※画像をクリックすると《嘘》と《秘密》の内容が表示されます。ネタバレを含んでいますので本編鑑賞後に御覧ください。
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チョコレート工場でパートとして働いていた梨花は、7歳のみぃたんを男手ひとつで育てている水戸さんと結婚、みぃたんのママになった。水戸さんと知り合う前に病気の影響で、子供を産めない体になっていた梨花にとって、みぃたんのママとして愛情を注ぐことは何よりも幸せだった。水戸さんとの結婚式で、みぃたんを見つめる梨花の表情からも愛情の深さが伝わってくる。
水戸さんの夢は自分のチョコレートを作ること。ブラジルで最高のカカオ豆を見つけた水戸さんは、会社を辞め、ブラジルでチョコレートを作ることを決める。家族一緒に移住を考えていたが、梨花は「自分の都合を押しつけるのが家族なら解散していいわよ」と猛反対。病気と闘っていることを秘密にしていた梨花にとって、ブラジル行きは難しかった。
ある雨の日、仲良しの友達はみんなピアノ教室に行ってしまい、ひとりぼっちのみぃたん。そんな寂しい気持ちを明るく照らしてくれたのは、煉瓦造りの立派な家から聞こえてきたピアノの音だった。その曲に合わせて、ハミングして楽しそうに道の真ん中で踊り始めるみぃたん。ピアノの曲が聞こえてきたその家は、早瀬くんの家だった。
同級生のように「私も、ピアノを習いたいな」というみぃたんの願いを叶えるため、梨花は婚活を始める。けれどピアノを用意できる相手はなかなか見つからず、泉ヶ原さんに相談する。彼の家には豪華なグランドピアノがあったからだ。梨花はみぃたんのため、泉ヶ原さんは梨花とみぃたんのため、2人の再婚によってみぃたんの「ピアノを習いたい」という願いは叶った。
泉ヶ原さんと再婚後のある日、梨花は「しばらく戻りません。みぃたんをよろしく」と書き置きして姿を消してしまう。それから2か月、クリスマスに戻って来た梨花は、これからは週末婚になること、実は新しい彼氏を探しているのだとみぃたんを困惑させるが、本当の理由は、週末婚は療養のため、新しい彼氏探しはみぃたんの将来を思っての行動だった。
高校の同窓会をきっかけに結婚した梨花と森宮さん。梨花に小学4年の娘がいることを結婚式当日に知った森宮さんは、驚きつつも「未来の楽しみが二倍になった」と新しい家族ができたことを心から喜ぶ。このシーンで梨花がみぃたんに「みぃたんは卒業しよっか。今日から森宮優子になるんだからさ」というセリフで、優子=みぃたん、同一人物であることが明らかになる。
「子供に栄養をつけさせるのは親の務め」だと日々の食事からお弁当まで愛情こめた手料理で優子を育ててきた森宮さん。もともと料理が得意だったわけではなく、結婚前から梨花に「料理担当」と言われ、料理教室に通っていた。そんな森宮さんの料理を食べてきた優子が料理の道を目指すのも自然な流れ。森宮さんの料理が、優子の目指す料理のルーツになっている。
ロッシーニは早瀬くんが好きなイタリアの音楽家。優子と早瀬くんが親しくなるきっかけとなるのが音楽室での会話、ロッシーニについてだった。ロッシーニは音楽だけでなく料理も嗜んでいたことを早瀬くんから聞いた優子は、早瀬くんはピアニスト、自分は料理人を志していることから「2人でロッシーニだね」と。優子が卒業祝いに早瀬くんに買った本もロッシーニの料理本だった。
卒業合唱でピアノ奏者に選ばれた優子。練習を重ねて迎えた卒業式の日、ピアノを弾きながら優子は誰かを探すように聴衆を見渡す。父兄席に森宮さんの姿を見つけるけれど、ママの姿は……見当たらない。けれど実は講堂の一番後ろで優子を見守る2人─車椅子の梨花と泉ヶ原さんの姿があった。優子には内緒で卒業式を観に来ていた。
夢を叶えるためにブラジルへ行ってしまったパパに手紙を書き続けるみぃたん。ママに手紙を出しておいてねと頼むけれど、その手紙がブラジルに渡ることはなく、梨花はその手紙をみぃたんに見つからないよう、押し入れの奧に隠していた。十数年後、音信不通だったママから荷物が届く。箱のなかにはパパからの大量の手紙が入っていた。