2人を取り巻く個性豊かなキャラクター陣

本作を描くうえで重要だったのは、伊藤と響を取り巻く人間模様。「限られた2時間程度の尺の中でも絶対描かないといけないと思っていたのは、響たちの友情とそれと対立する大人たち。特に若いキャストに関しては、たくさんの俳優さん達に実際お会いして慎重にキャスティングしていきました」(濱名P)。何度も心が折れそうになる響を明るく支える浩介と千草には、竜星涼と森川葵というフレッシュな2人。そして密かに響に想いを寄せる藤岡には健太郎という、いずれも現在大活躍中の若手俳優3人が名を連ねている。そして同僚の中島にアプローチを続ける関矢には中村倫也、伊藤に恋心を抱く中島には『僕等がいた』でも生田と共演していた比嘉愛未、響を優しく見守る母親には近年女優として活躍を続ける八木亜希子、柔和な人格者の校長先生には大ベテラン=森本レオと盤石の布陣。ちなみに森本は、校長として生徒たちの前でスピーチをする原稿を自ら書き上げてくるというこだわりようで、その真摯な姿勢に多くのスタッフ&キャストは感銘を受けた。

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