近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。事故発生からわずか208秒の事だった。
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その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛される―はずだった。
ところが―機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられてしまう。
本当に不時着以外の選択肢はなかったのか? それは乗客たちを命の危険に晒す無謀な判断ではなかったのか? 事故調査委員会による度重なる追求は、サリーを極限まで追い詰める……
「救ったのに、なぜ?」
待ち受ける試練。突然孤立した彼を支えてくれるのは、数少ない仲間と、心から愛する家族だけだった―。