カーリーの親友ペイジを演じたのはパリス・ヒルトン。ヒルトン一族の令嬢である彼女は15歳のときからパーティー・シーンに顔を出し始め、露出の激しいファッションと「?」な言動でゴシップ欄をにぎわせていた。10代のころは招かれてもいないパーティーに押しかけて大騒ぎしたり、エドワード・ファーロングやジャレッド・レトら若手男優との恋愛を噂されたり。昨年、流出したセックス・ビデオはこの時期に撮影されたもので、パリスのワイルドさがよくわかる。
 おバカなパーティー・ガールで終わると思われていたパリスのターニング・ポイントとなったのが、親友ニコール・リッチー(ライオネル・リッチーの娘)とコンビを組んだ「シンプル・ライフ」だ。裕福に育ったふたりがアーカンソー州の農場で働く姿を追うリアリティ番組だが、ありえないほどの非常識さが面白がられることに。視聴率も見る間に上昇し、パリスはセレブ・シーンには欠かせないスターとなってしまった。知名度アップとともにファッション・ブランド「GUESS」のモデルに抜擢され、アクセサリーや香水をプロデュース、自分の名を冠したクラブをオープンし、口グセの“That's Hot”が流行語大賞に輝くなどなど。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。
 そんなパリスが2歳から抱いていた夢が女優になること!とりあえず、業界のコネを利用して本人役で『ズーランダー』(01)やTVシリーズ「The O.C.」に出演したり、『ワンダーランド』(03)に端役出演してみたが、誰も彼女が本気だとは思っていなかった模様。が、本作では予想外の健闘を見せてくれたからビックリ。演技は多少ぎこちないものの、セリフ回しは自然だ。青春スラッシャーに欠かせないお色気部門を一手に引き受け、際どいシーンにも挑戦。自分の立ち位置をちゃんと把握しているようだ。死にざまも迫力たっぷりで、ロサンゼルスのセレブご用達セレクト・ショップ「KITSON」では“See Paris Die”Tシャツが爆発的に売れたとか。6月にギリシャの海運王の息子パリス・ラティス(通称はボーイ・パリス)との婚約を発表したばかりだが、シンガー・デビューの企画もあるというし、新作も目白押し。存在自体がもはやポップ・カルチャーとなってしまったパリスから、しばらく目が離せそうもない。

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