「ジャスティス・リーグ」は、アメコミ界の最強ブランドDCに“所属”するバットマンやスーパーマン、この夏話題を呼んだワンダーウーマンたちヒーローが結集して活躍するというスーパーエンタテインメントです。 アメコミの知識がないから、とか今までこれらのヒーローたちの映画を観たことないからという方でも大丈夫。ストーリーは「宇宙からやってくる巨大な悪にいろいろな能力を持った超人たちが力をあわせて迎え撃つ」というとてもわかりやすくかつワクワクする、これぞ盛り上がる娯楽映画の“鉄板”な展開なので、なんの予備知識もなく楽しめます。

そして超人たちの能力を活かしたアクションの見せ場のオンパレード。海に陸に空に、剣を使うかと思えばハイテクな兵器、パワーバトルもあれば超スピードもあり、とヒーロー映画の一大ショウケースになっています。料金以上に楽しめる(笑)。先ほどストーリーはシンプルと書きましたが、各キャラクターの個性・バックボーンが描かれ、群像劇=人間ドラマとしては一級の面白さ。水中無双のアクアマンは地上人と海底人という2つのアイデンティティをうざったく思っているのか怒りん坊。超スピードで活躍するフラッシュは家族の問題を抱える孤独なオタク青年。無敵の機械ボディとIT力を持つサイボーグは自分が人間なのかメカなのかその存在価値に悩んで世捨て人状態の若者。最強の女戦士ワンダーウーマンは必ずしも善人ばかりではない人間界でそれでも理想を信じがんばっているお姉さん。こうした一癖も二癖もある超人たちを仕切るのが、自分はなんの超能力も持っておらず、しかも人づきあいが本当は苦手なバットマン。だからこの集団が最初からうまくいくハズなく、社内の横断プロジェクトでいきなりどんな奴かわからない面子と組まされたような感じで(笑)、地球を守るというミッションに挑むわけです。

しかしながら幾多の試練を通じ、彼らは力をあわせていきます。自分には無い力を相手が持っている事へのリスペクト、そしてそれぞれがいろいろな想いや心の傷を抱えているけれど“この世界を守る”ということで気持ちが通じていきます。だからこの映画は「チーム・ジャスティス」ではなく「ジャスティス・リーグ」なのです。“1つのチーム”の話ではない“それぞれが主役をはれるヒーローたちが集う”のだから。観終わった後、絶対あなたが応援したくなるヒーローと出会えるハズ。そして、このジャスティス・リーグの面々と飲み会出来たら楽しいだろうなと妄想したくなります。フェスでお気に入りのミュージシャンを見つけるようなノリで「ジャスティス・リーグ」に参加してみてください。