INTRODUCTION
綾野剛×北川景子、名実共にトップスターである2人が、映画『ドクター・デスの遺産−BLACK FILE−』で警視庁捜査一課No.1のコンビに!破天荒な直感型の刑事【犬養隼人】、犬養の後輩にして冷静沈着な分析型の刑事【高千穂明日香】、タイプの異なる両極端なこのNo.1コンビが挑むのは、安楽死を手口にする猟奇的な連続殺人犯“ドクター・デス”が仕掛ける事件。被害者を苦しませることなく安らかな死を処方し、遺族から感謝されるドクター・デスの目的は何なのか?その正体は何者なのか?
原作は、「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した、中山七里原作による刑事犬養隼人シリーズの「ドクター・デスの遺産」。《ドクター・デス》と呼ばれ、130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカの医師《ジャック・ケヴォーキアン》をモデルに描かれるクライム・サスペンスだ。本人の意思と家族の同意のもと実行される安楽死は殺人と言えるのか。被害者が存在しない殺人は罪に問われるのか。事件の真相が明らかになるにつれて、捜査する側の正義は揺れ、モラルは崩れ、危険な錯覚に落ちていく──。
STORY
「苦しむことなく殺してさしあげます。」ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる連続殺人犯ドクター・デス。その人物の存在が明らかになったのは、「お父さんが殺された。」という少年からの通報がきっかけだった。警視庁捜査一課のNo.1コンビ犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)は、さっそく捜査を開始。すると似たような事件が次々と浮上する。捜査チームのリーダー麻生(石黒賢)、新米刑事の沢田(岡田健史)、室岡(前野朋哉)、青木(青山美郷)と共に事件の解明を急ぐが、被害者遺族たちの証言は、どれも犯人を擁護するものばかりだった。ドクター・デスは本当に猟奇殺人犯なのか?それとも救いの神なのか?そして、驚愕の事実と更なる悲劇が犬養と高千穂に降りかかる。
STAFF
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2005年に『狼少女』で劇場用長編映画監督デビュー。主な監督作は『60歳のラブレター』『半分の月がのぼる空』『白夜行』『神様のカルテ』『トワイライト ささらさや』『そらのレストラン』。また、テレビドラマでは『偽装の夫婦』『破獄』『赤ひげ』『手紙』『僕とシッポと神楽坂』など30本以上に及ぶ
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今年デビュー10周年を迎えたロックバンド。これまでに7枚のアルバムをリリースし、CM、映画、ドラマで多数楽曲が起用されている。MVがYouTube再生数1億回を超える「ワタリドリ」などヒット曲を数多く持つ。2020年11月11日、今作の主題歌となる最新シングル「Beast」をリリース。2021年1月19、20日には国立代々木競技場第一体育館にてライブを行う事が決定している
角川文庫/KADOKAWA刊
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1961年岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。圧倒的なリーダビリティとラストの意外性で人気を博し、「どんでん返しの帝王」の異名を持つ人気作家
1928年―2011年に存命したアメリカの病理学者。元医師。「誰にでも死ぬ権利がある」と積極的安楽死を推奨し、自作の自殺装置を使った自殺幇助活動で総計130人に及ぶ患者を尊厳死させ、《ドクター・デス/死の医師》と呼ばれた。
1999年に殺人罪で服役。仮釈放後、亡くなるまで安楽死・尊厳死の啓蒙活動を続けた。
2010年に彼の真実に迫った「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」がHBOによりTV映画化。同年のエミー賞にて14部門で計15個の大量ノミネートを獲得。主演でジャック・ケヴォーキアンを演じたアル・パチーノは主演男優賞を獲得している。
綾野剛
禁断の題材にとうとう触れてしまった思いでなりません。
撮影中もこの作品の強度に耐えうる表現ができているのか?と自問自答の日々でした。しかし、そこで大きな支えとなり現場を包み込んでくれたのが初バディである北川景子さん。2度目の共演ですが、本当に頼もしく、常にブレない芯の強さと清らかさがあります。
深川監督、各部署スタッフ、キャストと共に、新たな新境地に立つ事ができました。
お届けできる日が今から楽しみです。