2001年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、オーストラリアで成功を収めた後にアメリカでも公開された『チョッパー・リード 史上最凶の殺人鬼』(00・未)で、マーク・“チョッパー”・リードを演じ、アメリカの映画ファンに初めて紹介された。この演技で、オーストラリア映画批評家協会賞とオーストラリア映画協会(現オーストラリア映画TV芸術アカデミー)賞を受賞。
次に、リドリー・スコット監督の『ブラックホーク・ダウン』(01/共演:ジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモア)に出演し、米軍のエリート兵士のひとり、デルタフォース一等軍曹フート・ギブソンを演じた。ジャーナリストのマーク・ボウデンが93年のソマリア・モガディッシュでの米軍の軍事作戦を描いたベストセラーに基づき、ジェリー・ブラッカイマーが製作を担当した戦争大作である。この作品のアメリカでの公開に続き、オーストラリアのコメディ『トレジャー・ハンター 一獲千金を狙え!』(02・未)に出演。金塊を発見したことによって、友人ふたりと一緒に突然金持ちになり、人生が変わってしまう労働者階級の男を演じた。
そのすぐ後、マーベル・コミックスのキャラクターに基づくアン・リー監督の『ハルク』(03)でブルース・バナーを演じた。また、ホメロスの「イーリアス」に基づくウォルフガング・ペーターゼン監督の『トロイ』(04/共演:ブラッド・ピット、オーランド・ブルーム)では、トロイの王子ヘクトルを演じている。その翌年、72年のミュンヘン・オリンピックの余波を描いて高評価を受けたスティーブン・スピルバーグ監督の『ミュンヘン』(05)に出演した。
次に、『ラッキー・ユー』(07/共演:ドリュー・バリモア)に出演。また、レイモンド・ガイタのベストセラー回顧録に基づくオーストラリア映画『ディア マイ ファーザー』(07・未)では主人公を演じた。この作品は、トロント映画祭でプレミア上映された。それに続く『ブーリン家の姉妹』(08)では、ヘンリー8世を演じ、ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソンと共演した。
ほかの出演作に、悪役ネロを演じたJ.J.エイブラムス監督の大ヒット作『スター・トレック』(09)、オードリー・ニッフェネガーのベストセラー小説を映画化した『きみがぼくを見つけた日』(09/共演:レイチェル・マクアダムス)、ジャド・アパトー監督の『ファニー・ピープル』(09・未/共演・アダム・サンドラー、セス・ローゲン、ジョナ・ヒル)、サスペンスアクション『ハンナ』(11/共演:シアーシャ・ローナン、ケイト・ブランシェット)、『デッドフォール 極寒地帯』(12・未/共演:オリビア・ワイルド、チャーリー・ハナム)、『ローン・サバイバー』(13/共演:マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、ベン・フォスター)、『クローズド・サーキット』(13・未/共演:レベッカ・ホール)などがある。
ドキュメンタリードラマ『Love the Beast』(09)で初めて監督を務めた。出演もしたこの作品は、09年にトライベッカ映画祭でプレミア上映された。ジェイ・レノ、ドクター・フィル、BBC放送の自動車番組「トップ・ギア」の司会者ジェレミー・クラークソンたちが実名で登場するこの作品で、自身にとって初めての車との25年にわたる関係の意味と、情熱が形成する絆の重要性を掘り下げている。
近作には、ジェリー・ブラッカイマー製作の『NY心霊捜査官』(14)、『ザ・ブリザード』(16/共演:クリス・パイン、ケイシー・アフレック、ベン・フォスター)、Netflixで配信されたリッキー・ジャーベイスが脚本/監督/出演を兼ねた風刺コメディ『現地(にいない)特派員』(16・未)、ジム・シェリダン監督の『The Secret Scripture』(16/共演:テオ・ジェイムズ、ルーニー・マーラ)などがある。
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