#1 Strange Love

#1 Strange Love/禁断の出会い

脚本/監督:アラン・ポール

人工血液(トゥルーブラッド)が大量に生産され、ヴァンパイアが全国の“棺桶”からよみがえる。ルイジアナ州のボン・タンという町に住むウエイトレスのスーキー・スタックハウスは、173歳のヴァンパイア、ビル・コンプトンの魅力に取り憑かれる。彼女はテレパシー能力を持っているが、なぜかビルの考えは読めない。スーキーは“ヴァンパイアの血を奪う”冷酷なラットレイ夫妻からビルを救う。その頃、スーキーの親友タラはサム・マーロッテのバーを手伝い始め、スーキーの悪兄ジェイソンは自分が肉体関係を持った“牙フリーク”が惨殺されたため窮地に立たされていた。

#2 The First Taste

#2 The First Taste/血の味

脚本:アラン・ボール
監督:スコット・ウィナント

ビルは、ラットレイ夫妻から報復を受けたスーキーを助け、傷ついた彼女に自分の血を飲ませて恩返しをする。ビルの血を飲んだスーキーは、一時的に感覚が鋭くなる。ビルは、スーキーの家族と“知り合う”ために彼女の祖母の家を訪れたあと、彼女と夜の町を歩く。戦前に建てられたビルの家に行き着いた2人。彼は、従順なスーキーを求めるヴァンパイアの本能的な衝動にかられるが、懸命にそれをこらえる。その後、スーキーはビルの家を再び訪れるが、待っていたのは血に飢えた騒々しいヴァンパイア仲間だった。

#3 Mine

#3 Mine/俺のもの

脚本:アラン・ボール
監督:ジョン・ダール

マルコム、リーアム、ダイアンという3人のヴァンパイアは、スーキーに“催眠術”をかけようとして失敗する。そして、ビルに「スーキーは俺のものだ」と言われると、あっさり引き下がる。バー・マーロッテには、長い間持ち続けた孤独感からつかの間でも癒されたいと願うオーナーのサムと、酔っ払っては暴れる母親から離れてひとときの休息を得たいと思うタラがいた。ジェイソンは、ある振る舞いのせいでドーンにふられ、マーロッテの料理人、ラファイエットに相談する。

#4 Escape from Dragon House

#4 Escape from Dragon House/疑惑

脚本:ブライアン・バックナー
監督:マイケル・レーマン

ボン・タンで再び殺人事件が起こり、ジェイソンは、また拘留されるが、タラに助けられる。一方、スーキーは、テレパシー能力で犯人を突き止め、兄ジェイソンの容疑を晴らすようにと祖母から促される。彼女はビルに頼んでシュリーブポートにあるヴァンパイア・バー“ファングタジア(牙の夢)”に連れていってもらい、そこでエリックという北欧出身のヴァンパイアに自分の予知能力を見せ、彼を驚かせる。また、ビルは店からの帰り道、彼に横柄な態度を取った警官に力を見せつけ、圧倒する。

#5 Sparks Fly Out

#5 Sparks Fly Out/蘇る過去の記憶

脚本:アレクサンダー・ウー
監督:ダニエル・ミナハン

“ファングタジア”の帰り道のことが原因でスーキーにふられたビル。彼は南北戦争の鮮やかな記憶を披露してスーキーの祖母の友人たちから喝采を浴びるが、警官からは不審に思われる。一方、スーキーに惹かれているサムは、彼女に近づこうとするが、スーキーは、応じる気になれない。ラファイエットは、タラの忠告を無視して、ジェイソンに“Vジュース”と呼ばれるヴァンパイアの血を勧める。その頃ビルは、痛々しい戦争のことと、その戦争が彼の人生を変えてしまったことを思い返していた。

#6 Cold Ground

#6 Cold Ground/血に染まる床

脚本:ラエル・タッカー
監督:ニック・ゴメス

ある悲惨な事件を目の当たりにして呆然とするスーキー。友達や近所の人々の心の声が聞こえ、それに悩まされている彼女は、逃げ場を探しているが、同時に意外な事実を知ることになる。一方、兄のジェイソンは、スーキーに当たり散らし、警官のアンディを殴り倒したあとで、Vジュース依存症による禁断症状が起き、もがき苦しむ。タラの母親は、悪魔を追い払うために娘の協力を求めるが、タラは応じない。サムとタラは、互いに“何かリアルなもの”を求めていることで急接近する。

#7 Burning House of Love

#7 Burning House of Love/愛の炎

脚本:クリス・オファット
監督:マルコス・シーガ

スーキーは、子供時代の忌まわしい過去についてビルに初めて打ち明ける。彼女が祖母アデルの弟バートレットに体を触られていたことを知ったビルはある行動に出ようとする。一方、母親の言うことに対して懐疑的だったタラが“悪魔払い”に同意する。その頃、Vジュースを求めてファングタジアへ向かったジェイソンは、そこで怖いもの知らずの若い女性、エイミーに出会う。そして、バー・マーロッテに出入りする男たちは、ビルを捜しにやって来たヴァンパイアたちを痛めつけようとする。

#8 The Fourth Man in the Fire

#8 The Fourth Man in the Fire/4人目の死体

脚本:アレクサンダー・ウー
監督:マイケル・レーマン

火事の現場から遺体が発見され、スーキーは、その中にビルがいるのではないかと心配し、気が動転する。一方、タラの母親は、あるセラピーを受けて、これまでの生活を一変させ、周囲を驚かせる。ジェイソンの新しい恋人、エイミーはバー・マーロッテで人気者になるが、Vジュースがなくなった時に邪悪な一面を見せる。そんな中、スーキーは、ファングタジアで起きた事件を解決するため、テレパシー能力を使うようにと、ヴァンパイアの保安官、エリックに要請される。

#9 Plaisir d'Amour

#9 Plaisir d'Amour/ヴァンパイアの掟

脚本:ブライアン・バックナー
監督:アンソニー・ヘミングウェー

ビルは、スーキーを守るためにタブーを犯し、ヴァンパイアの裁判を受けることになる。そして、ジェイソンとエイミーは、ヴァンパイアを誘拐するというタブーを犯す。2人は、誘拐したエディというヴァンパイアから血を採ろうとしていたのだ。ビルは、裁判のために自分が町を離れている間、バー・マーロッテのサムにスーキーを守ってほしいと頼む。スーキーは、裁判の行方を心配し、一緒に行ってビルのために証言したいと願う。だが、人間が出廷できないことを知り、引き下がるしかなかった…。

#10 I Don't Wanna Know

#10 I Don't Wanna Know/知りたくない真実

脚本:クリス・オファット
監督:スコット・ウィナント

スーキーと一緒にいたサムは、とても居心地の悪い状況に陥り、そこから抜け出すためにスーキーに意外な秘密を打ち明け、彼女を驚かしてしまう。一方タラは、ジャネットのおかげで自分の中の悪魔を退治できたと喜ぶが、その後ジャネットの本性を知り、青ざめる。そしてタラは、バー・マーロッテで開かれたアーリーンとレネの婚約パーティに、泥酔した状態で現われ、結局事故を起こしてしまう。そんな中、ビルは裁判で、ジェシカという人間の少女をヴァンパイアにするよう言い渡される。

#11 To Love Is to Bury

#11 To Love Is to Bury/忍び寄る影

脚本:ナンシー・オリヴァー
監督:ナンシー・オリヴァー

ジェシカという少女に手を焼いたビルは、スーキーの危険を察しながら彼女のもとへ行けないという焦りを募らせ、ジェシカの教育をエリックに頼むが、エリックも彼女に振り回されてしまう。一方、バー・マーロッテで殺人鬼らしき男に狙われたスーキーは、その男の頭の中の映像で見た、シンディという女性を捜すために、サムと一緒にパイ店を訪れる。だが、そこでシンディは客に襲われ、彼女の兄は行方不明になるという忌まわしい事件が立て続けに起きる。

#12 You'll Be the Death of Me

#12 You'll Be the Death of Me/愛の決断

脚本:ラエル・タッカー
監督:アラン・ボール

シーズン・フィナーレ。事件を起こし、またしても留置所に入れられているスーキーの兄、ジェイソンに、アンチ-ヴァンパイアの団体が近づいてくる。一方、スーキーは、ボン・タンの町で起きた一連の殺人事件を解明しつつあるが、いつの間にか、犯人の焦点がスーキー自身に定められていることに気づき、恐怖におののく。犯人の心の声が聞こえてしまった彼女は必死に逃げる。そして、彼女の身の危険を感じたビルは外に飛び出すが、日中の太陽は、残酷にも彼の体をじりじりと焼き始めるのだった…。