カンピオーネ
神殺しに成功した人間に与えられる称号で、「王の中の王」「何人からも支配されない魔王」とされる。新たに王となった護堂を含め、現代では七人のカンピオーネが確認されている。
権能
神の振るう力。もしくは神を倒した者が、その神より奪い取った奇蹟の力を指す。神殺しの権能はその者の特性と元の神の属性に応じ、様々な形で発揮される。
護堂の権能「東方の軍神」
護堂が軍神ウルスラグナより簒奪した権能。十の化身はそれぞれ一日一回しか使用できない。
・第一の化身『強風』
ある人物に危険が迫り草薙護堂の名を呼ぶとき、護堂はその人物の元へ風に乗って瞬間移動することができる。また、護堂の体にふれている者をいっしょに連れていくこともできる。
・第二の化身『雄牛』
人間ではかなわないほど剛力の敵と戦うときに、圧倒的な怪力を得る。軽自動車を片手で持ちあげたり、トラックを両手で引き裂いたりできる。
・第三の化身『白馬』
民衆を苦しめる者と戦うとき、東の空に第二の太陽を呼んで、地上に焔を撃つ。
・第四の化身『駱駝』
護堂が重傷を負ったとき、脚力と耐久力が爆発的に高まり、高度な格闘能力を得る。
・第五の化身『猪』
巨大な物体を破壊したいとき、護堂の指示で動く神獣『猪』を出現させる。出現中は護堂自身の突進力も増幅する。
・第六の化身『少年』
不明
・第七の化身『鳳』
護堂が高速の攻撃にさらされたとき、稲妻のスピードで動けるようになる。ただし、熟練するまでは上手く動けなく、一定時間がすぎると心臓が痛み出し、行動不能に陥ることもある。
・第八の化身『雄羊』
護堂が瀕死の重傷を負ったとき、そして即死せずに「黄金の毛皮を持つ羊」をイメージできたとき、護堂は一度死亡したあとに蘇生する。全てのダメージは昏倒中に治癒してしまう。使用頻度が増えることにより、蘇生までの時間が短縮される。
・第九の化身『山羊』
群衆が「不幸」「苦難」「不安」「恐怖」にさらされているとき、群衆の放つ負の精神エネルギーを集め、その力を雷雲と電撃に変えて武器にする。群集とは、生きた人間である必要は無く、死者の亡霊なども対象となる。
・第十の化身『戦士』
切り伏せたい神の知識を十分に持ち、どのような神かを理解したとき、対象の神と、その神力を切り裂く『剣』を大量に出現させ使用することができる。
赤銅黒十字
エリカが所属するイタリアの魔術結社。青銅黒十字と並び、世界でも有数の結社の一つである。
青銅黒十字
リリアナが所属するイタリアの魔術結社。エリカの赤銅黒十字とはライバル関係にある。
クオレ・ディ・レオーネ
エリカが愛用する魔剣。持ち主の呼びかけに応じ、銀の獅子など自在に形態を変える。
イル・マエストロ
リリアナが愛用するサーベル。エリカのクオレ・ディ・レオーネの対となる魔剣。
ゴルゴタの言霊
エリカが切り札とする絶望の言霊。神をも傷つける力をもつ。
ヨナタンの弓
リリアナの愛刀イル・マエストロより形成される弓。敵を自動追尾する矢「ダヴィデの言霊」を発射する。
まつろわぬ神
神話から抜け出した神々が地上に降臨した姿のこと。神ならではの絶大な力を振るい、それぞれの属性に応じた災厄を人々にもたらす。
正史編纂委員会
甘粕が所属する秘密組織。日本国内の魔術関係者を取り仕切る政府直属の機関で、神や魔術関連の事件が発生した際には調査と解決を行う。護堂の権能による被害を、天災や事故と称して隠蔽することも。
プリンセス・アリス
天の位を極めたとされる魔女であり、巫女。詳細は不明。ゴルゴネイオンがもたらすアテナの災厄を預言した。
プロメテウス秘笈
護堂が民俗学者の祖父より託された石版で、強力な魔道書。人間に炎と英知を与えた英雄・プロメテウスの力が込められており、神々の権能を盗み、行使することができる。
ゴルゴネイオン
護堂がエリカより託された、表面に蛇が刻まれた小さなメダル。その正体はアテナの「蛇」の神性を表す神具で、それゆえに持つ者は彼女に狙われることになる。
神の招来
四年前、ヴォバンがまつろわぬ神を召喚しようとした儀式。祐理も参加しており、多くの巫女たちの犠牲が生まれた。
オシリス
死を司るエジプトの神。
ゴーレム
ユダヤの伝承に語られる土人形。主人の命令を忠実に遂行する魔法生物である。
アポロン
ギリシャ神話にうたわれる太陽神。医療や予言も司る。
へライオン
ナポリの地下遺跡に隠されている、女神ヘラの神性を示した印。
天叢雲劍
恵那が携える霊剣。かつて二人の英雄がまつろわぬ者に振るったとされる。