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監督 三木孝浩

1974年生まれ、徳島県出身。ORANGE RANGE、YUI、いきものがかり、FUNKY MONKEY BABYSなど、多数のミュージックビデオやライブ映像、ショートフィルム、TVCMなどを監督し、MTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2005 最優秀ビデオ賞、カンヌ国際広告祭2009 メディア部門金賞などを受賞。2010年、『ソラニン』で長編映画監督デビュー。以降の監督作として、『僕等がいた』(12)、『陽だまりの彼女』(13)、『ホットロード』『アオハライド』(共に14)、『くちびるに歌を』(15)、『青空エール』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(共に16)などがあり、『坂道のアポロン』が2018年公開予定。

[comment]この作品は恋愛のちょっとビターな部分も織り込まれているので、これまで僕が作ってきたラブストーリーとは少し違う気がしています。伊藤と響の恋愛模様はある種クラシカルで、イメージとしてはロミオとジュリエットのような感じ。自らの心にブレーキをかけてしまう大人の男性=伊藤と、自分の想いだけで突っ走ってきた響。でも響も相手の心が見えて、相手の痛みが分かるようになった時、初めて本当の恋を知る。それは伊藤にも言えますが、2人の成長物語なんですよね。撮影をしていて感じたのは、生田くんとすずちゃんの実際のほどよい年齢差がきいていること。大人視点と高校生視点のコントラストがちょうどいいんです。とにかく響がキュートでかわいいから、こんな子が積極的にきたらそりゃあ伊藤先生も心が揺らぐだろうなと思いながら撮影していました(笑)。実際のお2人も仲がよく、いい空気感ですよ。緊張感のあるシーンでも、座長の生田くんがさりげなくすずちゃんがリラックスできるような雰囲気を作ってくれていたので、僕からするとすごく頼りになる存在です。河原先生の作品に登場する男性は “ヒロイン男子”というか、女性視点で見た時になかなか気持ちが読み取れない人が多いんですよね。だから抱きしめられたり、キスをされたりというアクションを起こされてから、初めて「そうだったんだ!」とヒロインは気付く。それは女性から見たらドキドキすると思うし、伊藤先生の揺らぎを観客の皆さんが想像しながら楽しんでもらえればいいなと思っています。
脚本 岡田磨里

1976年生まれ、埼玉県秩父市出身。ゲームの専門学校時代に脚本を書くことを始め、97年にVシネマの脚本でデビュー。以後、漫画原作、ゲームシナリオ、ラジオドラマなどの脚本に携わる。生まれ育った秩父を舞台にした「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」を企画から持ち込み、2011年にフジテレビでアニメ化。15年の『心が叫びたがってるんだ。』とともに秩父をアニメの聖地にしたヒット作を立て続けに書いた。劇場アニメ、小説、舞台の脚本・構成など幅広く活躍をしている。その他の作品歴に『花咲くいろは』(11)、『暗黒女子』(17)など。

劇中音楽 mio-sotido

作曲・編曲家。音楽大学卒業後、楽曲制作&演奏活動を行う。
映画、shortmovie、TVドラマ等の劇判音楽制作、音楽番組、CM、アーティスト等楽曲の作曲・編曲に多数携わる。三木孝浩監督、月川翔監督、鶴橋康夫監督作品等の劇中音楽を手掛ける。近年の映画作品は『陽だまりの彼女』(13)、『ホットロード』『ビタースウィート ~オトナの交差点~』(共に14)、『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』(17)など。