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12/9(月)完成披露舞台挨拶レポート「人と人がつながる時に必要なことを一丸となって作った映画」

完成披露舞台挨拶に、菅田将暉さん、井上真央さん、三宅健さん、山本浩司さん、好井まさおさん、岸善幸監督が登壇!観客の大歓声に迎えられた中始まったトークセッションでは、ひとりが話し始めると複数人がワイワイと突っ込みを入れて、撮影現場で育んできたチームの和気あいあいとした空気を窺わせる雰囲気からスタートしました。

東京から三陸地方にお試し移住するサラリーマンの晋作を演じた菅田さんは「先日、さかなクンと会ったんです」と明かし、「『釣りの映画をやりました』と宣伝したら『魚は釣りましたか?』と聞かれたんで『オウゴンムラソイを釣りました』って言ったら、5秒くらい間があってー『ギョギョッ!』って言ってくれて!」「『さすがです。オウゴンムラソイはレアで…』と5分くらい、何を言ってるかわからないくらい興奮してくれました笑。釣り好き、魚好きの人にも興奮してもらえる映画です!」と力強く語りました。


晋作がお試し移住する家の大家で、役所に勤めるみんなの“アイドル”百香を演じた井上さんは「モテモテでした(笑)。『モテるな、モモちゃん』と思いながら、気持ちよくやらせていだたきました」とニッコリ。魚を見事にさばくシーンもあり「釣った魚を、当たり前のように<バーッと>料理する役なので、大変でした。撮影に入る前に菅田さんと練習したので、そのさばきをぜひ見てほしいです」と語り、さらに、劇中の高速なめろう造りのシーンに触れ「私、芸能界一、なめろうづくりが早いと思います!」とアピール! 菅田からは「職人芸です。なめろう女優(笑)!」と声がかかり、共演陣からも「井上なめろう!」と声援(?)が飛び、会場は笑いに包まれることに。


“モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバーのタケを演じた三宅さんは「(タケは)ちょっと気が短いタイプで、晋作につっかかったりするんです。普段、あんまり怒らないので頑張ってやりました」とこれまでにない役柄を楽しんだ模様。同じく“モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバーを演じた山本さん、好井さん、この日は欠席となった竹原ピストルさんとは現場で熱い友情を育んだと言い、好井さんは「お風呂場でもみんな一緒でした。三宅さんは隠さないので、さらけ出してくれることで、暑苦しい友情が生まれました(笑)」と裸の付き合いの効能を明かしました。
ちなみに、菅田さんは現場に全員分のTシャツを差し入れしたそうで、三宅さんは「すごくかわいくて気に入ってて、ずっと(自身の)ツアーでも着てました」「ピストルさんも気に入っていて、“モモちゃんの幸せを祈る会”のメンバーで集まる時も着てくるし、僕のコンサートに来た時も、なぜか菅田くんのつくったTシャツで…(笑)」とエピソードを披露。


さらに、フリップを使ったトークコーナーでは、映画にちなんで登壇陣それぞれの「自分なりの幸せ」について質問。菅田さんは「無の時間」を書かれたフリップを掲げ「エレベーターを待っている時だったり、突然訪れる“何でもない時間”がすごく好きです」と多忙なさなかに訪れるふとした無の瞬間が幸せだと語り、井上さんは「アオムシの成長を見守ること」と明かし「ベランダにレモンの鉢植えがいくつかあって、たぶんアゲハチョウなんですけど、毎回、卵を産み付けるんです。徐々に育っていくんですが、すごくかわいいんですよ!」「だんだん大きくなっていく成長がかわいい。レモンの葉っぱをたくさん食べるんですけど、かわいいから駆除できないんです(苦笑)。一生懸命、水をあげて(葉を)増やそうとするけど、レモンを育てているのか? アオムシ育てているのか…? たぶん、チョウの中での口コミがあって『あそこのレモンの葉はいいぞ』と広まるのか…(笑)、すごい来るんですよ。『あのアオムシくんかな?』と思うとほっこりします。レモンは全然ならないんですけど(笑)、癒しの時間になってます」と熱く語ってくれました。


三宅さんは<一京>と書かれたフリップを見せたが、これは「一京円(※一千兆円の10倍)のお金」の意味だそうで「一京あったら幸せです。なんだってできる。困っている人、みんなを助けられるから、みんな幸せになれる!」と熱弁。菅田さんから「もう持っていらっしゃるんですか?」とツッコミが入ると「まだ(笑)。これから通帳に振り込まれる予定です」と答えました。
山本さんは「チップチューン(昔のコンピュータ音楽)を聴きながらドット絵を描いている時」という自分なりの幸せの時間を明かし、これには菅田さんも「いいですねぇ」と共感、三宅さんも「いろんな幸せがあるんだねぇ」としみじみ。。

そして「家族から雑に扱われる」と書いたのは、好井さん。仕事が入ってしまった好井さんを除いて、9歳の双子の娘たちと妻の3人がUSJに遊びに行った際のエピソードを明かし「『何でも買っていいけど、ハリー・ポッターのボールペンだけは買ってきて』とお願いしてたんですよ、大好きだから。で、2泊3日で帰ってきたんですけど、見たことないキャラクターの4本入りのシャーペンを買ってきた…(苦笑)。」「『ボールペンじゃないし、ハリー・ポッターじゃないし、雑過ぎる!』と言ったら、娘が『まあいいじゃん』と言って、もう一人の娘も『もういいでしょ、パパ』って言うし、奥さんも『もういいじゃん』って。『それより見て!』って買ったものの包装を開けて、ゴミを僕に渡すんです。『いや、ゴン箱ちゃうから!』って言ったら、娘が『パパ、ゴン箱じゃなくてゴミ箱!』って。幸せやなぁ…って」と家族との幸福なやりとりを明かし、菅田さんらも「いい話ですねぇ」とうなずいていた。


最後に岸監督は「ラーメンの検索、実食」というストレートな答えが書かれたフリップを見せ、ある時、ショウガの利いたスープのラーメンを食べたところ「ちょうどその後、菅田さんと会うタイミングで『ラーメン食べて来たでしょ?』とすぐにバレました(笑)」と笑みを浮かべました。

舞台挨拶の最後に、岸監督は「この作品は、笑って、笑って、本当に笑って、最後にホロっとする映画です。脚本の宮藤官九郎さん力を借りて、人と人がつながる時に必要なことを一生懸命、スタッフ・キャストが一丸となって作った映画です」と語り、菅田さんは「個人的には、ご飯がすごくおいしそうな映画なんで、食べたくなったら南三陸地方にも足を運んでいただければと思います」と呼びかけ、温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じました。

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