これまでに2度米アカデミー賞Ⓡにノミネートされ、映画/TVでの活躍に加えて、マルチプラチナレコードも輩出する前人未到の成功を収めてきた。『ALI アリ』(01)の記憶に残るモハメド・アリの演技で1回目の米アカデミー賞Ⓡノミネートを獲得。実人生を描いたドラマ『幸せのちから』(06)で2回目のノミネートを獲得した。
現在、ピーター・ランデズマンが脚本と監督を務めるタイトル未定の映画を撮影中である。この作品で、プロのフットボール選手に関連した脳損傷を初めて発見し、公に注意を促した法医神経病理学者ベネット・オマル博士を演じる。ほかに、アレック・ボールドウィン、ルーク・ウィルソン、ググ・ンバータ=ロー、アーリス・ハワード、ポール・ライザー、デビッド・モース、アルバート・ブルックスが出演。リドリー・スコット、ジャンニーナ・ファシオ、デビッド・ウォルソフ、ラリー・シューマン、エリザベス・カンティロンが製作を担当している。
近作は、世界中で6億2400万ドルの興行収益をあげた『メン・イン・ブラック3』(12/バリー・ソネンフェルド監督)。
自身の会社オーバーブルック・エンターテイメントが製作する近作には、クヮベンジャネ・ウォレスが主人公アニー、ジェイミー・フォックスがウィル・スタックス、キャメロン・ディアスがミス・ハニガンを演じるミュージカル映画『ANNIE/アニー』がある。この作品は、2014年12月19日より全米公開された。オーバーブルック社は、息子ジェイデン・スミスと共演した『アフター・アース』(13/M・ナイト・シャマラン監督)の製作も手掛けている。
これまでに、『インデペンデンス・デイ』(96)、『メン・イン・ブラック』(97)と『メン・イン・ブラック2』(02)、『アイ,ロボット』(04)、『アイ・アム・レジェンド』(07)、『ハンコック』(08)などの大ヒット作に出演してきた。また、演技だけに留まらず、オーバーブルック社の事業パートナー、ジェイムズ・ラシターとともに、『最後の恋のはじめ方』(05)、前述の『幸せのちから』、『リリィ、はちみつ色の秘密』『7つの贈り物』(08)、『レイクビュー・テラス 危険な隣人』(08・未)、ジェイダ・ピンケット=スミスの監督デビュー作『愛人契約』(08・未)、世界中で3億4300万ドル以上の興収をあげた『ベスト・キッド』(10)などの映画作品を製作してきた。
モンテカルロで開催された第11回ワールド・ミュージック・アワードで4つの栄冠を獲得。また、2009年には前述の『7つの贈り物』の演技で全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードの最優秀男優賞を受賞した。さらに、前述の『インデペンデンス・デイ』『最後の恋のはじめ方』『ハンコック』、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)、『シャーク・テイル』(04)といった映画でキッズ・チョイス賞を受賞。89年、「Parents Just Don't Understand」でグラミー賞最優秀ラップ・パフォーマンス賞を初めて受賞したのち、「Summertime」「メン・イン・ブラック」「Getting Jiggy Wit It」でさらに3つのグラミー賞を獲得した。
96年、妻ジェイダ・ピンケット=スミスとともにウィル&ジェイダ・スミス・ファミリー財団を設立し、人道的活動を通して人々を支援している。
さまざまな業績に対して、06年にムービング・イメージ博物館より賞を受賞し、09年には、教育/文化的多様性/社会的責任への貢献に基づき、権威あるサイモン・ウィーゼンタール人道賞を授与された。
また、現在は世界的なHIVエイズの流行に対応するアフリカの団体ネルソン・マンデラ46664財団の大使を務めている。08年には、世界中の人々のマラリアでの死亡率を根絶するというシンプルな目標を掲げた財団マラリア・ノーモアの全米委員会のメンバーとなった。さらに、命にかかわる状況下にある子供たちの生活をより良くすることを使命とし、20年以上活動するメイク・ア・ウィッシュ・キャンペーンに参加し、長期にわたって願いを叶える支援活動をおこなっている。