撮影舞台裏コラム

『銀魂』のギャグ精神が美術や小道具でも徹底!

『銀魂2 掟は破るためにこそある』では、細部まで遊びの手を緩めない美術や小道具のスタッフの“銀魂”精神もますます尋常じゃないレベルにまで達していて見逃せない。キャバクラのシーンでは、控室のメイク台から壁の標語まで作り込んでいて、映るか映らないか分からないのに、「親分屁利」というドンペリをパロった酒のポスターや“ジャスタウェイ”をあしらった酒瓶や風呂敷、カップラーメンなどがそこここに点在。さらに京都の太秦映画村では、前作よりも広い敷地に「万事屋」や「スナックお登勢」、妙(長澤まさみ)が勤めている「スナックすまいる」をはじめとする『銀魂』の江戸が完璧に再現されていて、数々のパロディ看板が笑いを誘う(映画を観たときに、細かくチェックしよう!)。もちろん、前作よりヤバい、もしかしたらモザイクになってしまうかもしれない危険なあれとこれも、微妙に似ている感じで作られているから油断できない。その徹底したスタンスこそが『銀魂』なのだ。

一覧に戻る