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ハドソン川の奇跡
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古館×トム×アーロン 奇跡の鼎談が実現
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日本人搭乗者が語る奇跡の体験
雨宮塔子さんインタビュー「今、この時代に観て欲しい」
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SPECIAL
※2009年2月6日 朝日新聞より
 賞受賞経験をもつ俳優/プロデューサー/監督。2年連続で米アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した2名の俳優のうちのひとり。ジョナサン・デミ監督の『フィラデルフィア』(93)でエイズに冒された弁護士アンドリュー・ベケットを感動的に演じ、1994年、初めてのアカデミー賞を受賞。翌95年、ロバート・ゼメキス監督の『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でタイトルロールを演じ、忘れがたい演技で2つ目のオスカー像を手にした。また、両作品でゴールデングローブ賞も受賞し、後者では全米映画俳優組合(SAG)賞も受賞している。
 さらに、ペニー・マーシャル監督の『ビッグ』(88)、スティーブン・スピルバーグ監督の『プライベート・ライアン』(98)、ゼメキス監督の『キャスト・アウェイ』(00)の演技でも米アカデミー賞にノミネートされ、『ビッグ』と『キャスト・アウェイ』でゴールデングローブ賞を受賞している。
 近作は、スティーブン・スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、トム・ティクバ監督の『A Hologram for the King』(16)。待機作には、ロン・ハワード監督の『インフェルノ』、ジェイムズ・ポンソルト監督の『The Circle』などがある。
 13年、『キャプテン・フィリップス』に主演。この作品で、ゴールデングローブ賞/SAG賞/英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた。また同年に出演した『ウォルト・ディズニーの約束』(エマ・トンプソン共演)は米国映画協会(AFI)の“その年の映画”に選出された。
 ほかの映画作品には、ロン・ハワード監督とチームを組んだ4作品『スプラッシュ』(84)、『アポロ13』(95)、『ダ・ヴィンチ・コード』(06)、『天使と悪魔』(09)に加えて、ペニー・マーシャル監督の『プリティ・リーグ』(92)、ノーラ・エフロン監督の『めぐり逢えたら』(93)と『ユー・ガット・メール』(98)、フランク・ダラボン監督の『グリーンマイル』(99)、サム・メンデス監督の『ロード・トゥ・パーディション』(02)、スピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)と『ターミナル』(04)、コーエン兄弟が監督した『レディ・キラーズ』(04)、ロバート・ゼメキス監督と再タッグを組み製作総指揮も担当したアニメアドベンチャー『ポーラー・エクスプレス』(04)、スティーブン・ダルドリー監督の『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(11)、ティクバ監督とアンディ/ラナ・ウォシャウスキー監督の『クラウド アトラス』(12)などがあり、さらに、『トイ・ストーリー』(95)、『トイ・ストーリー2』(99)、『カーズ』(06)、『トイ・ストーリー3』(10)といったコンピュータアニメの大ヒット作では声の出演をしている。
 映画からTV界にも進出し、大きな成功を収めている。前述の『アポロ13』に続き、賞賛を受けるHBOのミニシリーズ「フロム・ジ・アース[人類、月に立つ]」(98)でホストと製作総指揮を務め、1エピソードでは監督を担当し、4エピソードの脚本にも携わった。この作品で、エミー賞/ゴールデングローブ賞/全米製作者組合(PGA)賞を受賞し、エミー賞の監督賞にもノミネートされた。
 前述の『プライベート・ライアン』で仕事をしたスピルバーグ監督とは、スティーブン・アンブローズの原作に基づくHBOのミニシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」(01)でともに製作総指揮を担当。第5話では監督を務め、第1話の脚色も担当した。この事実に基づくミニシリーズはエミー賞/ゴールデングローブ賞のTVミニシリーズ部門最優秀作品賞を受賞。自身は、エミー賞の最優秀監督賞をほかの監督たちと分かち合い、同賞脚本賞にもノミネートされた。また、PGA賞も受賞している。
 高評価を受けたHBOのミニシリーズ「John Adams」(08/ポール・ジアマッティ、ローラ・リニー、トム・ウィルキンソン出演)の製作総指揮を担当。この作品は、ミニシリーズ部門最優秀作品賞を含むエミー賞13部門を受賞し、ゴールデングローブ賞ミニシリーズ部門最優秀作品賞とPGA賞を受賞。また、高い評価を受けたHBOのミニシリーズ「ザ・パシフィック」(10)でもスピルバーグとともに製作総指揮を務めた。10話に分かれたこの作品は、ミニシリーズ部門最優秀作品賞を含むエミー賞8部門を受賞し、自身に4度目のPGA賞をもたらした。
 12年には、08年の大統領選でジョン・マケインの副大統領候補となったサラ・ペイリンを描くHBOの政治ドラマ「ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女」(ジュリアン・ムーア、エド・ハリス出演)で製作総指揮を担当。この作品は、エミー賞/ゴールデングローブ賞のTV映画/ミニシリーズ部門最優秀作品賞を受賞し、そのほか多くの賞やノミネートを獲得した。13年には、ベストセラー本に基づくナショナル・ジオグラフィックの2時間番組「リンカーンを殺した男」でナレーター兼歴史コメンテーターを務めた。また、プレイトーン社とともに、エリザベス・ストラウトのピューリッツァー賞受賞小説「オリーヴ・キタリッジの生活」(早川書房刊)に基づくHBOのミニシリーズ「Olive Kitteridge」(14)、エミー賞にノミネートされたCNNのドキュメンタリーシリーズ「The Sixties」(14)、そして「The Seventies」(15)と「The Eighties」(16)の製作も担当している。「Olive Kitteridge」は、15年に、最優秀TVミニシリーズ賞を含むエミー賞8部門、放送映画批評家協会TV賞3部門、全米監督協会賞とSAG賞をそれぞれ1部門受賞した。
 『すべてをあなたに』(96)で初めて長編映画の脚本/監督を担当して成功を収め、出演も兼ねた。また、『幸せの教室』(11/ジュリア・ロバーツ共演)では脚本/製作/監督/主演を務めている。プレイトーン社の旗印のもとで、事業パートナーのゲイリー・ゴーツマン、妻のリタ・ウィルソンとともに、スマッシュヒットを記録したロマンチックコメディ『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』(02)を製作。そのほかの製作作品には、前述の『ポーラー・エクスプレス』、『アントブリー』『Starter for 10』(共に06)、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(07)、『マンマ・ミーア!』(08)、『ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生』(08・未)、『かいじゅうたちのいるところ』(09)、そしてHBOシリーズ「ビッグ・ラブ」の51エピソード(06~11)といった作品で製作を担当している。
 13年、ノーラ・エフロンが演出した「Lucky Guy」でブロードウェイデビューを飾り、この演技で、ドラマデスク賞、ドラマリーグ賞、外国批評家サークル賞、トニー賞にノミネートされた。
 02年、AFIの生涯功労賞を受賞。09年には、リンカーン・センター映画協会よりチャップリン賞、14年には、ケネディ・センター名誉賞を受賞した。
スティーブン・ソダーバーグ監督の『エリン・ブロコビッチ』(00)でジュリア・ロバーツの恋人役を演じるなど、これまでに多くの作品に出演し、大きな存在感を示し、演じた役柄で絶大な評価を得てきた。ニール・ラビュート監督の『In the Company of Men』(97)で恋人に蔑まれて復讐心に燃える男を演じ、初めて批評家の注目を浴びる。この作品は、公開年で最も高い興行収益をあげたインディペンデント映画の1本となった。
ジェイソン・ライトマンの初監督作品『サンキュー・スモーキング』(05)で主人公を演じ、ゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。その後も、ハービー・デント/トゥーフェイスを演じた『ダークナイト』(08/クリストファー・ノーラン監督)、『ラビット・ホール』(10/ニコール・キッドマン共演)、SFアクション『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(11)、『ラム・ダイアリー』(11/ジョニー・デップ共演)といった話題作に次々出演。
北カリフォルニア出身。演劇と映画について学んだブリンガム・ヤング大学で、ニール・ラビュートと出会い、彼の舞台作品に多数出演した。前述の『In the Company of Men』以外に、3本のラビュート監督作品『僕らのセックス、隣の愛人』(98・未/ベン・スティラー、キャサリン・キーナー共演)、『ベティ・サイズモア』(00/レニー・ゼルウィガー共演)、『抱擁』(02/グウィネス・パルトロー共演)に出演している。
ほかの出演作品に、『モリー』(99・未/エリザベス・シュー共演)、『エニイ・ギブン・サンデー』(99/オリバー・ストーン監督)、『プレッジ』(01/ショーン・ペン監督、ジャック・ニコルソン共演)、フィリップ・K・ディックの短編をジョン・ウーが映画化した『ペイチェック 消された記憶』(03/ベン・アフレック、ユマ・サーマン共演)、『ミッシング』(03/ロン・ハワード監督、トミー・リー・ジョーンズ、ケイト・ブランシェット共演)、『ザ・コア』(03/ヒラリー・スワンク共演)、『カンバセーションズ』(05/ヘレナ・ボナム=カーター共演)、『ブラック・ダリア』(06/ブライアン・デ・パルマ監督)、インディ系作品『幸せのセラピー』(07)、『Towelhead』(07/アラン・ボール監督)、『幸せのレシピ』(07/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ共演)、ロマンチックドラマ/コメディ『わすれた恋のはじめかた』(09・未/ジェニファー・アニストン共演)、『陰謀のスプレマシー』(12)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』(13/ジェラルド・バトラー共演)、3DIMAXのサスペンスアクション『アイ・フランケンシュタイン』(14/ビル・ナイ共演)などがある。キャリア初期には、マイケル・クリストファー作「Amazing Grace」の舞台に立ち、マーシャ・メイソンと共演した。
最近では、テキサス大学フットボール・チームの伝説のコーチ、ダレル・ロイヤルを演じた『My All American』(15/フィン・ウィットロック共演)、『エンド・オブ・キングダム』(16/ジェラルド・バトラー共演)、待機作『Bleed for This』(マイルズ・テラー共演)などに出演。
現在、ロサンゼルス在住。
映画/TV/舞台で活躍するアメリカ人女優。
待機作には、トム・フォード監督の『Nocturnal Animals』、オーレン・ムーバーマン監督の『The Dinner』(リチャード・ギア、スティーブ・クーガン、レベッカ・ホール共演)などがある。近作は、ビル・コンドン監督の『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(15/イアン・マッケラン共演)、マイケル・グランデージ監督の『Genius』(16/コリン・ファース、ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン共演)など。ほかにも、『コンゴ』(95)、『真実の行方』(96)、『目撃』(97)、『トゥルーマン・ショー』(98)、『The House of Mirth』(00)、『プロフェシー』(02)、『ラブ・アクチュアリー』『ミスティック・リバー』(共に03)、『ルイーズに訪れた恋は…』(04)、『イカとクジラ』(05)、『スパイラル ~危険な関係~』(11・未)、『私が愛した大統領』(12)、『フィフス・エステート/世界から狙われた男』(13・未)といった多くの作品に出演してきた。また、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』(00・未)、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)、『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』(07・未)では米アカデミー賞にノミネートされた。
HBOのミニシリーズ「John Adams」の7エピソード(08/トム・フーパー監督)ではアビゲイル・アダムズを演じ、ショータイムシリーズ「キャシーのbigC いま私にできること」4シーズン40エピソード(10~13)では主演と製作を兼ね、両作品でゴールデングローブ賞とエミー賞を受賞している。キャリア初期に「Armistead Maupin's Tales of the City」の6エピソード(93)でメアリー・アン・シングルトンを演じたが、自身はこの作品に参加できたことを誇りに思っている。また、「もう子守歌はいらない」(93)ではジョアン・ウッドワードと共演し、スタンリー・ドーネン監督の「ラブレター/永遠の愛」(99)にも出演。「そりゃないぜ!? フレイジャー」では最終6エピソード(03~04)に出演し、ケルシー・グラマーの最後の恋人を演じた。
舞台では、多くのブロードウェイ作品に出演している。その作品に、ドナルド・マーグリーズの戯曲をダニエル・サリバンが演出した2作品「Time Stands Still」と「Sight Unseen」、何度も共演しているリーアム・ニーソンと舞台に立ったアーサー・ミラー作「るつぼ」(リチャード・エアー演出)、「六次の隔たり」「Honour」「ワーニャ伯父さん」「危険な関係」「Holiday」「かもめ」などがある。
米アカデミー賞に3度、トニー賞に3度、英アカデミー(BAFTA)賞に1度、ゴールデングローブ賞に4度ノミネートされている。また、全米映画俳優組合(SAG)賞を1回、米映画批評会議賞を1回、ゴールデングローブ賞を2回、エミー賞を4回受賞。
母校であるブラウン大学とジュリアード音楽院から2つの名誉博士号を授与されている。
 尊敬されるフィルムメーカーであり俳優でもある。監督としての近作は、実話に基づくドラマ『アメリカン・スナイパー』(ブラッドリー・クーパー主演)。この作品は、2014年にアメリカで最も高い興行収益をあげると同時に、最優秀作品賞を含む米アカデミー賞6部門にノミネートされるなど高評価を得た。自身は、全米監督協会(DGA)に4度目のノミネートを果たし、米映画批評会議の最優秀監督賞を受賞した。
 米アカデミー賞を5度受賞。1992年の『許されざる者』は、自身の主演男優賞部門を含めて9部門でノミネートされ、監督賞と作品賞で初めてのオスカー像を手にした。この作品では、ゴールデングローブ賞最優秀監督賞とDGA賞も受賞し、多くの批評家協会賞の最優秀作品賞に輝いた。
 『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でも同部門で2つのオスカー像を手にし、主演男優賞部門にもノミネートされた。また、2つ目のDGA賞を獲得し、ゴールデングローブ賞最優秀監督賞も受賞。同賞では作曲賞でもノミネートされている。
 さらに2度、サスペンスドラマ『ミスティック・リバー』(03)と第二次世界大戦ドラマ『硫黄島からの手紙』(06)で、米アカデミー賞の監督賞と作品賞にダブルノミネートされた。前者では、ゴールデングローブ賞監督賞とDGA賞にもノミネートされ、後者は、ゴールデングローブ賞と放送映画批評家協会賞の最優秀外国語映画賞を受賞し、多くの批評家協会賞の最優秀作品賞を受賞。また、『硫黄島からの手紙』と高評価を受けた『父親たちの星条旗』(06)とは2部作として製作された。
 08年、監督作『チェンジリング』が米アカデミー賞3部門にノミネートされ、自身は、英アカデミー(BAFTA)賞とロンドン映画批評家協会賞の監督賞部門にノミネートされ、ゴールデングローブ賞の作曲賞にもノミネートされた。この作品は、カンヌ映画祭でプレミア上映され、パルム・ドール賞にノミネートされ、特別賞を受賞した。これまでに、『ペイルライダー』(85)、『バード』(88)、『ホワイトハンター ブラックハート』(90)でもパルム・ドール賞にノミネートされている。『バード』で初めてゴールデングローブ賞最優秀監督賞を受賞した。
 ヒット作『グラン・トリノ』(08)では主演/監督/製作を務め、米映画批評会議賞の最優秀主演男優賞を獲得。『インビクタス/負けざる者たち』(09)では、自身が米映画批評会議賞最優秀監督賞を受賞し、ゴールデングローブ賞/放送映画批評家協会賞の監督賞にノミネートされた。さらに、『ヒア アフター』(10)はイタリアのダビッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀外国語映画賞を受賞し、伝記ドラマ『J・エドガー』(11)では監督と製作を担当。また、60年代のロックグループ“フォー・シーズンズ”の始まりを描くトニー賞受賞ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)でも監督と製作を担当した。
 『恐怖のメロディ』(71)で監督デビューを果たして主演も兼ねたのち、『荒野のストレンジャー』(73)、『アイガー・サンクション』(75)、『アウトロー』(76)、『ブロンコ・ビリー』(80)、『ファイヤーフォックス』『センチメンタル・アドベンチャー』(共に82)、『ダーティハリー4』(83)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)、『ルーキー』(90)、『マディソン郡の橋』(95)、『目撃』(97)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース カウボーイ』(00)、『ブラッド・ワーク』(02)といった忘れがたい作品で、監督と主演を務めている。
 『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(66)、『奴らを高く吊るせ!』(68)、『真昼の死闘』(70)といった伝説の西部劇に出演し、俳優として世界的に有名になった。ほかにも、『戦略大作戦』(70)、「ダーティハリー」アクションシリーズ(71,73,76,83,88)、『ダーティファイター』(78)、『アルカトラズからの脱出』(79)、『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』(80)、『ザ・シークレット・サービス』(93)、最近では『人生の特等席』(12)などに出演している。
 素晴らしいキャリアを通じて、映画芸術科学アカデミーより贈られるアービング・G・タルバーグ賞やハリウッド外国人映画記者協会より贈られるセシル・B・デミル賞など、多くの生涯功労賞を受賞している。また、DGA/全米製作者組合(PGA)/全米映画俳優組合(SAG)/米国映画協会(AFI)/リンカーン・センター映画協会/フランス映画協会/米映画批評会議/ヘンリー・マンシーニ・インスティチュートから賞賛を受けてきた。さらに、ケネディ・センター名誉賞/カリフォルニア州知事芸術賞の受賞者であり、フランス・レジオンドヌール勲章コマンドゥールも叙勲している。
 エンターテイメント業界きっての重鎮プロデューサー。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ(85,89,90)、『ロジャー・ラビット』(88)、「インディ・ジョーンズ」シリーズ(81,84,89,08)といった時代を超えてヒットする作品を製作しながら、映画ファンにとって明確な一時代を築いてきた。多作な製作キャリアに加えて、映画監督としても『アラクノフォビア』(90)や『生きてこそ』(93)といった忘れがたい作品をスクリーンにもたらし、広く賞賛を浴びている。2015年の大ヒット作『ジュラシック・ワールド』の製作も担当。この作品は世界中で15億ドル以上の興収をあげ、『タイタニック』(97)、『アバター』(09)についで歴代第3位となる記録を樹立した。
 ロサンゼルス生まれ。アメリカ人作曲家/指揮者ジャック・マーシャルの息子として生まれ、音楽とスポーツに情熱を燃やしながら成長し、68年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を卒業。大学時代には陸上競技とクロスカントリーの選手だった。また、大学初のサッカーチームを率い、3年間代表チームの優秀選手に選ばれている。
 ピーター・ボグダノビッチ監督の助手として映画キャリアをスタートさせた。すぐに昇進し、時代を超えた名作『ラスト・ショー』(71)ではロケーションマネジャーとなった。そののち、ボグダノビッチ監督の製作補となり、ふたりは協力して有名な『ペーパー・ムーン』(73)や『ニッケルオデオン』(76)などを作り出していった。
 ボグダノビッチ監督との連携時代に続き、マーティン・スコセッシ監督の『ラスト・ワルツ』(78)にラインプロデューサーとして参加。音楽への愛情を感じながら、“ザ・バンド”の最後のコンサートツアーを追いかけ、このグループの演奏を未来の世代に残そうとするスコセッシ監督を助けた。78年に、有名な『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81)を製作するためにジョージ・ルーカス、スティーブン・スピルバーグとチームを組んだ。81年に公開されたこの作品は世界中で大きな成功を収め、米アカデミー賞9部門にノミネートされた。同年、未来の妻でありプロデューサー仲間でもあるキャスリーン・ケネディ、そしてスピルバーグとともにアンブリン・エンターテインメントを立ち上げた。次の10年、3人は映画史において最も成功を収めた協力関係を築き上げ、『E.T.』『ポルターガイスト』(共に82)、『グーニーズ』(85)など近代映画において最も愛される作品を世に送り出した。
 91年、ケネディとともに自分たちの会社、ケネディ/マーシャル・カンパニーを立ち上げ、ロバート・ラドラムの小説に基づき世界的に大ヒットした「ボーン」シリーズ(02,04,07,12)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)といった高評価を受ける作品を製作し続けている。ふたりの最新作は、16年7月から世界中で公開中のヒット作『ジェイソン・ボーン』である。また、この会社は、自身の個人的な芸術的興味を探求する拠り所となり、ヒット作『コンゴ』(95)や『南極物語』(06)、ESPNフィルムズのドキュメンタリーシリーズ「30 for 30」の1エピソード「Right to Play」(12)などで監督も務めている。
 これまでに、M・ナイト・シャマラン監督の『シックス・センス』(99)からゲイリー・ロス監督の『シービスケット』(03)まで多彩な作品を製作し、5度米アカデミー賞にノミネートされるという偉業を達成している。アカデミー賞ノミネートに加えて、その仕事を称えられ、UCLAの卒業生プロフェッショナル・アチーブメント賞/カリフォルニア・メンター・イニシアチブのリーダーシップ賞/権威あるアメリカン・アカデミー・オブ・アチーブメント賞を授与されている。ケネディとともに、08年、全米製作者組合(PGA)より業績を称えられてデイビッド・O・セルズニック賞を授与された。その1年後、ふたりは視覚効果協会の生涯功労賞を受賞。
 この業界のベテランプロデューサーは、慈善活動家としてのキャリアでも成功を享受している。スポーツへの愛情に導かれ、10年以上にわたり、アメリカオリンピック委員会のメンバーを務めている。委員会とオリンピック活動への貢献を称えられ、05年にオリンピック・シールドを授与された。その3年後、アメリカ・オリンピック・ホール・オブ・フェームに殿堂入りした。
 また、アスリート・フォー・ホープ/フィジカル・フィットネスに関するカウンシル知事会議/米国トラック&フィールド協会を含めた多くの組織で役員を務めている。
 12年、ケネディがルーカスフィルム社の会長に就任し、ケネディ/マーシャル・カンパニーの社長としてひとりで事業運営をおこなっている。
 ヨーロッパにおいて20世紀フォックスの映画配給/製作部でキャリアをスタートさせ、最初にロンドンやパリで仕事をした。その後、アメリカに戻り、ザ・ラッド・カンパニー、トライスター・ピクチャーズ、最終的にワーナー・ブラザース映画で製作エグゼクティブとなった。ワーナー・ブラザースで上席エグゼクティブとして仕事をした6年間、米アカデミー賞受賞作『危険な関係』(88)や『ドライビング Miss デイジー』(89)、『メンフィス・ベル』(90)といった作品の製作にあたった。
 コロンビア/トライスター・ピクチャーズとの製作契約を結び、ワーナー・ブラザースを去ったのち、スチュワート・ピクチャーズを設立。TV映画「Friends at Last」(95/キャスリーン・ターナー出演)と『ハード・テクニック』(97・未/テレンス・スタンプ出演)を製作したのち、プロデューサーのスタンリー・ジャッフェと手を組んだ。
 コロンビア/トライスターで、ジャッフェとともに、米アカデミー賞受賞女優フランシス・マクドーマンドが主演する高評価の児童向け映画『マドレーヌ』(98・未)、米アカデミー賞受賞女優キム・ベイシンガーが主演する『永遠のアフリカ』(00・未)を製作。
 ワーナー・ブラザースを拠点とするベル=エアー・エンターテイメントで数年間社長職を務めたのち、『チアガール VS テキサスコップ』(05・未/スティーブン・ヘレク監督、トミー・リー・ジョーンズ主演)の製作に携わった。
 未公開株式の映画開発/製作会社フラッシュライト・フィルムズのプロデューサー/事業パートナーを務めている。フラッシュライト社が本作の脚本化権の購入と企画開発に携わった。
 アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作となったドラマ『最愛の大地』(11)で製作を務めた。この作品は、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされ、全米製作者組合(PGA)のスタンリー・クレイマー賞/全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードの最優秀外国映画賞を受賞した。近作は、アクションヒット作『ニード・フォー・スピード』(14/アーロン・ポール主演)。
 2002年より、クリント・イーストウッドの全作品において、製作面を統括してきた。製作総指揮を担当した近作は、トニー賞受賞ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)、ネイビー・シールズの狙撃手クリス・カイルの原作に基づいて製作され、ボックスオフィスで成功を収めた『アメリカン・スナイパー』(14/ブラッドリー・クーパー主演)である。
 また、高評価を受けたドラマ『インビクタス/負けざる者たち』(09/マット・デイモン、モーガン・フリーマン出演)でも製作総指揮を務め、この作品は、広範囲で賞賛を浴び、米アカデミー賞や、ドラマ部門作品賞を含むゴールデングローブ賞にノミネートされた。ほかのイーストウッド作品では、『チェンジリング』『グラン・トリノ』(共に08)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)で製作総指揮を務め、第二次世界大戦を描いた壮大な2部作『父親たちの星条旗』(06)と米アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『硫黄島からの手紙』(06)では共同製作を担当した。
 ほかのイーストウッド監督作品には、作品賞を含む米アカデミー賞6部門にノミネートされたドラマ『ミスティック・リバー』(03)、最優秀作品賞を含めた同賞4部門を獲得した『ミリオンダラー・ベイビー』(04)などがある。さらに、イーストウッドが主演したロバート・ロレンツ監督作『人生の特等席』(12/エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク出演)でも製作総指揮を担当し、アリソン・イーストウッドの監督デビュー作『レールズ&タイズ』(07・未)では共同製作に携わった。
 過去20年以上にわたり、賞にノミネートされたESPY放送の伝記映画『ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男~』(04・未)で製作を務めるなど、ローディー・へリントン監督と何度も一緒に仕事をしている。ふたりがチームを組んだ初期の作品には、『殺しのナイフ/ジャック・ザ・リッパー』(88)、『ロードハウス/孤独の街』(89)、『コンフェッション』(98)などがある。
 ほかにも、アーネ・グリムシャー監督の『バウンティ・キッド』(99・未)、スティーブ・ブシェミ監督の『アニマル・ファクトリー』(00・未)といった作品で製作を担当。近作は、『Tommy's Honour』(16)、待機作には、アクション『Southern Heat』などがある。TVでは、TV映画「Stolen from the Heart」(00)で製作を担当し、TV映画「センパー・ファイ!海兵隊の誇りを胸に」(01)ではプロダクションマネジャーを務めた。
 映画界でのキャリアをスタートさせる以前、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で学び、そこでジョン・シェパードと出会い、ふたりでインディペンデント映画4本『アイ・オブ・ザ・ストーム』(92)、『The Ride』(97)、『バーティカル・ハンガー』(02・未)、前述の『ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男~』を製作した。
 映画/TV界において多作の脚本家/プロデューサー/監督であり、賞賛を受ける小説家でもある。最初の小説「フリー」(扶養社ミステリー文庫刊)は1993年にダブルデイ社より出版された。2作目の「Famine」は97年にアーケード社より出版されて絶賛され、フランス語/イタリア語/ドイツ語に翻訳された。3作目の小説「War」は08年7月にアーケード社から出版され、高評価を獲得した。
 文学界での業績に加えて、エンターテイメント業界でも成功を収めている。国際的なキャストとスタッフで描いた『戦場のレジスタンス』(未/ジュリア・オーモンド、ビル・パクストン出演)では、アニタ・シュリーブの小説を脚色し監督も務めた。この第二次世界大戦を舞台にした壮大なラブストーリーは03年に公開された。
 脚本家としては、『パーフェクト・ストレンジャー』(07/ブルース・ウィリス、ハル・ベリー出演)の脚本を担当。世界的なベストセラー「博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話」(早川書房刊)を脚色し、ABC/NBC/CBS/FOX放送にパイロットエピソードの脚本を売却している。
 製作/マネジメント会社ガイ・ウォークス・イントゥ・ア・バーの社長兼創始者である。ガイ・ウォークス社の事業パートナー、ジョン・バーグとともに、クリスマスの大ヒット作『エルフ ~サンタの国からやってきた~』(03・未/ジョン・ファブロー監督、ウィル・フェレル主演)の製作を担当。この作品は世界中で2億2000万ドル以上の興収をあげ、ヒットコメディを製作する主力会社としてガイ・ウォークス社の名前を一躍有名にした。
 妻ジェーンと娘レミーとともにニューヨーク市に在住。
 航空機パイロットであり、セイフティ・エキスパートでもある。インストラクターを務め、航空機パイロット協会の安全委員長兼事故調査官を務めた。
 妻と子供たちとともにカリフォルニア州ダンビルに在住。
 「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のコラムニスト。著作には、ランディ・パウシュとの共著「最後の授業 ぼくの命があるうちに」(SB文庫刊)、「The Girls from Ames: A Story of Women and a Forty-Year Friendship」などがある。本作の原作では、サレンバーガーと共著。
 ロサンゼルスに拠点を置くフラッシュライト・フィルムズ社の創立パートナーである。2009年に設立された投資会社フラッシュライト・フィルムズは、脚本開発と映画製作を中心に取り組んでいる。それ以前には、イベント会社48ストレートを立ち上げ、マウンテン・ライフスタイルを称えるスポーツ/音楽/そのほかの文化的なイベントをおこなう冬のアルペン・フェスティバルを始めた。それがネットワークTVで米国中に放送され、最終的に、異なる9つの場所で、夏と冬の両方に複数のスポーツイベントの開催へと拡大した。国際金融の分野でキャリアをスタートさせ、ヨーロッパで15年、アジアで5年業務に就き、10年間ゴールドマン・サックス社のパートナーも務めていた。
 スコーバレーUSAアカデミーの卒業生である。コロラド大学で理学士号を取得。在学中は、NCAAチャンピオンのアルペンスキーチームで活躍した。現在、米国スキー&スノーボード協会/サンバレー・スキー教育基金の役員を務めており、以前には地元劇団カンパニー・オブ・フールズの役員も務めていた。
 アイダホ州ケチャムとカリフォルニア州ロサンゼルスに居を構えている。
 ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOである。ビレッジ社はワーナー・ブラザース映画とソニー・ピクチャーズとの共同提携を成功させ、オーストラリア/ニュージーランド/シンガポール国内の提携先によって世界中の選定区域に配給される作品や、それ以外の地域でワーナー・ブラザースとソニー・ピクチャーズによって配給される作品全般を共同製作している。
 ビレッジ社の旗印のもと、『LEGO(R)ムービー』(14/フィル・ロード&クリストファー・ミラー監督)、クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』(14/ブラッドリー・クーパー出演)、ジョージ・ミラー監督の『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(15/トム・ハーディー、シャーリーズ・セロン出演)、『カリフォルニア・ダウン』(15/ドウェイン・ジョンソン主演)といった最近のヒット作の製作総指揮に携わった。
 待機作は、ガイ・リッチー監督の『King Arthur: Legend of the Sword』(チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ出演)、アーネスト・クラインのベストセラー本をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化する『Ready Player One』などがある。
 ほかにも、デンゼル・ワシントンが米アカデミー賞を受賞した『トレーニング デイ』(01)、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット率いるオールスターキャストが出演する「オーシャンズ」3部作(01,04,07)、ショーン・ペンとティム・ロビンスの米アカデミー賞受賞演技が光る『ミスティック・リバー』(03/クリント・イーストウッド監督)、『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』(共に03)、高い評価を受けるドラマ『グラン・トリノ』(08/イーストウッド監督・主演)、ガイ・リッチーが監督し、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演して大ヒットしたアクションアドベンチャー『シャーロック・ホームズ』(09)とその続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』(13/レオナルド・ディカプリオ主演)といった作品で製作総指揮を務めている。
 ワーナー・ブラザースとの提携のもとで製作された初期の作品には、『プラクティカル・マジック』(98/サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン出演)、『アナライズ・ミー』(99/ロバート・デ・デニーロ、ビリー・クリスタル出演)、『マトリックス』(99/キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン出演)、『スリー・キングス』(99/ジョージ・クルーニー主演)、『スペース カウボーイ』(00/クリント・イーストウッド監督・主演)、『デンジャラス・ビューティー』(00/ブロック、ベンジャミン・ブラット出演)といったヒット作がある。
 首都ワシントンのジョージタウン大学ロー・スクールに在籍中に米国映画協会でジャック・バレンティと仕事をし、映画ビジネスでのキャリアをスタートさせた。法律の学位を取得したのち、78年にカサブランカ・フィルムズで仕事に就き、そののちユニバーサルに移籍し、82年に製作部副部長に昇進した。
 84年、ワーナー・ブラザースに製作部副部長として入り、4年後には製作部門の上級部長に昇進した。89年9月に劇場映画製作部門の責任者に任命され、91年には国際劇場映画製作部門の責任者となり、96年5月まで同役職に就いていた。その監修のもと、ワーナー・ブラザース映画は、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『ドライビングMissデイジー』(89)、『グッドフェローズ』『推定無罪』(共に90)、『JFK』『ロビン・フッド』(共に91)、『ボディガード』『マルコムX』『沈黙の戦艦』(いずれも92)、『ペリカン文書』『デーヴ』『ハリソン・フォード 逃亡者』(いずれも93)、『依頼人』『ディスクロージャー』(共に94)、『アウトブレイク』『バットマン フォーエヴァー』(共に95)、『ツイスター』『評決のとき』(共に96)などの製作/配給に携わった。
 96年5月、ワーナー・ブラザース映画にインディペンデント映画会社プランBエンターテイメントを立ち上げた。98年2月に、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOに任命された。
 クリント・イーストウッド監督のドラマ『チェンジリング』(08)で米アカデミー賞と英アカデミー(BAFTA)賞撮影賞にノミネートされた。同監督の『ブラッド・ワーク』(02)で撮影監督を初めて務め、それ以降、米アカデミー賞受賞作『ミスティック・リバー』(03)や『ミリオンダラー・ベイビー』(04)、第二次世界大戦を舞台にした『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』(共に06)、『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)といった作品で、長きにわたってイーストウッド監督とチームを組んできた。イーストウッド監督との近作は、ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)、アカデミー賞ノミネート作『アメリカン・スナイパー』(14)。
 イーストウッド監督以外にも、『ボビー・ジョーンズ ~球聖と呼ばれた男~』(04・未)のローディー・ヘリントン、『エミリー・ローズ』(05)のスコット・デリクソン、『Romance & Cigarettes』(05)のジョン・タートゥーロ、『ラストキス』(06・未)のトニー・ゴールドウィン、『悲しみが乾くまで』(07)のスサンネ・ビア、『レールズ&タイズ』(07・未)のアリソン・イーストウッド、『幸せはシャンソニア劇場から』(08)のクリストフ・バラティエ、『Tsar』(09)のパーベル・ルンギン、『スリープレス・ナイト』(11)のフレデリック・ジャルダン、世界的大ヒット作『ハンガー・ゲーム』(12)のゲイリー・ロス、『人生の特等席』(12)のロバート・ロレンツ、『約束の馬』(15・未)のビドゥ・ビノード・チョプラ、『Cessez-le-feu』のエマニュエル・クールコルといった優れた監督たちとチームを組んでいる。
 業界で40年以上活躍するベテランである。そのうち30年以上にわたってイーストウッドとチームを組んできた。初期には、『センチメンタル・アドベンチャー』(82)、『ダーティハリー4』(83)、『タイトロープ』(84)、『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)などの作品で照明係を務めた。その後、イーストウッドの製作会社マルパソ・プロダクションズの主任照明技師となり、『ルーキー』(90)、『許されざる者』(92)、『パーフェクト ワールド』(93)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース カウボーイ』(00)など、幅広いジャンルの作品に携わった。また、マイケル・アプテッドの『訴訟』(91)、サム・メンデスの米アカデミー賞受賞作『アメリカン・ビューティー』(99)と『ロード・トゥ・パーディション』(02)などでも主任照明技師を務めている。
 クリント・イーストウッドが1928年を舞台にして描いた時代物ドラマ『チェンジリング』(08)の美術で米アカデミー賞と英アカデミー(BAFTA)賞の美術賞にノミネートされた。また、米美術監督組合賞では、『チェンジリング』が時代部門で、『グラン・トリノ』(08)が現代部門でそれぞれノミネートされた。イーストウッドとは、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)でも組み、『アメリカン・スナイパー』(14)で米美術監督組合賞に再びノミネートされた。
 高評価を得た第二次世界大戦ドラマ『硫黄島からの手紙』(06)で初めてイーストウッド作品の美術監督を務めた。それ以前は、イーストウッドと長くコンビを組んでいた美術デザイナーのヘンリー・バムステッドのチームの一員として、『許されざる者』(92)で初めてセットデザイナーを務め、その後、『真夜中のサバナ』(97)でアートディレクターを務めた。
 ほかに美術監督を務めた作品には、アリソン・イーストウッドの監督デビュー作『レールズ&タイズ』(07・未)、イーストウッドが主演したロバート・ロレンツ監督の『人生の特等席』(12)がある。
 HBOの西部劇シリーズ「デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン」のアートディレクターを2シーズン(04~05)担当し、04年に初めてエミー賞にノミネートされ、翌05年に見事受賞した。
 アートディレクターとしても数多くの作品を手がけており、その主なものは、ジョン・バダム監督の『ウォー・ゲーム』(83)、米アカデミー賞美術賞にノミネートされたバリー・レビンソン監督の『ナチュラル』(84)、マーティン・ブレスト監督の『ビバリーヒルズ・コップ』(84)と『ミッドナイト・ラン』(88)、トニー・スコット監督の『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)、『トゥルー・ロマンス』(93)、『クリムゾン・タイド』(95)、『エネミー・オブ・アメリカ』(98)、ピーター・ハイアムズ監督の『レリック』(97)、デイビッド・フィンチャー監督の『ゲーム』(97)など。また、セットデザイナーとしては、『スニーカーズ』(92)、『アイ・ラブ・トラブル』(94)、『真夏の出来事』(96)、『ポストマン』(97)、『プリティ・プリンセス』(01)、『スコーピオン・キング』(02)などを手がけた。
 クリント・イーストウッド監督の『ブラッド・ワーク』(02)で音響部門の製作助手としてキャリアをスタートさせ、米アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ミスティック・リバー』(03)でも同じ係を担当した。2004年、同賞最優秀作品賞を受賞したイーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』で音響編集助手を務めた。
 さらに、『父親たちの星条旗』(06)でイーストウッド監督の編集チームに参加し、米アカデミー賞ノミネート作品『硫黄島からの手紙』(06)で第一編集助手となった。
 イーストウッド監督の『チェンジリング』『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、『ジャージー・ボーイズ』(14)、米アカデミー賞ノミネート作品『アメリカン・スナイパー』(14)でも第一編集助手を務めている。
 また、ピトフ監督の『キャットウーマン』(04)、ジョン・ボニート監督の『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』(06)では編集助手を務め、アリソン・イーストウッド監督の『レールズ&タイズ』(07・未)、ロバート・ロレンツ監督の『人生の特等席』(12/イーストウッド、エイミー・アダムス出演)では第一編集助手を担当。
 ほかに、ドキュメンタリーシリーズ「American Masters」の1エピソード(07)、TVドキュメンタリー「Dave Brubeck: In His Own Sweet Way」(10)の編集チームにも参加している。
 クリント・イーストウッドとは30年以上にわたってチームを組んできた。最近、ふたりは米衣装デザイナー組合より“最も際立つコラボレーター賞”を授与された。それ以前には、実話に基づくドラマ『チェンジリング』(08/アンジェリーナ・ジョリー主演)での1920年代の衣装デザインで、米衣装デザイナー組合賞と英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされ、08年度ハリウッド映画祭で年間最優秀衣装デザイナーに選ばれた。
 そのほか、『スペース カウボーイ』(00)、『ブラッド・ワーク』(02)、『ミスティック・リバー』(03)、『ミリオンダラー・ベイビー』(04)、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』(共に06)、イーストウッドが監督と主演を兼ねて現代社会を描く『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09/モーガン・フリーマン、マット・デイモン出演)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11/レオナルド・ディカプリオ主演)、『ジャージー・ボーイズ』(14)、『アメリカン・スナイパー』(14/ブラッドリー・クーパー主演)など、イーストウッド監督作品の衣装をデザインしてきた。
 イーストウッドが製作と主演を兼ねた84年の『タイトロープ』で、女性キャラクターの衣装監修をしたことがきっかけとなりチームを組むようになった。『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)、『バード』『ダーティハリー5』(共に88)、『ピンク・キャデラック』(89)、『ルーキー』(90)で同じく女性用衣装監修を務めたあと、『目撃』『真夜中のサバナ』(共に97)、『トゥルー・クライム』(99)で衣装全般を監修した。
 キャリア初期には、50年代を舞台にしたTV映画「L.A.シェイクダウン/裸体の疑惑」(88)で衣装を担当し、エミー賞を受賞している。
 ティアニー・サットンの声が表現する感情の機微に裏打ちされた情感豊かで奥深い音色で有名なバンド。7度グラミー賞にノミネート経験をもつサットンは、過去10年でリリースしたすべての作品で賞にノミネートされている。新作アルバム「The Sting Variations」は、スティングの別名で知られるゴードン・サムナーなど、最も有名なポップ音楽の作曲家たちの楽曲に大胆で革新的な解釈を加えた意欲作である。長年にわたって行動をともにするアンサンブルバンド“ティアニー・サットン・バンド”とともにレコーディングしたこのアルバムは、サットンの熟練したジャズボーカルだけでなく、ジャズレパートリーの限界を押し広げる才能の豊かさを証明している。
 ミルウォーキーで育ち、早い時期から音楽と恋に落ち、ウェズリアン大学とバークリー音楽大学の両方でジャズを専攻した。ロサンゼルスに移った直後の1993年に、本当に気の合う者同士が集まったバンド“ティアニー・サットン・バンド”を編成した。
 クリスチャン・ジェイコブは、クラシック音楽とジャズを組み合わせて学んだ経歴をもつ、フランス生まれのピアニストである。メイナード・ファーガソン、フローラ・プリム、アイアート・モレイラ、ランディ・ブレッカー、ミロスラフ・ビトウス、ビル・ホルマンといったジャズ界のレジェンドたちと仕事をしたのち、“ティアニー・サットン・バンド”に協力。また、バンドリーダーとしても印象的なさまざまな作品でレコーディングをおこなっている。
 メイナード・ファーガソンと世界中をツアーした経歴をもつレイ・ブリンカーは、ジョー・コッカー、パット・ベネター、デイビッド・リー・ロス、ウディ・ハーマン、レイ・チャールズ、ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラール、ナタリー・コールといった有名アーティストたちと仕事をし、ジャズ/ロック/ポップスを幅広く融合させた音楽シーンで活躍するドラマーである。映画やTVの分野でも経験豊富で、『ゴッド・エージェント』(96・未)、『チキンラン』(00)、『シュレック』(01)、『Ray/レイ』(04)、『アサルト13 要塞警察』(05)といった映画の音楽に貢献している。