撮影舞台裏コラム

スケールアップした、ド派手な列車アクション!

本作のクライマックスでは、原作通りのシチュエーションながら、暴走する列車内や谷底に向かって傾く爆破で輪切りの状態になった車両で『銀魂』とは思えないスケールの大きなアクションが連続する。この撮影のために、東映東京撮影所には巨大な列車のセットが2つ組まれ、福田監督も「USJのアトラクションが始まるんじゃないかと思うようなセットでした」と初見のときの驚きを口にする。ひとつは新幹線とほぼ同じ大きさで、沖田や神楽が車内で炸裂させるアクションのことを考えて、通常のものより天井が高く、原作通りに畳が敷かれた座席もグリーン車仕様のゆったりとしたものになっていた。だが、キャストの全員を驚愕させたのは、やはり高さ5メートルのところに15度の傾斜で配置された輪切りの列車のセットだ。床にはアメリカ製の滑り止めが塗られ、立って芝居ができるように工夫されていたが、普通の人間なら間違いなく足がすくむに違いない。そこに主役級キャストが勢揃いしたときは、本当にこれが『銀魂』? と思うようなゴージャスすぎる光景になっていた。

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