そして、バトンは渡された

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2021.10.01

石原さとみ×稲垣来泉 撮影現場で見せた実の親子のような姿!現場レポート&メイキング写真&オフショットが到着!

そして、バトンは渡された

今回、到着したのは水戸さん(大森南朋さん)と結婚し、みぃたん(稲垣来泉さん)のママになった梨花(石原さとみさん)が、みぃたんの誕生日を盛大に祝うシーンの現場レポート&メイキング&オフショット。本作の二つの家族の物語にはキャラクターを掘り下げて創り上げた四つの家が登場しますが、この日の撮影現場は、一段と華やかで賑やかでした。以前は生活感溢れる地味だった水戸家は、梨花がやって来たことでみぃたんの部屋をカラフルで可愛いインテリアでコーディネイトし、壁紙から小さな雑貨まで梨花の美意識が炸裂した見違えるほどお洒落な部屋に変わります。その部屋のカラフルさ以上に華やかなのが、梨花の衣装とヘアメイク。このシーンに限らず、梨花のファッションセンスはずば抜けています。誕生会のシーンでは、オーガンジー素材の花柄のワンピースに真っ赤な口紅、みぃたんの友だちが「かっこいいね」と眩しがるようなコーディネイトを普段着のように着こなしてしまうのは、ファッションアイコンとしても影響力の高い石原さとみさんだからこそと言えます。

華やかな衣装に身を包み、母親のイメージがまるでつかない石原さんが演じるのが、本作でキャリア初のシングルマザー役。娘のみぃたん役の稲垣さんはすっかり石原さんに懐き、カメラが回っていないときも石原さんのことを「ママ!」と呼ぶほど仲がよく、待ち時間にはベッドの上でごろごろしたり、現場には母と娘の楽しそうな笑い声が響いていました。まるで本当の親子のような二人の関係性は撮影前から丁寧に築き上げてきた賜物で、クランクインの前の顔合わせでは前田監督が石原さんと稲垣さんが二人きりになる時間を用意。石原さんはその当時の様子を振り返り、「"何をすればいいんだろう"とハラハラしたのですが、くるみちゃんが"さとみさん缶バッジ作りましょう"って言ってくれて、一緒に缶バッジ作りをしました。お互いの顔を書きあってプレゼントしあったり、縄跳びしたりフラフープしたりボール投げ合いっこしたり、実際に一緒に身体を動かして、コミュニケーションを取って、ハグして、一時間くらいですけどすごく楽しくて、手元に残る彼女の存在が出来ました。みぃたんのことを思っている時間の蓄積がみぃたんを想う気持ちと比例したらいいなと思い、その時に撮った2ショットをその日から携帯の待ち受け画面にしたら見事に気持ちが徐々に高まっていきました。」と短い時間を充分に活用し、表面上の演技だけではなく、撮影外の時間も心からみぃたんへの愛情を育むために勤しんでいました。「撮影を重ねるにつれ、みぃたん役のくるみちゃんとの仲がどんどん深まっていったのもリアルだった」、というのも石原さん自身が真摯に母親役と向き合い、みぃたんを実の娘のように接していたことを物語っています。

撮影現場では子役とのコミュニケーションを取る一方で、石原さんの俳優としてのプロフェッショナルな一面も垣間見られました。本作で演じる"梨花"というキャラクターは、シングルマザー、自由奔放、魔性の女という、いくつもの個性を演技に滲ませなければならない、実はとても難しい役柄。この日の撮影シーンでは水戸さんに欲しいものを聞かれ「生命保険に入っといてくれないかな?」とさらりと返したり、水戸さんと別れ、泉ヶ原さんと再婚してからは泉ヶ原邸で堂々と婚活を始める"魔性の女"の一面を見せる梨花にはドキリとさせられながら、一方で前述のような"娘を想う母"の両方を混在させる演技は、前田監督も絶賛でした。石原さんは前田組初参加ですが、「監督は演出でも微妙なニュアンスを細かく指示してくださいました。監督の中での梨花の幅、深さ、高さがあるんだろうと思いますが、そこをちゃんと整えてくださったのがありがたかったです。私は結構指示されるのが好きなタイプでどんな感情のシーンでもいくらでもやりたいので、監督が諦めずに何度も何度も指導してくださったのは凄く嬉しかったですし、信頼できました。」とセリフの言い方、演技プランなどを積極的に提案し、監督と模索しながら芝居を決めていく姿も印象的でした。

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