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1.川崎瞳のメイク
川崎瞳は、派手な茶髪、真っ赤なリップなど病院には似つかわしくない、濃い目の化粧をしている。実はこれは、川崎瞳の正体である入院患者「川崎13」であることを悟られないための演出だった。
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2.地名+番号の患者名
新宿11、池袋08、世田谷07という地名と数字を組み合わせた入院患者名。彼らは、身元不明で発見された場所と番号で管理されている。身元に繋がるものなどを処分され、身寄りがなく家族に捜索されることもないため、田所病院の違法臓器提供の被害者となっていた。
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3.本編開始7分で真犯人が・・・
実は真犯人は、本編開始7分に登場している。人形がないと騒ぐ佐藤のおばあちゃんを落ち着かせるため、東野と速水が病室に入ってくるシーンで、川崎13=川崎瞳がベッドに横たわっているのが確認できる。実は速水は川崎13としての川崎瞳をすでに目撃していたのだ。
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4.佐藤のおばあちゃん
佐藤のおばあちゃんが人形を探して大声を出して騒いているのは、同じ病室内にいる川崎13の存在を明示すると同時に、川崎13から目線をそらすための演出だった。
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5.川崎13
川崎13の「13」を「ひとみ」と読み解くことができ、川崎瞳につながる。速水に名前を聞かれた際に、川崎13がとっさに答えた偽名。原作では愛美=I3で「13」となる。
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6.満床であるはずのベッド
看護師の東野が瞳によって殺害されてしまった時、速水はとっさに空いていたベッドのシーツをとり、亡き骸にかける。しかし、病院の64床のベッドは満床だったはず…。このあるはずのない空きベッドこそが、川崎13すなわち川崎瞳のベッドだったのだ。
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7.どこかでお会いしましたかな?
速水と瞳が入院患者のカルテを確認している時、「どこかでお会いしましたかな?」と男性入院患者が瞳に話しかける。また、違うシーンでピエロが病室前を通った時も「どこかでお会いしましたかな?」と話しかける。一見、この入院患者がボケてしまっている様に見えるが、瞳とピエロを院内の人物と知っていたからこその言動なのだ。
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8.同じ場所にある切り傷
速水は、新宿11の右脇腹の縫合後が開かれているのを発見する。瞳が、ピエロに銃で撃たれた傷も右脇腹の同じ箇所にある。
つまり、これは2人とも同じ臓器を摘出されてしまった手術跡であり、瞳はこの傷を隠すため、銃で撃つという行動に出たのだ。 -
9.最新鋭の手術室
田所病院は療養型の病院であるため、手術室は使われていないはず。しかし、瞳の手術を行うために足を踏み入れた手術室は最新鋭の医療器具が揃っていた。
これは、田所院長はじめ病院がひた隠しにしていた違法移植手術をおこなうためために必要な設備だったのだ。 -
10.左右非対称のピエロの顔
これまで見たことのない左右非対称のピエロの仮面には、二面性が隠されている。
右から見ると無表情で冷徹な顔に、左から見るとニヤリと笑う不気味な顔に、真正面から見ると、アンバランスで何を考えているか分からない。
実際の表情が見えずとも様々な感情を演出できる仮面が、本作のミステリー感を増幅させている。 -
11.瞳が速水と行動を共にする理由
銃で撃たれた傷を速水に処置してもらった瞳は、その後つねに速水と行動を共にする。
一見、速水を慕っているようにも見えるが、実は瞳は速水を監視し、誘導するために速水のそばを離れなかったのだ。 -
12.元総理の国平義央と川崎14
院長室にある田所院長と元総理大臣国平の写真。
実は、国平は田所病院で不法な移植手術を受けていた。そして、なんとその臓器提供者は、川崎14、瞳の親代わりである姉だった。瞳はこの憎しみによって犯行に手を染めていくのだ。 -
13.映画予告編に真犯人が!?
実は本作の予告編をくまなく見ると、物語の設定上、いるはずのない場所に瞳の姿が!?なんと真犯人は、映画公開前に予告編に登場していたのだ。もう一度予告編を見て、川崎瞳を、川崎13を探し出してみてほしい。