CAST

  • アレクサンダー・スカルスガルド
  • マーゴット・ロビー
  • サミュエル・L・ジャクソン
  • クリストフ・ヴァルツ
  • ジャイモン・フンスー
アレクサンダー・スカルスガルド (ターザン/ジョン・クレイトン)

アレクサンダー・スカルスガルド (ターザン/ジョン・クレイトン)

COMMENT

[Profile]

ハリウッドで最もオファーをしたい俳優。8歳で演技キャリアをスタートさせ、映画やスウェーデンTVで着実に仕事をこなした。英国にあるリーズ・メトロポリタン大学と米ニューヨークにあるメアリーマウント・マンハッタン大学で演劇を専攻。スウェーデンに帰国後数多くの作品に出演し、母国でスターの座を獲得した。ロサンゼルスを訪れたとき、ヒットコメディ『ズーランダー』(01/ベン・スティラー、ウィル・フェレル共演)に配役。スウェーデンに戻り、「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」「血の婚礼-Blood Wedding」といった舞台劇や映画に出演し、演技術を磨き続けた。また、2003年の賞受賞短編映画『Att döda ett barn』の共同脚本と共同監督を担当。この作品は、トライベッカとカンヌ映画祭で上映された。
HBO放送のミニシリーズ「ジェネレーション・キル 兵士たちのイラク戦争」(08)に出演し、米国で初めてブレイクした。この作品で、アイスマンと呼ばれるブラッド・コルバート海兵隊軍曹を演じ、批評家も視聴者も同様に驚かせた。その後すぐに、1000歳のバイキングバンパイア、エリック・ノースマン役に配役され、7年間続いたHBO放送のヒットシリーズ「トゥルーブラッド」の76エピソード(08~14)に出演し、アンナ・パキン、スティーブン・モイヤーと共演した。
近作は、16年2月にベルリン映画祭でプレミア上映された『War on Everyone』(16)。待機作は、現在撮影中のHBO放送シリーズで、有名なジャン=マルク・バレが監督する「Big Little Lies」。ほかに、賞受賞作『メランコリア』(11)、『わらの犬』(11・未)、ユニバーサル作品『バトルシップ』(12)、『ディス/コネクト』(12/ポーラ・パットン、ジェイソン・ベイトマン、アンドレア・ライズブロー共演)、『メイジーの瞳』(12/ジュリアン・ムーア、スティーブ・クーガン共演)、『ザ・イースト』(13/ザル・バトマングリッジ監督、ブリット・マーリング、エレン・ペイジ共演)、『ミニー・ゲッツの秘密』(15・未/クリステン・ウィグ、ベル・パウリー共演)、『Hidden』(15/マット&ロス・ダファー監督)などがある。

アレクサンダー・スカルスガルド (ターザン/ジョン・クレイトン)

生まれ変わった新たなターザン像について

そうなんだ。そこが気に入って、このプロジェクトに参加したんだ。伝統的なクラシック映画がとても興味深い解釈によって新しく生まれ変わった。ジャングルで生まれ育った男の子がイギリスにやってきて、文明世界を初めて体験するという話ではない。ヴィクトリア調のロンドンに既に10年も住んでいるという展開で、役者にとってはとてもやりがいがあるチャレンジなんだよ。彼は由緒正しい英国貴族なんだが、過去と向き合うためにジャングルに戻らざるを得ない。彼はロンドンでの10年間、ずっと封じ込めていた本当の自分自身と向き合わなければならなかったんだ。

ターザンが持つ人間と野生の二面性について

そうなんだ。その側面が、僕がこのキャラクターに魅かれた理由だった。でもターザンに限らず、人間と動物という二面性というのは、誰もが持っている側面なのではないかな。スーツを着て、社会の中で機能しようとするが、それでも心の奥では誰もが野生の間隔を持っている事に共感できるはずさ。そういう動物的衝動が心の中に潜んでいるもの。人生というのは、それら2つの要素を組み合わせて前に進んでいくというということなんだ。

マーゴット・ロビー(ジェーン・クレイトン)

マーゴット・ロビー(ジェーン・クレイトン)

COMMENT

[Profile]

オーストラリア生まれ。ゴールドコーストで育ち、17歳でメルボルンに移り、プロとしての演技キャリアをスタートさせた。現在はロンドン在住。マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)で、レオナルド・ディカプリオの相手役を演じ、ブレイクした。ディカプリオの妻役を演じ、マシュー・マコノヒー、カイル・チャンドラーたちオールスターキャストに参加した。また、リチャード・カーティス監督作『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(13/レイチェル・マクアダムス、ドーナル・グリーソン共演)にも出演。 高評価を受けたABC放送シリーズ「PAN AM/パンナム」の14エピソード(11~12)に出演し、アメリカデビューを飾った。パンナム航空が最も繁栄した時代の、パイロットとフライトアテンダントたちの生活を描くこのドラマで、退屈な家庭生活を逃げ出して空の旅に逃避するドタキャン花嫁ローラを演じ、クリスティーナ・リッチと共演。ジャック・オーマンがクリエイターを務めた。
近作は、ティナ・フェイと共演した『Whiskey Tango Foxtrot』。この作品は、ジャーナリストのキム・バーカーの戦時回顧録「Taliban Shuffle」を基に描かれている。『フォーカス』(15)に続き、脚本家/監督コンビのグレン・フィカーラとジョン・レクアと再びチームを組んだ。フェイとローン・マイケルズが製作に携わったこのポリティカル・ブラック・コメディは、2016年3月4日より全米公開された。
待機作は、誰もが欲しいハーレイ・クイン役を射止めた『スーサイド・スクワッド』で、ジャレッド・レト、ウィル・スミス・ジョエル・キナマンたちと共演している。極悪だが、ファンに愛されるコミック本のキャラクター、ハーレイ・クインは、この作品で初めてビッグスクリーンに登場する。デイビッド・エアーが監督したこの作品は、16年9月10日より日本公開予定である。近作は、15年度サンダンス映画祭ドラマチックコンペティションで上映されてヒットしたロードサイド・アトラクション作品『Z for Zachariah』(15/キウェテル・イジョフォー、クリス・パイン共演)。この作品は、ロバート・C・オブライエンの世紀末後の世界を描いたSF小説に基づいている。
心を虜にする存在感でスター街道を駆け上がり、どの作品でも世界中の映画ファンを魅了し続けている。

マーゴット・ロビー(ジェーン・クレイトン)

世界で有名な「ターザン」への出演について

最初このプロジェクトについて聞いた時ためらったわ。私は、「助けが来るのを待っている乙女」みたいなのは演じたくないって言ったの。デヴィッド(監督)と話して、(私が思っていることを)説明したわ。「『私の夫はどこにいるの?彼は私を助けに来てくれるのかしら?』って、全編ずっと泣いているだけなのはやりたくない」と言った。とらわれの身になっている時、蹴飛ばしたり、叫んだりするべきなのよ。彼女はどうやればいいかを考えているべき。頭がいい人であって欲しかったの。彼女に、どうやればこの状況から抜け出すことが出来るか、自分で考えて欲しかったのよ。そしたら、デヴィッドは完全に同意してくれたわ。

19世紀のヴィクトリア朝の服装について

とても自分勝手なチョイスだったんだけど、「私のキャラクターはコルセットはつけないわ。彼女は、当時の社会的なイギリスのエチケットに従わないと思うわ」と言ったの。本当は、私はコルセットをつけるのが大嫌いで、6ヶ月間もコルセットを着たくなかったのよ(笑)。そして多分気づかないでしょうけど、気をつけたことがあるの。イギリスでの生活にとても冷たいフィーリングを持たせたかったのよ。ロンドンにいる時、すべて寒色を使っているの。そして私が着ている衣装もブルー。それから、私たちがアフリカに着くと、すべては暖色になるの。照明もとても暖かくなり、肌もとても暖かい色になるし、洋服も淡黄色だったりするわ。フラッシュバックの時には、パステルのような黄色やグリーンで、とても自然な感じがするのよ。彼女がアフリカにいる時は、もっと地に足が着いた、自然で暖かい感じにしたくてね。

サミュエル・L・ジャクソン(ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ)

サミュエル・L・ジャクソン(ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ)

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[Profile]

100本以上の映画に出演し、ハリウッドで最も尊敬される俳優のひとり。クエンティン・タランティーノ監督作『パルプ・フィクション』(94)で哲学的な殺し屋ジュールスを演じ、アメリカ映画界に消えることのない足跡を残した。批評家の絶賛とともに、米アカデミー賞/ゴールデングローブ賞の最優秀助演男優賞にノミネートされ、英アカデミー(BAFTA)賞の同部門賞を受賞。
最近、クエンティン・タランティーノ監督の西部劇『ヘイトフル・エイト』(15/ブルース・ダーン、ウォルトン・ゴギンズ、ジェニファー・ジェイソン・リー、チャニング・テイタム、カート・ラッセル共演)に出演し、マーキス・ウォーレン少佐を演じた。ほかにも、スパイク・リー監督作『Chi-Raq』(15)に出演。待機作には、ティム・バートン監督作『Miss Peregrine's Home for Peculiar Children』、『Kong: Skull Island』などがある。
2012年には、クエンティン・タランティーノ監督作『ジャンゴ 繋がれざる者』(クリストフ・ヴァルツ、ジェイミー・フォックス、レオナルド・ディカプリオ共演)で執事スティーブンを演じた。また、『アベンジャーズ』にニック・フューリー役で出演し、マーベル・スタジオと9本のシリーズ出演契約を結んだ。この作品は12年5月4日に全米公開され、公開第一週の興収が2億ドルという記録破りの成績をあげた。14年4月に全米公開された『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、15年の続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でもニック・フューリー役を再演。また、15年2月に全米公開されたマシュー・ボーン監督の『キングスマン』(14)ではコリン・ファース、タロン・エガートンと共演した。

サミュエル・L・ジャクソン(ジョージ・ワシントン・ウィリアムズ)

世界で有名な「ターザン」への出演について

子供の頃見ていたテレビでは、ジョニー・ワイズミュラーやレックス・バーカーがジャングルの中でツタからツタへと飛び移っていた。私らの世代は、映画でも見ていた。ゴードン・スコットの時代で、筋肉が隆々としたターザンだった。そのあと確かジョック・マホニ―がターザンを一度演じているね。コミック本もたくさん読んだよ。だから声がかかったとき「やったー!」と思った。即決したよ。子供の頃は近所などでロープにぶら下がりながらターザンごっこをしたりしていたからね。

アレクサンダー・スカルスガルド演じるターザンについて

アレクサンダーのターザンには、ストイックさと古典的な静けさがある。昔のハリウッドヒーローのようだね。力強くて寡黙だ。劇中でジェーンがクリストフ・ヴァルツ演じるロムに向かって「いじめる相手を間違えたね」と言うシーンがあるんだ。ジェーンは引っ込み思案じゃないところがいい。この映画では怖がるところを一切見せない。「とばっちり食らうわよ。それは彼からかもしれないし、私からかもしれない。いずれにしても必ず仕返しがあるわよ」という目つきでロムを見つめるんだ。

クリストフ・ヴァルツ(レオン・ロム)

クリストフ・ヴァルツ(レオン・ロム)

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[Profile]

クエンティン・タランティーノ監督の『ジャンゴ 繋がれざる者』(12)の演技で2度目の米アカデミー賞を受賞。このDr.キング・シュルツ役の演技では、2013年のゴールデングローブ賞と英アカデミー(BAFTA)賞最優秀助演男優賞も獲得した。それ以前の09年、同じくタランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』のナチス将校ハンス・ランダ大佐の演技で、米アカデミー/全米映画俳優組合(SAG)/BAFTA/ゴールデングローブ/カンヌ映画祭の賞を総なめにした。14年12月1日、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに星を刻んだ。
近作は、15年11月6日より英米を含む世界各国で公開され、世界中で大きな成功を収めた『007 スペクター』。この作品で、ダニエル・クレイグの敵役オーベルハウザーを演じた。待機作は、アリソン・オーウェンが製作するジャスティン・チャドウィック監督の『Tulip Fever』(デイン・デハーン、ジャック・オコンネル、アリシア・ヴィキャンデル共演)で、公開日は未定である。
ティム・バートン監督の伝記映画『ビッグ・アイズ』(14)では、マーガレット・キーンを演じるエイミー・アダムスと共演。このドラマは、60年代を舞台にし、大きな成功を収めた画家マーガレット・キーンを中心に、彼女の作品を自分の功績だと主張する夫との法律的な諍いを描いた作品で、14年12月25日より英米を含む世界各国で公開された。この演技で、ゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門最優秀男優賞にノミネートされた。

クリストフ・ヴァルツ(レオン・ロム)

アレクサンダー・スカルスガルド演じるターザンについて

彼にとってあまり目障りにならないようにしながら過ごしたよ。私はいつも撮影現場の環境に適応し、協力的であろうと意識する。撮影日があったりなかったりという脇役として出演するのと、作品を一身に背負う主役とでは当然構えが違う。そういう立場の違いがアレクサンダーとの距離感を決定づけた。マーゴット・ロビーとはまた違う距離感だったけどね。

巨大なセットでの撮影について

本当に巨大だったよ!監督はあらゆる“糸”をすべて縒り合わせ、最後には美しい結び目として完成させなければならない。だから微力ながら最大限にサポートしたいと思うんだ。それと同時に一俳優としても納得の行く仕事がしたい。デヴィッド監督はあれだけ巨大な船の船頭にしては配慮が利くし、穏やかだ。あれほど優しく、繊細で、思慮深い人はいない。そのようにしてそっとやりたいことをすべて通す。驚くべきことだよ。

ジャイモン・フンスー(首長ムボンガ)

ジャイモン・フンスー(首長ムボンガ)

[Profile]

西アフリカのベナンに生まれ、13歳の時に西洋の教育を受けるため、パリに移住した。そののち、ファッションデザイナーのティエリー・ミュグレーに発見され、モデルとして活躍し、有名な写真家ハーブ・リッツや監督デイビッド・フィンチャーが携わるミュージックビデオなどに数多く出演した。映画でいくつかの小さな役を演じたのち、スティーブン・スピルバーグ監督の『アミスタッド』(97)で自由を取り戻すために反乱を指揮するシンケ役を演じてブレイクした。この演技で、ゴールデングローブ賞にノミネートされ、全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージアワードを受賞。リドリー・スコット監督の米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『グラディエーター』(00)では、キャストとともに全米映画俳優組合(SAG)賞にノミネートされた。
ジム・シェリダン監督作『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(02)ではエイズに苦しむアーティストを演じ、米アカデミー賞にノミネートされたほか、インディペンデント・スピリット賞を受賞し、04年のショーウエスト“その年の助演男優”に選ばれ、キャストとともにSAG賞のアンサンブル演技賞にもノミネートされた。また、エドワード・ズウィック監督作『ブラッド・ダイヤモンド』(06)(レオナルド・ディカプリオ共演)では珍しい宝石を発見する強制労働者の役を演じ、米アカデミー賞とSAG賞にノミネートされたほか、NAACPイメージアワードと全米映画批評会議賞を受賞した。
待機作は、ガイ・リッチー監督がアーサー王を描く『Knights of the Roundtable: King Arthur』で、この作品は、2017年3月24日に全米公開が予定されている。

STAFF

STAFF

デヴィッド・イェーツ(監督/製作総指揮)

デヴィッド・イェーツ(監督/製作総指揮)
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[Profile]

数多くの賞受賞経験をもつ監督。イングランド・マージーサイドにあるセント・ヘレンズで育ち、エセックス大学と米国の首都ワシントンにあるジョージタウン大学で政治学を学んだ。自身で脚本を書いた賞受賞短編映画『When I Was a Girl』で監督としてのキャリアをスタートさせた。
「ハリー・ポッター」シリーズ8作(01,02,04,05,07,08,10,11)のうち最後の4作で監督を務め、大きな成功をもたらし、最終章『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は英アカデミー(BAFTA)賞チルドレンズ賞最優秀作品賞を受賞した。また、「ハリー・ポッター」シリーズで、11年にBAFTA/LAブリタニア賞最優秀監督賞を受賞し、12年には、美術監督組合よりシネマティック・イメージ賞功労賞を授与された。
待機作は、J・K・ローリングの原作をローリング自身が脚本に起こした『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(エディ・レッドメイン主演)。この作品は、2016年11月23日より日本公開予定である。

デイビッド・バロンp.g.a.(製作)

[Profile]

『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)と『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)で製作総指揮を務め、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)では製作を担当。近作には、フィルム4のコメディ『FRANK -フランク-』(14/レニー・アブラハムソン監督、ドーナル・グリーソン、マギー・ギレンホール、スクート・マクネイリー、マイケル・ファスベンダー出演)、ケネス・ブラナー監督の『エージェント:ライアン』(14/クリス・パイン、キーラ・ナイトレイ、ケビン・コスナー、ブラナー出演)と『シンデレラ』(15/ケイト・ブランシェット、リリー・ジェイムズ、リチャード・マッデン、ヘレナ・ボナム=カーター、ステラン・スカルスガルド出演)などがある。
エンターテイメント業界で25年以上にわたって仕事をしてきた。最初は、コマーシャル製作でキャリアをスタートさせ、TV/映画製作に移行。プロデューサーとしての仕事のほかに、ロケーションマネジャー/助監督/プロダクションマネジャー/プロダクションスーパーバイザーなど幅広い持ち場で活躍し、『フランス軍中尉の女』(81)、『キリング・フィールド』(84)、『レジェンド/光と闇の伝説』『レボリューション・めぐり逢い』(共に85)、『プリンセス・ブライド・ストーリー』『The Lonely Passion of Judith Hearne』(共に87)、フランコ・ゼフィレッリ監督作『ハムレット』(90)、『ミディアン』(90)、『チャック・ノリスinヘルバウンド/地獄のヒーロー5』(93)といった作品に携わった。

スチュアート・クレイグ(美術)

[Profile]

「ハリー・ポッター」シリーズの世界観をスクリーン上でデザインし、業界で最も賞賛される美術デザイナーである。米アカデミー賞に10回ノミネートされ、3度受賞。「ハリー・ポッター」シリーズでは、『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)の4作品で米アカデミー賞にノミネートされ、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で英アカデミー(BAFTA)賞を受賞し、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で美術監督組合賞最優秀美術デザイン賞をチーム全員と分かち合った。さらに、BAFTA賞には、『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(02)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』でさらに7回ノミネートされている。
また、リチャード・アッテンボロー監督の高評価を受けた伝記映画『ガンジー』(82)で初めて米アカデミー賞を受賞。次に、スティーブン・フリアーズ監督の『危険な関係』(88)とアンソニー・ミンゲラ監督の『イングリッシュ・ペイシェント』(96)でも米アカデミー賞を受賞し、後者では美術監督組合賞も受賞した。ほかにも、デイビッド・リンチ監督の『エレファント・マン』(80)、ローランド・ジョフィ監督の『ミッション』(86)、アッテンボロー監督の『チャーリー』(92)で米アカデミー賞にノミネートされた。また、前述全ての作品とヒュー・ハドソン監督の『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』(83)ではBAFTA賞にもノミネートされ、『エレファント・マン』で初めてBAFTA賞に輝いた。
2012年、「ハリー・ポッター」シリーズ全作品における美術デザインへの貢献を称えられ、美術監督組合賞のシネマティック・イマジナリー賞を受賞。

マーク・デイ(編集)

[Profile]

デイビド・イェーツ監督とは、幅広い映画/TV作品でチームを組んできた。その作品には、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(08)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)などがある。
賞受賞経験をもつ編集者である。2003年、イェーツ監督のミニシリーズ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」で、英アカデミー(BAFTA)TV賞を受賞し、王立TV協会(RTS)賞にもノミネートされた。翌04年には、イェーツ監督のTV映画「セックス・トラフィック」でBAFTA TV賞とRTS賞の最優秀編集賞を受賞。イェーツ監督との仕事では、ほかにも、ミニシリーズ「The Way We Live Now」(01)でBAFTA TV賞とRTS賞に、TV映画「The Young Visiters」(03)で再びRTS賞に、TV映画「ある日、ダウニング街で」(05)ではエミー賞にノミネートされた。イェーツ監督とは、ミニシリーズ「The Sins」(00)と短編映画『Rank』(02)でもタッグを組んでいる。

デヴィッド・イェーツ(監督/製作総指揮)

なぜ今、ターザンを映画化したのか

「ターザン」というタイトルの脚本が送られて来て読んでみたのですが、とても驚かされました。そういう驚きというのはいつでも嬉しいものなのです。きっと観客の皆様も驚かされるでしょう。本作のターザンは、全てを手にした英国貴族でありながら、アウトサイダーでもある。そんな彼が何かを切望するということ、愛する人のために何をするかといった普遍的なテーマを取り上げ、それを大掛かりなアクションを中心に据えて、その周りで様々なすばらしい展開があるというものです。送られて来たすべての脚本の中で、最も愉快で、興味深い、楽しいものでした。ですから、イエスと言うしかなかったのです。

アレクサンダー・スカルスガルド演じるターザンについて

アレクサンダーは肉体作りのトレーニングにしっかりと取り組み、アクションシーンも見事にこなしてくれました。しかし、撮影が進んで行くに連れてどんどん露になって行ってくるのは彼が内に秘めている、憂いです。それが脳裏に焼き付いて離れない。ターザンが子供の頃、動物達によって、いじめられたりしていました。猿達と仲良く一緒に育ったという様なロマンチックな見方は現実ではなく、実際のところ、そういう体験は彼にとってトラウマとなり、彼は心に傷を負っているのです。生き延びていかなければなりませんでした。アクション能力以外にも彼はそのような素質を持ち合わせていました。そんな彼をとても興味深いと感じ、心を動かされたのです。