ペンシルベニア州ローズウッドの高校に通う美少女5人組の1人、アリソンがある日の夜に忽然と失踪。事件から1年、残された4人、アリア、スペンサー、ハンナ、エミリーのもとに謎のメールが送られてくる。そこに記されたメッセージは、誰も知るはずのない4人の秘密に触れるものだった─。
ティーン小説のベストセラー作家サラ・シェパードの同名シリーズを原作に、 「ゴシップガール」や「ヴァンパイア・ダイアリーズ」の製作陣が手掛けた「プリティ・リトル・ライアーズ」は、2010年6月に米ABCネットワーク傘下のケーブルチャンネル、ABCファミリーで放送されるやいなや、瞬く間に次シーズンの製作が決定。10代が選ぶティーン・チョイス・アワードでサマーTVショー部門作品賞を受賞したほか、同部門女性スター賞に輝くルーシー・ヘイル(アリア役)ら主演女優4人が次世代のファッションアイコンに名乗りを上げるなど、全米ティーンや流行に敏感な女性を中心に熱烈な支持を集めている。
「ゴシップガール」「ヴァンパイア・ダイアリーズ」をはじめ、高校生のドラマティックな日常を題材にした人気シリーズがひしめき合う中、「プリティ・リトル・ライアーズ」ならではの魅力として挙げられるのは、サスペンス&ミステリーの要素を多分に含んでいること。美少女の失踪事件を皮切りに充満していく犯罪サスペンスの香り、真犯人を巡るミステリー、さらには事件に翻弄される人々の人間模様がローズウッドの街に影を落としていく。なかでも、物語の鍵となるのは、ヒロインたちを悩ませるメールの存在。事件から1年、“A”と名乗る送信主から4人のもとに送られてきたメッセージは、失踪したアリソンによって書かれたかのような文面で......。そもそも、アリソンはなぜ失踪したのか? 残された4人がひた隠しにしてきた秘密とは? そして、“A”とは一体何者なのか? 散りばめられた幾多の謎が、スリリングなガールズ・サスペンスの世界へといざなう。
また、そのサスペンス性とスキャンダラスなストーリー展開から”ティーン版「デスパレートな妻たち」”の呼び声も高く、個性的でキュートな等身大ヒロインたちの刺激溢れる日常が女子高生ならではの視点で語られていくのも興味を引くところ。父親の不倫に傷つく一方、教師との禁断の関係に走ってしまうアリア、エリート家族の中で焦燥感を覚え、許されない相手との関係や身分違いの恋に突き進むスペンサー、太めだった過去を脱して人気者の座を手に入れたものの、バージンを捨てられず不安に苛まれるハンナ、保守的な家庭の娘でありながら、近所に引っ越してきた少女に恋心を抱くエミリーの4人が、互いにも言えない秘密や本音、欲望を抱えながら、それぞれのドラマを展開させていく。失踪、殺人、嘘、秘密、噂、陰謀、脅迫、セックス、禁断、不倫、同性愛......。過激で悩ましいキーワードが目まぐるしく絡み合いながらも、友情、家族、恋愛、夢、希望といった青春要素で確かな共感を呼ぶ「プリティ・リトル・ライアーズ」。すがすがしいほど等身大で、愛すべきほど不器用で、けれども大人の女性に負けないほどセクシーで、侮ることなど決して許されない彼女 たちの“秘密”が今、暴かれる――。