バスケットボールが大好きということを除いて、ほとんど共通点のない2人、ネイサン・スコットと、ルーカス・スコット。高慢で自信家のネイサンは、裕福な家庭で育った高校のスター選手。物静かでマイペースなルーカスは、公園で仲間たちとストリートバスケを楽しむシングルマザーの一人息子。だが、彼らは異母兄弟だった…。ノースカロライナ州のトゥリー・ヒルという小さな町で、まったく違った道を歩んできたネイサンとルーカスの人生が、バスケットボールを介して突然交差する。
ルーカスは、レイヴンズに入って初めての試合に出場する。だが、ミスを連発して納得のいくプレイができず、早くもチームを辞めようと考え始める。一方、ネイサンと不安定な関係を続けているペイトンは、ルーカスに対する彼の態度に嫌気が差し、彼への自分の気持ちが、しだいに冷めてきたことに気づく。そして、ダンとのわだかまりを抱え、ルーカスの試合を見に行かないと言い張るカレンを、優しく見守るのは、ダンの兄、キースだった。
ルーカスは、結局チームに留まり、ある試合で素晴らしいプレイを見せる。そして、彼はネイサンに代わってスター選手の地位を獲得する。セクシーなチアリーダー、ブルックも、さっそくルーカスに注目し、近づいていく。そんな彼の成功にいらだつネイサンは、父親にもけしかけられ、チームメイトと一緒にルーカスいじめを開始する。ネイサンのいじめはエスカレートし、ルーカスの親友、ヘイリーの誘惑に発展するが、ネイサンと付き合っているペイトンの心も揺らぎ始める。
ルーカスが活躍した試合のあと、スコット家のビーチハウスでパーティーが開かれる。ヘイリーは、ルーカスとネイサンに仲よくなってほしいと思い、パーティーに行くようルーカスを説得する。ヘイリーに連れられて仕方なくパーティーにやって来たルーカスは、そこで、ネイサンの裕福さを目の当たりにする。そして、ルーカスの父でもあるダンが、なぜルーカスたちを無視するのかと、母親のカレンに詰め寄る。一方、ネイサンの母、デブ・スコットは、不機嫌な息子をどう扱えばいいかと、カレンにアドバイスを求めるのだった。
トゥリー・ヒル高校での親子バスケットボール大会が近づいてくる。毎年行われ、地元の新聞も大々的に取り上げるイベントだ。ルーカスは大会に一緒に出てほしいとキースに頼む。ゲームの最中、みんなの前でネイサンに平気で恥をかかせるダンを見て、ルーカスは"父親代わり"のキースのほうが、よほど父親らしくて優しいと改めて感じる。一方、ペイトンは、何かに動揺していて、車の運転もままならない。心配するルーカスに、彼女は、自分が抱える心の傷について打ち明ける。
ルーカスとネイサンは、遠征先の試合で乱闘騒ぎを起こす。怒ったコーチのホワイティは、2人をバスから降ろし、山の中に置き去りにする。30マイル(約50キロ)の道のりを歩いて帰る途中、彼らはパンクの一団に会い、銃で脅される。一方、乱闘に巻き込まれてケガをしていたチアのブルックは、ペイトンに家まで送ってほしいと頼む。そして、ペイトンは、意外にもヘイリーに助けを求める。そんな中、カレンとキースは、仕事の会合に出席するが、同じテーブルに座ったダンとデブは、2人の神経を逆なでする。
ダンとデブが、レイヴンズ関係者と支援者が集まる、毎年恒例のパーティーを開く。そこでは、昔の思い出と、新たな感情の芽生えが入り交じる。パーティーに行かないつもりだったルーカスとカレン、キースは、ペイトンやデブに誘われ出席する。カレンには新しい友達ができ、キースは、再びダンに立ち向かう。そして、ルーカスはついに、ペイトンに想いを打ち明け、ヘイリーとネイサンもしだいに親密になる。だが、ルーカスを振り向かせたいブルックがとんでもない噂を広め、ヘイリーを打ちのめす。
ブルックは、楽しいひとときを過ごそうと、ペイトンを誘って大学のパーティーへ行く。ペイトンは、そこで音楽の趣味が合うゲイブという大学生に出会うが、彼にドラッグ入りの酒を飲まされ大変なことになってしまう。ブルックはルーカスを呼んで助けてもらうが、眠っているペイトンを一緒に運んでいるうちに、ルーカスは彼女を見直し、感謝する。一方、ヘイリーは、ネイサンにもう一度チャンスを与えようと思い、2人は初めてデートする。
ネイサンはヘイリーとケンカし、父親ともバスケットのことでもめる。そして次の大事な試合でいいプレイをしなければ…というプレッシャーに負け、ついにアンフェタミンという興奮剤を使用してしまう。だが、その薬物使用が、ネイサンの身体を侵すだけでなく、家族との絆をも壊してしまうということを彼は予想できなかった。一方、ルーカスに対する自分の本当の気持ちに気づいたペイトンは、彼とよりを戻そうとして家を訪ねるが、そこにはブルックがいた。
ルーカスとペイトンは、自分たちの関係を見直そうとする。彼がペイトンの親友、ブルックを選んだからだ。一方、ネイサンが倒れた時すぐに連絡しなかったために、デブと気まずくなっていたダンは、週末2人で出掛けようと提案するが、デブは、彼がもっとネイサンのほうを向くべきだと諭す。だが、ダンは、ネイサンを絶え間なく非難し、嫌気が差したネイサンは薬物使用のことをぶちまけ、ダンをなじる。そんな中、ルーカスは、深夜のバスケットの試合で、ネイサンのチームに入れてほしいと言う。
ダンからのプレッシャーに対応できなくなり、とうとうバスケットのチームを辞めてしまうネイサン。彼は、両親のケンカに耐えられず、自分が本当に何をしたいのかもわからなくなっていた。ヘイリーは、ネイサンがもう彼女の精神的なサポートを必要としなくなるのではと思っていたが、ネイサンは、以前よりもっとヘイリーに寄りかかるようになる。一方、ルーカスは、あることがきっかけで、ペイトンの父親と親しくなる。そうして仲よくなっていくルーカスとペイトンに、ブルックが嫉妬する。
ペイトンは、父親が乗っていた船が遭難したという連絡を受け、ショックを受ける。彼女は、ルーカスと一緒にサウスカロライナ州のヒルトンヘッドに行き、海岸に打ち上げられた父の遺体を確認する。感極まったペイトンは、ルーカスにキスする。一方、スコット家には、ダンの誕生日を祝うために、ダンの両親、ロイヤルとメイが突然やって来る。ダンは、ネイサンがチームを辞めたことと、自分がデブと別居していることを2人に内緒にしており、悟られないよう、懸命に隠そうとするが…
カレンを迎えに行くため、ルーカスと一緒に空港に向かっていたキースが、対向車と衝突する。そして"結婚生活をもう一度やり直させてくれ"と懇願するためデブの家へ向かっていたダンは、偶然にもその事故を目撃する。病院で、ルーカスに緊急手術を施すためには、ダンが父親として手術に同意する必要があった。そんな中、カレンは空港で呼び出され、恐ろしい知らせを聞く。一方、ペイトンは、ルーカスとキスしたことを親友のブルックに打ち明けようとする。
意識不明のルーカスに、寝ないで付き添っているカレン。彼女は、ルーカスと付き合っているブルックに会う。そして、デブからは、彼女とダンが離婚しようとしていることを聞く。だが、カレンが最も驚きショックを受けたのは、彼女を迎えに来たキースが、事故を起こした時 飲酒運転をしていたということだ。一方、ネイサンはヘイリーとよりを戻そうとするが、ヘイリーは、彼が自分に近づいた理由がルーカスへの嫌がらせだったことを知り、憤慨する。
危うく死にそうな経験をしたルーカスは、それまでガールフレンドの選択を間違っていたのだと思うようになる。ルーカスはブルックと別れ、密かにペイトンへの想いを再燃させる。だが、緊急救命室へ再び担ぎ込まれたあと、ブルックとペイトンが病院で顔を合わせてしまい、いろいろな事実が明らかになる。一方、キースは、ルーカスのために多額の治療費を支払わなければならず、自分で経営している小さな車の修理工場を、ついに手放そうとする。
ネイサンは、ダンとデブが離婚したら、どちらと一緒に住むのかを決めなければならない。ダンは、ネイサンが彼と一緒に住むことを選択するよう、強く迫る。そして、もしネイサンが彼を選ばないなら、法廷でデブの暗い過去を暴く、と脅迫まがいのことまで言い出す。一方、ルーカスは、病院で出会った美しい女性に、事故で病院に運ばれて以来持ち続けている"命"に対する認識について鋭く指摘される。そんな中、カレンのカフェにやって来たシェリル・クロウ(スペシャル・ゲスト)は、店中の人を魅了する。
ノースカロライナ州のシャーロットでバスケットの試合とチアリーディングの大会が開かれる。レイヴンズのチアチームを率いるブルックは、長年 連勝しているチームに今年こそは絶対に勝つのだと闘志を燃やす。だがチームメイトの1人が病気になってしまい、ブルックの親友ペイトンは、ヘイリーに代役を頼もうとする。一方、バスケットのコーチ、ホワイティは、ルーカスとネイサンをホテルで同じ部屋にするが、2人は一触即発の状態で、間に入ったヘイリーは立ち往生してしまう。
ルーカスとネイサン、ジェイク、そして、他のレイヴンズの選手たちは、年に一度のチャリティ・イベント、「デートボーイ・オークション」に出場する。彼らは、オークションが終わってから真夜中まで、落札した女子の言うことを聞かなければならない。ペイトンはジェイクを狙っていたが、ニッキに落札されてしまい、ヘイリーは、最近あまり会っていないルーカスを落札する。ブルックは現金を引き出している間に、主なオークションを逃してしまい、マウスという、かなり変わった男子を落札するが…
ブルックに ある事を打ち明けられ、ルーカスは彼女との関係を見直さなければならなくなる。ルーカスは、ブルックときちんと話をしたいと思っているが、彼女はまったく彼の話を聞こうとしない。一方、ヘイリーは、ネイサンと一線を越えてもいいかもしれないと考え始める。キースは、思い切ってカレンにプロポーズするが断られてしまう。そして彼は、町を出ようと決意する。そんな中、ダンは、家を出ていったネイサンをどうにかして連れ戻そうとする。
ネイサンは、アパートの家賃を払うために放課後のアルバイトを見つける。ヘイリーは、彼のアパートで小さなパーティーを計画するが、いつの間にか噂が広まり、数人だったはずの友達が、大勢やって来てしまう。アルバイト中でネイサンもまだ帰ってこないアパートでパーティーは収拾がつかなくなり、ヘイリーはパニックに陥る。そんな中、パーティーに呼ばれていないブルックは、腹いせに、出会ったばかりのニッキという女の子を連れてパーティに乗り込む。
ルーカスには、ダンについてずっと気になっていることがあり、ある日思い切ってカレンに聞いてみる。だが、自分が小さかった頃の思いもしなかった事実が明らかになり、ルーカスは、ショックを受ける。一方、ホワイティが手術を受けることになり、ダンは彼の代わりにレイヴンズのコーチをすることに意欲を見せる。そんな中、ペイトンとブルックは仲直りをし、ジェイクの赤ちゃんの子守をするが、ちょっと目を離したすきに、ニッキがその赤ちゃんを連れ去ってしまう。
プレイオフを戦うことになったレイヴンズは、前半をリードして折り返す。だが、コーチのダンは、ルーカスとネイサンにとても厳しく当たり、2人は、精神的な限界に達してしまう。一方、ネイサンとの関係について考え直せとダンに脅されたヘイリーは、強い衝撃を受ける。その頃、ホワイティは、彼の病気が初めに思っていたより かなり深刻な状態にあるということに気づく。そんな中、ダンは、デブからショッキングな秘密を知らされるのだった。