拝啓 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
10月29日より劇場公開を予定しておりました「アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション」ですが、
諸般の事情により一旦公開を中止することと致しました。
楽しみにお待ちいただいていたお客様には大変申し訳ございません。
何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
劇場販売を予定しておりました『【劇場限定】アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディションBlu-ray スペシャル・セット』ですが、
同内容の商品を、『【Amazon.co.jp限定】アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション Blu-ray スペシャル・セット(B2ポスター、大判ポストカード付)』
として12月7日発売にてお届けできることになりました。1000セット数量限定生産となります。
詳細はAmazon.co.jpサイトにてご確認ください。
なお、『【初回限定生産】アイアン・ジャイアント シグネチャー・エディション Blu-ray スペシャル・セット』は予定通り12月7日に発売いたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
アニー賞9部門に輝く、
少年とロボットの友情を描いた感動作!
1999年に製作されたこのSFアニメーションは伝統的手法とCG技術とをうまく取り入れた良質アニメ。アニー賞全10部門中9部門受賞、さらにロサンゼルス映画批評家協会賞ではアニメーション賞も受賞している。監督のブラッド・バードはこの後『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』の監督を務めた。
新たな名作の誕生!!
『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』でアカデミー賞を受賞しているブラッド・バード監督が1999年に製作し劇場公開された『アイアン・ジャイアント』は、アニー賞9部門に輝く不朽の名作として、今なお多くのファンに愛され続けている。この名作がリマスターされ、さらに幻の2シーンを追加収録し、新たな名作となって誕生した。
今回の「シグネチャー・エディション」で追加されたのは、ホーガースの母アニーと芸術家ディーンのレストランでの会話シーンと、鹿が撃たれた夜にアイアン・ジャイアントが夢をみるシーン。ブラッド・バード監督は会話シーンについて「アニーとディーンの恋の芽生えが描かれる場面だ。カットするにはもったいないシーンだ。2人の関係が垣間見えたはずだ」と語り、ジャイアントの夢のシーンについては「このシーンもカットする予定ではなかった。予算の都合でお蔵入りだ。ジャイアントの意志が夢になり、シグナルを生みだし、ディーンのテレビに映る。興味深いシーンだ。ジャイアントがどこから来たのか示唆する場面でもある」と解説している。
この追加シーン製作のためにスタッフが再結集し、ブラッド・バード監督も満足の“シグネチャー・エディション”が誕生した。これはまさに必見だ!
「ボク、銃ならない。スーパーマンなる。」
メイン州の小さな港町。9歳の少年ホーガースは、森の中でとっても人なつっこい鋼鉄の巨人“アイアン・ジャイアント”を発見する。自分が何者かも知らないアイアンは巨大な体を持て余した赤ん坊そのもの。たちまちホーガースはアイアンと友達になり、ママに内緒で家の車庫にかくまうが、巨大ロボットを目撃したという噂が広まり、ついには政府のエージェントが派遣されてくる。ホーガースは変わり者のディーンと協力して、アイアンを守ろうとうするが、彼はただのロボットではなく、恐ろしい破壊力を秘めた戦闘兵器だったのだ-!
“かつて子供だったすべての人の心の宝物”(ABCラジオ・ネットワーク)
奇跡のように誕生した、映画史に残る感動作
1957年のアメリカ田舎町を舞台に、遠い星から落ちてきた巨大なロボットと、想像力豊かな9歳の少年との友情を描いた感動作『アイアン・ジャイアント』は、アニメーション界のアカデミー賞と言われるアニー賞において、1999年度の最優秀作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀キャラクター賞、最優秀脚本賞、最優秀エフェクト賞、最優秀音楽賞、最優秀ストーリーボード賞、最優秀プロダクション・デザイン賞、最優秀声優賞に輝いた珠玉の名作。『ターザン』『バグズ・ライフ』『プリンス・オブ・エジプト』など、並みいる他の有力ノミネート作品を押しのけて、前代未聞の9部門受賞を成し遂げたのだ。
『アイアン・ジャイアント』は、当時ほぼ無名だったブラッド・バード監督がワーナー・ブラザースの強力なバックアップを得ながら、インディーズ同様の自由裁量と独自性を約束されて作り上げ、世界中をあっと言わせた作品。周到なマーケティング、莫大な宣伝費をかけるアニメーション大作とはまったく違う作り方がなされた。
主役のほとんどは昔ながらの2次元アニメーション手法で描かれ、一人の登場人物につき、何と125人ものアニメーターが関わっている。ジャイアントに関しては“地球外から来た物体”ということでCGIが使われたが、手描き風に見えるよう、何ヶ月もかかってコンピューターのプログラムを書き換え、輪郭が少しだけでこぼこになるように工夫されている。美術スタッフは、ノーマン・ロックウェルやエドワード・ホッパーなど、映画の舞台となっている1950年代の画家のスタイルや色使いを取り入れている。
自分のなりたい 自分になれ!
友情のために、そして自分自身のために。
新しい友達といっしょに踏み出すワクワクするような冒険、初めて感じた誰かを守ってやりたいと思う気持ち、そして、やがてやってくる別れ・・・。心やさしいロボットと好奇心旺盛な少年がともに過ごす数日間は、誰もが子供時代に一度は経験するときめきと切なさに満ち、「今後何十年にもわたって地球上の人々を魅了し続けていく作品(ウォール・ストリート・ジャーナル紙)「少年と巨大ロボットの『E.T.』のような友情が、地球を涙でつつみ込む。(ワシントン・ポスト紙)と1999年公開当時言わしめた、誰もが“特別な一本”として、大切に心の中にしまっておきたくなる映画だ。
ジャイアントは、武器として生まれてきた。しかし、ホーガースや町の人たちに危険が迫ったとき、彼は決心する。「ボク、銃ならない。スーパーマンなる」と。
ブラッド・バード監督は言う。「私はこの映画を作るに当たって、ひとつの質問を投げかけた。それは、もし銃が魂を持っていて、銃であることをやめようとしたらどうなるか?ということだ。ジャイアントは、武器として生まれてきた、そのことは変えられない。しかし彼は“魂を持った銃”だった。それが彼の存在理由であり、私が描こうとしたことなんだ」
魂あるものはすべて、自分の未来を自分で選ぶことができる――監督をはじめ、この映画に携わったすべてのスタッフが発したポジティブなメッセージが、“シグネチャー・エディション”となって再び人々の心にまっすぐ届いてほしい。
監督:ブラッド・バード
製作:アリソン・アーバーテ、デス・マカナフ
脚本:ティム・マッカンリーズ、ブラッド・バード
原案:ブラッド・バード
テッド・ヒューズの物語“THE IRON MAN”に基づく
製作総指揮:ピート・タウンゼント
音楽:マイケル・カーメン
(日本語吹替はBlu-ray & DVDに収録されています。)
アニー・ヒューズ:ジャニファー・アニストン (日高のり子)
ディーン・マッコーピン:ハリー・コニック Jr. (井上和彦)
アイアン・ジャイアント:ヴィン・ディーゼル (郷里大輔)
ホーガース・ヒューズ:イーライ・マリエンタール (新藤一宏)
見れば必ず『アイアン・ジャイアント』の無垢な魂に心討たれます。
そして清い涙で洗われたハートが損なわれし純真を取りもどし癒された思いで明日に向かえます。
みるべし!!つい最近まで少年だった男達よ・・・。(彼女もつれてね)
★神山健治 映画監督 『ひるね姫』(2017年3月ロードショー)
"この映画は、身なりはともかく情熱では誰にも負けない私たち寄せ集めスタッフ全員の、まさに汗と涙の結晶なのです。"
★封入特典「ブラッド・バードからの手紙」より
“新たな名作の誕生”
“傑作、の一言に尽きる”
★Joe Morgenstern, THE WALL STREET JOURNAL
必見の作品が帰ってきた! 孤独な少年と優しい巨大ロボットの友情は、まさに王道のストーリー。出自もサイズも異なる者同士のふれあいというテーマを、1950年代スプートニクショック直後の冷戦時代に重ねた構造は見事だ。映像は柔らかい伝統の手描きフルアニメーションと固い先進のセルルック3DCGのハイブリッドで、異質なものを融合させた点で内容と表現手段との合致をめざす美学にはシビれる。前世紀末に提示されたこの姿勢は、その後日本製アニメがたどる道を先どりしていた。しかも今回ブラッド・バード監督が追加したのは、設定の根幹に関わる驚きのシーン! その意味を改めて考え直しつつ、リマスターされた美麗な画面を隅々まで楽しみたい。
★氷川竜介(アニメ研究家/明治大学大学院客員教授)