キャラクター&キャスト

山王会会長 加藤[三浦友和]

山王会会長 加藤

山王会元若頭。5年前の会長殺しの末、下克上を成しとげ二代目会長に就任する。その真相は、誰にも知られていないはずだった。 「誰が山王会をここまででかくしたと思ってんだ!」

1952年1月28日生まれ、山梨県出身。
TVドラマ『シークレット部隊』(71/TBS)でデビュー。70年代、TBSのTVドラマ赤いシリーズ他、映画など出演作をヒットに導く若手№1俳優として一世を風靡。その後、着実にキャリアを積み上げ、現在では多彩な役柄をこなす演技派俳優の地位を確立。主な映画出演作は、『伊豆の踊り子』(74)、『台風クラブ』(85)、『226』(89)、『悲しきヒットマン』(89)、『無能の人』(91)、『空がこんなに青いわけがない』(93)、『あ、春』(98)、『M/OTHER』(99)、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズ(05・07・12)、『松ヶ根乱射事件』(06)、『転々』(07)、『沈まぬ太陽』(09)、『死にゆく妻との旅路』(10)、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(11)、『おかえり、はやぶさ』(12)などがある。

山王会若頭 石原 [加瀬 亮]

山王会若頭 石原

元大友組の金庫番。将来の見えない大友を裏切り加藤と裏で手を組んで、現在は山王会若頭に就任。加藤の右腕にのし上がった。 「いくら古参の幹部でも調子に乗ってっと容赦しねぇぞ、この野郎」

1974年11月9日生まれ、神奈川県出身。
『五条霊戦記』(00)で映画デビュー。以後、精力的に映画作品に関わり、『アンテナ』(04)、『スクラップ・ヘブン』(05)、『ハチミツとクローバー』(06)、『めがね』(07)、『それでもボクはやってない』(07)、『ぐるりのこと』(08)、『グーグーだって猫である』(08)、『プール』(09)、『重力ピエロ』(09)、『おとうと』(10)、『海炭市叙景』(10)、『東京オアシス』(11)、『劇場版SPEC~天~』(12)など出演作は多数。クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』(06)、ミシェル・ゴンドリー監督『TOKYO!』(08)、ガス・ヴァン・サント監督『永遠の僕たち』(11)、アッバス・キアロスタミ監督『Like someone in love(原題)』(12)など、海外の有名映画監督との仕事も数多く経験している。

山王会古参幹部 富田 [中尾 彬]

山王会古参幹部 富田

古参幹部。年功よりも実績を重視、外様ばかりが重用される加藤-石原体制に冷遇され、不満を抱く。関西勢へ渡りをつけようとするのだが・・・。 「組のために体張ったなんてのは関係なくて、幾ら稼いだかってのが大事なんだろ」

1942年8月11日生まれ、千葉県出身。
61年、日活第5期ニューフェイスに合格。63年、パリ留学から帰国後、劇団民芸に入団。64年、『月曜日のユカ』で映画デビュー。71年には劇団民芸を退団しフリーとなる。近年は、TVドラマ、映画のほか、バラエティ番組にも多数出演し、さらに活躍の場を広げている。主な映画出演作は、『内輪の海』(71)、『本陣殺人事件』(75)、『白昼の死角』(79)、『蔵の中』(81)、『極道の妻たち 最後の戦い』(90)、『ミンボーの女』(92)、『梟の城』(99)、『破線のマリス』(99)、『ゴジラ×メカゴジラ』(02)、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(03)、『ハゲタカ』(09)、『牙狼<GARO> ~RED REQUIEM~』(10)、『犬とあなたの物語 いぬのえいが』(10)など。

花菱会会長 布施 [神山 繁]

花菱会会長 布施

関西ヤクザの象徴、花菱会の代紋を背負う重鎮。恬淡な雰囲気からは想像もつかない権謀を巡らせ、関東進出の足がかりを掴む。 「一度裏切ったヤツは、何回でも裏切りよる」

1929年1月16日生まれ、広島県出身。
52年に文学座へ入り、演出助手の後、俳優となる。63年、現代演劇協会・劇団雲を設立の後、75年に演劇集団円の旗揚げに参加。日本を代表する演劇人の一人。舞台、映画、TVドラマの出演作は多数。主な映画出演作は『にごりえ』(53)、『上意討ち 拝領妻始末』(67)、『日本のいちばん長い日』(67)、『座頭市と用心棒』(70)、『日本沈没』(73)、『華麗なる一族』(74)、『不毛地帯』(76)、『太陽を盗んだ男』(79)、『ブラックレイン』(89)、『寒椿』(92)、『四十七人の刺客』(94)、『ホーム・スイートホーム』(00)、『踊る大捜査線 The Movie 2レインボーブリッジを封鎖せよ!』(03)、『沈まぬ太陽』(09)、『獄に咲く花』(09)、『学校をつくろう』(11)など。

花菱会若頭 西野 [西田敏行]

花菱会若頭 西野

関西最大勢力の屋台骨を支えている大物若頭。穏やかな交渉の場を一転凍りつかせる駆け引きの巧みさを持つ。山王会の富田とは兄弟分。 「知らないんはお前の方じゃボケッ!」

1947年11月4日生まれ、福島県出身。
70年に劇団青年座に入団。同年、「情痴」で初舞台。71年、「写楽考」で初主演を務める。以降、TVドラマ『特捜最前線』(77/EX)、『池中玄太80キロ』(80/NTV)、『おんな太閤記』(81/NHK)、『淋しいのはお前だけじゃない』(82/TBS)などに出演。幅広い世代から支持を集める国民的俳優として地位を確立する。08年には紫綬褒章を受章。現在、日本俳優組合理事長を務めている。主な映画出演作に『悪魔が来りて笛を吹く』(79)、『植村直己物語』(86)、『敦煌』(88)、『釣りバカ日誌』シリーズ(88~09)、『学校』(93)、『学校Ⅱ』(96)、『ゲロッパ!』(03)、『火天の城』(09)、『ステキな金縛り』(10)、『星守る犬』(11)、『探偵はBARにいる』(11)、『はやぶさ/HAYABUSA』(11)など。

花菱会 中田 [塩見三省]

花菱会 中田

凶暴な面構えが示すとおり生粋の武闘派ヤクザ。若頭西野との息の合った恫喝術は、同じ組の者をも怯ませるほどの迫力がある。 「なんじゃワレ!なめ腐りやがって、ただじゃおかへんぞコラ!」

1948年1月12日生まれ、京都府出身。
78年より演劇集団円に所属。つかこうへい作・演出の舞台「塩見三省スペシャル・熱海殺人事件」「幕末純情伝」などで高い評価を得る。91年の映画『12人の優しい日本人』の陪審員1号役で注目を集め、以来TVドラマ、映画で幅広く活躍。主な出演作に『Love Letter』(95)、『マークスの山』(95)、『スワロウテイル』(96)、『EUREKA』(00)、『GO』(01)、『光の雨』(01)、『さよなら、クロ』(03)、『血と骨』(04)、『樹の海』(05)、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』(07)、『闇の子供たち』(08)、『イキガミ』(08)、『東南角部屋二階の女』(08)、『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』(09)、『BOX 袴田事件 命とは』(10)、『FLOWERS』(10)、『悪人』(10)など。

花菱会 城 [高橋克典]

花菱会 城

花菱会配下、面の割れていないヒットマン集団の主要メンバー。組織暴力にしか出来ない最暗部のハードワークを素早く的確にこなすプロ。 「・・・・・・」

1964年12月15日生まれ、神奈川県出身。
93年「抱きしめたい」での歌手デビューに続き、同年、TVドラマ『ポケベルが鳴らなくて』(NTV)で俳優デビュー。 99年、『サラリーマン金太郎』(TBS)で型破りな主人公を熱演し大ブレイク。同作はシリーズ化され04年まで続く大ヒット作となった。その後の主演作『特命係長 只野仁』(03~12/EX)も大ヒット。その他のドラマ出演作に『点と線』(07/EX)、『官僚たちの夏』(09/TBS)、『悪党~重犯罪捜査班』(11/EX)、『家で死ぬということ』(12/NHK)、『刑事魂』(12/EX)、『黄昏流星群~星降るホテル~』(12/CX)など。主な映画出演作に『サラリーマン金太郎』(99)、『竜二 Forever』(02)、『新・仁義なき戦い/謀殺』(03)、『特命係長 只野仁 最後の劇場版』(08)、『誘拐ラプソディー』(10)、『私の叔父さん』(12)など。

刑事 片岡 [小日向文世]

刑事 片岡

“マル暴”担当のベテラン刑事。制御の利かなくなった山王会を潰すために、様々な策を仕掛ける。大学の先輩、大友を切り札として出所させるのだが・・・ 「優秀なマル暴は、ヤクザにも警察にも重宝されなきゃな」

1954年1月23日生まれ、北海道出身。
77年にオンシアター自由劇場に入団。96年の解散まで劇団の中心的存在として活躍。解散後は、映像の分野にも活躍の場を広げ、連続ドラマ『HERO』(01/CX)で演じた事務官役では、ひょうひょうとしたマイペースなキャラクターが注目される。08年の『あしたの、喜多善男~世界一不運な男の、奇跡の11日間』(CX)で連続ドラマ初主演。最近の主なTVドラマ出演作として『聖なる怪物たち』(12/ANB)、『平清盛』(12/NHK)など。主な映画出演作に、『ALWAYS 三丁目の夕日』(05、07の続編も)、『ザ・マジックアワー』(08)、『サイドウェイズ』(09)、『ステキな金縛り』(11)、『逆転裁判』(12)などがある。舞台『国民の映画』(11/パルコ)では第19回読売新聞演劇大賞で最優秀男優賞を受賞。

刑事 繁田 [松重 豊]

刑事 繁田

警視庁の“マル暴”担当刑事。片岡とともに山王会撲滅を担う。ヤクザの懐に入り手玉に取る先輩刑事片岡のやり方には疑問を感じている。 「恰好いいとでも思ってるのかもしんねぇけどなぁ、ヤクザなんてゴミ以下だぞ」

1963年1月19日生まれ、福岡県出身。
83年より、東京サンシャインボーイズの舞台に出演しキャリアをスタート。86年には劇団蜷川スタジオに入団。89年の退団以降はフリーランスとして、ZAZOUS THEATERや第三舞台、NODA・MAPなどの舞台作品に出演。幅広い役柄をこなしながらも独特の存在感を放つ、個性派俳優として頭角を現す。90年代以降は、TVドラマ、映画にも数多く出演。主な出演作品は『地獄の警備員』(92)、『EUREKA ユリイカ』(00)、『刑務所の中』(02)、『血と骨』(04)、『しゃべれどもしゃべれども』(07)、『ディアドクター』(09)、『孤高のメス』(10)、『探偵はBARにいる』(11)、『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(11)など。TVドラマ『孤独のグルメ』(12/TX)の主役でも話題を集めている。

元村瀬組若頭 木村 [中野英雄]

元村瀬組若頭 木村

弱小ヤクザ組織村瀬組の元若頭。大友に顔を斬りつけられたことを恨みに思い、刑務所内でついに復讐を果たす。 「俺らだけでも山王会獲ってみせますわ!」

1964年12月22日生まれ、京都府出身。
84年に劇男一世風靡に入団し、俳優を志す。TVドラマ『あぶない刑事』(86/NTV)でデビュー。以後、TVドラマを中心に活躍し『愛という名のもとに』(92/CX)でチョロ役を好演し注目を浴びる。現在では、TVドラマのみならず、映画・Vシネマといったさまざまな舞台で極道、トレンディドラマなどジャンルを問わず精力的に活躍。また、バラエティ番組『特命リサーチ200X』(96~02/NTV)などにも出演。近年の主なTVドラマ出演作に『暴れん坊将軍』(01~03/EX)、『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』(08/TBS)、『相棒(Season9)』(10/EX)など。主な映画出演作品には『極道の妻たち 三代目姐御』(89)、『ヅラ刑事』(06)、『きみにしか聞こえない』(07)『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』(10)などがある。

木村の手下 嶋 [桐谷健太]

木村の手下 嶋

ヤクザに憧れ木村が経営するバッティングセンターで行儀見習中のチンピラ。良く言えばピュア、直情型。小野とは子供の頃からのツレで、所謂“地元では負け知らず”のコンビ。 「加藤を殺してきます」

1980年2月4日生まれ。大阪府出身。
TVドラマ『九龍で会いましょう』(02/EX)で俳優デビュー。その後、映画『ゲロッパ!』(03)、『69 sixty nine』(04)、07年に『愚郎-GROW-』で映画初主演。同年『クローズ ZERO』、翌08年のTVドラマ『ROOKIES ルーキーズ』(TBS)で全国的な人気を博す。主なTVドラマに『JIN-仁-完結編』(11/TBS)、『絶対零度〜特殊犯罪潜入捜査〜』(11/CX)、『専業主婦探偵〜私はシャドウ〜』(11/TBS)、『Wの悲劇』(12/EX)。主な映画出演作は、『パッチギ!LOVE&PEACE』(07)、『ボクの彼女はサイボーグ』(08)、『ROOKIES-卒業-』(09)、『クローズ ZEROⅡ』(09)、『ソラニン』(10)、『オカンの嫁入り』(10)、『BECK』(10)、『黄金を抱いて翔べ』(12)。昨年、日本映画テレビプロデューサー協会が選出するエランドール賞新人賞を受賞。

木村の手下 小野 [新井浩文]

木村の手下 小野

嶋と同じく元村瀬組組員を父に持つ、背中の洋彫りが現代的なチンピラ。嶋とは違って寡黙な印象だが、一旦キレると手が付けられない。 「親分、俺たちに殺らせてください」

1979年1月18日生まれ、青森県出身。
01年、行定勲監督の『GO』にてスクリーンデビュー。その後も映画を中心に俳優活動を展開。主な出演作に『青い春』(02)、『ジョゼと虎と魚たち』(03)、『血と骨』(04)、『ゲルマニウムの夜』(05)、『ゆれる』(06)、『松ヶ根乱射事件』(07)、『ぐるりのこと。』(08)、『劔岳 点の記』(09)、『クヒオ大佐』(09)、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』(10)、『BOX 袴田事件 命とは』(10)、『告白』(10)、『モテキ』(11)、『漫才ギャング』(11)、『セイジ‐陸の魚‐』(12)、『ライアーゲーム-再生-』(12)、『宇宙兄弟』(12)、『ヘルタースケルター』(12)など。今後も『闇金ウシジマくん』、『莫逆家族 バクギャクファミーリア』、『その夜の侍』、『赤い季節』など話題作への出演が相次ぐ。

元大友組組長 大友 [ビートたけし]

元大友組組長 大友

元山王会配下大友組の組長。5年前の抗争時に山王会を破門された上、組を潰されてしまう。その後、恨みを持つ木村に刑務所内で腹部を刺され死亡したはずだったのだが・・・。 「誰がまたヤクザやるって言ったよ」

1947年1月18日生まれ、東京都出身。
ビートきよしと漫才コンビ、ツービートを結成(73)。80年代の漫才ブームとともに、毒舌漫才で爆発的な人気を獲得。同時に俳優としても活躍し、多くの作品で印象的な演技、存在感を残し高評価を得る。主な映画出演作は『戦場のメリークリスマス』(83)、『夜叉』(85)、『JM』(95)、『御法度』(99)、『バトル・ロワイヤル』(00)、『血と骨』(04)の他、自身の監督作品でも多数主演を務める。代表的なTVドラマ出演作は『昭和四十六年 大久保清の犯罪』(83/TBS)、『三億円事件』(00/CX)、『点と線』(07/EX)、『あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機』(08/TBS)、『歸國』(10/TBS)など。