ヒット作『コードネームU.N.C.L.E.』(15)でも、ガイ・リッチー監督とチームを組んでいる。また、ジェイムズ・マンゴールド監督の『LOGAN/ローガン』(17)の撮影も担当。
1980年代~90年代にかけて、音楽ビデオ業界から台頭したフィルムメーカーのひとり。伝統的な撮影業界の中を実力で這い上がり、ガブリエル・ベリスタインのカメラアシスタントを数年間務めた。
88年、“スージー・アンド・ザ・バンシーズ”の音楽ビデオ「Peek-A-Boo」で初めて認められた。90年代には数多くのTVコマーシャルや、マドンナ、プリンス、“マッシブ・アタック”といったアーティストたちの音楽ビデオを手がけながら、腕に磨きをかけていった。シネイド・オコナーの音楽ビデオ「Nothing Compares 2 U」でジョン・メイバリー監督とコラボレートし、続いて、同監督の受賞映画『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』(98)の撮影を務めた。
90年代半ば、カリム・ドリディ監督の映画2作品の撮影を担当し、のちにフランス政府よりレジオンドヌール勲章シュバリエを受章。また、ロンドンを拠点とするRSAフィルムズのTVコマーシャルがトニー・スコット監督の目に留まり、同監督の『エネミー・オブ・アメリカ』(98)で視覚効果撮影を担当したのち、ジェイク・スコット監督の『プランケット&マクレーン』(99)の撮影を担当。『プランケット&マクレーン』でその仕事ぶりを確認したリドリー・スコット監督に次回作の撮影を任され、以後ふたりの定期的なコラボレーションが始まった。これまでに、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』(00)、『ハンニバル』(01)、『キングダム・オブ・ヘブン』(05)、『ロビン・フッド』(10)の4作品を撮影している。
01年、前述の『グラディエーター』で米アカデミー賞にノミネートされ、同年、英アカデミー(BAFTA)賞最優秀撮影賞を受賞し、『オペラ座の怪人』(04/監督:ジョエル・シューマカー)で再び米アカデミー賞にノミネートされた。このほか、撮影を担当した作品に、『光の旅人 K-PAX』(01)、『トラウマ』(04・未/監督:マーク・エバンス)、『ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男』(05/監督:スティーブン・ウーリー)、『ブライトン・ロック』(10・未)、『バーク アンド ヘア』(10)、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)、『Great Expectations』(12/監督:マイク・ニューウェル)、『47RONIN』(13)などがある。
英国撮影監督協会会員。
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