ちょっと不思議なマンションに引っ越してきた志織は、
小説家志望の風変わりな隣人平野と出会う。
そして、新しい部屋で突然聞こえてきた不思議な声――
「こちらは一年後の未来です。あなたに危険が迫っている」
それは強盗殺人にあうところだった志織を助けようと時空を超えて届いた、
未来からの誰かの声だった。
相談を受けた平野は、助かった志織に<タイムパラドックス>が生じることに気づく。
それは一年後、志織の存在が消えることを意味していた。
志織が助かるためには未来の声が誰なのかをつきとめて、
一年後に同じことを再現してもらわなければならない。
タイムトラベルをしてまで志織を助けたかったのは、一体誰なのか――
一緒に未来の声の主探しに協力するうちに、急速に惹かれ合っていく平野と志織。
しかし自分の殻を破れずにいる平野は、
志織にとって自分が運命の相手=未来の声の主ではないと考えるようになる。
志織が時間<タイムパラドックス>によって消されてしまうまで、あと一年。
次第に平野との別れは近づいていた――。
誠実で健気でそれでいて儚い大人の恋を感じました。観終わった頃にはあたたかで純粋な愛が心に残りました。
原作の小説も読みましたが小説とはまた違った、映画ならではの描き方もあり既にストーリーを知っているという方も楽しめる作品になっていて、最後までドキドキしながら観ていました。
1人でも多くの方の心に『九月の恋と出会うまで』が届くことを願っております。