米アカデミー賞受賞経験をもつ、今日最も尊敬される監督のひとり。『アポロ13』(95)や『ビューティフル・マインド』(01)といった高評価のドラマから『スプラッシュ』(84)や『バックマン家の人々』(89)といったヒットコメディまで、過去40年にわたってハリウッドで最も記憶に残る人気作を何本も監督してきた。
前述の『ビューティフル・マインド』(ラッセル・クロウ主演)で米アカデミー賞最優秀監督賞を受賞。この作品は、同賞最優秀作品賞、最優秀脚色賞、ジェニファー・コネリーの最優秀助演女優賞も受賞した。また、ゴールデングローブ賞では、映画ドラマ部門最優秀作品賞を含む4部門を獲得。自身は全米監督協会(DGA)賞最優秀監督賞も受賞している。この作品での仕事を称えられ、クリエイティブパートナーのブライアン・グレイザーとともに、全米メンタルヘルス・アウェアネス・キャンペーンより、第1回年間アウェアネス賞を授与された。
以前より、監督としての才能を高く評価されてきた。1995年、前述の『アポロ13』(トム・ハンクス、ケビン・ベーコン、エド・ハリス、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、キャスリーン・クインラン出演)で初めてDGA賞最優秀監督賞を受賞。実話に基づくこのドラマは、米アカデミー賞9部門にノミネートされ、最優秀編集賞と最優秀音響賞を受賞。全米映画俳優組合(SAG)賞の最優秀アンサンブル演技賞と最優秀助演男優賞にも輝いた。
ピーター・モーガンの高評価を受ける戯曲を映画化した『フロスト×ニクソン』(08)では製作と監督を担当。最優秀作品賞を含む、米アカデミー賞5部門にノミネートされ、全米製作者組合(PGA)より、劇場用映画部門ダリル・F・ザナック“その年のプロデューサー”賞にノミネートされた。これまでに、ドン・アメチーの最優秀助演男優賞と視覚効果賞を獲得した『コクーン』(85)、ヒット作『バックマン家の人々』(89/スティーブ・マーティン主演)や『バックドラフト』(91/ロバート・デ・ニーロ、カート・ラッセル出演)といった多くの監督作品が米アカデミー賞にノミネートされてきた。
05年にミュージアム・オブ・ムービング・イメージより、06年に全米映画編集者協会(ACE)より賞を授与され、10年にはシカゴ映画祭のゴールド・ヒューゴ・キャリア・アチーブメント賞を受賞し、13年にはTVホール・オブ・フェームに殿堂入りした。また、グレイザーとともに、09年のPGA賞マイルストーン賞、同年のニューヨーク大学(NYU)ティッシュ・スクール・オブ・シネマティック・アーツのビッグアップル賞、10年のサイモン・ウィーゼンタール・センターのヒューマニタリアン賞を受賞している。
監督を務めた近作には、高評価を受けたドラマ『ラッシュ/プライドと友情』(13/ピーター・モーガン脚本、クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール出演)、音楽ドキュメンタリー『メイド・イン・アメリカ』(13/ジェイ・Z出演)などがある。待機作には、ダン・ブラウンのベストセラー小説に基づく3本目の映画で、トム・ハンクスがロバート・ラングドン役を再び演じる『Inferno』などがある。
それ以前には、ダン・ブラウンの小説を映画化し、ハンクスが主演する『ダ・ヴィンチ・コード』(06)と『天使と悪魔』(09)の監督も務めた。長きにわたって携わってきたさまざまな映画作品には、『ラブINニューヨーク』(82/ヘンリー・ウィンクラー、マイケル・キートン、シェリー・ロング出演)、ロマンチックコメディのメガヒット作『スプラッシュ』(84/トム・ハンクス、ダリル・ハンナ出演)、ファンタジー『ウィロー』(88)、開拓時代を描いた壮大な『遥かなる大地へ』(92/トム・クルーズ、ニコール・キッドマン出演)、サスペンススリラー『身代金』(96/メル・ギブソン、レネ・ルッソ、ゲイリー・シニーズ、デルロイ・リンドー出演)、大ヒットしたホリデイ映画『グリンチ』(00/ジム・キャリー主演)、サスペンス西部劇『ミッシング』(03/ケイト・ブランシェット、トミー・リー・ジョーンズ出演)、『シンデレラマン』(05/ラッセル・クロウ主演)、コメディ『僕が結婚を決めたワケ』(10/ビンス・ボーン、ケビン・ジェイムズ出演)などがある。
また、HBO放送のミニシリーズ「フロム・ジ・アース [人類、月に立つ]」の12エピソード(98)、「フェリシティの青春」の51エピソード(98~02)、フォックス放送のエミー賞最優秀コメディシリーズ賞受賞作で自身がナレーションも務めた「ブル~ス一家は大暴走!」の52エピソード(03~13)、NBC放送の「Parenthood」の9エピソード(10~12)など、多くの賞受賞映画やTV番組で、製作総指揮を務めている。
俳優としてキャリアをスタートさせた。『旅』(59)で演技デビューし『The Music Man』(62)などに出演したのち、TVの長寿シリーズ「メイベリー110番」の210エピソード(60~68)に出演してオピー役を演じた。その後、『アメリカン・グラフィティ』(73)や『ラスト・シューティスト』(76)といった映画の演技で高評価を得て、人気シリーズ「ハッピーデイズ」の170エピソード(74~84)にも出演した。
長年の製作パートナーであるブライアン・グレイザーとは、前述のヒットコメディ『ラブINニューヨーク』と『スプラッシュ』で初めてチームを組んだ。86年、ふたりは独立して映画を製作するため、イマジン・エンターテイメントを共同創立した。