ゼンデイヤ(タシ・ダンカン/プロデューサー)
ディズニーチャンネルのテレビドラマシリーズ「シェキラ!」でデビュー。オーディションを経て、主演に抜擢された本作で、大ブレイクを果たす。テレビドラマシリーズ「ユーフォリア/EUPHORIA」では、第72回エミー賞ドラマ部門の主演女優賞を史上最年少で受賞。また、シーズン2でも再び同賞を受賞するという快挙を達成。さらに、第80回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(テレビ部門)も受賞している。また、ファッションの分野においても大きな注目を集めており、2021年には、米ファッション界のアカデミー賞と称されるアメリカ・ファッション・デザイナー協議会(CFDA)によるCFDAアワードのファッションアイコン賞を史上最年少で受賞。
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ジョシュ・オコナー(パトリック・ズワイグ)
主演を務めた映画『ゴッズ・オウン・カントリー』で、2017年の英国インディペンデント映画賞の主演男優賞を受賞。BIFA賞の主演男優賞、英国アカデミー賞のブレイクスルーブリット賞など多くの賞にノミネートを果たす。また、2016年より配信がスタートしたピーター・モーガン監督のNetflixの人気ドラマシリーズ「ザ・クラウン」にも出演しており、シリーズ3&シリーズ4で、若き日のチャールズ皇太子役を演じ、見事、第73回プライムタイム・エミー賞で主演男優賞を獲得。さらに2年連続で英国アカデミー賞にもノミネートされ、第78回ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門主演男優賞を受賞。モデルとしても活躍しており、人気ブランド『LOEWE』のメンズアンバサダーに起用されている。
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マイク・フェイスト(アート・ドナルドソン)
2017年の第71回トニー賞で作品賞を受賞したブロードウェイ・ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』のコナー・マーフィ役でブレイク。本作でミュージカル助演男優賞にノミネートを果たす。また、アカデミー賞®1部門、ゴールデングローブ賞3部門を受賞したスティーヴン・スピルバーグ監督の『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)にリフ役で出演。自身も2022年の英国アカデミー賞にノミネート。他出演作には、ウエストエンドで上演されたE・アニー・プルーの同名小説を原作とした舞台版「ブロークバック・マウンテン」などがある。
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音楽トレント・レズナー&アッティカス&ロス
初めて劇伴を手掛けたデヴィット・フィンチャー監督『ソーシャル・ネットワーク』で第83回アカデミー賞®及び第68回ゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞するという快挙を果たす。これまで2人が手掛けた作品には、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、『ゴーン・ガール』(14)、Mank/マンク』(20)、『ソウルフル・ワールド』(20)がある。ルカ監督とは、前作『ボーンズ アンド オール』でもタッグを組んでいる。
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衣装デザイナージョナサン・アンダーソン
ファッションメイキングとブランド構築にキュレーション的なアプローチをとるデザイナーであり、ロエベと彼の名を冠したレーベル、JWアンダーソンのクリエイティブディレクターとしてデザインしたコレクションで、批評家から高い評価を受け、商業的な成功を収めている。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、2008年にメンズウェアでデビュー。2010年にはJWアンダーソンにウィメンズウェアを加え、2013年にはロエベのクリエイティブ・ディレクターに就任。2016年には、世界初の現代工芸の国際賞であるロエベ財団「クラフトプライズ」を創設し、2017年にはヘップワース ウェイクフィールド美術館の展覧会「Disobedient Bodies」をキュレーションした。本作では、すべての衣装を担当している。
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「グランドスラム スコア」
『チャレンジャーズ』のエキサイティングな演技、テニスの映画的描写を震えるほどの高みに引き上げる試合シーン、現代性と忠実さを強調するセクシーで面白く、シャープでロマンチックなストーリー展開に加え、2度のアカデミー賞を受賞したトレント・レズナーとアッティカス・ロス(『ソーシャル・ネットワーク』『ソウルフル・ワールド』『ボーンズ アンド オール』)によるテクノとエレクトロミュージックを基盤とした音楽が加わる。そのスリリングな音楽は、聞いたこともないような音のパワーでドラマを奏でる。レズナーとロスの革新的でパワフルなテクノベースの音楽は今までに聴いてきたものとは全くの別物だ。
「レズナーとロスは最高だ。彼らのことは大好きだし尊敬できる存在だよ。彼らが友達であり、一緒に仕事をし、共に何かを生み出すことができるなんて、こんなに幸運なことはないよ」と、グァダニーノは話す。「私のこの映画の音楽についてまず思いついたことは、映画を観ている人たちが踊りたくなってしまうような音楽がほしい、ということだった。だから私はレズナーとロスに言ったんだ。『レイブコンサートとかハウスミュージックみたいな音楽はどうかな?』と。実際の映画の勢いは音楽から来るものだからね。結果、彼らは人を惹きつけるような唯一無二のサウンドトラックを作りだしてくれた」
「今回がグァダニーノとは2度目のプロジェクトだった。『ボーンズ アンド オール』が最初の作品だ。仕事をする時はその監督が何を求めいているのかをよく聞いて、理解するよう努力している」と、レズナーは話す。「グァダニーノは彼自身が何を求めているのかを明確に理解しているし、適度な距離を保ってくれる。彼が初めてこの映画について語ったのは、『チャレンジャーズ』はすごく“な映画”ということだった」
「彼はそれをメールで伝えてきたんだ。私が記憶するに、そのには6つか7つの“X”が綴られていたと思うよ」と、ロスが加える。「彼はこんな風に送ってきた、“”。グァダニーノはどう音楽を作り上げていくか、その具体的な考えを持っていた。彼は映画のキャラクターの性格描写の観点から想像した一連のテーマを私たちに見せてくれた。大胆で力強いスタンスのものもあれば、往年のスタイルで、物語の感情的な部分を訳したようなものもあった」
「『チャレンジャーズ』のような作品の音楽を作るのは本当にワクワクして楽しい経験だった」と、レズナーは言う。「表面的にはテニスの話だけど、本来はテニスではなく、登場人物3人の関係についての映画なんだ。グァダニーノが持ってくるアイデアはいつも予想外なんだ。彼が求めていたものは、絶えずリズムを刻み続けるようなエレクトロミュージックを基盤にしたものだった。『今までに経験したことないような勢いがある音楽が欲しい。映画の最初から最後まで乗せて行ってくれるような音楽だよ』と、彼は話してくれた」
「ここからが面白いんだ。監督と話した後、よし、じゃあテクノをツールキットみたいに使おう。テクノを1つの楽器として使い、それを基盤にどのようにストーリーを感動的に届けられるだろうと考えたんだ」とレズナーは話す。「このテンポで、どうしたら音楽に勢いを感じるのか、どんな音楽ならライバルと競う感覚、そして羨ましいと妬むような感覚を得られるだろうかと思いを巡らせた。テクノを1つの楽器のように使ったこのやり方で、物語を届けるエンジンの役割を果たせるかどうかを試すのは、ワクワクして楽しかったよ」
「とても大きなチャレンジだったよ」と、ロスは語る。「私たちにとっては結構なリスクだったが、グァダニーノは監督だからリスクをいとわない。私たちが背負ったリスクが彼の期待に見合い、さらに超えていくようなものを作りたいと思った。彼が創り上げる作品もきっと奥深く、私たちの音楽と共鳴してくれるのがわかっていたからね」
レズナーとロスが監督の思い描いたビートを刻もうと模索する中、思ってもいなかったスタイルのものが出来上がった。それは、まさに『チャレンジャーズ』の“鼓動”としてピッタリだった。
レズナーは語る。「私達は実験を始めた。ここからは場面に沿って、ビートをリズミカルな線状に繋げることがとても重要になる。そしてそれは、私達の普段のやり方とは異なるものだった。でも映画に合わせて音楽としてまとめ上げていくうちに、気づいたんだ。彼のアイデアはすごく革新的で大胆だったけれど、グァダニーノの直感はピッタリ当たっていた。と」
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