、ハーバード大学のインスティテュート・フォー・アドバンスド・シアター・トレーニングのディレクターに才能を見いだされた。彼はアメリカン・レパートリー・シアターに招かれて学び、芸術修士号を取得して卒業した。
    かつては、アメリカのマイナー・リーグと、ヨーロッパのプロ野球リーグでプレーしたプロの野球選手だった。最近は、週に6回ボクシングをやるとともに、非行に走る危険性のある子供たちが自己鍛錬と職業意識を学べるようにボクシングを教えている。また、虐待されたピットブル犬を再訓練し、可愛がってくれる新たな家を見つける活動もしている。

  • Lamar Blackburn

    ラマー・ブラックバーン

    ジョン・リスゴー

    映画・TVでもよく知られているが、そのルーツは舞台にある。1973年、デイビッド・ストーリー作「チェンジングルーム」でブロードウェイ・デビューを飾ったわずか3週間後に、トニー賞演劇部門助演男優賞を受賞した。それ以来、20本以上の演劇、ミュージカルでブロードウェイの舞台に立っている。2002年の「成功の甘き香り」ではミュージカル部門でトニー賞主演男優賞を獲得し、「Requiem for a Heavyweight」(85)、「エム・バタフライ」(88~90)、「ペテン師と詐欺師」(05~06)、「The Columnist」(12)でトニー賞にさらに4度ノミネートされた。また、ドラマデスク賞には3度輝き、シアター・ホール・オブ・フェイム(演劇の殿堂)入りを果たした。そのほかのブロードウェイ出演作には、「My Fat Friend」(74)、「Trelawney of the “Wells”」(75)、「Comedians」(76~77)、「アンナ・クリスティ」(77)、「Bedroom Farce」(79)、「Beyond Therapy」(82)、「The Front Page」(86~87)、「モスクワからの退却」(03~04)、「みんな我が子」(08~09)などがある。2014年には、ニューヨークのパブリック・シアター主催シェイクスピア・イン・ザ・パークで「リア王」のタイトルロールを演じ、その後、ブロードウェイでエドワード・オルビー作「A Delicate Balance」(14~15)に出演した。
    07年、アメリカ人俳優としてはごくまれな例として、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに招かれ、ストラットフォード=アポン=エイボンでの「十二夜」でマルヴォーリオを演じた。08年には、リンカーンセンター・シアター・カンパニー用にワンマンショー「Stories by Heart」を創作し、その後、全米各地のツアーを続けている。また、アーサー・ウィング・ピネロ作「The Magistrate」(12~13)のタイトルロールをロンドンのナショナル・シアターで演じた。
    80年代初期に、『ガープの世界』(82)と『愛と追憶の日々』(83)で2年連続で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、映画界でも大きな足跡を残し始めた。これまで50本以上出演している映画には、『オール・ザット・ジャズ』(79)、『ミッドナイトクロス』(81)、『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)、『フットルース』『2010年』(共に84)、『ハリーとヘンダスン一家』(87)、『メンフィス・ベル』(90)、『リコシェ』(91)、『レイジング・ケイン』(92)、『クリフハンガー』『ペリカン文書』(共に93)、『シビル・アクション』(98)、『シュレック』(01)、『オレンジカウンティ』(02・未)、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)、『ドリームガールズ』(06)、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)、『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』『40歳からの家族ケーカク』(共に12・未)、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(14)などがある。14年の『人生は小説より奇なり』ではインディペンデント・スピリット賞主演男優賞にノミネートされた。 16年12月には、ジョン・マッデン監督の『Miss Sloane』でジェシカ・チャステイン、マーク・ストロングと共演。17年には、サルマ・ハエック、クロエ・セヴィニー、コニー・ブリットンと共演のコメディ『Beatriz at Dinner』が公開される予定。
    TV作品でも数多くの栄誉に輝いており、これまでにエミー賞に11回ノミネートされ、5回受賞。その内3回が人気コメディ・シリーズ「3rd Rock from the Sun」(96~01)で演じたエイリアンの指揮官ドクター・ディック・ソロモン役である。その役では、さらにエミー賞に3回ノミネートされ、主演男優賞部門で米映画俳優組合(SAG)賞を2回、ゴールデングローブ賞を1回、アメリカン・コメディ賞を1回受賞している。凶悪な殺人鬼でゲスト出演したショータイム放送の人気シリーズ「デクスター ~警察官は殺人鬼(シーズン4)」(09)では、エミー賞ゲスト男優賞とゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。エミー賞の初受賞は短編シリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー5」(86)だった。また、TV映画「ドン・キホーテ ~ラ・マンチャの男~」(00)ではSAG賞主演男優賞にノミネートされた。まもなく放送開始となるネットフリックスのオリジナル・シリーズ「The Crown」ではウィンストン・チャーチルを演じており、NBCの新コメディ・シリーズ「Trial & Error」では、妻殺しの容疑をかけられたエキセントリックな詩作法の教授を演じる。
    俳優業以外では、この10年ほどで児童向け絵本を9作出版しており、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに載った。最新作は「Never Play Music Right Next To The Zoo」(13)。また、アメリカの一流オーケストラとともに子供たちのためのコンサートを開き、子供向けアルバムを3作――「Singin’ in the Bathtub」(99)、「Farkle & Friends」(02)、そしてグラミー賞にノミネートされた「The Sunny Side of the Street」(06)――発表している。子供たちに芸術への関心をもたせ、芸術を子供たちにもたらすこれらの活動に対し、ニュー・ビクトリー・シアター・アーツ賞が贈られた。
    11年、ハーパーコリンズ出版より、35歳までの人生とキャリアを振り返った回顧録「Drama: An Actor’s Education」を出版。70年代のニューヨーク、ロンドン、そしてアメリカ各地の演劇界を鮮やかに描き、当時のそうそうたる俳優や演出家たちとのコラボレーションを生き生きと語っている。
    ニューヨーク州ロチェスター生まれだが、オハイオで育ち、ニュージャージー州プリンストンの高校を卒業後、ハーバード・カレッジ(ハーバード大学の学部)へ進学し、フルブライト奨学生としてロンドンのアカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマチック・アートで学んだ。これまでに、フルブライト生涯功労メダルを授与され、映画芸術科学アカデミー会員に招かれた。また、ハーバード大学人文学名誉博士号を贈られたことにより、俳優として初めてハーバード大学卒業式で訓示を述べた。

  • Marybeth Medina

    メリーベス・メディナ

    シンシア・アダイ=ロビンソン

    ガーナ人の母とアメリカ人の父の間に、イギリスで生まれた。幼くしてアメリカへ移住し、ワシントンD.C.郊外で成長期を過ごした。10代で演技に夢中になり、学位取得のためニューヨーク大学の名門ティッシュ・スクール・オブ・アーツに進むと、さらに演劇への情熱を深めた。
    批評家から高い評価を得たスターツ放送のアクション・シリーズ「スパルタカスII」(12)と「スパルタカスIII ザ・ファイナル」(13)で演じたナエウィア役で人気を博した。ケーブル局CWのシリーズ「ARROW/アロー」にはシーズン2より準レギュラーとして出演(13~)しており、2015年には、ヒストリー・チャンネルのミニシリーズ「Texas Rising」でビル・パクストン、オリビエ・マルティネスと共演。16年にはNBCのシリーズ「Chicago Med」に準レギュラー出演し、秋からは、USAネットワークの最新サスペンス・シリーズ「Shooter」でライアン・フィリップスとともに主役を張る。
    人気シリーズへのゲスト出演も多く、その中には、「Dirt(シーズン1)」「CSI:マイアミ5」「アントラージュ★オレたちのハリウッド (シーズン3)」(いずれも07)、「フラッシュフォワード」(09~10)、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル (シーズン5)」「CSI:ニューヨーク5」(共に09)、「NCIS:LA ~極秘潜入捜査班 (シーズン3)」(12)、「ヴァンパイア・ダイアリーズ (シーズン4)」「CSI:14 科学捜査班」(共に13)などがある。
    主な映画出演作には、ゾーイ・サルダナと共演した『コロンビアーナ』(11)、SFアクション・アドベンチャー『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)などがある。

  • Francis Silverberg

    フランシス・シルバーバーグ

    ジェフリー・タンバー

    映画・TV・舞台で長く活躍し、今日もっとも敬意を集める俳優のひとり。現在は、その斬新さで数々の賞に輝いているアマゾン・シリーズ「トランスペアレント」(14~)でジュディス・ライト、ギャビー・ホフマン、エイミー・ランデッカー、ジェイ・デュプラスと共演している。人生の大部分をフェファーマン家の家長“モートン”として過ごし、今はカミングアウトしたモーラの役で、エミー賞主演男優賞を2度受賞したほか、ゴールデングローブ賞、米映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイスTV賞などを受賞した。同シリーズは2016年秋からシーズン3が開始され、すでにシーズン4まで継続が決まっている。
    これまでに、批評家と視聴者両方から高く評価された2本のTVシリーズでそれぞれ印象深い役を演じた。まず、HBOの「The Larry Sanders Show」(92~98)では、主人公の身勝手な相棒ハンク・キングスレイを演じてエミー賞に4度ノミネートされた。もう1本の「ブル~ス一家は大暴走!」(03~06,13)では、ジョージ・ブルース・シニアとオスカー・ブルースという双子の兄弟という二役を演じ、エミー賞に2度ノミネートされた。そのほかには、アル・パチーノ、ヘレン・ミレンと共演したHBOの伝記ドラマ「Phil Spector」(13)をはじめ、「グッドワイフ (シーズン5)」(13~14)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン15)」(13~14)などのシリーズへの準レギュラー、ゲスト出演が数多くある。
    映画では、ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ共演でトッド・フィリップス監督が大ヒットさせた「ハングオーバー」シリーズ(09,11,13)で演じた、ザック・ガリフィアナキス扮するアランの苦労多き父親役で知られる。16年には、アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイクと声で共演したアニメ映画『Trolls』が全米公開。今後公開予定の作品は、ヒラリー・スワンク、ヘレナ・ボナム・カーター共演、ビリー・オーガスト監督のドラマ『55 Steps』、スティーブ・ブシェミ、オルガ・キュリレンコ共演、アルマンド・ラヌッチ監督の歴史ドラマ『The Death of Stalin』などがある。
    映画デビューは1979年の『ジャスティス』。以降、40年近く幅広い役柄を演じてきた。その主な作品は、『ミスター・マム』(83)、『The Dream Chasers』(84)、『ブレンダ・スター』(89)、『シティ・スリッカーズ』(91)、『笑撃生放送!ラジオ殺人事件』(94・未)、『ドクター・ドリトル』『メリーに首ったけ』『ジョー・ブラックをよろしく』(いずれも98)、『17歳のカルテ』(99)、『ポロック 2人だけのアトリエ』『グリンチ』(共に00)、『ヘルボーイ』(04)と『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』『宇宙人ポール』( いずれも11)、『空飛ぶペンギン』(11・未)、『ギャング・イン・L.A.』(12・未)など。
    アニメ映画では、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』(04)、『モンスターVSエイリアン』(09)、『塔の上のラプンツェル』(10)で声の出演をし、TVではアダルト・スイム・シリーズ「China, IL」(シーズン1~3/11~13,15)でケークス教授の声を担当した。
    サンフランシスコ州立大学で65年に演劇学士号を取得。その後、ウェイン州立大学で69年に修士号を取得した。博士課程で学んでいた70年に退学し、シアトル・レパートリー・シアターでリチャード・チェンバレンと「リチャード二世」で共演。76年には、アーサー・ペン演出、ジョージ・C・スコット主演のコメディ「Sly Fox」でブロードウェイ・デビューを飾った。同年、ニューヨーク・シェイクスピア・カンパニーの「尺には尺を」にも出演した。90年には、ロサンゼルスのスカイライト・シアターでランフォード・ウィルソン作「BURN THIS/焼却処分」を演出。05年、しばらく離れていたブロードウェイにデヴィッド・マメット作「グレンギャリー・グレン・ロス」にジョージ・アーロノウ役で復帰。同作はトニー賞演劇部門リバイバル作品賞と、ドラマデスク賞アンサンブル演技賞を受賞した。俳優、演出家として、シカゴのアカデミー・フェスティバル・シアター、ハーバードのローブ・ドラマ・センターなど、全米各地の数多くの劇団とともに舞台作品にかかわっている。

    Rita Blackburn

    リタ・ブラックバーン

    ジーン・スマート

    映画・TV・舞台で長く活躍し、今日もっとも敬意を集める俳優のひとり。現在は、その斬新さで数々の賞に輝いているアマゾン・シリーズ「トランスペアレント」(14~)でジュディス・ライト、ギャビー・ホフマン、エイミー・ランデッカー、ジェイ・デュプラスと共演している。人生の大部分をフェファーマン家の家長“モートン”として過ごし、今はカミングアウトしたモーラの役で、エミー賞主演男優賞を2度受賞したほか、ゴールデングローブ賞、米映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイスTV賞などを受賞した。同シリーズは2016年秋からシーズン3が開始され、すでにシーズン4まで継続が決まっている。
    これまでに、批評家と視聴者両方から高く評価された2本のTVシリーズでそれぞれ印象深い役を演じた。まず、HBOの「The Larry Sanders Show」(92~98)では、主人公の身勝手な相棒ハンク・キングスレイを演じてエミー賞に4度ノミネートされた。もう1本の「ブル~ス一家は大暴走!」(03~06,13)では、ジョージ・ブルース・シニアとオスカー・ブルースという双子の兄弟という二役を演じ、エミー賞に2度ノミネートされた。そのほかには、アル・パチーノ、ヘレン・ミレンと共演したHBOの伝記ドラマ「Phil Spector」(13)をはじめ、「グッドワイフ (シーズン5)」(13~14)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン15)」(13~14)などのシリーズへの準レギュラー、ゲスト出演が数多くある。
    映画では、ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ共演でトッド・フィリップス監督が大ヒットさせた「ハングオーバー」シリーズ(09,11,13)で演じた、ザック・ガリフィアナキス扮するアランの苦労多き父親役で知られる。16年には、アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイクと声で共演したアニメ映画『Trolls』が全米公開。今後公開予定の作品は、ヒラリー・スワンク、ヘレナ・ボナム・カーター共演、ビリー・オーガスト監督のドラマ『55 Steps』、スティーブ・ブシェミ、オルガ・キュリレンコ共演、アルマンド・ラヌッチ監督の歴史ドラマ『The Death of Stalin』などがある。
    映画デビューは1979年の『ジャスティス』。以降、40年近く幅広い役柄を演じてきた。その主な作品は、『ミスター・マム』(83)、『The Dream Chasers』(84)、『ブレンダ・スター』(89)、『シティ・スリッカーズ』(91)、『笑撃生放送!ラジオ殺人事件』(94・未)、『ドクター・ドリトル』『メリーに首ったけ』『ジョー・ブラックをよろしく』(いずれも98)、『17歳のカルテ』(99)、『ポロック 2人だけのアトリエ』『グリンチ』(共に00)、『ヘルボーイ』(04)と『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』『宇宙人ポール』( いずれも11)、『空飛ぶペンギン』(11・未)、『ギャング・イン・L.A.』(12・未)など。
    アニメ映画では、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』(04)、『モンスターVSエイリアン』(09)、『塔の上のラプンツェル』(10)で声の出演をし、TVではアダルト・スイム・シリーズ「China, IL」(シーズン1~3/11~13,15)でケークス教授の声を担当した。
    サンフランシスコ州立大学で65年に演劇学士号を取得。その後、ウェイン州立大学で69年に修士号を取得した。博士課程で学んでいた70年に退学し、シアトル・レパートリー・シアターでリチャード・チェンバレンと「リチャード二世」で共演。76年には、アーサー・ペン演出、ジョージ・C・スコット主演のコメディ「Sly Fox」でブロードウェイ・デビューを飾った。同年、ニューヨーク・シェイクスピア・カンパニーの「尺には尺を」にも出演した。90年には、ロサンゼルスのスカイライト・シアターでランフォード・ウィルソン作「BURN THIS/焼却処分」を演出。05年、しばらく離れていたブロードウェイにデヴィッド・マメット作「グレンギャリー・グレン・ロス」にジョージ・アーロノウ役で復帰。同作はトニー賞演劇部門リバイバル作品賞と、ドラマデスク賞アンサンブル演技賞を受賞した。俳優、演出家として、シカゴのアカデミー・フェスティバル・シアター、ハーバードのローブ・ドラマ・センターなど、全米各地の数多くの劇団とともに舞台作品にかかわっている。

STAFF

  • Director/Executive Producer

    監督/製作総指揮

    ギャビン・オコナー

    米ニューヨーク出身。ペンシルベニア大学在学中に脚本の執筆を始め、卒業後にニューヨークへ戻ると、短編映画や戯曲の執筆でキャリアをスタートさせた。映画の脚本家デビューは、テッド・デミの映画監督デビュー作にもなった短編『The Bet』(92)で、高い評価を受けた。次に、短編映画『American Standoff』(94)の脚本を書き、監督も務めた。
    初めて大きな注目を集めたのは1999年の監督作『Tumbleweeds』。アンジェラ・シェルトンの子供時代の日記に基づき、シェルトンと脚本を共同執筆したこのインディペンデント映画は、ジャネット・マクティアとキンバリー・ブラウンが演じる母と娘を描いたロードムービーで、サンダンス映画祭でフィルムメーカー賞を受賞し、批評家からも絶賛された。同作では、マクティアが米アカデミー賞、インディペンデント・スピリット賞などいくつかの賞で主演女優賞部門にノミネートされ、ゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル)を受賞し、ブラウンはインディペンデント・スピリット賞助演女優賞を受賞した。
    次に監督したのは2004年に高い評価を得て、ヒットした『ミラクル』(未)で、カート・ラッセルが主演した。1980年の冬のオリンピックに出場したアメリカのアイスホッケー・チームが、無敵に思えたソ連チームを激闘の末にやぶり、金メダルを獲得するまでを描いた感動作である。08年には、エドワード・ノートン、コリン・ファレル、ジョン・ボイト主演でドラマ『プライド&グローリー』(未)を監督。脚本も共同執筆した同作が描くのはある警察一家。刑事である息子のひとりが、兄と義弟が絡む汚職と殺人事件を捜査するなかで、家族と警察への忠誠心の板ばさみになっていき、倫理観が試される。
    11年、ジョエル・エドガートン、トム・ハーディ、ニック・ノルティ主演で『ウォーリアー』(未)で監督・製作・共同脚本を務めた。疎遠だった兄弟が総合格闘技大会で戦うことになる同作は、オコナーとキャストに対して非常に高い評価が寄せられた。その演技でノルティは、オスカー、米映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイス映画賞の助演男優賞にノミネートされ、サンディエゴ映画批評家協会賞助演男優賞を獲得するなど、数多くの栄誉に輝いた。
    TVでは、ケリー・ラッセル、マシュー・リス、ノア・エメリッヒ主演でエミー賞などに輝いているシリーズ「ジ・アメリカンズ (シーズン1)」の第1話(13)を監督し、シーズン1を通して製作総指揮を務めた(13~14)。
    今後は、ネットフリックスの新オリジナル・シリーズ「Seven Seconds」の第1話を監督し、シリーズ企画者のヴィーナ・サドとともに製作総指揮を務める予定。また、第二次世界大戦を舞台にしたドラマチックなアクション映画『Atlantic Wall』を監督することも決まっている。さらに、まもなく出版予定のケン・ベンシンガー著「Houses of Deceit」の映画化が進行しており、国際サッカー連盟(FIFA)のスキャンダルを描いた同作で、ベン・アフレック、ワーナー・ブラザースと再び組む。

  • Producer

    製 作

    マーク・ウィリアムズ

    米デンバー出身。バンダービルト大学で学士号を、マイアミ大学で映画の修士号を取得。もともとは脚本家に専念するためにロサンゼルスに拠点を移した。2001年、著作権とタレントのマネジメント/製作会社ゼロ・グラビティを設立。業界でも一流の同社を経営するともに、映画監督、プロデューサーを務めている。
    プロデューサーとしての活動は、ウィリアム・H・メイシー、アレック・ボールドウィン、マリア・ベロ主演でサンダンス映画祭で人気を博した『The Cooler』(03)で始めた。それ以来、『カオス』(05)、『ダイヤモンド・ラッシュ』(07・未)、『The Canyon』(09)、オリジナルビデオ「キリング・ゲーム」(11)など、十数本の映画を製作してきた。16年には、ジェラルド・バトラー、ウィレム・デフォー、アルフレッド・モリーナ、グレッチェン・モル、アリソン・ブリー出演で、トロント国際映画祭でプレミア上映された『The Headhunter’s Calling』を製作し、監督デビューを飾った。
    また、16年にはネットフリックスの新オリジナル・シリーズ「Ozark」をビル・ドゥビュークと共同企画し、製作総指揮を務めている。

    Producer

    製 作

    リネット・ハウエル・テイラー

    英国出身のインディペンデント・プロデューサー。過去15年間、映画、ドキュメンタリー、TV、デジタル・コンテンツ、演劇を製作してきた。ジェイミー・パトリコフとともに、製作会社エレクトリック・シティ・エンターテイメントを共同で創立した。
    2006年に製作したライアン・フレック監督・脚本、アンナ・ボーデン脚本の『ハーフ・ネルソン(原題)』(未)では、主演のライアン・ゴズリングが米アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。10年には、同じくゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ主演でデレク・シアンフランス監督の『ブルーバレンタイン』を製作し、主演のふたりはゴールデングローブ賞(ドラマ)にノミネートされ、ウィリアムズはオスカーにもノミネートされた。シアンフランス監督、ゴズリングとは、12年の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』でも組んだ。同作にはブラッドリー・クーパー、エバ・メンデスも出演している。
    14年には、エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ主演でティム・バートン監督が実話を描いた『ビッグ・アイズ』を製作した。ホリデーシーズンに公開されて高い評価を得た同作では、主役のふたりがゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートされ、アダムスが主演女優賞を受賞した。15年には、ライアン・フレック、アンナ・ボーデン監督の『ワイルド・ギャンブル』(未)を製作。ライアン・レイノルズ、ベン・メンデルスゾーン、シエナ・ミラーが出演した。
    最近では、マット・ロス監督・脚本、ヴィゴ・モーテンセン主演の『Captain Fantastic』(16)を製作し、サンダンス映画祭でプレミアを飾った。現在は、アンドリュー・ジャクソン大統領のピュリツァー賞受賞の伝記に基づくHBOのミニシリーズで、ショーン・ペン主演の「American Lion」を製作中。
    そのほかに製作を務めた映画には、『Stephanie Daley』(06)、『The Passage』(07)、『フィービー・イン・ワンダーランド』(08・未)、『グレイテスト』(09・未)、『ジェシカ・アルバの“しあわせの方程式”』(10・未)、『The Space Between』(10)、『Terri』『On the Ice』『シャーク・ナイト』(いずれも11)、『あるふたりの情事、28の部屋』(12・未)、『Levitated Mass』(13)、『Alex of Venice』(14)『KRISTY クリスティ』(14・未)などがある。また、スポーツ専門局ESPNの数多くの賞に輝いたドキュメンタリー・シリーズ「30 for 30」のシーズン2で数話(14~15)を製作した。

  • Screenplay

    脚 本

    ビル・ドゥビューク

    ある企業のヘッドハンターとして12年間働いたのち、その経験を脚本『The Headhunter’s Calling』として書き、映画業界に入った。実際に製作された同作では製作総指揮も務め、2016年トロント国際映画祭でプレミア上映された。
    執筆した脚本で初めて製作されたのは14年の家族ドラマ『ジャッジ 裁かれる判事』で、批評家から注目を浴びた。デヴィッド・ドブキン監督、ロバート・ダウニーJr.主演の同作では、ロバート・デュバルが米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。その後、ロバート・ダウニーJr.とスーザン・ダウニーのワーナー・ブラザースに拠点を置く製作会社チーム・ダウニーと、2本の映画脚本執筆の契約を結んだ。
    今後の作品としては、共同企画、製作総指揮を務めるネットフリックスの新オリジナル・シリーズ「Ozark」が、ジェイソン・ベイトマン主演で撮影が始まっている。また、最近執筆した『The Real McCoy』では、禁酒法時代の有名な酒類密売者ウィリアム・マッコイ役にクリス・プラットが内定している。そのほかにも現在、数本のプロジェクトを進行中である。

    Executive Producer

    製作総指揮

    ジェイミー・パトリコフ

    ロサンゼルスに拠点を置く製作会社エレクトリック・シティ・エンターテイメントの共同創立者。2006年に製作したライアン・フレック監督・脚本、アンナ・ボーデン脚本の『ハーフ・ネルソン(原題)』(未)は賞シーズンに大きな注目を集め、主演のライアン・ゴズリングが米アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたほか、インディペンデント・スピリット賞、ゴッサム賞の複数部門で受賞した。08年には、フレック、ボーデンと『Sugar』で再び組んだ。15年には、ライアン・レイノルズ、ベン・メンデルスゾーン、シエナ・ミラーが出演した『ワイルド・ギャンブル』(未)の製作。フレック、ボーデンと3度目のコラボレーションとなった同作は、サンダンス映画祭でプレミア上映された。
    10年には、ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ主演でデレク・シアンフランス監督・脚本の『ブルーバレンタイン』を製作し、主演のふたりはゴールデングローブ賞(ドラマ)にノミネートされ、ウィリアムズはオスカーにもノミネートされた。シアンフランス監督、ゴズリングとは、12年の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』でも組んだ。同作にはブラッドリー・クーパー、エバ・メンデス、ローズ・バーン、レイ・リオッタも出演している。14年に、ワインシュタイン・カンパニーと組んで製作したティム・バートン監督による実話に基づく『ビッグ・アイズ』は、主演のエイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツがそろってゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートされ、アダムスが主演女優賞を受賞した。そのほかには、エルギン・ジェイムズ監督のインディペンデント映画『リトル・バード 164マイルの恋』(11)でも製作を務めた。
    16年には、マット・ロス監督・脚本、ヴィゴ・モーテンセン主演の『Captain Fantastic』を製作。カンヌ映画祭の“ある視点”部門でロスが監督賞を受賞するなど、いくつかの映画祭で賞を獲得した。最近では、ダイアン・アッカーマン著の小説に基づき、ニキ・カーロ監督がジェシカ・チャステイン主演で映画化した『The Zookeeper’s Wife』を製作し、17年に全米公開が予定されている。
    ドキュメンタリーの製作にも力を入れており、マシュー・オージェンス監督の『Confessions of a Superhero』(07)、ダグ・プレイ監督の『Levitated Mass』(13)などを製作している。TVドキュメンタリーでは、スポーツ専門局ESPNの数多くの賞に輝いたドキュメンタリー・シリーズ「30 for 30」の3話――「Straight Outta L.A.」(10/監督:アイス・キューブ)、「The Day the Series Stopped」(14/監督:ライアン・フレック)、「Sole Man」(15/監督:ジョン・ワインバック&ダン・マークス)――を製作。また、NBAのMVP、ケビン・デュラントを追ったHBOのドキュメンタリー「The Offseason: Kevin Durant」(14)でも製作を務めた。

  • Executive Producer

    製作総指揮

    マーティ・P・ユーイング

    近作では、トッド・フィリップス製作の奇想天外コメディ『プロジェクトX』(12・未)、ケビン・ジェイムズ脚本・製作・主演の『闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ』(12・未)と『モール・コップ ラスベガスも俺が守る!』(15・未)などのコメディで製作総指揮を務めた。また、アイス・キューブ、チャーリー・デイ主演のコメディ『Fist Fight』、ビル・スカルスガルド主演でスティーブン・キングのベストセラー小説に基づくホラー『It』で製作総指揮を担当し、どちらも2017年に全米公開予定である。
    そのほかに製作総指揮を務めた映画には、『マイ・ドッグ・スキップ』(00/出演:フランキー・ムニッズ、ダイアン・レイン、ルーク・ウィルソン、ケビン・ベーコン)、アンドリュー・デイビス監督の『穴/HOLES』(03・未)、ジェイ・ラッセル監督の『炎のメモリアル』(04/出演:ホアキン・フェニックス、ジョン・トラボルタ)、『チアガール VS テキサスコップ』(05・未/出演:トミー・リー・ジョーンズ)、『The Prize Winner of Defiance, Ohio』(05/出演:ジュリアン・ムーア)、『アメリカン・ピーチパイ』(06・未/出演:アマンダ・パインズ、チャニング・テイタム)、『俺たちフィギュアスケーター』(07/出演:ウィル・フェレル、ジョン・ヘダー)、『イエスマン “YES”は人生のパスワード』(08/出演:ジム・キャリー)、『オブザーブ・アンド・レポート』(09・未/出演:セス・ローゲン)などがある。また、『シン・シティ 復讐の女神』(14)ではライン・プロデューサーを務めた。
    キャリア初期には、『フラッシュダンス』『愛と追憶の日々』(共に83)、『永遠(とわ)に美しく…』(92)、『フリントストーン/モダン石器時代』(94)など幅広いジャンルの映画で助監督を務めた。また、ユニット・プロダクション・マネジャーとしても長い経験と実績を誇り、『ジュマンジ』(95)、『フェイス/オフ』(97)、『X-ファイル ザ・ムービー』(98)、『ホーンティング』(99)、キャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』(00)、『キャンパス・クレージー』(02)、ティム・バートン監督の『ビッグ・アイズ』(14)などの作品に携わっている。

    Director of Photography

    撮 影

    シーマス・マッガーベイ

    ジョー・ライト監督の2007年のドラマ『つぐない』と、同監督がトルストイの名作を映画化した12年の『アンナ・カレーニナ』で米アカデミー賞撮影賞にノミネートされた。両方の映画で、イブニング・スタンダード英国映画賞とアイルランド映画&テレビジョン(IFTA)賞を受賞し、英アカデミー(BAFTA)賞と米撮影監督組合(ASC)賞にノミネートされた。どちらでも英撮影監督組合(BSC)賞にもノミネートされ、『アンナ・カレーニナ』で受賞。 また、『つぐない』『アンナ・カレーニナ』に加えて、スティーヴン・ダルドリー監督の『めぐりあう時間たち』(02)の撮影でもイブニング・スタンダード英国映画賞を受賞。IFTA賞では、同じくその2作に加え、ブレック・アイズナー監督の『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』(05)とリン・ラムジー監督の『少年は残酷な弓を射る』(11)で受賞し、オリバー・ストーン監督の『ワールド・トレード・センター』(06)でノミネートされた。04年には、映画撮影技術に対する貢献に対してロイヤル・フォトグラフィック協会より名誉あるルミエール賞を授与された。
    北アイルランド出身。英ロンドンのウエストミンスター大学の映画学部で学び、卒業後、短編映画やドキュメンタリーを撮り始めた。短編『Skin』(95)でロイヤル・テレビジョン協会撮影賞にノミネートされた。また、撮影を担当した『Atlantic』(97)は、サム・テイラー=ウッド(現在はテイラー=ジョンソン)監督が3画面を使って映写した実験的な映画で、同監督は98年度のターナー賞にノミネートされ、マッガーベイと監督との間の今日に至るコラボレーションにつながった。
    撮影監督を務めた40本以上に及ぶ作品には、初めて撮影監督としてクレジットされた長編映画であるマイケル・ウィンターボトム監督の『バタフライ・キス』(95)をはじめ、スティーブン・フリアーズ監督の『ハイ・フィデリティ』(00)、マイケル・アプテッド監督の『エニグマ』(01)、ジョン・ハンバーグ監督の『ポリーmy love』(04・未)、ゲイリー・ウィニック監督の『シャーロットのおくりもの』(06)、サム・テイラー=ウッド監督の『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(09)と『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(15)、ジョー・ライト監督の『路上のソリスト』(09)、ジョス・ウェドン監督の記録破りの大ヒット・スーパーヒーロー大作『アベンジャーズ』(12)、ギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』(14)などがある。また、俳優の監督デビュー作2本――アラン・リックマンの『ウィンター・ゲスト』(97)とティム・ロスの『素肌の涙』(99)――で撮影を担当した。さらに、BBC/HBOのTVシリーズ「ようこそ!No.1レディース探偵社へ」のアンソニー・ミンゲラが監督した1話(08)を撮影した。
    撮影を手がけたドキュメンタリー作品には、『The Name of This Film Is Dogme95』(00)、『Rolling Stones: Tip of the Tongue』(03)、『Harry Dean Stanton: Partly Fiction』(12)などがある。また、前述の『路上のソリスト』のあとに手がけた『Lost Angeles: Skid Row Is My Home』(10)は同映画と同じ地域で撮影した。映画とTV作品の撮影に加え、音楽界でも活躍。コールドプレイ、ポール・マッカートニー、ダスティ・スプリングフィールド、ザ・ローリング・ストーンズ、U2、ロビー・ウィリアムスなどのアーティストのために、これまでに100本以上のミュージック・ビデオを撮り、監督している。

  • Production Designer

    美 術

    キース・カニンガム

    米シカゴで生まれ育ち、イリノイ大学で芸術と建築を学んだ。カリフォルニアに移ったのちに、展示会やテーマパークの舞台装置のデザインを始めた。その後、アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)で、名美術監督ロバート・ボイルに師事し、映画美術を学んだ。
    美術監督として独り立ちする以前は、美術チームで経験を積んだのち、アート・ディレクターとして、現在活躍する優れたフィルムメーカー、美術監督と組んだ。手がけた作品のうち、スティーブン・ソダーバーグ監督の『オーシャンズ11』(01)、J・J・エイブラムス監督の『スター・トレック』(09)、ロン・ハワード監督の『天使と悪魔』(09)、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(10)、ポール・フェイグ監督の『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(11)では、美術チームの一員として米美術監督組合賞にノミネートされた。アート・ディレクターを務めたそのほかの主な作品には、M・ナイト・シャマラン監督の『サイン』(02)、スティーブン・ソマーズ監督の『ヴァン・ヘルシング』(04)、クリス・コロンバス監督の『RENT/レント』(05)、フィンチャー監督の『ゾディアック』(07)などがある。ソダーバーグ監督作では、『トラフィック』(00)と『ソラリス』(02)でもアート・ディレクターを務めたほか、のちの作品に影響を与えたヒット作『アウト・オブ・サイト』(98)と『エリン・ブロコビッチ』(00)ではアート・ディレクター助手を努めた。
    美術監督としてこれまでに参加した映画には、2012年のサンダンス映画祭でプレミア上映されたジョナサン・カスダン監督のロマンチック・コメディ・ドラマ『ファースト・タイム 素敵な恋の始め方』(未)をはじめ、『俺たちスーパーマジシャン』(13・未/出演:スティーブ・カレル、スティーブ・ブシェミ、ジム・キャリー)、ニコール・ホロフセナー監督のコメディ『おとなの恋には嘘がある』(13/出演:ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェイムズ・カンドルフィーニ)、ザ・ビーチ・ボーイズの天才ミュージシャン、ブライアン・ウィルソンの人生と恋と才能を描いた『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』(14/出演:ポール・ダノ、ジョン・キューザック、エリザベス・バンクス、ポール・ジアマッティ)、ルパート・ワイアット監督のドラマ『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(14・未/出演:マーク・ウォールバーグ)がある。
    TVでは、人気シリーズ「Suburgatory」の第1話(11)、レニー・ゼルウィガーが共同企画し、ギャビン・オコナーが監督したTV映画「Cinnamon Girl」(13)、同じくTV映画「Browsers」(13)などの美術を担当した。
    今後の公開作としては、ジェイソン・ホール監督がヘイリー・ベネット、マイルズ・テラー主演で米軍人のPTSDを描いた『Thank You for Your Service』で美術監督を務めている。
    また、スバル、USバンク、アメリトレード、トラベロシティ、キャピタル・ワン、NBAなどのCMで美術を担当した。

    Editor

    編 集

    リチャード・ピアソン

    ポール・グリーングラスの脚本・監督で歴史的事件をリアルに描いた『ユナイテッド93』(06)の編集で、米アカデミー賞にノミネートされ、英アカデミー(BATFA)賞をクレア・ダグラス、クリストファー・ラウスとともに受賞した。また、米映画編集者組合のエディ賞にもノミネートされた。また、HBOのミニシリーズ「フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」(98)での編集に対して、エミー賞とエディ賞にノミネートされた。数々の賞に輝いた同シリーズではタイトルデザインも手がけた。
    編集を担当した近作には、『デンジャラス・ラン』(12)、『マレフィセント』『ドラキュラZERO』(共に14)などがある。また、ブリー・ラーソン、トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン主演のアクション・アドベンチャー『Kong: Skull Island』は2017年に全米公開予定。
    これまでに、フランク・オズ監督の『ビッグムービー』(99・未)と『スコア』(01)、バリー・ソネンフェルド監督の『メン・イン・ブラック2』(02)、ピーター・バーグ監督の『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(03)、グリーングラス監督のアクション・ヒット作『ボーン・スプレマシー』(04)、画期的なブロードウェイ・ミュージカルをクリス・コロンバス監督が映画化した『RENT/レント』(05)、ウィル・フェレル主演のコメディ『俺たちフィギュアスケーター』(07)、アクション・コメディ『ゲット スマート』(08)、マーク・フォースター監督の大ヒット作『007/慰めの報酬』(08)、ジョン・ファブロウ監督の大ヒット作『アイアンマン2』(10)など、幅広いジャンルの作品の編集を手がけている。

  • Costume Designer

    衣 装

    ナンシー・スタイナー

    受賞経験もあり、引く手あまたな衣装デザイナー。これまでに映画・TVの多彩な作品だけでなく、著名アーティストのミュージック・ビデオ、CMの衣装も手がけてきた。
    衣装を手がけた最新作は、ヨルゴス・ランティモス監督、ニコール・キッドマン、コリン・ファレル主演のインディペンデント・ドラマ『The Killing of a Sacred Deer』で、2017年全米公開予定である。TVでは、17年に放送予定のデヴィット・リンチ監督によるカルト現象を巻き起こしたシリーズ「ツイン・ピークス」のリブートの衣装をデザインした。
    これまでに、アンナト・タッカー監督の『Shopgirl/恋の商品価値』(05・未)と、ジョナサン・デイトン、バレリー・ファリス監督の『リトル・ミス・サンシャイン』(06)の衣装で、現代長編映画部門で米衣装デザイナー組合(CDG)賞にノミネートされ、同業者たちからその優れたデザインを称えられた。 衣装デザイナーとして初めてクレジットされた映画は、トッド・へインズ監督の『SAFE』(95)。何人かの監督とは繰り返し仕事をすることも多く、ソフィア・コッポラ監督とは『ヴァージン・スーサイズ』(99)と『ロスト・イン・トランスレーション』(03)で、ミゲル・アルテタ監督とは『グッド・ガール』(02)、『Youth in Revolt』(09)、そして『アレクサンダーの、ヒドクて、ヒサンで、サイテー、サイアクな日』(14・未)で組んだ。前述のデイトン、ファリスとは『ルビー・スパークス』(12)で再び組んでいる。また、マイク・ホワイト監督作品では、映画『ラブ・ザ・ドッグ 犬依存症の女』(07・未)と、TVシリーズ「Enlightened」(シーズン1/11)の衣装を手がけた。後者は、ホワイトとローラ・ダーンが企画し、ホワイト、アルテタ、ニコール・ホロフセナー、ジョナサン・デミ、トッド・へインズらがエピソードごとに監督を務めた。
    そのほかに、ヴィム・ヴェンダース監督の『ミリオンダラー・ホテル』(00)、キャメロン・クロウ監督の『エリザベスタウン』(05)、ジャド・アパトー監督の『ファニー・ピープル』(09・未)、ピーター・ジャクソン監督の『ラブリーボーン』(09)などで衣装を担当している。
    CMの衣装では、「Barcardi & Cola」と「Call of Duty」でCDG賞を受賞。これまでに、ナイキ、ボルボ、アウディ、ペプシ、ラコステ、T-モバイル、ベライゾン、コカコーラ、サムソン、マイクロソフト、ミラー、日産、シボレー、バドワイザー、レクサス、BMW、フォルクスワーゲン、プーマ、キャデラック、アメリカン・エキスプレス、HSBC、シティバンク、アップルなど、数多くの企業のCMで衣装を作ってきた。
    ミュージック・ビデオの分野でキャリアをスタートさせ、衣装をデザインした中には、業界でもっとも人気と影響力のあるアーティストたちもいる。ごく一部の例を挙げると、ニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンズ、R.E.M.、フー・ファイターズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビョーク、シェリル・クロウ、ストーン・テンプル・パイロッツ、エアー、ノー・ダウト、デヴィッド・ボウイ、ザ・ローリング・ストーンズなどである。

    Composer

    音 楽

    マーク・アイシャム

    ギャビン・オコナー監督とは、スポーツドラマの『ミラクル』(04・未)と『ウォーリアー』(11・未)、警察一家を描いた『プライド&グローリー』(08・未)に続き、本作で4回目のコラボレーション。
    これまでに120本以上の映画の音楽を作曲し、米アカデミー賞にノミネートされた作曲家。ロバート・レッドフォード、トム・クルーズ、ブライアン・デ・パルマ、ジョディ・フォスター、ロバート・アルトマン、シドニー・ルメット、スティング、チック・コリア、ウィル・アイ・アム、ミック・ジャガーら、そうそうたるフィルムメーカー、アーティストと組んできた。
    ニューヨーク出身で、少年時代からトランペットの才能を開花させ、のちにハービー・ハンコック、ボビー・マクファーリンのレコーディングに参加した。それ以来、ソロアルバムを9作発表し、ブルース・スプリングスティーン、ウィリー・ネルソン、ケニー・ロギンスといったアーティストと演奏してきた。2006年には、音楽界への貢献に対してASCAP(米作曲家作詞家出版社協会)よりヘンリー・マンシーニ生涯功労賞を贈られた。
    1983年の実話に基づくドラマ『ネバー・クライ・ウルフ』で映画音楽の作曲を始めたときには、すでにミュージシャンとして実績があった。92年のロバート・レッドフォード監督作『リバー・ランズ・スルー・イット』の音楽で米アカデミー賞とグラミー賞にノミネート。レッドフォードとはそれ以来、『クイズ・ショウ』(94)、『大いなる陰謀』(07)、『声をかくす人』(10)と、コラボレーションを続けている。94年のマイケル・アプテッド監督作『ネル』の音楽ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。また、オスカー作品賞受賞作の『クラッシュ』(04)の音楽も担当した。
    アラン・ルドルフ監督とも何度も組んでおり、『トラブル・イン・マインド』(85)、『メイド・イン・ヘブン』(87)、『モダーンズ』(88)、『トム・べレンジャーの 探偵より愛をこめて』(90・未)、『愛を殺さないで』(91)、『ミセス・パーカー/ジャズエイジの華』(94)、『アフターグロウ』(97)、『ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ』(99)、『Trixie』(00)で音楽を担当。
    音楽を担当した映画は多岐にわたり、その主な作品は次のとおり。ジリアン・アームストロング監督の『燃えつきるまで』(84)、バーベット・シュローダー監督の『運命の逆転』(90)、ジョディ・フォスター監督の『リトルマン・テイト』(91)と『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』(95)、ラルフ・バクシ監督のアニメ『クール・ワールド』(92・未)、ゲイリー・シニーズ監督の『二十日鼠と人間』(92)、ピーター・ハイアムズ監督の『タイムコップ』(94)、マイク・フィギス監督の『明日にむかって…』(94・未)、デヴィッド・フランケル監督の『マイアミ・ラプソディー』(95)、アーウィン・ウィンクラー監督の『ザ・インターネット』(95)と『海辺の家』(01)、キャロル・バラード監督の『グース』(96)、ゲイリー・フレダー監督の『コレクター』(97)、『サウンド・オブ・サイレンス』(01)、『エクスプレス 負けざる男たち』(08・未)、そして『バトルフロント』(13)、スティーブン・ノリントン監督の『ブレイド』(98)、ジョー・ジョンストン監督の『遠い空の向こうに』(99)、フランク・ダラボン監督の『マジェスティック』(01)と『ミスト』(07)、カーティス・ハンソン監督の『イン・ハー・シューズ』(05)、フランク・マーシャル監督の『南極物語』(06)、ブライアン・デ・パルマ監督の『ブラック・ダリア』(06)、エリクソン・コア監督の『インヴィンシブル 栄光へのタッチダウン』(06・未)、リチャード・ラグラヴェネーズ監督の『フリーダム・ライターズ』(07)、テリー・ジョージ監督の『帰らない日々』(07)、リチャード・ロンクレイン監督の『たった一人のあなたのために』(09・未)、サイモン・ウェスト監督の『メカニック』(11)、チャールズ・マーティン・スミス監督の『イルカと少年』(11・未)、ブライアン・ヘルゲランド監督の『42 ~世界を変えた男~』(13)、スコット・ヒックス監督の『Fallen』(16)、ブルース・ベレスフォード監督の『Mr. Church』(16)。
    TVでは、HBOのミニシリーズ「フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」(98)の音楽を担当。ABCの人気シリーズ2本、シーズン6に入った「ワンス・アポン・ア・タイム」(11~)と、評価の高い「アメリカン・クライム」(15~)でも音楽を手がけている。