教室を後にすることもできたが、悟は無意識にここに残る選択をした。とりあえず空いている席に座ろうとしたが、笑い声が起きる。 「寝ぼけてんの、悟?そこ、雛月の席だべ」 雛月は今日も遅刻か…と担任の八代が意味深につぶやく。