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グレン・フィカーラ&ジョン・レクア(脚本/監督)

プラット・インスティテュートで出会い、ともに映画を学んだ。以来、脚本家兼監督としてずっとコンビを組んでいる。近作に、ヒットコメディ『ラブ・アゲイン』(11)など。
現在は、ジャーナリストのキム・バーカーが戦時下の記憶を綴った「The Taliban Shuffle: Strange Days in Afghanistan and Pakistan」をティナ・フェイとローン・マイケルズが製作するポリティカル・ブラックコメディ『Fun House』を撮影中である。

デニース・ディ・ノービ(製作)

初プロデュース作品のカルト的ヒットコメディ『ヘザース/ベロニカの熱い日』(88)でインディペンデント・スピリット賞最優秀新人作品賞を受賞。その後、革新的なティム・バートン監督と長きにわたってタッグを組み、『シザーハンズ』(90)、『バットマン リターンズ』(92)、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(93)、『エド・ウッド』(94)、『ジャイアント・ピーチ』(96)など幅広いジャンルのヒット作品で製作を務めた。1993年、コロンビア・ピクチャーズに自身の製作会社ディ・ノビ・ピクチャーズを設立。
近作に、製作を務めたドラマ『You're Not You』(14/ヒラリー・スワンク、エミー・ロッサム出演)がある。また、ゲイル・フォアマンのベストセラー小説に基づく『イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所』(14/R・J・カトラー監督、クロエ・グレース・モレッツ、ジェイミー・ブラックリー出演)で製作総指揮を務めた。
グレン・フィカーラ&ジョン・レクア監督、ダン・フォーゲルマン脚本の『ラブ・アゲイン』(11/スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン出演)で製作を担当。製作総指揮を担当した待機作は、フォーゲルマン脚本/監督の『Danny Collins』(アル・パチーノ主演)。
また、作家のニコラス・スパークスとは、彼の小説に基づく5作の映画『メッセージ・イン・ア・ボトル』(99)、『ウォーク・トゥ・リメンバー』(02)、『最後の初恋』(08)、『一枚のめぐり逢い』(12)、14年秋に米国公開された『The Best of Me』でコラボレートしている。このほかの担当作品に、『ロイヤル・セブンティーン』(03)、『旅するジーンズと16歳の夏』(05)、『旅するジーンズと19歳の旅立ち』(08)、『ラモーナのおきて』『かぞくはじめました』(共に10・未)、『恋するモンテカルロ』(11・未)などがある。
キャリア初期のころ、94年のリメイク版『若草物語』、公開週末のボックスオフィス1位を獲得した『プラクティカル・マジック』(98)などの製作を務めた。
さらに、TV製作にも進出している。TV映画「The '70s」(00)、「Eloise at Christmastime」「おてんばエロイーズ/キラキラ星のダンスパーティ」(共に03)、高い評価を得たシリーズ「The District」(00~04)などで製作総指揮を務めた。
ワーナー・ブラザースとの製作契約においては、ヒロイン主導のサスペンス『Unforgettable』(アマ・アサンテ監督)、ミッチ・アルボムの小説の映画版『The First Phone Call from Heaven』など、数々のプロジェクトの企画開発をおこなっている。

チャーリー・ゴゴーラック(製作総指揮)

これまでに、映画『Full of It』(07)で製作総指揮を務め、TVシリーズ「KYLE<カイル>XY」のシーズン1~3の42エピソード(06~09)、「それいけ!ポンコツ少年野球団」の7エピソード(13)で製作を務めた。現在、プロデューサーとしてコメディ『Wild About Harry』を企画開発中である。また、ジャーナリストのキム・バーカーが戦時下の記憶を綴った「The Taliban Shuffle: Strange Days in Afghanistan and Pakistan」をティナ・フェイとローン・マイケルズが製作するポリティカル・ブラックコメディ『Fun House』の製作総指揮も務めている。監督はグレン・フィカーラとジョン・レクア。

スタン・ヴロドコウスキー(製作総指揮)

製作総指揮を務めた近作に、全世界興行収入が3億5000ドルを超えた『グランド・イリュージョン』(13)がある。ほかに、ジュリア・ロバーツ主演の『食べて、祈って、恋をして』(10)、セレーナ・ゴメス主演の『恋するモンテカルロ』(11・未)などで製作総指揮を担当。
また、米アカデミー賞Ⓡ受賞作『アメリカン・ビューティー』(99)などで共同製作に携わった。このほか、製作を担当した作品に、高評価を得たコメディ『Fカップの憂うつ』(98・未)、ロビン・ウィリアムズ主演の『ストーカー』(02)などがある。

ハビエル・グロベット(撮影)

メキシコ生まれの撮影監督。多岐にわたり、素晴らしいキャリアを築いている。アメリカとメキシコにおいてあらゆるジャンルの作品に携わっている。
現在、サンフランシスコに住む友人グループを描くHBO放送のコメディドラマで、2015年年頭から初放送されている「Looking」(14~)の第2シーズンの撮影に入っている。撮影を手がけた近作に、CW放送のパイロット番組「Jane the Virgin」(14)、14年12月にネットフリックスのビデオ・オン・デマンドで配信された新シリーズ「Marco Polo」などがある。
このほかの近作に、ジェニファー・ロペス主演の『カレには言えない私のケイカク』(10・未)、ローラ・ダーンが企画/主演を務めるHBO放送の「Enlightened」の第1および第2シーズンの17エピソード(11,13)、カーク・ジョーンズ監督のアンサンブル作品『恋愛だけじゃダメかしら?』(12)、『おとなの恋には嘘がある』(13/ジュリア・ルイス=ドレイファス、ジェイムズ・ガンドルフィーニ出演)などがある。
また、ジャレッド・ヘス脚本/監督の『ナチョ・リブレ 覆面の神様』(06/ジャック・ブラック主演)、マーク・ローレンス監督の『ラブソングができるまで』(07/ドリュー・バリモア、ヒュー・グラント出演)、『フィリップ、君を愛してる!』(09/グレン・フィカーラ&ジョン・レクア共同監督、ジム・キャリー、ユアン・マクレガー出演)、ロドリゴ・ガルシア脚本/監督の『愛する人』(09/ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン出演)などの撮影も手がけた。
99年、『Sexo, pudor y lágrimas』で成功を収めたのち、ロサンゼルスへ渡った。この作品は、メキシコ映画において同年の興行収入第3位となった。 ロサンゼルスへ移ってからは、インディペンデント・スピリット賞の3部門にノミネートされ、全米の批評家たちから称賛を浴びた『The Woodsman』(04)など、徐々に力強い作品の撮影を手がけるようになった。同作に続き、ロドリゴ・ガルシア監督の『美しい人』(05)、ロバート・ゼメキスおよびスティーブン・スピルバーグ製作の『モンスター・ハウス』(06)などの撮影を担当した。
亡命したキューバの小説家/詩人レイナルド・アレナスについての実話に基づく映画のプロジェクトを知ったことがきっかけで、大きなチャンスが訪れた。アレナスの自叙伝を読みその物語に惚れ込んでいたので、才気あふれるエキセントリックなアーチスト/監督、ジュリアン・シュナーベルにプロジェクトへの参加を交渉したのだ。そして00年、『夜になるまえに』(ジョニー・デップ、ショーン・ペン出演)の公開に至った。同作は、米アカデミー賞Ⓡ最優秀男優賞ノミネート(ハビエル・バルデムに対して)、01年度インディペンデント・スピリット賞最優秀撮影賞ノミネートをはじめ、数々の賞に輝き、あるいはノミネートされた。
建築家の父、カメラマンの母といったアーチストたちに囲まれて育ち、その影響を色濃く受けて映画やカメラが好きになっていった。メキシコシティで生まれ育った。子ども時代に一年間イギリスに住み、スーパー8カメラで撮影し始めた。
映画撮影技術の学位を取得して大学を卒業後、ユニオンに入りカチンコ係としてアメリカとメキシコ両国の作品に携わった。当時、メキシコの映画業界は大きな転換期を迎えており、自分たちの仕事を守ろうとする保守派と新しい世代が対立していた。英語が話せたことが一助となり、最初に突破口を開いたひとりとなった。
『007/消されたライセンス』(89)、『リベンジ』『トータル・リコール』(90)などの映画で助手としてのカメラワークで見事な腕を見せ、『ベンハミンの女』(91)で正式に撮影監督となった。映画学校の同級生であったカルロス・カレラが脚本/監督を務めたこの作品は、世界中で20を超える賞を受賞し、メキシコ・アカデミー賞最優秀撮影賞にノミネートされた。
96年、サンディエゴで撮影したジュード・ポーリーヌ・エベルハルトの初監督長編映画『Love Always』で、初めてメキシコ以外の国の映画に携わった。また、同年後半には、サンダンス映画祭で最優秀ラテンアメリカ作品賞など、多くの賞を受賞したメキシコ映画『Santitos』(99)の撮影を手がけた。

ヤン・コバッチ(編集)

チェコ共和国で生まれ、プラハ・カレル大学で映画ジャーナリズムの学位を取得し、卒業。映画について執筆するよりも、映画に携わることにより興味があることに気づき、ロサンゼルスへ渡り、UCLAで編集について学んだ。
全米ネットおよび海外で放送されたHBO放送のヒットシリーズ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」(99~07)、「ラリーのミッドライフ★クライシス」(99~11)、「シックス・フィート・アンダー」(01~05)などで編集の技術に磨きをかけた。これらの成功を収めたシリーズを再編集することで、異なる監督や脚本スタイルをいかに解釈し受け入れるかを学び、視覚的なストーリーテリングの技術を向上させていった。
本作は、自身が編集を担当する初の長編映画である。現在は、ジャーナリストのキム・バーカーが戦時下の記憶を綴った「The Taliban Shuffle: Strange Days in Afghanistan and Pakistan」をティナ・フェイとローン・マイケルズが製作するポリティカル・ブラックコメディ『Fun House』の編集を担当している。監督はグレン・フィカーラとジョン・レクア。

エリザベス・マイクル(美術)

ライアン・フレック監督の『Half Nelson』(06)で美術を担当し、初めて国際的に高い評価を獲得した。同作はゴッサム賞最優秀作品賞に輝き、ライアン・ゴズリングが米アカデミー賞Ⓡ最優秀主演男優賞にノミネートされた。さらに、同作で自身は「ハリウッド・リポーター」誌の注目すべき美術デザイナーのひとりに選ばれた。
近作『ドライヴ』(11)で監督ニコラス・ウィンディング・レフンとチームを組み、同作での仕事が認められ全米美術監督組合賞最優秀美術賞にノミネートされた。さらに、2013年度カンヌ国際映画祭で初上映された『オンリー・ゴッド』(ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス出演)で再び同監督とタッグを組んだ。その後、『ドライヴ』のプロデューサーたちと再度チームを組み、アクション映画『2ガンズ』(13/バルタザール・コルマウクル監督、デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ出演)で美術を担当した。
数本のライアン・ゴズリング主演映画で美術を手がけたのち、ゴズリングの初監督作品『Lost River』(13)でも美術を担当。同作は、14年度カンヌ国際映画祭で初上映された。最近担当した待機作に、ジェイソン・ベイトマン監督/出演のドラマ『The Family Fang』がある。
このほか、『An Englishman in New York』(09/ジョン・ハート出演)で10年度英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた。13年、「グラマー」誌の映画界で注目すべき35歳以下の女性のひとりに選ばれ、「バラエティ」誌の映画/TVのスタッフを紹介する「ビロウ・ザ・ライン・インパクト・レポート」に特集された。

デイナ・ピンク(衣装)

グレン・フィカーラ&ジョン・レクア監督のロマンティックコメディ『ラブ・アゲイン』(11/スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア出演)で衣装を担当した。これまでに、カレルとは近作の『俺たちスーパーマジシャン』(13・未)を加え、2作品で組んでいる。
最近、プロフットボール選手特有の脳損傷に苦悩するアメリカンフットボール選手を描いたウィル・スミス主演、ピーター・ランデズマン監督の待機作『Concussion』を終えたばかりである。
これまでに、ケビン・タンチャローエン監督の『Fame フェーム』(09・未)、スティーブ・ピンク監督の『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』(10・未)、スコット・ヒックス監督のドラマ『一枚のめぐり逢い』(12/ザック・エフロン主演)などで衣装を手がけた。また近作、ジョン・タートルトーブ監督のコメディ『ラストベガス』(13/ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、マイケル・ダグラス、ケビン・クライン出演)でも衣装を担当した。
このほか、衣装を手がけた作品に、『Sarah Silverman: Jesus Is Magic』(05)、『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』(06/ジャック・ブラック主演)、『LIVE! ライブ』(07・未/エバ・メンデス主演)などがある。また、サシャ・バロン・コーエン主演のコメディ『ブルーノ』(09)では衣装部の一員を務め、『アドレナリン・ハイ・ボルテージ』(09)では衣装を担当した。
映画の衣装に加え、セレブリティの個人スタイリストとしてジャック・ブラックやマリリン・マンソンなど、幅広い層の顧客を抱えている。さらに、“U2”、“クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ”などのバンドの音楽ビデオにも携わっている。

ニック・ウラタ(音楽)

国際的に高い評価を得ているバンド“デヴォーチカ”のリードプレイヤー。作曲家としては、サンダンス映画祭で好評を博し、米アカデミー賞Ⓡに4部門にノミネートされて2部門を受賞した『リトル・ミス・サンシャイン』(06)などのサウンドトラックを手がけている。また、ロマンティックコメディのヒット作『ラブ・アゲイン』(11/スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリング出演)の音楽も担当した。
このほか、『Lie to Me』(08)、『フィリップ、きみを愛してる!』(09)、『幸せがおカネで買えるワケ』(09・未)、『Waiting for Forever』『Father of Invention』(共に10)、ダスティン・ランス・ブラックの初監督作品『バージニア その町の秘密』(10・未/ジェニファー・コネリー、エド・ハリス出演)などがある。近作に、『リトル・ミス・サンシャイン』の監督コンビ、ジョナサン・デイトンとバレリー・ファイスがメガホンを取った『ルビー・スパークス』(12)、ダンテ・アリオラ監督の『アイ・アム・ニューマン 新しい人生の見つけ方』(12・未/コリン・ファース、エミリー・ブラント出演)、『メイジーの瞳』(12/ジュリアン・ムーア出演)、スティーブン・ギレンホール監督のコメディ『Grassroots』(12)、『ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族』(13・未/アダム・スコット、エイミー・ポーラー、ジェシカ・アルバ、キャサリン・オハラ出演)、ダン・ビアーズ監督の『Premature』(14)、ジョナサン・ハウエルズ監督のドキュメンタリー『Alfred and Jakobine』(14)、ドキュメンタリー監督として高い評価を得ているジェシカ・ユーの『Misconception』(14)などがある。
近作は、イギリスの児童文学シリーズの傑作を基にした『Paddington』(14/ニコール・キッドマン出演、ベン・ウィショー声の出演)、2014年度トロント国際映画祭でプレミア上映されたコメディ『The Cobbler』(トーマス・マッカーシー監督、アダム・サンドラー、ダスティン・ホフマン出演)などがある。
音楽活動をするため、故郷ニューヨークを後にして、シカゴ、さらにデンバーへと移り“デヴォーチカ”を結成した。同バンドの曲「ティル・ジ・エンド・オブ・タイム」は、前述のインディ系ヒット作『リトル・ミス・サンシャイン』で好評を博し、それ以降は映画界に留まり、優れた音楽的才能を発揮し続けている。

アポロ・ロビンス(アポロ役/詐欺・スリ 演出・監修)

スリ/詐欺犯罪/詐術に関する世界有数の専門家として、実演会や講演会を開いたり、コンサルタントを務めたりしている。あらゆる環境において、スリ行為や巧妙なごまかしを用いて知覚操作し、他人の注意をそらしたり、自分を疑うように仕向けたりする詐術を応用する方法を編み出した先駆者である。
“ザ・ジェントルマン・シーフ(紳士的な泥棒)”という愛称で知られている。ジミー・カーター元米国大統領の護衛官のポケットから所持品を抜き取り、元大統領を驚かせ、初めて全米のニュースに取り上げられた。これまでに、男女合わせて25万人以上にスリ行為などを実演し、犯罪への警鐘を鳴らしてきた。「フォーブス」誌は“意識を操る名人”と称し、「ワイアード・マガジン」誌は“彼がこれから自分の財布を抜き取ることが分かっているのに、やはり抜き取られてしまう。卓越した技術だ”と記述している。
2006年、パートナーのエバ・ドウとともにレッド・ハンディド・メディアを設立。人間の行動研究の分野で、瞬く間に科学界/法執行機関/政府機関の頼れるエキスパートとなった。20年余りの経験を生かし、レッド・ハンディド・メディアとともに、さまざまなメディアやライブイベントで人々を楽しませながら訓練する、体験型学習に焦点を当てた臨場感のあるトレーニング課程を開発している。
「ザ・ニューヨーカー」誌をはじめ、「ニューヨーク・タイムズ」紙、「ロサンゼルス・タイムズ」紙、「ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル」紙など、数多くのプレスで特集が組まれている。また、エミー賞最優秀情報番組シリーズ部門にノミネートされたナショナル・ジオグラフィック・チャンネル「Brain Games」の第2シーズン12エピソード(13)で、プロデューサー兼共同司会を務めた。
好評を博した「Today」への出演(13)はYouTubeで700万回以上再生され、お気に入り動画となっている。また、大規模な世界的講演会を主催するグループ、テクノロジー・エンターテイメント・デザイン(TED)の編集者たちは「TEDグローバル2013」の講演会で、ロビンスが人間の知覚の弱点について驚くべき事実を公開したと述べている。
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