最狂の敵
志々雄真実(藤原竜也)
CHRACTER: 幕末、剣心が新撰組などと戦うために、裏から表に出た後、「影の人斬り役」を引き継いだ、長州派維新志士。武力、知力共に剣心と互角だったが、その存在を知る者はほとんど無く、剣心とも直接会ったことはなかった。
剣心が刀を置いた鳥羽伏見の戦いの時も暗殺者として戦っていたが、維新派の勝利の後、同志たちに斬られ、火を放たれる。彼が実行した暗殺の中に、明治政府を根底から覆すほどの重大なものがあったからだ。だが、奇跡的に一命を取り留め、京都の暗黒街に最狂の兵を集め、日本制圧を目論む。発汗組織が全滅し、身体から恐ろしい高熱を放つ。「弱肉強食」がモットーで、尋常ではない野心、人を踏みにじっても何とも思わない功名心と支配欲を持つ。
藤原竜也
PROFILE: 1982年5月15日生まれ。埼玉県出身。1997年、蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のロンドン公演で主演デビュー。以来、舞台を中心に国内外で活躍する。深作欣二監督の『バトル・ロワイアル』(00)で、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞を受賞、高く評価される。その後、NHK大河ドラマ「新選組!」(04)の沖田総司役でも絶賛される。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されて国際的にも注目された、三池崇史監督の『藁の楯 わらのたて』(13)では圧倒的な悪役を演じ、日本映画を代表する若手演技派俳優の地位を確立する。10月から舞台「ジュリアス・シーザー」に出演する。
その他の映画出演作は、『DEATH NOTE デスノート』シリーズ(06)、『カイジ』シリーズ(09、11)、『パレード』(10)、『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10)、『I’M FLASH!』(12)、『神様のカルテ2』(14)、『サンブンノイチ』(14)、『MONSTERZ モンスターズ』(14)など。
COMMENT: 「大友監督作品は初めてですし、志々雄という特殊な役を演じることに不安もありましたけれど、監督も佐藤君も温かく迎えてくれました。
志々雄というキャラクターは、ヴィジュアルから何からスタッフ皆で、長い時間をかけて作り上げられたものです。アクションチームも、とても真摯に指導してくれて、僕も必死に立ち向かっていきました。剣心と志々雄のラストをどう飾るのかは、監督と佐藤君と納得がいくまで細かく話し合いました。
そこで上手く言葉にできなかった想いも、本番では出すことができて、全員が納得のいくシーンになったと思います。何十年に1本出るか出ないかの、世界に通じる最高レベルの映画に関われたことが、本当に大きなことでした。」
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