アイバー・ノベロ賞受賞歴をもち、ゴールデングローブ賞や英アカデミー(BAFTA)賞に何度もノミネートされ、今日の現代映画音楽の世界で最もエキサイティングで独創的な作曲家のひとりとみなされている。2016年、『スティーブ・ジョブズ』(15/監督:ダニー・ボイル、出演:マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット)の音楽でゴールデングローブ賞最優秀音楽賞にノミネートされ、17年には、『ゴールド/金塊の行方』(16/監督:スティーブン・ギャガン、主演:マシュー・マコノヒー)のイギー・ポップが歌う主題歌「GOLD」で、ゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞にノミネートされた。
また、『ランズエンド -闇の孤島-』(12・未)、『悪の法則』『In Fear』(共に13)、『カムバック!』(14)で、14年度ワールド・サウンドトラック・アワードのディスカバリー・オブ・ジ・イヤー賞を受賞。ガイ・リッチー監督とチームを組んだ『コードネームU.N.C.L.E.』(15)の音楽では、前述の『スティーブ・ジョブズ』やカンヌ映画祭のパルムドール賞にノミネートされた『Mal de pierres』(16)の音楽とともに、その大胆な表現力と革新的な編集能力を高く評価され、16年度ワールド・サウンドトラック・アワードのフィルムコンポーザー・オブ・ジ・イヤー賞にノミネートされた。
20年以上にわたり英TV界において、数え切れないほどのエミー賞やBAFTA賞を受賞するドラマやドキュメンタリー番組の音楽を担当してきた。その主な作品に、「ピープ・ショー ボクたち妄想族」(03~15)、「Hiroshima」(05)、「占領者たちのイラク~それぞれの闘い」(09)、「SEXとアートと美しき男たち」(09)、「Upstairs Downstairs」(10)、「Dirk Gently」(10,12)、「Space Dive」(12)、「Complicit」(13)、「逃亡者 デッドエンド」(14)などがある。11年の時代物の超常サスペンス『アウェイクニング』で初めて長編映画の音楽を担当し、その音楽がリドリー・スコット監督の耳を捉え、同監督の前述『悪の法則』の音楽担当に起用された。スコット監督とは、監督のTV映画初監督作品となる「The Vatican」(13)でもチームを組み、スコットが製作を務める待機作でピーター・ランデズマンが監督するウォーターゲート事件を描くサスペンス『Felt』(主演:リーアム・ニーソン)でも音楽を担当している。
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