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クリント・イーストウッド(監督/製作)CLINT EASTWOOD(Director/Producer)

 尊敬されるフィルムメーカーであり俳優でもある。監督と製作を兼ねた近作は、『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)。
それ以前には、実話に基づくドラマ『アメリカン・スナイパー』(主演:ブラッドリー・クーパー)で監督と製作を担当。この作品は、2014年にアメリカで最も高い興行収益をあげると同時に、最優秀作品賞を含む米アカデミー賞6部門にノミネートされるなど高評価を得た。自身は、全米監督協会(DGA)に4度目のノミネートを果たし、米映画批評会議の最優秀監督賞を受賞した。
これまでに米アカデミー賞を5つ獲得している。1992年の西部劇『許されざる者』は、自身の主演男優賞部門を含めて9部門でノミネートされ、監督賞と作品賞で初めてのオスカー像を手にした。この作品では、ゴールデングローブ賞最優秀監督賞とDGA賞も受賞し、多くの批評家協会賞の最優秀作品賞に輝いた。
『ミリオンダラー・ベイビー』(04)でも同部門で2つのオスカー像を手にし、主演男優賞部門にもノミネートされた。また、2つ目のDGA賞を獲得し、ゴールデングローブ賞最優秀監督賞も受賞。同賞では作曲賞でもノミネートされている。
さらに、サスペンスドラマ『ミスティック・リバー』(03)と第二次世界大戦ドラマ『硫黄島からの手紙』(06)で、米アカデミー賞の監督賞と作品賞にダブルノミネートされた。前者では、ゴールデングローブ賞監督賞とDGA賞にもノミネートされ、後者は、ゴールデングローブ賞と放送映画批評家協会賞の最優秀外国語映画賞を受賞したほか、多くの批評家協会賞の最優秀作品賞を受賞した。また、『硫黄島からの手紙』と高評価を受けた『父親たちの星条旗』(06)とは2部作として製作された。
08年、監督作『チェンジリング』が米アカデミー賞3部門にノミネートされ、自身は、英アカデミー(BAFTA)賞とロンドン映画批評家協会賞の監督賞部門にノミネートされ、ゴールデングローブ賞の作曲賞にもノミネートされた。この作品は、カンヌ映画祭でプレミア上映され、パルム・ドール賞にノミネートされ、特別賞を受賞した。これまでに、『ペイルライダー』(85)、『バード』(88)、『ホワイトハンター ブラックハート』(90)でもパルム・ドール賞にノミネートされている。『バード』で初めてゴールデングローブ賞最優秀監督賞を受賞した。
ヒット作『グラン・トリノ』(08)では主演/監督/製作を務め、米映画批評会議賞の最優秀主演男優賞を獲得。『インビクタス/負けざる者たち』(09)では、自身が米映画批評会議賞最優秀監督賞を受賞し、ゴールデングローブ賞/放送映画批評家協会賞の監督賞にもノミネートされた。さらに、『ヒア アフター』(10)はイタリアのダビッド・ディ・ドナテッロ賞最優秀外国語映画賞を受賞し、伝記ドラマ『J・エドガー』(11)では監督と製作を担当。また、60年代のロックグループ“フォー・シーズンズ”の始まりを描くトニー賞受賞ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)でも監督と製作を担当した。
『恐怖のメロディ』(71)で監督デビューを果たして主演も兼ねたのち、『荒野のストレンジャー』(73)、『アイガー・サンクション』(75)、『アウトロー』(76)、『ブロンコ・ビリー』(80)、『ファイヤーフォックス』『センチメンタル・アドベンチャー』(共に82)、『ダーティハリー4』(83)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)、『ルーキー』(90)、『マディソン郡の橋』(95)、『目撃』(97)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース カウボーイ』(00)、『ブラッド・ワーク』(02)といった忘れがたい作品で、監督と主演を務めている。
『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(66)、『奴らを高く吊るせ!』(68)、『真昼の死闘』(70)といった伝説の西部劇に出演し、俳優として世界的に有名になった。ほかにも、『戦略大作戦』(70)、「ダーティハリー」アクションシリーズ(71,73,76,83,88)、『ダーティファイター』(78)、『アルカトラズからの脱出』(79)、『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』(80)、『ザ・シークレット・サービス』(93)、最近では『人生の特等席』(12)などに出演している。
素晴らしいキャリアを称えられ、映画芸術科学アカデミーより贈られるアービング・G・タルバーグ賞やハリウッド外国人映画記者協会より贈られるセシル・B・デミル賞など、多くの生涯功労賞を受賞している。また、DGA/全米製作者組合(PGA)/全米映画俳優組合(SAG)/米国映画協会(AFI)/リンカーン・センター映画協会/フランス映画協会/米映画批評会議/ヘンリー・マンシーニ・インスティチュートからも賞賛を受けてきた。さらに、ケネディ・センター名誉賞/カリフォルニア州知事芸術賞の受賞者であり、フランス・レジオンドヌール勲章のコマンドール章も受章している。

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ドロシー・ブリスカル(脚本)DOROTHY BLYSKAL(Screenplay)

 ペンシルベニア州イーストン出身。脚本家の両親は、娘に絶対に脚本家にはならないでほしいと願っていたが、その意に反して、本作で長編映画の脚本家デビューを飾る。
2017年、「バラエティ」誌の“見るべき10人の脚本家”に選ばれた。エマーソン大学で美術学士号を取得し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でTV脚本を学んだ。

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トム・スターン(撮影)TOM STERN(Director of Photography)

 クリント・イーストウッド監督のドラマ『チェンジリング』(08)で米アカデミー賞と英アカデミー(BAFTA)賞撮影賞にノミネートされた。同監督の『ブラッド・ワーク』(02)で撮影監督を初めて務め、それ以降、米アカデミー賞受賞作『ミスティック・リバー』(03)や『ミリオンダラー・ベイビー』(04)、第二次世界大戦を舞台にした『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』(共に06)、『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)といった作品で、長きにわたってイーストウッド監督とチームを組んできた。イーストウッド監督との近作は、ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)、アカデミー賞ノミネート作『アメリカン・スナイパー』(14)、『ハドソン川の奇跡』(16)。
イーストウッド監督以外にも、『ボビー・ジョーンズ ~球聖と呼ばれた男~』(04・未)のローディー・ヘリントン、『エミリー・ローズ』(05)のスコット・デリクソン、『Romance & Cigarettes』(05)のジョン・タートゥーロ、『ラストキス』(06・未)のトニー・ゴールドウィン、『悲しみが乾くまで』(07)のスサンネ・ビア、『レールズ&タイズ』(07・未)のアリソン・イーストウッド、『幸せはシャンソニア劇場から』(08)のクリストフ・バラティエ、『Tsar』(09)のパーベル・ルンギン、『スリープレス・ナイト』(11)のフレデリック・ジャルダン、世界的大ヒット作『ハンガー・ゲーム』(12)のゲイリー・ロス、『人生の特等席』(12)のロバート・ロレンツ、『約束の馬』(15・未)のビドゥ・ビノード・チョプラ、『Cessez-le-feu』(16)のエマニュエル・クールコルといった優れた監督たちとチームを組んでいる。
業界で40年以上活躍するベテランである。そのうち30年以上にわたってイーストウッドとチームを組んできた。初期には、『センチメンタル・アドベンチャー』(82)、『ダーティハリー4』(83)、『タイトロープ』(84)、『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)などの作品で照明係を務めた。その後、イーストウッドの製作会社マルパソ・プロダクションズの主任照明技師となり、『ルーキー』(90)、『許されざる者』(92)、『パーフェクト ワールド』(93)、『トゥルー・クライム』(99)、『スペース カウボーイ』(00)など、幅広いジャンルの作品に携わった。また、マイケル・アプテッドの『訴訟』(91)、サム・メンデスの米アカデミー賞受賞作『アメリカン・ビューティー』(99)と『ロード・トゥ・パーディション』(02)などでも主任照明技師を務めている。

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ジェフリー・E・スターン(原作共著)JEFFREY E. STERN(Co-Author)

 23歳のときにフリーランスのライターとしてアフガニスタンに向かった。さまざまな米国内の出版物に、アフガニスタンの紛争をレポートしながら、専門的能力の開発施設を立ち上げたアメリカン・ユニバーシティ・オブ・アフガニスタンで仕事をした。また、初めてのゴールドマン・サックス“1万人の女性”イニシアチブの基となった、女性のビジネスプログラムの提案書を共同執筆している。アフガニスタンのプログラムでは、300人の女性たちにビジネストレーニングを提供し、卒業後1年以内に、その60%以上が新しいビジネスをスタートさせたり、自分たちのビジネスの収益を増やすことに成功している。
アフガニスタンの“1万人の女性”プログラムの立ち上げに尽力したのち、2008年にフィラデルフィアの国立憲法センターで新しい国際的なプログラムを立ち上げるために雇われ、市民教育の提供と交流、そして民主主義の新興を促すプロジェクトの企画と運営に携わった。そのプログラムは、米国務省が資金提供してアフガニスタンの宗教的少数派コミュニティとフィラデルフィアのスラム地区の学校とのパートナーシップを実現し、アフガンとアメリカの学生たちが一緒に作業して、交流型の博物館の展示をプロデュースし、カブールとフィラデルフィアで同時に開催するという快挙を成し遂げた。
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。デューク大学で公共政策研究の学士号と、メディアと民主主義課程の卒業証明書を取得し、スタンフォード大学で国際政策研究の修士号を取得。スタンフォード国際紛争/交渉センターの大学院評議員のひとりにも選ばれている。

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ケビン・イシオカ(美術)KEVIN ISHIOKA(Production Designer)

 本作で美術デザイナーとしてのデビューを飾る。それ以前には、クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』(16)で統括アートディレクターを務めていた。
また、F・ゲイリー・グレイ監督の『交渉人』(98)、ジョン・ウー監督の『ウインドトーカーズ』(02)、デビッド・トゥーヒー監督の『リディック』(04)、ロベルト・シュベンケ監督の『フライトプラン』(05)、ジェイムズ・キャメロン監督の『アバター』(09)、ジョセフ・コシンスキー監督の『トロン:レガシー』(10)と『オブリビオン』(13)、ザック・スナイダー監督の『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)、クリストファー・ノーラン監督の『ダンケルク』(17)でも統括アートディレクターを担当している。
そのほかアートディレクター担当作品には、スティーブン・ソマーズ監督の『ザ・グリード』(98)と『G.I.ジョー』(09)、ウォルフガング・ペーターゼン監督の『ポセイドン』(06)、マイケル・ベイ監督の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)、バリー・ソネンフェルド監督の『メン・イン・ブラック3』(12)、アンソニー&ジョー・ルッソ監督の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)などがある。 ローランド・エメリッヒ監督の『スターゲイト』(94)、テリー・ギリアム監督の『12モンキーズ』(95)、ジョン・ウー監督の『ブロークン・アロー』(96)、ウォルフガング・ペーターゼン監督の『パーフェクト ストーム』(00)、ピーター・ウィアー監督の『マスター・アンド・コマンダー』(03)、サム・ライミ監督の『スパイダーマン2』(04)ではアートディレクター助手を務めた。
また、ジョエル・シューマカー監督の『バットマン フォーエヴァー』(95)、マイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』(98)、バリー・ソネンフェルド監督の『メン・イン・ブラック2』(02)ではセットデザイナーを担当した。
カリフォルニア州立大学で工業デザインを学び理学士号を取得。

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ティム・ムーア(製作)TIM MOORE(Producer)

 アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作となったドラマ『最愛の大地』(11)で製作を務めた。この作品は、ゴールデングローブ賞外国語映画賞にノミネートされ、全米製作者組合(PGA)のスタンリー・クレイマー賞/全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードの最優秀外国語映画賞を受賞した。
2002年より、クリント・イーストウッドの全作品において、製作面を統括してきた。製作を担当した近作は、『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)。
トニー賞受賞ミュージカルを映画化した『ジャージー・ボーイズ』(14)、ネイビー・シールズの狙撃手クリス・カイルの原作に基づいて製作され、ボックスオフィスで成功を収めた『アメリカン・スナイパー』(14/主演:ブラッドリー・クーパー)では製作総指揮を担当した。後者は米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた。
また、高評価を受けたドラマ『インビクタス/負けざる者たち』(09/出演:マット・デイモン、モーガン・フリーマン)でも製作総指揮を務め、この作品は、広範囲で賞賛を浴び、米アカデミー賞や、ドラマ部門作品賞を含むゴールデングローブ賞にもノミネートされた。ほかのイーストウッド作品では、『チェンジリング』『グラン・トリノ』(共に08)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)で製作総指揮を務め、第二次世界大戦を描いた壮大な2部作『父親たちの星条旗』(06)と米アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『硫黄島からの手紙』(06)では共同製作を担当した。
さらに、イーストウッド監督作品では、作品賞を含む米アカデミー賞6部門にノミネートされたドラマ『ミスティック・リバー』(03)、最優秀作品賞を含めた同賞4部門を獲得した『ミリオンダラー・ベイビー』(04)にも携わり、イーストウッドが主演したロバート・ロレンツ監督作『人生の特等席』(12/出演:エイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク)でも製作総指揮を担当し、アリソン・イーストウッドの監督デビュー作『レールズ&タイズ』(07・未)では共同製作を担当した。
過去20年以上にわたり、賞にノミネートされたESPY放送の伝記映画『ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男~』(04・未)で製作を務めるなど、ローディー・へリントン監督と何度も一緒に仕事をしている。ふたりがチームを組んだ初期の作品には、『殺しのナイフ/ジャック・ザ・リッパー』(88)、『ロードハウス/孤独の街』(89)、『コンフェッション』(98)などがある。
ほかにも、アーネ・グリムシャー監督の『バウンティ・キッド』(99・未)、スティーブ・ブシェミ監督の『アニマル・ファクトリー』(00・未)、ヒットアクション『ニード・フォー・スピード』(14/主演:アーロン・ポール)、『Tommy's Honour』(16)といった作品で製作を担当。待機作には、アクション『Southern Heat』などがある。TVでは、TV映画「Stolen from the Heart」(00)で製作を担当し、TV映画「センパー・ファイ!海兵隊の誇りを胸に」(01)ではプロダクションマネジャーを務めた。
映画界でのキャリアをスタートさせる以前、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で学び、そこでジョン・シェパードと出会い、ふたりでインディペンデント映画4本『アイ・オブ・ザ・ストーム』(92)、『The Ride』(97)、『バーティカル・ハンガー』(02・未)、前述の『ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男~』を製作した。

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ブルー・マーレイ(編集)BLU MURRAY(Editor)

 編集に携わった近作は、クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』(16)。同監督の『ブラッド・ワーク』(02)で音響部門の製作助手としてキャリアをスタートさせ、米アカデミー賞作品賞にノミネートされた『ミスティック・リバー』(03)でも同じ係を担当した。2004年、同賞最優秀作品賞を受賞したイーストウッド監督の『ミリオンダラー・ベイビー』で音響編集助手を務めた。
さらに、『父親たちの星条旗』(06)でイーストウッド監督の編集チームに参加し、米アカデミー賞ノミネート作品『硫黄島からの手紙』(06)で第一編集助手となった。イーストウッド監督の『チェンジリング』『グラン・トリノ』(共に08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、『ジャージー・ボーイズ』(14)、米アカデミー賞ノミネート作品『アメリカン・スナイパー』(14)でも第一編集助手を務めている。
また、ピトフ監督の『キャットウーマン』(04)、ジョン・ボニート監督の『ネバー・サレンダー 肉弾凶器』(06)では編集助手を務め、アリソン・イーストウッド監督の『レールズ&タイズ』(07・未)、ロバート・ロレンツ監督の『人生の特等席』(12/出演:イーストウッド、エイミー・アダムス)では第一編集助手を担当。
ほかに、TVドキュメンタリーシリーズ「American Masters」の1エピソード(07)、TVドキュメンタリー「Dave Brubeck: In His Own Sweet Way」(10)の編集チームにも参加している。

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クリスティーナ・リベラ(製作)KRISTINA RIVERA(Producer)

 10年間、クリント・イーストウッド監督の製作会社マルパソ・プロダクションズで仕事をしてきた。『インビクタス/負けざる者たち』(09)でイーストウッド監督のアシスタントを務め、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、『人生の特等席』(12)、『ジャージー・ボーイズ』(14)に携わったのち、『アメリカン・スナイパー』(14)で製作補に昇進した。
そののち、『ハドソン川の奇跡』(16)の脚本をマルパソ社に紹介し、共同製作を担当。さらに、実話とその本に基づく本作では、初めて脚本を手がけるドロシー・ブリスカルとともに脚本開発に携わり、製作を担当することになった。
マルパソ社以前には、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズのマーケティング/宣伝部で仕事をしていた。
イリノイ州シカゴ出身。コロンビア・カレッジ・シカゴでマーケティング・コミュニケーションの学士号を取得した。

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デボラ・ホッパー(衣装)DEBORAH HOPPER(Costume Designer)

 クリント・イーストウッドとは30年以上にわたってチームを組んできた。2012年、ふたりは米衣装デザイナー組合より“最も際立つコラボレーター賞”を授与された。それ以前には、実話に基づくドラマ『チェンジリング』(08/主演:アンジェリーナ・ジョリー)で1920年代の衣装をデザインし、米衣装デザイナー組合賞と英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされ、08年度ハリウッド映画祭で年間最優秀衣装デザイナーに選ばれた。
そのほか、『スペース カウボーイ』(00)、『ブラッド・ワーク』(02)、『ミスティック・リバー』(03)、『ミリオンダラー・ベイビー』(04)、『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』(共に06)、イーストウッドが監督と主演を兼ねて現代社会を描く『グラン・トリノ』(08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09/出演:モーガン・フリーマン、マット・デイモン)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11/主演:レオナルド・ディカプリオ)、『ジャージー・ボーイズ』(14)、『アメリカン・スナイパー』(14/主演:ブラッドリー・クーパー)、『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)など、イーストウッド監督作品の衣装をデザインしてきた。
イーストウッドが製作と主演を兼ねた84年の『タイトロープ』で、女性キャラクターの衣装監修をしたことがきっかけとなりチームを組むようになった。『ペイルライダー』(85)、『ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場』(86)、『バード』『ダーティハリー5』(共に88)、『ピンク・キャデラック』(89)、『ルーキー』(90)で同じく女性用衣装監修を務めたあと、『目撃』『真夜中のサバナ』(共に97)、『トゥルー・クライム』(99)で衣装全般を監修した。
キャリア初期には、50年代を舞台にしたTV映画「L.A.シェイクダウン/裸体の疑惑」(88)で衣装を担当し、エミー賞を受賞している。

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ジェシカ・マイヤー(製作)JESSICA MEIER(Producer)

 カリフォルニア州セントラルコーストで育ち、サンフランシスコ州立大学で映画の学位を取って卒業した。
製作助手としてキャリアをスタートさせ、ピーター・バーグ監督の『ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン』(03)、テイラー・ハックフォード監督の『Ray/レイ』(04)、サム・ライミ監督の『スパイダーマン2』(04)、ゲイリー・デビッド・ゴールドバーグ監督の『理想の恋人.com』(05)といった作品に携わったのち、クリント・イーストウッド監督の製作会社マルパソ・プロダクションズに入り、監督との長きにわたるコラボレーションが始まった。マルパソ社では、『父親たちの星条旗』(06)のスタッフアシスタントを務め、『硫黄島からの手紙』(06)では製作コーディネーター助手を務めた。
2007年、イーストウッド監督のプロデューサー、ロバート・ロレンツの助手となり、『チェンジリング』『グラン・トリノ』(共に08)、『インビクタス/負けざる者たち』(09)、『ヒア アフター』(10)、『J・エドガー』(11)、ロレンツの監督デビュー作『人生の特等席』(12)、『ジャージー・ボーイズ』(14)に携わった。
14年、イーストウッド監督の米アカデミー賞最優秀作品賞ノミネート作『アメリカン・スナイパー』(14)で製作補となり、『ハドソン川の奇跡』(16)では共同製作を担当した。

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クリスチャン・ジェイコブ(音楽)CHRISTIAN JACOB(Composer)

 複数のグラミー賞ノミネート経験をもつピアニスト/編曲家。メイナード・ファーガソンの音楽監督として初めて注目を浴び、さらに、“クリスチャン・ジェイコブ・トリオ”のリーダーと“ティアニー・サットン・バンド”の共同リーダーも務めている。子供時代から刺激を受けてきた多くの音楽界の巨匠たちとともに、世界中で演奏したり、レコーディングしたりしている。
フランスのメスに生まれた。4歳でクラシック音楽と恋に落ち、パリ国立高等音楽・舞踏学校を最優秀の成績で卒業後、アメリカに移り、バークリー音楽大学でジャズの即興法を学んだ。バークリーに在学中も、オスカー・ピーターソン・ジャズ・マスターズ賞、グレート・アメリカン・ジャズ・ピアノ・コンペティション、「ダウン・ビート」誌が選ぶ“成績優秀な大学生トップ・ジャズ・ソリスト”など、多くの賞を受賞している。
50回以上のレコーディングを経験したのち、フローラ・プリム、アイアート・モレイラ、ランディ・ブレッカー、ミロスラフ・ビトウス、ベニー・ゴルソン、ビル・ホルマンといった今日のジャズ界のレジェンドと言われる人たちと演奏し、レコーディングをおこなう栄誉に浴した。また、ブロードウェイスターのベティ・バックリーや、アメリカが誇るポピュラー音楽の歌手ジャック・ジョーンズの音楽監督も務めている。
2016年、“ティアニー・サットン・バンド”とともに新作アルバム「The Sting Variations」をレコーディングし、クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)の音楽も担当した。ベティ・バックリーとともにショーを企画したり、有名な日本人作曲家の村井邦彦と協力し、交響曲「LA Meets Tokyo」の作曲/編曲に携わった。このシンフォニーシリーズは2017年12月に東京で初演された。
現在は、すべてオリジナル曲による新しいトリオとのレコーディングに取り掛かっている。

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ブルース・バーマン(製作総指揮)BRUCE BERMAN(Executive Producer)

 ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOである。ビレッジ社はワーナー・ブラザース映画やそのほかの大手スタジオとの提携を成功させ、その提携のもとでオーストラリア/ニュージーランド/シンガポールと連携し、選定区域に配給される作品の共同製作を担当してきた。また、それ以外の地域においても、ワーナー・ブラザースやそのほかの大手スタジオがそれぞれ配給する作品の共同製作に携わっている。
ビレッジ社の旗印のもと、『LEGOⓇムービー』(14/監督:フィル・ロード&クリストファー・ミラー)、クリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』(14/主演:ブラッドリー・クーパー)や『ハドソン川の奇跡』(16/主演:トム・ハンクス)、ジョージ・ミラー監督の『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』(15/出演:トム・ハーディー、シャーリーズ・セロン)、『カリフォルニア・ダウン』(15/主演:ドウェイン・ジョンソン)、『キング・アーサー』(17)といった最近のヒット作の製作総指揮に携わった。
待機作には、アーネスト・クラインのベストセラー小説に基づき、スティーブン・スピルバーグが監督する『Ready Player One』、ゲイリー・ロス監督の『Ocean's 8』(出演:サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ)などがある。
ほかにも、デンゼル・ワシントンが米アカデミー賞を受賞した『トレーニング デイ』(01)、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット率いるオールスターキャストが出演する「オーシャンズ」3部作(01,04,07)、ショーン・ペンとティム・ロビンスの米アカデミー賞受賞演技が光る『ミスティック・リバー』(03/監督:クリント・イーストウッド)、『マトリックス リローデッド』と『マトリックス レボリューションズ』(共に03)、高い評価を受けるドラマ『グラン・トリノ』(08/監督・主演:クリント・イーストウッド)、ガイ・リッチーが監督し、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演して大ヒットしたアクションアドベンチャー『シャーロック・ホームズ』(09)とその続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』(13/主演:レオナルド・ディカプリオ)、『白鯨との闘い』(15/監督:ロン・ハワード)、『素晴らしきかな、人生』(16)、『ジーサンズ はじめての強盗』(17)といった作品で製作総指揮を務めている。
ワーナー・ブラザースとの提携のもとで製作された初期の作品には、『プラクティカル・マジック』(98/出演:サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン)、『アナライズ・ミー』(99/出演:ロバート・デ・デニーロ、ビリー・クリスタル)、『マトリックス』(99/出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン)、『スリー・キングス』(99/主演:ジョージ・クルーニー)、『スペース カウボーイ』(00/監督・主演:クリント・イーストウッド)、『デンジャラス・ビューティー』(00/出演:ブロック、ベンジャミン・ブラット)といったヒット作がある。
首都ワシントンのジョージタウン大学ロー・スクールに在籍中に米国映画協会でジャック・バレンティと仕事をし、映画ビジネスでのキャリアをスタートさせた。法律の学位を取得したのち、78年にカサブランカ・フィルムズで仕事に就き、そののちユニバーサルに移籍し、82年に製作部副部長に昇進した。
84年、ワーナー・ブラザースに製作部副部長として入り、4年後には製作部門の上級部長に昇進した。89年9月に劇場映画製作部門の責任者に任命され、91年には国際劇場映画製作部門の責任者となり、96年5月まで同役職に就いていた。その監修のもと、ワーナー・ブラザース映画は、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『ドライビングMissデイジー』(89)、『グッドフェローズ』『推定無罪』(共に90)、『JFK』『ロビン・フッド』(共に91)、『ボディガード』『マルコムX』『沈黙の戦艦』(いずれも92)、『ペリカン文書』『デーヴ』『ハリソン・フォード 逃亡者』(いずれも93)、『依頼人』『ディスクロージャー』(共に94)、『アウトブレイク』『バットマン フォーエヴァー』(共に95)、『ツイスター』『評決のとき』(共に96)などの製作/配給に携わった。
96年5月、ワーナー・ブラザース映画にインディペンデント映画会社プランBエンターテイメントを立ち上げた。98年2月に、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOに任命された。

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