森プロデューサー

森プロデューサーのご挨拶 プロデューサーの森でございます。宜しくお願い致します。
ポイントだけ簡単に説明させて頂きます。元々は昨年、撮影そして公開という段取りでいたんですが、3月11日、ちょうど私ども衣装打ち合わせをしている真っ最中に3.11という巨大地震、大災害に発展しました。その事により撮影中断が余儀なくされ、同時期の1年後に撮影するという事を早々に決め、この4月2日からクランクイン致しました。
役者の皆様方が本当に、言い方も失礼かもしれませんが、協力的で、1年後に集まってくださいました。そして無事にクランクインできた事、まずは感謝したいと思います。この撮影のために、実は今年入っていたご予定を変更されてまで参加された役者さんもいらっしゃいます。そういうことも含めまして、感謝いっぱいで、本当に幸せな撮影環境ができたと思っております。
この作品、先ほど監督のほうから「自分は死んだんだ」という話はあったんですけど、3つの大きなポイントがあります。 一つは、実は大友は生きていた。ということです。既に皆様(記者)のお手元の資料に、出演者としてビートたけしのクレジットが入ったものが渡されていると思うのですが、そういう意味でいうと、大友は生きてます。ただ、“じゃあ、それからリベンジでやり返すぞ”というような単純なストーリーでは実はございません。大友が刑務所から出所した際の第一声といいますか、警察からある意味煽られて、「誰がまたヤクザやるって言ったよ」という言葉と同時に(大友は)出所してきます。そういう意味では単純に復讐劇の為に現れたのではなく、大友はすべてを失った状態の中で、行き先を何か決めるという状態ではなかったという事です。 それには当然大きな理由があるわけです。それが二つ目のポイントになります。
警察組織が巨大ヤクザ組織の壊滅を図っていく中で、関東の頂点を極めた山王会といわれる組織、これは前回からでてきている巨大ヤクザ集団ですけども、これに対抗して大阪の花菱会という組織があります。この東西の巨大組織が相見えるところに警察のヤクザ壊滅という一つの思惑があり、そこに大友が自然に巻き込まれていくという流れになっております。それ以上のお話は本当に見てのお楽しみという事で。
三つ目のポイントは改めてになりますが、公開は2012年10月6日。ワーナーブラザーズならびにオフィス北野の共同配給という事で、200館以上での全国ロードショーということになります。実は最初から200館以上の全国ロードショーを行うというのは、今までオフィス北野が配給しました映画、『座頭市』を含めてですけど、今回が初めてですし、実は最大の公開規模となっております。
という事で大ヒット祈願と我々は思っておりますが、また皆様方のお力もお借りしながら、まずは撮影の成功を祈願しつつ、逆にいえば大ヒットさせたいと思っております。