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第37回東京国際映画祭 11/2(土)公式上映舞台挨拶レポート

第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門招待作品として選出された『サンセット・サンライズ』の上映後舞台挨拶に主演の菅田将暉さんと岸善幸監督が登壇しました!

本作で、東京国際映画祭には初登壇!都会から移住した釣り好きサラリーマン⻄尾晋作を演じた、主演の菅田さんは「こうやって舞台挨拶が出来て嬉しい」とまずは感激の一声。続いて、昨年は『正欲』で第36回東京国際映画祭最優秀監督賞を受賞、2年連続で本映画祭の登壇となる岸監督も「東京国際映画祭のガラ・セレクションに選ばれて、皆様の前で初めて上映をさせていただいたこと、本当に嬉しく思います」と感謝。

その後、満席の会場で観客とのQ &Aを実施。司会から当てられた観客から「飯映画としての要素もあると思いました。色々な料理が出てきますが美味しそうに見えるために意識したことは?劇中で食べた料理の中で何が1番美味しかったですか?」という質問に対して、岸監督は「本当に自分が食べて美味しいと思った料理を宮藤さんに相談して、それを映画で使わせてもらったんです。菅田さんが、晋作として食べて美味しかったっていうことは大切かなと思いました」と回答。
菅田さんは、「この映画の撮影中に、実は7キロぐらい太ったんです(笑)。食べすぎてしまうぐらい本当に美味しかったです。1番美味しかったものは難しいですけど、印象に残っているのはハモニカ焼きです」と答えました。


次の質問で、「原作と違うところがあれば教えてください。」と問われると、岸監督は、「後半に歌が出てくるんですが、原作者のご了承のもと、宮藤さんが脚色したオリジナルになります。“モモちゃんの幸せを祈る会”という4人も映画で作った設定になります。宮藤さんの脚本はやっぱりとても面白かったです。」と話しました。

続いて、「格闘シーンが2つありました。タコと格闘するシーンと、竹原ピストルさんと格闘するシーン。ピストルさんと格闘してシーンでは壁に穴が開いていましたが、これは予定通りでしたか?タコとの格闘はどのぐらい大変だったか教えてください。」という質問には、菅田さんが「タコとの戦いを、格闘と呼んでもらえて嬉しいですね。タコは大変でしたね。やっぱり生き物ですし、言うこと聞いてくれるわけでもないし、何回もできないので。遠くから監督の笑い声だけが聞こえてきて、終わりが見えなかったんですが、とりあえず一生懸命頑張ってやりました」と回答すると、岸監督は「泣きながら見てました(笑)」とコメントし会場を沸かせました。


また、「この映画は、東日本大震災のことも描かれていますが、演じる上で気をつけていたことはありましたか?」という質問には、菅田さんが「コロナ禍というベースがあって、そして震災があって。でも悲しさだけじゃなく笑えるシーンもあってという。演じる上では覚悟がいる映画でした。みんなが体験したことと、みんなは体験してないけど知っていること、この大きな2つをテーマに、僕らも映画を通してどうやってコミュニケーション取っていくかはずっと気にしていました。その中でも一番気にしたのは、地方に移住するお話なので、三陸を謳歌する主人公を演じる上で、東京ヘイトにはならないようにしたことです。東京がつまらなくて、地方に行くことが正義という映画ではないということは気をつけていました」と丁寧に回答。


最後の質問で「もし移住するとしたら、移住先でどんなことしたいですか」と問われると、岸監督は「移住したいと思ったことあります。満員電車が嫌いで(笑)」と回答し、菅田さんは、「この映画で初めてちゃんと釣りをやってみたんですけど、あれはちょっと大変ですね。 絶対ハマるってわかるんで、ハマったらもう時間がいくらあっても足りないっていうか、一瞬で人生終わるって思ったんで。だから(ハマるのは)捌く方だけにしました。本当は自分で釣ってってやりたいんですけど、そうやってるともう1日2日あっという間に終わっちゃうんで。だから本当だったら釣りをやりたいです。撮休の日に、スタッフと一緒に釣りに行ってけっこう釣れました。でもその時、僕のマネージャーの方が釣ってました(笑)」と撮影時のエピソードを明かし、会場はあたたかい雰囲気につつまれ大盛況のうちに観客とのQ&Aは終了しました。

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