ロバート・ダウニーJR.(ハンク・パーマー/製作総指揮)
ROBERT DOWNEY JR. (Hank Palmer/Executive Producer)
米アカデミー賞に2度ノミネート。チャーリー・チャップリンの生涯を描いた1992年の伝記映画『チャーリー』でチャップリンを演じ、主演男優賞部門で同賞に初ノミネート。2008年のコメディ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で、黒人米兵役に起用された白人のオーストラリア人俳優カーク・ラザラスを演じ、助演男優賞部門で2度目のオスカーノミネート。09年『シャーロック・ホームズ』では、ゴールデングローブ賞男優賞(コメディ/ミュージカル)を受賞。11年には続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』では再びガイ・リッチー監督、共演のジュード・ロウと組んだ。
近年では、マーベル・コミックのスーパー・ヒーロー“アイアンマン”役で大成功を収めている。08年『アイアンマン』で批評家、観客の心のつかみ、全世界で5億8500万ドル以上の興収をあげて同年の大ヒット作の1本となった。10年『アイアンマン2』も大ヒットし、シリーズ第3弾『アイアンマン3』は13年の興収第2位となった。そして、マーベルのスーパー・ヒーローを集結させた12年『アベンジャーズ』にもアイアンマン役で出演し、同作は歴代興収第3位の成績をあげた。続編『Avengers: Age of Ultron』は撮影が終了し、15年全米公開予定である。フォーブス誌が発表する「最も稼いだ俳優」のトップ1に2年連続で輝く。
ロバート・デュバル(ジョセフ・パーマー)
ROBERT DUVALL (Joseph Palmer)
1960年代より第一線で活躍し続けているベテラン俳優。俳優仲間から尊敬され、世界中の映画ファンから愛されている。これまでに『ゴッドファーザー』(72)、『地獄の黙示録』『パパ』(共に79)、『テンダー・マーシー』(83・未)、『The Apostle』(97)、『シビル・アクション』(98)で米アカデミー賞にノミネートされ、『テンダー・マーシー』で主演男優賞を受賞した。キルゴア中佐役で強い印象を残した『地獄の黙示録』ではゴールデングローブ賞で助演男優賞。さらに、米AMCのTVミニシリーズ「ブロークン・トレイル 遥かなる旅路」(06)でプリント・リッター役を熱演してエミー賞主演男優賞を受賞し、ゴールデングローブ賞にノミネートされた。同作では製作総指揮として、エミー賞作品賞も獲得した。『The Apostle』では、主演のみならず、監督・製作総指揮を務めた。高い評価を受けた同作は数多くの栄誉を獲得し、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ロサンゼルス・タイムズ」紙を含む75以上の映画批評家・団体の“97年度映画ベストテン”に入った。また、『愛と暗殺のタンゴ』(02・未)では主演に加えて脚本・監督・製作を担当した。近作には、『Seven Days in Utopia』(11/ジョニー・クロウフォード役)、アンサンブル・ドラマ『Jayne Mansfield’s Car』(12)、『アウトロー』(12/キャッシュ役)、『A Night in Old Mexico』(13/レッド・ボビー役)などがある。現在は、新たな監督作の準備に取りかかっている。
ベラ・ファーミガ(サマンサ・パウエル)
VERA FARMIGA (Samantha Powell)
米アカデミー賞ノミネートをはじめ、いくつもの受賞経験をもつ女優。多様で興味深い役柄に取り組み、それぞれを巧みに演じきる力で観客を魅了し続けている。『マイレージ、マイライフ』(09)でジョージ・クルーニーの相手役を務めて高い評価を受け、オスカー、英アカデミー(BAFTA)賞、放送映画批評家協会賞、米映画俳優組合(SAG)賞、ゴールデングローブ賞など、数多くの助演女優賞にノミネートされた。
2013年に始まった米A&Eのオリジナル・シリーズ「Bates Motel」にノーマ・ベイツ役で主演し、同年のエミー賞主演女優賞(ドラマ・シリーズ)にノミネートされた。映画の近作として、11年には、監督を兼ねた『ハイヤー・グラウンド』(未)がサンダンス映画祭とトライベッカ映画祭のコンペティションに出品された。12年には、サンダンス映画祭でプレミア上映の『Goats』、『デンジャラス・ラン』、13年には、ロマンチック・コメディ『At Middleton』、『死霊館』、『Closer to the Moon』に出演した。
ビンセント・ドノフリオ(グレン・パーマー)
VINCENT D’ONOFRIO (Glen Palmer)
情緒不安定な新兵役を熱演した87年のスタンリー・キューブリック監督作『フルメタル・ジャケット』で一躍脚光を浴びる。そのほかの主な映画出演作には、『愛の選択』(91)、『JFK』(91)、『ザ・プレイヤー』(92)『エド・ウッド』(94)、製作を兼ねた『草の上の月』(96)、『メン・イン・ブラック』(97)、イーサン・ホーク監督の『チェルシーホテル』(01)、『クローン』(01)などがある。また、短編映画『Five Minutes, Mr. Welles』(05)では監督・製作・主演を兼ね、米アカデミー賞短編実写映画賞を受賞した『The New Tenants』(09)に出演した。
近作では『スティーラーズ』(13)、『大脱出』(13)などに出演。15年には、リーアム・ニーソン共演の『Run All Night』。また、15年に米ネットフリックスで配信開始予定のシリーズ「Daredevil」では、悪役ザ・キングピン役でチャーリー・コックスと共演している。
ビリー・ボブ・ソーントン(ドワイト・ディッカム)
BILLY BOB THORNTON (Dwight Dickham)
映画、TV、舞台で幅広く活躍し、すばらしいキャリアを築いてきた米アカデミー賞受賞の脚本家であり、俳優、監督、そしてミュージシャン。そのカリスマ性と際だつ個性で、同世代でももっとも引く手あまたな俳優/フィルムメーカーのひとりである。ロバート・デュバルと共演したアンサンブル・ドラマ『Jayne Mansfield’s Car』(12)で、長年の脚本パートナーであるトム・エッパーソンと共同脚本を担当し、監督も務めた。さらに、カントリー・ミュージックの伝説的存在で長年の友人でもあるウィリー・ネルソンのドキュメンタリー映画『The King of Luck』(11)を監督した。1996年、長編映画初監督作『スリング・ブレイド』では脚本・主演も務めた。同作は、批評家より絶賛され、社会現象的な人気を呼び、傑出したフィルムメーカーとしての地位を確立。オスカー脚色賞を受賞し、主演男優賞にノミネートされた。98年のサム・ライミ監督の緻密に練り上げられたドラマ『シンプル・プラン』では、助演男優賞部門でオスカー、ゴールデングローブ賞にノミネート。2001年、コーエン兄弟のサスペンス『バーバー』、『バンディッツ』、『チョコレート』に出演。これら3作での演技で批評家からかつてないほど高い評価を受け、ナショナル・ボード・オブ・レビューの同年度最優秀男優賞を受賞した。また、ゴールデングローブ賞では、『バーバー』でドラマ部門、『バンディッツ』でコメディ/ミュージカル部門で男優賞にノミネート。03年に高い評価を受け、ヒットした『バッドサンタ』でも男優賞(コメディ/ミュージカル)にノミネートされた。監督2作目は、コーマック・マッカーシー著のベストセラー小説に基づく西部劇ドラマ『すべての美しい馬』(00)で、マット・デイモン、ペネロペ・クルス、ヘンリー・トーマス主演の同作では製作も担当。監督3作目はコメディ『Daddy and Them』(01)で、脚本・主演を兼ねた。
スタッフ
デイビッド・ドブキン(監督/製作/原案)
DAVID DOBKIN (Director/Producer/Story By)
1998年のダーク・コメディ『ムーンライト・ドライブ』で長編映画監督デビューを果たし、ビンス・ボーンと初めて組んだ。同作には、ホアキン・フェニックス、ジャニーン・ガロファローも出演した。2003年に監督した『シャンハイ・ナイト』では、オーウェン・ウィルソンとジャッキー・チェンのコンビでアクションとコメディを見事に融合させる力を証明し、大ヒットさせた。
次に監督した05年夏の大ヒット作『ウエディング・クラッシャーズ』(未)では、R指定コメディのジャンルを蘇らせた。ビンス・ボーン、オーウェン・ウィルソン主演の同作は、ナンパのために見ず知らずの人々の結婚式に潜り込む親友2人組を描いたロマンチック・コメディで、全世界で2億8500万ドルの興収をあげた。その後、ボーン主演で『ブラザーサンタ』(07)、ジェイソン・ベイトマン、ライアン・レイノルズ、オリビア・ワイルド主演で『チェンジ・アップ/オレはどっちで、アイツもどっち!?』(11・未)と、コメディを続けて監督した。
次回作は、自身のビッグ・キッド・ピクチャーズとして製作を務める予定の『Vacation』で、エド・ヘルムズ主演で、1980~90年代の人気コメディ・シリーズ「ナショナル・ランプーンズ」を再起動させる。
映画での成功に加え、CM、ミュージック・ビデオの監督としても活躍。監督を務めたソニー・プレイステーションのスポットCMで、カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで銅賞を受賞した。また、ユタ交響楽団のCMは、「Adweek」誌の“月間優秀CM”に選ばれ、「Communication Arts」誌で年間最優秀作品のひとつとして特集された。そのほかに、「SHOOT」誌から賞を受けたハイネケンをはじめ、ESPN、カールス・ジュニア、コカ・コーラ、ホンダ、クアーズ・ライトなどのCMを監督している。
ミュージック・ビデオでは、エルトン・ジョン、エクストリーム、ロビン・ザンダー、ジョン・リー・フッカー、ソニック・ユース、ダダ、ブルース・トラベラー、トゥパック・シャクールといったアーティストの作品を手がけ、クーリオの「1,2,3,4」でMTVビデオ・ミュージック賞ダンス・ビデオ賞を受賞した。
スーザン・ダウニー(製作)
SUSAN DOWNEY (Producer)
アクション・アドベンチャー、ドラマ、コメディ、ホラー、スリラーなど幅広いジャンルの映画で、業界でも屈指の人材とコラボレーションをしてきた多作のプロデューサー。夫ロバート・ダウニーJR.と創立した製作会社チーム・ダウニーの経営者のひとり。本作は、ワーナー・ブラザース映画との第一優先契約のもとで、チーム・ダウニーとして製作した記念すべき第1作である。
『ゴーストシップ』(02)で共同製作を務め、初めてプロデューサーとしてのクレジットが付き、『ブラック・ダイヤモンド』(03)でも共同製作を担当。その後、ホラー映画のヒット作『ゴシカ』(03)と『蝋人形の館』(05)、『ブレイブ ワン』(07)、『ロックンローラ』(08)、ホラー・スリラー『エスター』(09)などで製作を務め、ヒューズ兄弟の終末世界を舞台にしたドラマ『ザ・ウォーカー』(10)、ジャウム・コレット=セラ監督のスリラー『アンノウン』(11)などで製作総指揮を担当した。
ロバート・ダウニーJR.主演作としては『キスキス,バンバン』(05)、『アイアンマン2』(10)、『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』(10)で製作総指揮を、『シャーロック・ホームズ』(09)と続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)で製作を務めた。1作目は、全世界で5億2400万ドルの興収をあげて大ヒットし、2作目は全世界興収5億4500万ドルと、さらなる大ヒットとなった。
チーム・ダウニーは、幅広いジャンルの映画・TV作品を精力的に企画している。同社が最近発表したラインナップには、超自然ホラー・コメディ『Cloaked』、ダウニーJR.がゼペットを演じる実写アドベンチャー『Pinocchio』などがある。また、30年代のロサンゼルスを舞台にした、アール・スタンリー・ガードナー著の推理小説シリーズに基づく犯罪スリラー『Perry Mason』、故スティーブ・マックイーン原案のアクション・スリラー『Yucatan』、悲惨な運命を遂げた米空母インディアナポリスの司令官マクベイ艦長の汚名を晴らすための運動を率いた若者ハンター・スコットの実話に基づくタイトル未定の歴史ドラマなどを製作準備中である。TV用には、83年ごろを舞台に、ベニス・ビーチの更生施設/セラピー・コミュニティを描いたドラマを米ショータイム用に製作準備中である。
ニック・シェンク(脚本/原案)
NICK SCHENK (Screenplay/Story By)
脚本家、俳優。クリント・イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』(08)の脚本で知られ、同作でナショナル・ボード・オブ・レビューの脚本賞を受賞した。