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洗脳するには、孤独に付け込み、不安定な精神に忍び寄り、素質を見抜けばいい—

キャロルは、人々を虜にしていく洗脳の達人。人の心を動かすことにかけては天才的で、知性もあり、話し方も巧みだ。インターネットなどで外部と接触し、人の孤独や闇につけ込み、心を動かす巧みな話術で人々を次々と洗脳していく。そして、自分の狂信者=フォロワーたちを新たな犯行計画の協力者にし、まるでカルト集団のように組織化していく。キャロルに心酔したフォロワー達の数は日々増殖し続けており、その常軌を逸した犯罪行為は、残虐そのもの。そして彼らがどこに潜んでいるか全く予測不可能。

あくまでも正当な理由をもって行動し、誰よりも正常で知的な部分も同時に併せ持つ。誰にでもある凶暴性、裏の顔を代表した人物のようにも感じさせる。

キャロルは自身も作家としてエドガー・アラン・ポーに傾倒している。 特に「告げ口心臓」や「黒猫」などの倒錯的な美学や異常性に影響を受けている。被害者たちが皆、目をくりぬかれているのも、 「目が人の心を決め、“魂の窓”になる」というポーの考えから。

死を自分の作品だと考えている。「愛は痛みを伴う」と説く。大学教授だった頃、14人の女子大生の目をくり抜くといった残忍な手口で殺し、死刑執行直前に刑務所を脱獄し、壮大な殺人計画を実行に移そうと動き出す。 果たしてキャロルの真の計画とは!?