宇宙兄弟#0

年表

THE HISTORY OF SPACE BROTHERS

1967年 8月2日 ▼エディ誕生
1969年 7月21日 ▼ブライアン誕生(バズ・オルドリンとニール・アームストロングが人類初の月面着陸を果たした翌日)
1993年 10月28日 ▼六太誕生(日本が和0ルドカップ本線出場を逃した“ドーハの悲劇”と同日)
1996年 9月17日 ▼日々人誕生(野茂英雄がノーヒットノーランを達成した“栄光の日”と同日)

“ドーハの悲劇の日”生まれの六太、
“栄光の日”生まれの日々人の、夢の出発点

日本中が深いため息を吐いた“ドーハの悲劇”。そんな残念な日に六太は生まれた。

日々人が生まれたのは、日本中が喜びに溢れた“栄光の日”。元気な泣き声が響き渡る。

成長した二人は、自宅裏の森を探険中に月へ向かって飛んで行くUFOを発見。宇宙飛行士になるという夢を抱き始める。

兄弟が慕う天文学者
金子シャロン
兄弟を見守り続けている天文学者。月面望遠鏡を建てるのが夢。

2006年 7月9日 ▼六太、日々人、月へ向かう謎の飛行物体に遭遇
2021年 ▼日々人、宇宙飛行士選抜試験合格
▼六太、ミラクルカー梅茶菓支店に出向
▼ブライアン、約束の宇宙飛行士人形をエディに渡す
2022年 ▼日々人、宇宙飛行士として認定され、ブライアンのバックアップクルーに任命される
2023年 ▼ブライアン、CES-43クルーとして月へ。エディはキャプコムとしてそれを見送る
11月12日 ▼ブライアン、CES-43の帰還船墜落事故で死亡。享年54歳

六太、宇宙飛行士を目指す

大人になり、日々人の悪口を言った上司に頭突きした六太は無職に。就職活動はうまくいかず、大成した弟と自分を比べては落ち込む日々が続く……。

UFOを見たあの日の録音テープが、六太に日々人との約束を思い出させる。そして挑んだ宇宙飛行士選抜試験で、数々の審査を突破していく。


宇宙飛行士選抜試験受験者たち

真壁ケンジ
真面目な好青年。二次審査で六太と出会い、親友となっていく。

伊東せりか
食いしん坊な女医。六太憧れの人で、夢はISSでの病理実験。

新田零次
大学でスポーツ医学を専攻する青年。常にポーカーフェイス。

北村絵名
4人の弟妹の面倒を見てきたしっかり者。負けず嫌いの努力家。

8月10日 ▼六太、宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過
11月 ▼六太、NASAの家族支援プログラムでヒューストンへ

2026年 2月 ▼六太、宇宙飛行士選抜試験最終面接。吾妻滝生と出会う
3月8日 ▼CES-51月面到着。日々人、日本人として初めて月面を踏む
3月15日 ▼六太、宇宙飛行士選抜試験合格

六太、宇宙飛行士選抜試験合格。次なる夢へ

日々人を見送った後、六太は宇宙飛行士選抜試験に合格。JAXAに通い詰めていた子ども時代の兄弟を知る星加が、その合格を伝えた。

月面事故後、六太と日々人が話す機会が設けられた。涙をこらえる二人が交わした次の約束は、“一緒に月面に立つこと”だった。

JAXA職員
星加正
六太を陰ながら応援し、兄弟宇宙飛行士の誕生を心待ちにする。

4月10日
▼日々人、月面で事故に遭うが、ダミアン・クゥエラーを救出し、生還

日々人、月面到着
最悪な事故から奇跡の生還を果たす

最終審査の結果を待つ六太は、先に月へ向かう日々人を見送る。

月面で事故に遭い、日々人はケガをした同僚のダミアンを救助。一度は死を受け入れるが……。

日本人初のムーンウォーカーとなる日々人。月面での記念すべき第一声は「イエ~~~~!」。

酸素が切れ、朦朧とする意識のなかで日々人が見たのは酸素生成ローバー“BRIAN”と、亡きブライアンの幻。酸素を得た日々人は九死に一生を得る。

CES-51クルー
フレディ船長が率いるCES-51。厳しい訓練を共に乗り越えてきた彼らの絆は深い。
フレディ・サターン
ダミアン・クウェラー
バディ・ウォーターズ
カレン・ジョーンズ
リンダ・クリフ

5月 ▼六太、拠点をアメリカに移し、NASAでの合同基礎訓練開始

6月 ▼日々人、吾妻と月面で対面
▼日々人、月から帰還
▼日々人、船外服を着ると発作を起こすパニック障害と診断される

2027年 ▼六太、宇宙飛行士として認定される。日本人兄弟宇宙飛行士の誕生
▼六太、ISSのバックアップクルーを辞退。月面基地局開発部署での研修が始まる
9月 ▼日々人、パニック障害克服のためロシアへ

日々人、パニック障害克服

月面事故がトラウマとなり、宇宙服を着るとパニックに陥る障害を患った日々人。ロシアで克服する訓練を行い、少しずつ成果をあげる。

「宇宙服は俺らの味方だ」と、パニック障害に悩む日々人の背を押したのは六太だった。

兄の言葉で力を得た日々人は、周囲に障害克服を証明するための試験に挑む。フレディら、CES-51クルーの協力もあり見事合格!

▼六太、月ミッション用訓練に加わり、NEEMO訓練開始
▼日々人、ロシアから帰国。安全担当部門へ異動
11月 ▼六太、CES-62のバックアップクルーに選ばれ、月を目指す訓練が始まる

六太、本格的に月を目指す

1年半の訓練を終えた六太が正式な宇宙飛行士に。弟と同じ夢へのスタートラインに立つ。

月面基地局開発部署での勤務を経て、六太はとうとう月ミッション・CES-62のバックアップクルーに抜擢されることに。

CES-62クルー
ビンセント・ボールド
時間の浪費を嫌う宇宙飛行士。六太は彼のバックアップを務める。

CES-62バックアップクルー
バックアップクルーは正式なクルーと同じ訓練を受けていく。癖のある人々が集まる六太の班を、船長となったエディがまとめる

アンディ・タイラー
日々人の同期。巨体で無口、無表情なため周囲から怖がられる。

ベティ・レイン
息子を持つ、強気な紅一点。CES-42の事故で夫を亡くした。

カルロ・グレコ
言動がキザなナルシスト。発言に比喩や花言葉を取り入れたがる。

フィリップ・ルイス
いつも陽気で騒がしいアルゼンチン人。口癖は「ヤァマン!」。

▼日々人、パニック障害克服を証明するための試験に合格

12月 ▼六太、CES-62のデザートラッツ訓練開始
▼エディ、CES-62バックアップクルーの船長に。六太たちと合流する

2028年 1月 ▼六太、シミュレーション用管制室での訓練開始
1月6日 ▼日々人、バトラーに、もう月へは行けないことを伝えられ、失踪
▼日々人、NASAを去りロシアへ
▼六太、日々人から「月面で会おう」というメールを受け取る

6月10日 ▼六太、キャプコムとしてCES-62の打ち上げをサポート

六太はNASAから、
日々人はロシアから夢を追いかける

月面ミッションから外された日々人は、失踪ののちロシアへ。弟を心配していた六太も、調子を戻しCES-62のキャプコムを務めあげる。

アメリカとロシア、遠く離れた兄弟が目指すのは月という同じ場所。J兄弟から南波兄弟に繋がれた夢は、これからも続いていく。

STORY
(TV SERIES #1~#99)
月へと消えるUFOを目撃した南波兄弟が、“宇宙飛行士になる夢”を約束してから19年。しっかり夢を叶え、日本人初の月面到達者となろうとしている日々人に対し、六太は勤務先の上司に頭突きを食らわせ、無職になっていた。
「兄とは常に、弟の先を行っていなければならない」――六太の信条とは裏腹に、先を行くのはいつも日々人だった。しかし、弟への劣等感を痛感する六太を引き上げたのは、先を行く弟からのメールだった。「一緒に宇宙飛行士になろう」。他愛ない子供のころの約束が、立ち止まった六太に夢への一歩を踏み出させる。
そんな六太が宇宙飛行士選抜試験を突破した頃、月面滞在中の日々人が、宇宙服の酸素タンク破損という大事故に遭う。刻々と減っていく酸素に死を覚悟した日々人だったが、3人の宇宙飛行士が彼を救う。酸素生成ローバー“BRIAN”を月に運んだ、今は亡きブライアン・J、“BRIAN”を事故現場に向かわせた吾妻滝生、そして“BRIAN”の行くべき位置を示した南波六太だ。生還した日々人は、兄と「俺らは生きて月面に立とうぜ」と、新たな約束を交わす。ブライアンが彼の兄・エディと約束しながらも叶わなかった夢が、南波兄弟へと繋がれたのだ。
揃って新たな一歩を踏み出す南波兄弟。しかし、月面事故に起因するパニック障害により、NASAから月面ミッションの戦力外とされた日々人が失踪してしまう。弟を心配するあまり訓練に身が入らず、不調となる六太。そんな六太を再び奮い立たせたのは、またしても弟からのメールだった。「月面で会おう」。ロシアから届いた、心に“絶対”を持つ弟の言葉に、兄もまた力強く返す、「OK、日々人!」と。
幾多の困難を乗り越え、宇宙兄弟は果てしない夢に一歩ずつ近づいていく。