「マッドマックス 怒りのデス・ロード」劇場公開記念版!マッドマックス トリロジースーパーチャージャー・エディション 6.17リリース

安原義人×とり・みきスペシャル対談

吹き替えキャスト

マッドマックス(製作年:1979年)

役名 日本テレビ版
(1982年放送)
スーパーチャージャー版
(2015年製作)新収録
マックス
[メル・ギブソン]
安原義人 安原義人×とり・みき
オーディオ・コメンタリー
ジェシー
[ジョアンヌ・サミュエル]
宗形智子
トーカッター
[ヒュー・キース・バーン]
坂口芳貞
ジム・グース
[スティーブ・ビズレー]
富山敬

マッドマックス2(製作年:1981年)

役名 スーパーチャージャー版
(2015年製作)新収録
TBS版
(1991年放送)新収録
テレビ朝日版(1997年放送)
マックス
[メル・ギブソン]
安原義人 鈴置洋孝 山寺宏一
ジャイロ・キャプテン
[ブルース・スペンス]
多田野曜平 青野武 牛山茂
パッパガーロ
[マイク・プレストン]
郷田ほづみ 若本規夫 堀勝之祐
ヒューマンガス
[ケル・ニルソン]
手塚秀彰 島香裕 麦人
ウェズ
[バーノン・ウェルズ]
黒澤剛史 大友龍三郎 若本規夫

マッドマックス/サンダードーム(製作年:1985年)

役名 スーパーチャージャー版
(2015年製作)新収録
フジテレビ版
(1988年放送)
マックス
[メル・ギブソン]
安原義人 岡本富士太
アウンティ・エンティティ
[ティナ・ターナー]
一城みゆ希 沢田敏子
ザ・マスター
[アンジェロ・ロシット]
後藤哲夫 永井一郎
ディールグッド
[エドウィン・ホッジマン]
大川透 大塚周夫
ピッグキラー
[ロバート・グラッブ]
岩崎ひろし 納谷六朗

商品情報

数量限定生産

マッドマックス
トリロジー スーパーチャージャー・エディション ブルーレイ版 スチールブック仕様(3枚組)

2015.6.17発売
3枚組 セルBlu-ray 希望小売価格 ¥9,800+税

監督・脚本:ジョージ・ミラー(マッドマックス1&2&3)
製作:バイロン・ケネディ(マッドマックス1&2)
   ジョージ・ミラー(マッドマックス3)

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●新コンテンツを追加収録!

  • 新収録日本語吹替――――――――<元祖マックス>安原義人版(2015年新録)『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』
  • 新収録日本語吹替――――――――<幻の名吹替>鈴置洋孝版(1991年TBS)『マッドマックス2』
  • 新収録オーディオコメンタリー――<元祖マックス>安原義人×<漫画家・吹替愛好家>とり・みき対談 『マッドマックス』
    ※既存商品に収録されている以下の日本語吹替も収録されています。
  • 『マッドマックス』 安原義人版(1982年日本テレビ)
  • 『マッドマックス2』 山寺宏一版(1997年テレビ朝日)
  • 『マッドマックス/サンダードーム』 岡本富士太版(1988年フジテレビ)

●スチールブック仕様(日本限定)

●日本限定特典
・オリジナル・ミニポスター(『マッドマックス2』・サイズ/320×212mm)
・オリジナル・アートカード集(6枚・サイズ/160×120mm)
・オリジナル・ポストカード(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』・サイズ/100×148mm)

●数量限定生産商品

※追加生産の予定はございません。
※仕様は変更になる場合があります。

【初回生産限定スペシャル・パッケージ】マッドマックス

セルBlu-ray 希望小売価格 ¥2,381+税

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セルDVD 希望小売価格 ¥1,429+税

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【初回生産限定スペシャル・パッケージ】マッドマックス2

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【初回生産限定スペシャル・パッケージ】マッドマックス/サンダードーム

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スペシャル対談

『マッドマックス2』『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』安原義人×とり・みき

とり・みき
(以下、とり)
今回は『マッドマックス』主演のメル・ギブソンの声を担当された安原義人さんに私、とり・みきがお話をうかがいます。
安原義人
(以下、安原)
よろしくお願いします。
とり
メインタイトルの出方からも、いかにも“B級映画”という感じがしますよね。
安原
確かに(笑)。作った方もこんなに大ヒットするとは思ってなかったみたいですね。相当気合が入っていたとは思いますけどね、撮影の様子を見ていても。
とり
劇場公開時に、安原さんはご覧になっていましたか?
安原
劇場で観たのが先か声をアテたのが先か、もうその記憶もないくらいで(笑)。
とり
公開は1979年ですね。今回の吹替音源は82年にテレビで放映された「水曜ロードショー」(日本テレビ系列)のもので、当時としては公開から放送までの期間が短い方だったと思います。
安原
これも日本で公開されるときには、相当な話題作だったんですか?
とり
最初の公開時はやはりB級扱いで、どのくらいヒットするか、恐らく映画会社も分かっていなかったような感じだったと思います。予告編を観ても、あまりどういう内容の映画なのか分からない。とにかく印象的な怖いシーンばかりを繋げてあって。ただ、その画だけを観ても、異様な迫力を持った映画だというのは伝わってきました。
安原
そうですねえ(笑)。緊張感というか、ロケ撮影のすごさというものが。相当気合が入ってるんだなあというのが分かりましたね。
とり
恐らく第1作は予算がないということもあって、(スタジオ撮影ではない)ロケが多くなっているのだとは思いますが。
安原
でも、低予算という感じはまったくしませんね。
とり
僕が観た当時は、オーストラリアの映画なんてあまり公開されてなかったと思うんですが、とにかくカメラワークにしろカット割りにしろインサート映像にしろ、ハリウッド映画とは違う異様な空気感がありましたよね。
安原
はい、そうですね。
とり
(バイオレンスが語り継がれている作品ですが、)今回見直したら、意外と直接的な描写はないんですよね。残酷な場面そのものを見せるのではなく、メル・ギブソンのアップだったり、なにか空中を舞っている別のものだったりする。死体を(直接)見せたり、グロテスクなものを見せたりという演出はあまりなくて、初めて観たときの印象からすると意外な感じがしました。例えば大火傷をして死んだ同僚(グース)と対面するシーンでも、全体像は見せない。
安原
“見せない”ってところがミソなんですよね。でもすごく印象に残っていますよ、このシーンは。
とり
こんなに目を見開けるのかっていうくらい、メル・ギブソンが目を見開いてます(笑)。
安原
メル・ギブソンという役者の個性もありますよね。『2』や『3(サンダードーム)』までずっと見ていると、彼の中にあるユーモアっていうのかな、それがこの作品を作っているんじゃないかなという気がするんですよ。この後の彼は(『リーサル・ウェポン』や『バード・オン・ワイヤー』など)どんどんコメディの方に近づいていくんですけれど、流れているユーモアの精神みたいなものがある。ジョージ・ミラー監督も、怖いんだけれども可笑しいと感じられる作り方をしていますよね。そこが僕は面白いなと思ってるんですけれど。
とり
日本では、この『マッドマックス』がメル・ギブソンの初お目見えだったと思うんですが、その個性は1作目の頃から感じられましたか?
安原
1作目ではそこまで思わなかったんですけれど、表情が他の役者とはちょっと違うんですよね。追い詰められた小動物みたいな目つきをしてるでしょう。そこが、不思議な役者だと思いましたね。
とり
この映画では、メル・ギブソンを除いて、出てくるのは荒くれ者ばっかりじゃないですか。全員が非常に乱暴な言葉で、また吹替版の翻訳はアクションものがお得意な平田勝茂さんですから、余計に乱暴で。声の皆さんも、ふだんあまりそういう役をやらない方までそれぞれに荒くれな感じを出していらして、吹替作品として面白いなと思うんですよね。(グースの声の)富山敬さんの荒くれぶりも聴けますし(笑)。
安原
このシリーズは2本目も3本目も脇役が面白いですよね。
とり
カーチェイスが売りの作品ですが、オーストラリア自体の風景(の存在感)も大きいですよね。
安原
そうなんですよね。この広さっていうのが。
とり
荒涼とした感じに、まさに“戦争後の近未来”という雰囲気を感じたんでしょう。(カーアクションシーンも)なんだかフィジカルに“痛い”ですよね。今の目から見るとそうでもなかったりするのかも知れませんが、当時の感覚では「これまでのハリウッドのカーチェイスとは違う!」という画作りだった。
安原
“ナマ”っぽいというかね。確かに“痛い”(笑)。
とり
痛みが感じられて、乱暴だったんですよ。
安原
CGじゃない、生っぽい良さというものはありますよね。
とり
当時はCGの技術自体がなかったですが、もしその技術があっても、予算がないわけですから、そんなに特撮めいたことも使えないでしょうし。あと、あまりにスタント・シーンが激しいので、当時は「何人もスタントマンが死んでるんじゃないか?」という話がまことしやかに囁かれて……。
安原
そうなんですよね(笑)。
とり
結構後々まで、映画に詳しい方々まで「あのスタントマンが死んでる映画ね」と言われていましたけれど、「実際に亡くなった方はいない」ということが公式にアナウンスされているようです。
安原
よかった(笑)。確かに危険な仕事ですよね、映画のロケって。日本でもそうでしょうけど、知らないところでケガ人が出てるという話はありますよね。
とり
そういう安原さんも、実写ドラマの刑事ものに出演されていらっしゃいましたけれど。
安原
結構痛い思いをしてますよ(笑)。舞台じゃありませんから、立ち回りは結構本気で来ますからねえ。そうじゃないと、ウソだとバレちゃうので。
とり
今回、『マッドマックス2』と『マッドマックス/サンダードーム』も改めて安原さんが吹替えられたわけですが(※これまでのマックス役は、『2』は柴田恭兵、鈴置洋孝、山寺宏一、『3』は岡本富士太が担当した)、これから『マッドマックス』シリーズを吹替でご覧になる皆さんにひとことお願い致します。
安原
メル・ギブソンも2作目、3作目と俳優として成長していく感じがあるんですが、安原の成長ぶりも観ていただければ! というのは冗談ですけれども(笑)。面白いですよ、ぜひ観てください!
とり
吹替えファンの方には、『1』の30数年前の安原さんの声と、今のお声の違っているところ、違っていないところも楽しんでいただければと思います。

2015年3月1日/於:スタジオ ユニ/取材・文:村山 章/協力:東北新社、フィールドワークス

とり・みき / 漫画家・吹替愛好家

代表作「遠くへ行きたい」で第41回文藝春秋漫画賞受賞。洋画吹替にも造詣が深く「とり・みきの映画吹替王」等の著書がある。
2012年に発売された山下達郎のベスト盤「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」ではジャケットデザインを担当し大きな話題を呼んだ。
2015年現在、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリと共著の「プリニウス」(新潮社)を連載中。

安原 義人 / 俳優・声優

11月17日兵庫県出身。テアトル・エコー所属の俳優、声優。声優業としては洋画が多く、メル・ギブソン、ミッキー・ローク、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ウィリアムズ、リチャード・ギアなどの吹き替えを主に担当している。代表作は『陰謀のセオリー』(メル・ギブソン)、『プリティ・ブライド』(リチャード・ギア)、『レオン』(ゲイリー・オールドマン)、『特攻野郎Aチーム』(フェイスマン)、『キャッツアイ』(内海俊夫)など。テレビドラマや舞台でも活躍しており、ドラマ『熱中時代』や『ジャングル』でのレギュラー出演、『表裏源内蛙合戦』(井上ひさし作)、『サンシャイン・ボーイズ』(ニール・サイモン作)、『ら抜きの殺意』(永井愛作)、『パパに乾杯』『イーストウィックの魔女たち』『ヒストリーボーイズ』などの舞台に出演している。