監督・俳優・脚本家・プロデューサーとして活躍し、米アカデミー賞を2度受賞。
2016年には世界的大ヒットとなった『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』でブルース・ウェイン/バットマンを演じた。17年11月に全米公開予定のアクション・アドベンチャー『Justice League』でも再び同役を演じる。また、バットマン単独の新作では主演に加え、監督も務める予定である。さらに、17年1月全米公開予定の時代物アクション・ドラマ『Live by Night』では、デニス・ルヘイン著の小説に基づき脚本を執筆し、監督・主演を務めている。
初めて大きな注目を浴びたのは、マット・デイモンと脚本を共著し、共演した1997年の名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で、ふたりは米アカデミー賞脚本賞をはじめ、ゴールデングローブ賞、ヒューマニタス賞などを受賞した。
2度目のオスカー受賞は、監督・製作・主演を務め、高い評価を受けてヒットした12年の『アルゴ』。人質事件が起きたイランから6人のアメリカ人を救出するという当時の極秘任務を描いた実話ドラマは、オスカー、ゴールデングローブ賞(ドラマ)、英アカデミー(BAFTA)賞の作品賞を含め、12年度公開作品として数々の最高の栄誉を獲得した。アフレック個人は、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞、クリティックス・チョイス映画賞の監督賞を受賞し、BAFTA賞主演男優賞にノミネートされた。また、米監督組合賞のほか、ジョージ・クルーニー、グラント・ヘスロブとともに米製作者組合賞を、アンサンブル・キャストの一員として米映画俳優組合(SAG)賞、ハリウッド映画賞、パームスプリングス国際映画祭の賞を受賞。同作は、作品賞に加え、オスカーの脚色賞と編集賞を受賞し、そのほかに4部門でノミネートされた。また、ナショナル・ボード・オブ・レビューとアメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)の年間優秀作品10本の1作に数えられるなど、数多くの栄誉に輝いた。
1998年に出演したジョン・マッデン監督のオスカー作品賞受賞作『恋におちたシェイクスピア』では、SAG賞キャスト賞を受賞。06年のサスペンス・ドラマ『ハリウッドランド』では不幸な運命の俳優ジョージ・リーブスを演じて高い評価を受け、プレミア上映されたベネチア国際映画祭で最優秀男優賞を獲得。同作では、ゴールデングローブ賞、クリティックス・チョイス映画賞の助演男優賞にノミネートされ、ハリウッド映画祭では助演男優賞を受賞した。
そのほかには、『アルマゲドン』(98)、『恋は嵐のように』(99)、『マネー・ゲーム』(00)、『パール・ハーバー』(01)、『チェンジング・レーン』『トータル・フィアーズ』(共に02)、『デアデビル』(03)、『世界で一番パパが好き!』(04)、『そんな彼なら捨てちゃえば?』『消されたヘッドライン』(共に09)、『カンパニー・メン』(10)、テレンス・マリック監督の『トゥ・ザ・ワンダー』(12)、デヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』(14)など、多彩な作品に出演してきた。
監督デビューを飾った07年の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(未)では、デニス・ルヘイン著の小説に基づき、共同で脚本も執筆。同作ではナショナル・ボード・オブ・レビューの新人監督賞をはじめ、批評家協会賞をいくつか受賞し、ハリウッド映画祭の年間最優秀新人監督賞も受賞した。監督2作目は、同じく脚本を共同執筆した10年の『ザ・タウン』で、AFIの年間優秀作品10本の1作に入ったほか、キャストはナショナル・ボード・オブ・レビュー賞アンサンブル演技賞を受賞。助演のジェレミー・レナーはオスカー、ゴールデングローブ賞、SAG賞の助演男優賞にノミネートされ、アフレック自身は脚本で米脚本家組合賞にノミネートされた。
2000年、マット・デイモン、クリス・ムーア、ショーン・ベイリーとともに、製作会社ライブプラネット社を設立。初めて手がけたのは01年にHBOで放送されたTVシリーズ「Project Greenlight」で、新人フィルムメーカーが直面する数々の難問を舞台裏から捉えて批評家、視聴者および業界内の注目を集めた。同シリーズのセカンド・シーズンは03年にHBOで、サード・シーズンは05年にブラボー・チャンネルで、さらにフォース・シーズンはHBOで放送され、全シーズンでエミー賞にノミネートされている。
映画界での華々しいキャリアに加え、政治活動、慈善活動を自ら熱心におこない、多くの慈善団体を積極的に支援している。10年3月には、米国基盤としては初の東コンゴ向けの支援と助成金提供の活動団体“東コンゴ・イニシアチブ(ECI)”を設立。これは、長年問題を抱えている地域で東コンゴの人々自身が、持続性があり、うまく機能する社会を創り出すことを目標にしている。
さまざまな分野、ジャンルで活躍し、その多彩な才能でファンを魅了し続ける米アカデミー賞ノミネート俳優。ミュージカル映画『ピッチ・パーフェクト』(12)で歌った「カップス」はマルチ・プラチナディスクとなり、2013年のビルボード誌大ヒット曲の1つになった。続編の『ピッチ・パーフェクト2』(15)は記録破りのオープニング興行成績をあげ、米国内ではミュージカル・コメディとして史上最高の興収となった。
16年には、サンダンス映画祭でプレミア上映されたのちに全米公開されたインディペンデント映画『The Hollars』、ザック・エフロン、アダム・デバイン共演のコメディ『Mike and Dave Need Wedding Dates』に出演し、アニメのミュージカル・コメディ・アドベンチャー『Trolls』ではジャスティン・ティンバーレイクと声で共演している。17年にはインディペンデント映画のコメディ『Table 19』が全米公開予定。
また、16年秋には、ユーモアあふれる自伝風のエッセイ集をタッチストーン(サイモン&シャスター刊)より出版予定。ケンドリックらしいウィットに富んだ、個性的な洞察力を通し、さまざまな不条理な体験談をつづっている。
03年のサンダンス映画祭で人気を呼んだトッド・グラフ監督の『キャンプ』で長編映画デビュー。このカルトの名作での演技により、インディペンデント・スピリット賞デビュー演技賞、クロトゥルーディス賞助演女優賞にノミネートされた。その後、07年にサンダンス映画祭でプレミア上映されたジェフリー・ブリッツ監督の『Rocket Science』に出演し、インディペンデント・スピリット賞助演女優賞にノミネートされた。
09年、ジェイソン・ライトマン監督が高い評価を得た『マイレージ、マイライフ』でジョージ・クルーニー、ジェイソン・ベイトマンと共演し、オスカー助演女優賞にノミネートされた。また、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞助演女優賞、MTV映画賞ブレイクアウト・スター賞を獲得したほか、米映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデングローブ賞、英アカデミー(BAFTA)賞、クリティックス・チョイス映画賞の助演女優賞にもノミネートされた。
そのほかの主な出演作には、大ヒットした「トワイライト・サーガ」シリーズ――『トワイライト~初恋~』(08)、『ニュームーン/トワイライト・サーガ』(09)、『エクリプス/トワイライト・サーガ』(10)、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーンPart 1』(11)――をはじめ、コメディ・ドラマ『50/50 フィフティ・フィフティ』(11/共演:セス・ローゲン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)、デヴィッド・エアー監督の緊迫感あふれる犯罪ドラマ『エンド・オブ・ウォッチ』(12/共演:ジェイク・ギレンホール)、『ドリンキング・バディーズ 飲み友以上、恋人未満の甘い方程式』(13・未/共演:オリビア・ワイルド、ロン・リビングストン)、『ハッピー・クリスマス』(14・未)、ミュージカルの映画版『ラスト5イヤーズ』(14)、インディペンデント映画『Cake ケーキ ~悲しみが通り過ぎるまで~』(14・未/共演:ジェニファー・アニストン)、そしてメリル・ストリープ、ジョニー・デップら豪華キャストの一員としてシンデレラを演じた『イントゥ・ザ・ウッズ』(14)などがある。
俳優としての出発点は舞台で、1998年にブロードウェイ・ミュージカル「High Society」でデビューし、ダイナ・ロード役でトニー賞ミュージカル部門助演女優賞にノミネートされた。12歳にしてのノミネートは当時のトニー賞史上2番目の若さだった。同作では、ドラマリーグ賞、シアターワールド賞を受賞し、ドラマデスク賞とFANY賞にノミネートされた。そのほかの主な舞台出演作には、「My Favorite Broadway/The Leading Ladies: Live at Carnegie Hall」(98)、ニューヨーク・シティ・オペラで上演された「A Little Night Music」(03/共演:ジェレミー・アイアンズ)などがあり、「ジェーン・エア」「小公女」のブロードウェイ版ワークショップにも参加した。
映画・TVでもよく知られているが、そのルーツは舞台にある。1973年、デイビッド・ストーリー作「チェンジングルーム」でブロードウェイ・デビューを飾ったわずか3週間後に、トニー賞演劇部門助演男優賞を受賞した。それ以来、20本以上の演劇、ミュージカルでブロードウェイの舞台に立っている。2002年の「成功の甘き香り」ではミュージカル部門でトニー賞主演男優賞を獲得し、「Requiem for a Heavyweight」(85)、「エム・バタフライ」(88~90)、「ペテン師と詐欺師」(05~06)、「The Columnist」(12)でトニー賞にさらに4度ノミネートされた。また、ドラマデスク賞には3度輝き、シアター・ホール・オブ・フェイム(演劇の殿堂)入りを果たした。そのほかのブロードウェイ出演作には、「My Fat Friend」(74)、「Trelawney of the “Wells”」(75)、「Comedians」(76~77)、「アンナ・クリスティ」(77)、「Bedroom Farce」(79)、「Beyond Therapy」(82)、「The Front Page」(86~87)、「モスクワからの退却」(03~04)、「みんな我が子」(08~09)などがある。2014年には、ニューヨークのパブリック・シアター主催シェイクスピア・イン・ザ・パークで「リア王」のタイトルロールを演じ、その後、ブロードウェイでエドワード・オルビー作「A Delicate Balance」(14~15)に出演した。
07年、アメリカ人俳優としてはごくまれな例として、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに招かれ、ストラットフォード=アポン=エイボンでの「十二夜」でマルヴォーリオを演じた。08年には、リンカーンセンター・シアター・カンパニー用にワンマンショー「Stories by Heart」を創作し、その後、全米各地のツアーを続けている。また、アーサー・ウィング・ピネロ作「The Magistrate」(12~13)のタイトルロールをロンドンのナショナル・シアターで演じた。
80年代初期に、『ガープの世界』(82)と『愛と追憶の日々』(83)で2年連続で米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、映画界でも大きな足跡を残し始めた。これまで50本以上出演している映画には、『オール・ザット・ジャズ』(79)、『ミッドナイトクロス』(81)、『トワイライトゾーン/超次元の体験』(83)、『フットルース』『2010年』(共に84)、『ハリーとヘンダスン一家』(87)、『メンフィス・ベル』(90)、『リコシェ』(91)、『レイジング・ケイン』(92)、『クリフハンガー』『ペリカン文書』(共に93)、『シビル・アクション』(98)、『シュレック』(01)、『オレンジカウンティ』(02・未)、『愛についてのキンゼイ・レポート』(04)、『ドリームガールズ』(06)、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)、『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!』『40歳からの家族ケーカク』(共に12・未)、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(14)などがある。14年の『人生は小説より奇なり』ではインディペンデント・スピリット賞主演男優賞にノミネートされた。
16年12月には、ジョン・マッデン監督の『Miss Sloane』でジェシカ・チャステイン、マーク・ストロングと共演。17年には、サルマ・ハエック、クロエ・セヴィニー、コニー・ブリットンと共演のコメディ『Beatriz at Dinner』が公開される予定。
TV作品でも数多くの栄誉に輝いており、これまでにエミー賞に11回ノミネートされ、5回受賞。その内3回が人気コメディ・シリーズ「3rd Rock from the Sun」(96~01)で演じたエイリアンの指揮官ドクター・ディック・ソロモン役である。その役では、さらにエミー賞に3回ノミネートされ、主演男優賞部門で米映画俳優組合(SAG)賞を2回、ゴールデングローブ賞を1回、アメリカン・コメディ賞を1回受賞している。凶悪な殺人鬼でゲスト出演したショータイム放送の人気シリーズ「デクスター ~警察官は殺人鬼(シーズン4)」(09)では、エミー賞ゲスト男優賞とゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞。エミー賞の初受賞は短編シリーズ「世にも不思議なアメージング・ストーリー5」(86)だった。また、TV映画「ドン・キホーテ ~ラ・マンチャの男~」(00)ではSAG賞主演男優賞にノミネートされた。まもなく放送開始となるネットフリックスのオリジナル・シリーズ「The Crown」ではウィンストン・チャーチルを演じており、NBCの新コメディ・シリーズ「Trial & Error」では、妻殺しの容疑をかけられたエキセントリックな詩作法の教授を演じる。
俳優業以外では、この10年ほどで児童向け絵本を9作出版しており、「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラーリストに載った。最新作は「Never Play Music Right Next To The Zoo」(13)。また、アメリカの一流オーケストラとともに子供たちのためのコンサートを開き、子供向けアルバムを3作――「Singin’ in the Bathtub」(99)、「Farkle & Friends」(02)、そしてグラミー賞にノミネートされた「The Sunny Side of the Street」(06)――発表している。子供たちに芸術への関心をもたせ、芸術を子供たちにもたらすこれらの活動に対し、ニュー・ビクトリー・シアター・アーツ賞が贈られた。
11年、ハーパーコリンズ出版より、35歳までの人生とキャリアを振り返った回顧録「Drama: An Actor’s Education」を出版。70年代のニューヨーク、ロンドン、そしてアメリカ各地の演劇界を鮮やかに描き、当時のそうそうたる俳優や演出家たちとのコラボレーションを生き生きと語っている。
ニューヨーク州ロチェスター生まれだが、オハイオで育ち、ニュージャージー州プリンストンの高校を卒業後、ハーバード・カレッジ(ハーバード大学の学部)へ進学し、フルブライト奨学生としてロンドンのアカデミー・オブ・ミュージック・アンド・ドラマチック・アートで学んだ。これまでに、フルブライト生涯功労メダルを授与され、映画芸術科学アカデミー会員に招かれた。また、ハーバード大学人文学名誉博士号を贈られたことにより、俳優として初めてハーバード大学卒業式で訓示を述べた。
マーベル・コミックスに基づくネットフリックス・シリーズ「Marvel デアデビル(シーズン2)」(16)にフランク・キャッスル、別名“パニッシャー”として出演して人気を博し、2017年から始まるそのスピンオフ・シリーズ「The Punisher」ではタイトルロールで主演する。
映画でも、16年から17年にかけて出演作が次々に公開される。その中には、リチャード・アーミティッジ共演の時代物アドベンチャー『Pilgrimage』、レイク・ベル共演のスリラー『Shot Caller』、ジョン・ハム、リリー・ジェイムズ、ケビン・スペイシー、アンセル・エルゴート、ジェイミー・フォックス共演のアクション『Baby Driver』、エリザベス・オルセン、ジェレミー・レナー共演のスリラー『Wind River』、そしてドラマ『Sweet Virginia』などがある。また、父とともに製作会社ストーリー・ファクトリーを設立し、映画とTVのプロジェクト数作の製作準備中でもある。
最近の映画出演作としては、13年にマーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でレオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒルと共演。14年には、デヴィッド・エアー監督が第二次世界大戦を舞台に描いたヒット作『フューリー』で戦車隊のひとりとしてブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャと共演した。15年には、サンダンス映画祭でプレミア上映され、グランプリと観客賞を獲得したアルフォンソ・ゴメス=レホン監督の『ぼくとアールと彼女のさよなら』(未)に出演したほか、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作アクション・ドラマ『ボーダーライン』でエミリー・ブラント、ベニチオ・デル・トロと共演した。
そのほかの主な映画出演作は、初めて映画で大きな役がついたオリバー・ストーン監督の『ワールド・トレード・センター』(06/共演:ニコラス・ケイジ)、インディペンデント映画『デイ・ゼロ』(07・未/共演:イライジャ・ウッド、クリス・クライン)、『狼たちの報酬』(07・未/共演:ケビン・ベーコン)、『ナイト ミュージアム2』(09/共演:ベン・スティラー)、ロマン・ポランスキー監督がさまざまな賞を獲得した『ゴーストライター』(10/共演:ユアン・マクレガー)、『デート&ナイト』(10・未/共演:スティーブ・カレル、ティナ・フェイ)、『オーバードライヴ』(13/共演:ドウェイン・ジョンソン)、『リベンジ・マッチ』(13/共演:ロバート・デ・ニーロ、シルベスター・スタローン)など。
TVでは、ジェイムズ・バロウズ監督の「The Class」(06~07)で初めてシリーズの主役級を射止めた。トム・ハンクス、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮で各賞に輝いたHBOのミニシリーズ「ザ・パシフィック」(10)ではアンサンブル・キャストの一員に加わった。AMCの大ヒット・シリーズ「ウォーキング・デッド (シーズン1~3)」(10~12)ではゾンビの襲撃から生き残ったシェーン・ウォルシュ役を演じた。また、フランク・ダラボン製作総指揮によるTNTのシリーズ「Mob City」(13)に主演。15年には、ポール・ハギス監督による実話に基づくHBOのミニシリーズ「HERO 野望の代償」に出演した。そのほかにゲスト出演した人気シリーズには、「ボストン・リーガル (シーズン1)」(04)、「WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え! (シーズン2)」(04)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン6)」(05)、「ママと恋に落ちるまで (シーズン1)」(05)、「CSI:マイアミ3」(05)などがある。
これまで30作以上に出演してきたベテラン舞台俳優でもある。ロサンゼルスのローグ・マシン・シアターの「Small Engine Repair」(11)では制作と主演を兼ね、オベーション賞にノミネートされた。同作はその後、13年にニューヨークでも上演された。そのほかの主な舞台出演作には、ランフォード・ウィルソン作「Fifth of July」(03/ニューヨークのシグネチャー・シアター)、ニール・ラビュート作「Fat Pig」(07/ゲッフェン・プレイハウス)、オフブロードウェイ上演の「アルトゥロ・ウイの興隆」、ワシントンD.C.で上演された「This is Our Youth」などがある。舞台への情熱が高じて、ニューヨーク州北部に自身のNPO劇団フォヴィア・フラッズを作った。
大学に在学中、ロシアの格式ある劇団モスクワ芸術座で学ぶ機会を得た。モスクワ滞在中に、同地のアメリカン・レパートリー・シアターで、ハーバード大学のインスティテュート・フォー・アドバンスド・シアター・トレーニングのディレクターに才能を見いだされた。彼はアメリカン・レパートリー・シアターに招かれて学び、芸術修士号を取得して卒業した。
かつては、アメリカのマイナー・リーグと、ヨーロッパのプロ野球リーグでプレーしたプロの野球選手だった。最近は、週に6回ボクシングをやるとともに、非行に走る危険性のある子供たちが自己鍛錬と職業意識を学べるようにボクシングを教えている。また、虐待されたピットブル犬を再訓練し、可愛がってくれる新たな家を見つける活動もしている。
映画、TV、そしてブロードウェイ/オフブロードウェイの舞台と、幅広い役柄を演じてすばらしいキャリアを築いてきた米アカデミー賞受賞のベテラン俳優。
2014年にサンダンス映画祭でプレミア上映され、観客賞とグランプリの2冠に輝いたデイミアン・チャゼル監督のドラマ『セッション』で主要な賞での助演男優賞をさらい、最後には米アカデミー賞を受賞した。マイルズ・テイラー共演の同作はほかに作品賞を含めて4部門でオスカーにノミネートされた。このジャズの鬼教師テレンス・フレッチャー役では、米映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデングローブ賞、インディペンデント・スピリット賞、クリティックス・チョイス映画賞、英アカデミー(BAFTA)賞の助演男優賞を獲得。さらに、ニューヨーク、ロサンゼルス、トロント、シカゴ、ロンドンなど、米国内外の数多くの批評家協会賞でも助演男優賞に選ばれた。
16年から17年の公開作、公開予定作も幅広いジャンルにまたがっている。エマ・ストーン、ライアン・ゴズリングと共演した『La La Land』(16)では、チャゼル監督と再び組んだ。ピーター・バーグ監督がボストン・マラソン爆弾テロ事件を取り上げた『Patriots Day』(16)にも出演している。17年には、コメディ『Bastards』(共演:オーウェン・ウィルソン、エド・ヘルムズ)、犯罪ドラマ『The Snowman』(共演:マイケル・ファスベンダー)、妻のミッシェル・シューマカーが監督のドラマ『I’m Not Here』、ロマンチック・ドラマ『The Bachelors』(共演:ジュリー・デルピー)が全米公開予定。さらに、17年11月にはアンサンブル・キャストの一員として出演したアクション・アドベンチャー『Justice League』が公開される予定で、DCコミックスのキャラクターの中でもとくに記憶に残るゴードン市警本部長を演じている。
映画ファンの間では、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズ(02,04,07)のJ・ジョナ・ジェイムソンとして、また、ジェイソン・ライトマン監督のコメディ・ドラマ『JUNO/ジュノ』(07)で演じたオフビートな父親マック・マクガフ役で知られる。ライミとはほかに、『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』(99)、『ギフト』(00)で、ライトマンとは『サンキュー・スモーキング』(05)、『マイレージ、マイライフ』(09)、『とらわれて夏』(13)でも組んでいる。また、コーエン兄弟作品には『レディ・キラーズ』(04)、『バーン・アフター・リーディング』(08)に出演した。
その数多い映画出演作には、ラッセ・ハルストレム監督の『サイダーハウス・ルール』(99)、ゴア・バービンスキー監督の『ザ・メキシカン』(01)、『Off the Map』(03)、『オーシャン・オブ・ファイヤー』(04)、『国家誘拐』(07・未)、『ビンテージ・ラブ ~弟が連れてきた彼女~』『40男のバージンロード』『シンディにおまかせ』(いずれも09・未)、『ジェニファーズ・ボディ』(09)、『A Beginner’s Guide to Endings』(10)、『The Music Never Stopped』(11)、『ハード・ラッシュ』(12)、『ザ・ワーズ 盗まれた人生』(12/共演:ブラッドリー・クーパー)、『スティーブ・ジョブズ』(13)などがある。最近では、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)でアーノルド・シュワルツェネッガーと、『マダム・メドラー おせっかいは幸せの始まり』(15・未)でスーザン・サランドン、ローズ・バーンと共演。また、アニメ映画『カンフー・パンダ3』(16・未)、『ズートピア』(16)では声の出演をした。
TVでは、スターツ・ケーブルネットワークの新SFシリーズ「Counterpart」(16~)に出演する。NBCの「LAW & ORDER ロー&オーダー」では、シーズン4(94)にゲスト出演後、シーズン8~15(97~04)とシーズン20(10)にはドクター・エミール・スコダ役で準レギュラー出演した。HBOの人気ドラマ「OZ/オズ」にはヴァーノン・シリンガー役でレギュラー出演(97~03)し、TNTの人気シリーズ「クローザー」にはロサンゼルス市警の副署長ウィル・ホープ役でレギュラー出演(05~12)した。そのほかにも、70本以上のTV・ケーブル番組にレギュラー、準レギュラー、またはゲスト出演している。
ブロードウェイの舞台では、「A Change in the Heir」(90)、「ピーターパン」(92)、「23階の笑い」(93~94)、「ガイズ&ドールズ」(95)、「ア・フュー・グッドメン」などに出演している。
ガーナ人の母とアメリカ人の父の間に、イギリスで生まれた。幼くしてアメリカへ移住し、ワシントンD.C.郊外で成長期を過ごした。10代で演技に夢中になり、学位取得のためニューヨーク大学の名門ティッシュ・スクール・オブ・アーツに進むと、さらに演劇への情熱を深めた。
批評家から高い評価を得たスターツ放送のアクション・シリーズ「スパルタカスII」(12)と「スパルタカスIII ザ・ファイナル」(13)で演じたナエウィア役で人気を博した。ケーブル局CWのシリーズ「ARROW/アロー」にはシーズン2より準レギュラーとして出演(13~)しており、2015年には、ヒストリー・チャンネルのミニシリーズ「Texas Rising」でビル・パクストン、オリビエ・マルティネスと共演。16年にはNBCのシリーズ「Chicago Med」に準レギュラー出演し、秋からは、USAネットワークの最新サスペンス・シリーズ「Shooter」でライアン・フィリップスとともに主役を張る。
人気シリーズへのゲスト出演も多く、その中には、「Dirt(シーズン1)」「CSI:マイアミ5」「アントラージュ★オレたちのハリウッド (シーズン3)」(いずれも07)、「フラッシュフォワード」(09~10)、「NUMB3RS ナンバーズ ~天才数学者の事件ファイル (シーズン5)」「CSI:ニューヨーク5」(共に09)、「NCIS:LA ~極秘潜入捜査班 (シーズン3)」(12)、「ヴァンパイア・ダイアリーズ (シーズン4)」「CSI:14 科学捜査班」(共に13)などがある。
主な映画出演作には、ゾーイ・サルダナと共演した『コロンビアーナ』(11)、SFアクション・アドベンチャー『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(13)などがある。
映画・TV・舞台で長く活躍し、今日もっとも敬意を集める俳優のひとり。現在は、その斬新さで数々の賞に輝いているアマゾン・シリーズ「トランスペアレント」(14~)でジュディス・ライト、ギャビー・ホフマン、エイミー・ランデッカー、ジェイ・デュプラスと共演している。人生の大部分をフェファーマン家の家長“モートン”として過ごし、今はカミングアウトしたモーラの役で、エミー賞主演男優賞を2度受賞したほか、ゴールデングローブ賞、米映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイスTV賞などを受賞した。同シリーズは2016年秋からシーズン3が開始され、すでにシーズン4まで継続が決まっている。
これまでに、批評家と視聴者両方から高く評価された2本のTVシリーズでそれぞれ印象深い役を演じた。まず、HBOの「The Larry Sanders Show」(92~98)では、主人公の身勝手な相棒ハンク・キングスレイを演じてエミー賞に4度ノミネートされた。もう1本の「ブル~ス一家は大暴走!」(03~06,13)では、ジョージ・ブルース・シニアとオスカー・ブルースという双子の兄弟という二役を演じ、エミー賞に2度ノミネートされた。そのほかには、アル・パチーノ、ヘレン・ミレンと共演したHBOの伝記ドラマ「Phil Spector」(13)をはじめ、「グッドワイフ (シーズン5)」(13~14)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン15)」(13~14)などのシリーズへの準レギュラー、ゲスト出演が数多くある。
映画では、ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ共演でトッド・フィリップス監督が大ヒットさせた「ハングオーバー」シリーズ(09,11,13)で演じた、ザック・ガリフィアナキス扮するアランの苦労多き父親役で知られる。16年には、アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイクと声で共演したアニメ映画『Trolls』が全米公開。今後公開予定の作品は、ヒラリー・スワンク、ヘレナ・ボナム・カーター共演、ビリー・オーガスト監督のドラマ『55 Steps』、スティーブ・ブシェミ、オルガ・キュリレンコ共演、アルマンド・ラヌッチ監督の歴史ドラマ『The Death of Stalin』などがある。
映画デビューは1979年の『ジャスティス』。以降、40年近く幅広い役柄を演じてきた。その主な作品は、『ミスター・マム』(83)、『The Dream Chasers』(84)、『ブレンダ・スター』(89)、『シティ・スリッカーズ』(91)、『笑撃生放送!ラジオ殺人事件』(94・未)、『ドクター・ドリトル』『メリーに首ったけ』『ジョー・ブラックをよろしく』(いずれも98)、『17歳のカルテ』(99)、『ポロック 2人だけのアトリエ』『グリンチ』(共に00)、『ヘルボーイ』(04)と『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』『宇宙人ポール』(
いずれも11)、『空飛ぶペンギン』(11・未)、『ギャング・イン・L.A.』(12・未)など。
アニメ映画では、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』(04)、『モンスターVSエイリアン』(09)、『塔の上のラプンツェル』(10)で声の出演をし、TVではアダルト・スイム・シリーズ「China, IL」(シーズン1~3/11~13,15)でケークス教授の声を担当した。
サンフランシスコ州立大学で65年に演劇学士号を取得。その後、ウェイン州立大学で69年に修士号を取得した。博士課程で学んでいた70年に退学し、シアトル・レパートリー・シアターでリチャード・チェンバレンと「リチャード二世」で共演。76年には、アーサー・ペン演出、ジョージ・C・スコット主演のコメディ「Sly Fox」でブロードウェイ・デビューを飾った。同年、ニューヨーク・シェイクスピア・カンパニーの「尺には尺を」にも出演した。90年には、ロサンゼルスのスカイライト・シアターでランフォード・ウィルソン作「BURN THIS/焼却処分」を演出。05年、しばらく離れていたブロードウェイにデヴィッド・マメット作「グレンギャリー・グレン・ロス」にジョージ・アーロノウ役で復帰。同作はトニー賞演劇部門リバイバル作品賞と、ドラマデスク賞アンサンブル演技賞を受賞した。俳優、演出家として、シカゴのアカデミー・フェスティバル・シアター、ハーバードのローブ・ドラマ・センターなど、全米各地の数多くの劇団とともに舞台作品にかかわっている。
映画・TV・舞台で長く活躍し、今日もっとも敬意を集める俳優のひとり。現在は、その斬新さで数々の賞に輝いているアマゾン・シリーズ「トランスペアレント」(14~)でジュディス・ライト、ギャビー・ホフマン、エイミー・ランデッカー、ジェイ・デュプラスと共演している。人生の大部分をフェファーマン家の家長“モートン”として過ごし、今はカミングアウトしたモーラの役で、エミー賞主演男優賞を2度受賞したほか、ゴールデングローブ賞、米映画俳優組合(SAG)賞、クリティックス・チョイスTV賞などを受賞した。同シリーズは2016年秋からシーズン3が開始され、すでにシーズン4まで継続が決まっている。
これまでに、批評家と視聴者両方から高く評価された2本のTVシリーズでそれぞれ印象深い役を演じた。まず、HBOの「The Larry Sanders Show」(92~98)では、主人公の身勝手な相棒ハンク・キングスレイを演じてエミー賞に4度ノミネートされた。もう1本の「ブル~ス一家は大暴走!」(03~06,13)では、ジョージ・ブルース・シニアとオスカー・ブルースという双子の兄弟という二役を演じ、エミー賞に2度ノミネートされた。そのほかには、アル・パチーノ、ヘレン・ミレンと共演したHBOの伝記ドラマ「Phil Spector」(13)をはじめ、「グッドワイフ (シーズン5)」(13~14)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班 (シーズン15)」(13~14)などのシリーズへの準レギュラー、ゲスト出演が数多くある。
映画では、ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ共演でトッド・フィリップス監督が大ヒットさせた「ハングオーバー」シリーズ(09,11,13)で演じた、ザック・ガリフィアナキス扮するアランの苦労多き父親役で知られる。16年には、アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイクと声で共演したアニメ映画『Trolls』が全米公開。今後公開予定の作品は、ヒラリー・スワンク、ヘレナ・ボナム・カーター共演、ビリー・オーガスト監督のドラマ『55 Steps』、スティーブ・ブシェミ、オルガ・キュリレンコ共演、アルマンド・ラヌッチ監督の歴史ドラマ『The Death of Stalin』などがある。
映画デビューは1979年の『ジャスティス』。以降、40年近く幅広い役柄を演じてきた。その主な作品は、『ミスター・マム』(83)、『The Dream Chasers』(84)、『ブレンダ・スター』(89)、『シティ・スリッカーズ』(91)、『笑撃生放送!ラジオ殺人事件』(94・未)、『ドクター・ドリトル』『メリーに首ったけ』『ジョー・ブラックをよろしく』(いずれも98)、『17歳のカルテ』(99)、『ポロック 2人だけのアトリエ』『グリンチ』(共に00)、『ヘルボーイ』(04)と『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』(08)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』『フライペーパー! 史上最低の銀行強盗』『宇宙人ポール』(
いずれも11)、『空飛ぶペンギン』(11・未)、『ギャング・イン・L.A.』(12・未)など。
アニメ映画では、『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ』(04)、『モンスターVSエイリアン』(09)、『塔の上のラプンツェル』(10)で声の出演をし、TVではアダルト・スイム・シリーズ「China, IL」(シーズン1~3/11~13,15)でケークス教授の声を担当した。
サンフランシスコ州立大学で65年に演劇学士号を取得。その後、ウェイン州立大学で69年に修士号を取得した。博士課程で学んでいた70年に退学し、シアトル・レパートリー・シアターでリチャード・チェンバレンと「リチャード二世」で共演。76年には、アーサー・ペン演出、ジョージ・C・スコット主演のコメディ「Sly Fox」でブロードウェイ・デビューを飾った。同年、ニューヨーク・シェイクスピア・カンパニーの「尺には尺を」にも出演した。90年には、ロサンゼルスのスカイライト・シアターでランフォード・ウィルソン作「BURN THIS/焼却処分」を演出。05年、しばらく離れていたブロードウェイにデヴィッド・マメット作「グレンギャリー・グレン・ロス」にジョージ・アーロノウ役で復帰。同作はトニー賞演劇部門リバイバル作品賞と、ドラマデスク賞アンサンブル演技賞を受賞した。俳優、演出家として、シカゴのアカデミー・フェスティバル・シアター、ハーバードのローブ・ドラマ・センターなど、全米各地の数多くの劇団とともに舞台作品にかかわっている。