1960年生まれ。大阪府八尾市出身。Vシネマの監督を経て、1995年に『新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争』で劇場用 長編映画の監督デビューを果たす。以来、バイオレンス・アクションからコメディ、時代劇やウエスタンまで、様々なジャンルの作品を世に送り出す。さらに近年では、『十三人の刺客』(10)がヴェネチア国際映画祭に、『一命』(11)と『藁の楯 わらのたて』(13)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど国際的にも活躍、日本を代表する監督として、海外でも高く評価されている。その他の作品は、『殺し屋1』(01)、『クローズ ZERO』(07)と続編(09)、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(07)、『ヤッターマン』(09)、『愛と誠』(12)、『悪の教典』(12)など。今後も『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編や『無限の住人』がある。
●カンヌ国際映画祭/監督週間正式招待『極道大戦争』(第68回)『極道恐怖大 劇場 牛頭』(第56回)、コンペティション部門ノミネート『藁の楯 わらのたて』 (第66回)『一命』(第64回)
●ヴェネチア国際映画祭/コンペティション部門ノミネート『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(第64回)、『十三人の刺客』(第67回)
●トロント国際映画祭/ミッドナイト・マッドネス部門招待作品『極道大戦争』(第40回)『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(第32回)『殺し屋1』(第26回)ほか
●ローマ国際映画祭特別賞マーベリック賞受賞/ガラ部門正式出品『神様の言うとおり』(第9回)、コンペティション部門ノミネート『悪の教典』(第7回)『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(第8回)
●ロッテルダム国際映画祭/ 国際批評家連盟賞&オランダジャーナリズム連盟賞受賞『オーディション』(第29回)
●アオハカ映画祭最優秀監督賞受賞『極道大戦争』(第6回)
●日本アカデミー賞/監督賞優秀賞『十三人の刺客』(第34回)
●東京国際映画祭アジア映画賞スペシャル・メンション受賞『DEAD OR ALIVE犯罪者』(第12回)
米「TIME」誌Top25 Horror Movie選出『オーディション』(2007) 他多数。
最初にオファーを受けた時は、「本気でやるのかよ?!」と驚きました。やっていい世界といけない世界の境界線を、少し超えてしまっている原作ですからね。でも、だからこそ、俺がやるべきだと決意しました。 撮影が始まると、火星で進化した生物と戦う物語が撮れるなんて、映画って自由だなと思いました。実はそれこ そが、映画の本質だなと。誤解を恐れずに言うと、おもしろければ何だっていいじゃないかと、吹っ切れたんです。一言で言うと、選ばれし者が出てこないヒーローものです。ダメなヤツらが、地球のためではなく、ただ生き残るために戦う。あがいたり、アタフタしたり、簡単に殺されちゃったりするんですが、そんな彼らでも、光り輝く一瞬がある。その瞬間を捉えました。論理や整合性はムシして、平気な顔で無茶苦茶をやって、それでも成立させてしまう伊藤英明を筆頭とする個性派ぞろいのキャストと、強力なスタッフ。そんな彼らと一丸となって成し遂げた、無謀な挑戦を見届けてください。