史上最悪の殺人アーティスト・カエル男が、映画『ミュージアム』以前に仕掛けたもう一つの作品<私刑>をオリジナルで構成し、映画とは別の新たなスタッフ・キャストで贈るアナザーストーリー『ミュージアム -序章-』の配信・放送が決定!
POV(主観映像)形式で展開する本作は、あらゆる場所に仕掛けられたカメラ、主人公が劇中で撮影を強いられた手持ちカメラなど、様々な目線で見せる映像で、カエル男の狂気とゲーム性を帯びた臨場感を演出。果たして、「親子愛の刑」を突きつけられた親子の運命は…あなたの予想を超えるラストが待ち受ける。
メガホンを取ったのは、今年公開した『貞子VS伽椰子』の大ヒットが記憶に新しい白石晃士監督。元々フェイクドキュメンタリー形式の撮影手法を得意とし、これまでにも『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ(12~)、『ある優しき殺人者の記録』(14)などで臨場感あるスリリングな展開を体現してきており、熱狂的な支持者も多い。本作もPOV(主観映像)を取り入れておりライブ感あるカメラワークが実現した。
主演を務めるのは近年、名バイプレイヤーとして映画やTVドラマに引っ張りだこの三浦誠己。お笑いから俳優へと転向した異色の経歴だが数々の映画作品に出演し、本年も『64‐ロクヨン‐前編/後編』、『ディストラクションベイビーズ』、『秘密 THE TOP SECRET」など出演作が後を絶たない。カエル男に翻弄されるターゲット・九堂役を好演した。
アナザーストーリーの最後で残すカエル男のセリフを聞いたあなたはきっと驚愕することだろう……。
様々な殺人事件を取材するジャーナリスト・九堂仁(三浦誠己)は、 ある晩、娘の伊織(川島鈴遥)を誘拐される。 犯人として名乗り出たのはカエルのマスクを被った謎の男。 伊織を救う為にはこのカエル男が指示することを全て遂行し、 かつその様子を全て撮影しなければならないという。 次々に下される理不尽な指示に追い詰められる九堂。 果たして九堂は伊織を無事に助け出すことができるのか? そして、カエル男の真の目的とは…?
カエル男を理解しようとは全く思わなかったです。「どうすれば?」が常に心と体を支配してて、スピード感に付いて行けてないのが正直なキャラクターの思いだったように思います。余り探り合う隙もありませんでしたし。そういう意味では、オーソドックスなサスペンスの仕掛けや起承転結を無視できたかなと。
現代の我々は沢山の映像に触れています。言い方を変えれば、現代の我々は沢山の映像に侵されています。「自撮り」「盗撮」「ドキュメント」「ニュース映像」「ドラマ」「映画」etc。演技においての方向性やジャンルも多岐に渡ってきました。まず、今現在、映像作品に侵されていて、演技に侵されて暮らしている事を皆様が感じて観て頂けたら嬉しいです。コレは挑戦映像作品です。是非!
プロフィール
1973年生まれ、福岡県出身。98年『風は吹くだろう』(共同監督・近藤太)が、ぴあフィルムフェスティバル99で準グランプリを受賞。その後、『ほんとにあった!呪いのビデオ』(99〜)シリーズ等を経て、04年に『呪霊 THE MOVIE 黒呪霊』で劇場監督デビュー。その後も『ノロイ』(05)、『口裂け女』(07)、『オカルト』(09)など主にホラー作品を手がけ、『パラノーマル・アクティビティ』に通じるフェイクドキュメンタリーの第一人者として評価を受ける。近年は『コワすぎ』シリーズや『ある優しき殺人者の記録』などでも高い評価を得、今年は『貞子VS伽椰子』が大ヒットした。国内外に熱狂的なファンも多く、次世代を担う今注目のジャンル監督である。