CAST キャスト

STAFF スタッフ

  • ティム・ストーリー

    ティム・ストーリー

    監督/製作総指揮

    最高額の興行収入をあげている世界屈指のアフリカ系アメリカ人監督。9つの監督作品の興収総額は10億ドルを超える。アフリカ系アメリカ人監督としては、初めて10億ドル超の興収をあげ、マーベル映画を監督し、さらに7つの監督作品の興収が初登場1位を獲得している。
     カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれた。兄からもらった8ミリカメラで、12歳のときからサイレント映画の監督をし始めた。ロサンゼルスのウエストチェスター高校でタレントショーの制作に携わり、仕事に関する展望が広がった。高校の最終学年のとき、クラス委員に選ばれた。当時、クラスメートには、ジャズピアニストのエリック・リード、女優のレジーナ・キングとニア・ロングがいた。在学中に音楽業界の扉を叩き、ラッパーのレジェンド、アイス・Tのグループ“ライム・シンジケート”にラッパーとして短期間参加していた。だがワーナー・ブラザースとレコード契約を結ぶ直前に、親友とグループのメンバーが銃で撃ち殺されたことを知り、音楽の道を断念することを選んだ。
     高校卒業後、南カリフォルニア大学(USC)映画芸術学部で映画制作について学んだ。USCの名門の映画学校で、ストーリーテリングのスキルに磨きをかけているとき、双子の妹タムリンは、同大学の女子バスケットボールチームのスター選手になっていた。その後、今度はミュージックビデオの監督として、再び音楽業界へ足を踏み入れた。R&Bからポップスまで、それぞれのジャンルを代表するアーティストたちのビデオに映画のようなスタイルを取り入れた。携わったアーティストに、“イン・シンク”、“ケー・シー&ジョジョ”、R・ケリー、タイリース、インディア・アリーなど。
     同じ時期に、エンターテイメント製作会社ザ・ストーリー・カンパニーを妻のビッキーとともに設立。同社で、2つのインディペンデント映画:ブラック・フィルムメーカーズ・ホール・オブ・フェイム映画祭で最優秀作品賞を受賞した『One Of Us Tripped』(97)と『The Firing Squad』(99)の資金調達/製作/脚本執筆/編集/監督をおこなった。
     2002年、スマッシュヒットコメディ『バーバーショップ』(未/出演:アイス・キューブ、セドリック・ジ・エンターテイナー、アンソニー・アンダーソン、マイケル・イーリー)でスタジオ映画を初監督した。この作品は、初監督スタジオ映画にして、初めて公開週末興収1位を獲得した映画である。この成功に続き、04年にアクションコメディ『TAXI NY』(出演:クイーン・ラティファ、ジミー・ファロン、ジェニファー・エスポジート)の監督を務めた。
     『TAXI NY』の直後、マーベルコミックに基づく壮大なスーパーヒーローアドベンチャー『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(05/出演:ジェシカ・アルバ、クリス・エバンス、マイケル・チクリス)でメガホンを執った。同作は公開週末興収1位を獲得し、世界興収は3億3000万ドル以上を記録し、現時点では自身の作品のなかで最も成功を収めた映画である。07年の続編『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』でも監督を務め、公開週末興収1位を獲得、2億8900万ドル超の世界興収をあげた。
     その後、09年のインディペンデント映画『Hurricane Season』で監督を務め、米アカデミー賞受賞俳優フォレスト・ウィテカーと組んだ。実話に基づく同作は、高校のバスケットボールのコーチが、ハリケーン・カトリーナで住む家を失くした生徒たちが集まるチームを率いてニューオーリンズ州高校バスケットボール選手権へ出場させる物語。
     12年、スマッシュヒットを記録したロマンチック・アンサンブル・コメディ『魔法の恋愛書』(未/出演:ケビン・ハート、タラジ・P・ヘンソン、マイケル・イーリー、ガブリエル・ユニオン、ロマニー・マルコ、レジーナ・ホール、ジェリー・フェレーラ、ミーガン・グッド、テレンス・J)を監督。スティーブ・ハーベイのベストセラー「世界中の女性が幸せをつかんだ 魔法の恋愛書」(中経出版刊)に基づくこの映画は、2週連続で興収1位を獲得した。
     次いで、14年の『ライド・アロング ~相棒見習い~』(未/出演:アイス・キューブ、ケビン・ハート)を監督。キング牧師記念日の週末に公開された同作の公開週末興収も首位を獲得。1月公開作品としては、史上最高額の公開週末興収を記録した作品の1つとなった。同作は3週連続で首位をキープし、1億5400万ドルを超える世界興収をあげた。14年後半、監督を務めた『ベガス流 ヴァージンロードへの道』(未)も、公開週末興収1位を獲得。16年に監督を務めた『ブラザー・ミッション —ライド・アロング2—』(未)の興収は、1億2500万ドルを超えた。19年公開の『シャフト』(未)では、サミュエル・L・ジャクソン、ジェシー・T・アッシャー、オリジナルの『黒いジャガー』(71)でシャフトを演じたリチャード・ラウンドトゥリーによる3世代のジョン・シャフトを登場させた。
     監督以外の仕事もしている。08年の都会派コメディ『悪党(ワル)にもラブソングを!』(未)で製作を担当した。TVでは、FOX放送のシリーズ「交渉人 ~Standoff」(06~07)、ショータイム放送のシリーズ「White Famous」(17/出演:ジェイ・フェイロー)、Netflixのシリーズ「ピオリアのプリンス」(18~19)で製作総指揮を務めた。
     13年、映画芸術科学アカデミーに招待され、監督部門へ入会し、歴史あるこの組織の数少ないアフリカ系アメリカ人監督となった。
     妻のビッキー・マーラ・ストーリーと3人の子どもたちとともに、ロサンゼルスに在住。

  • クリス・デファリア

    製作

    ハリウッドを拠点とするプロデューサー。ここ10年間で、最も成功を収め、革新的な技術を採用した映画に携わっている。その作品に、ザック・スナイダー監督の『300<スリーハンドレッド>』(06)、アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』(13)、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15)、スティーブン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』(18)、加えてアニメ映画『ハッピー フィート』(06)、『LEGOⓇムービー』(14)、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』(19)などがある。現在、自身の製作会社キーライトの旗印のもと、ハリー・ポッターの2つのバーチャルリアリティー(VR)体験コンテンツとともに、『Coyote Vs. Acme』の製作に取り組んでいる。
     キーライトを設立する前は、ドリームワークス・アニメーションの社長を務め、同スタジオのクリエイティブ開発や技術の向上を導いた。在籍中、4つの映画と8つのオリジナル短編作品に着手し、アニメコンテンツの没入型およびロケーションベースの体験技術に関して陣頭指揮を執り、最先端の適正な伝達ツールの展開をおこなった。またこの間、コムキャスト本社に、360度のドーム型映像視聴体験ができるユニバーサル・スフィアを作った。
     それ以前は、ワーナー・ブラザースのデジタル・プロダクション&イノベーティブ・テクノロジー部門の社長を務め、同スタジオのアニメーション部門WAGを創設。「ハリー・ポッター」シリーズ(01, 02, 04, 05, 07, 09, 10, 11)と「マトリックス」三部作(99, 03)の視覚効果計画を展開する一方で、自身が特許をもつ拡張VRにおけるイニシアチブを確立した。
     映画芸術科学アカデミーと全米製作者組合の会員である。アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツの理事を務めている。また、世界中の難民キャンプで教育/情報提供のための映画を上映する非営利組織FilmAidインターナショナルの創設メンバーである。カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業。

  • ケビン・コステロ

    脚本

    2007年、オクラホマ大学ゲイロード・カレッジ・オブ・ジャーナリズムを卒業。13年、20世紀FOXのエマージング・ライターズ・プログラムに参加したのち、「サタデー・ナイト・ライブ」(75~)のメンバー、カイル・ムーニーとともに映画『ブリグズビー・ベア』(17)の脚本を手がけた。ザ・ロンリー・アイランド/ロード・ミラー製作のこの映画は、17年度サンダンス映画祭ドラマ・コンペティション部門でプレミア上映され、ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが購入した。その後同作は、17年度カンヌ国際映画祭の批評家週間の一環として上映された。
     2つのミドルネームをもつ。それぞれ母方の祖父と父方の祖父の名から取ったトーマスとジェラルドである。つまり、ミドルネームはトムとジェリー。妻のローレンと愛犬のリプリーとともに、ロスフェリスに在住。

  • アラン・スチュワート

    撮影

    ガイ・リッチー監督と頻繁にコラボレートしていることで知られ、これまでに同監督の『The Gentlemen』『アラジン』(共に19)、『Wrath of Man』(21)、待機作『Five Eyes』などの撮影を担当した。
     第二班撮影監督として、米アカデミー賞ノミネート作品『イントゥ・ザ・ウッズ』(14/監督:ロブ・マーシャル)でディオン・ビーブと、また米アカデミー賞受賞作『007 スペクター』(15)ではホイテ・バン・ホイテマとといった多くの著名な撮影監督たちと仕事をしてきた。また、ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホームズ」シリーズ(09, 11)、『メリー・ポピンズ リターンズ』(18/主演:エミリー・ブラント)など、数多くの作品で第二班の仕事を担当したことで知られている。
     さらに、米アカデミー賞受賞作『アンナ・カレーニナ』(12)、『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』(15/出演:ヒュー・ジャックマン、ギャレット・ヘドランド)など、ジョー・ライト監督ともたびたびコラボレートしている。加えて、リチャード・カズンズ監督の短編映画『Waiting for Dawn』(15)で撮影を担当し、ロサンゼルス・ムービー・アワードを受賞した。

  • ジェイムズ・ハンビッジ

    美術

    リー・タマホリ監督の『007/ダイ・アナザー・デイ』(02)で、初めてアートディレクターを務めた。また、『ヘルボーイ』(04)でギレルモ・デル・トロ監督と、ボンド映画『007/カジノ・ロワイヤル』(06)でマーティン・キャンベル監督と組んだ。さらに、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」三部作(05, 08, 12)、マシュー・ボーン監督の『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(11)も担当した。
     ジャスティン・リン監督の『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13)、ガイ・リッチー監督の『コードネーム U.N.C.L.E.』(15)、デイビッド・イェーツ監督の『ターザン:REBORN』(16)では、アートディレクター監修を務めた。さらに、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)でイェーツ監督と再び組み、スチュアート・クレイグとともに美術を担当した。
     美術を担当した近作に、イータン・コーエン監督の『俺たちホームズ&ワトソン』(18・未)がある。

  • ピーター・S・エリオット

    編集

    本作で、ティム・ストーリー監督と8度目のコラボレーションを果たした。これまでに、同監督と『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』(07)、『魔法の恋愛書』(12・未)、『ブラザー・ミッション —ライド・アロング2—』(16/未)、『シャフト』(19・未)などで組んでいる。このほか編集を担当した作品に、シェーン・ブラック監督の『アイアンマン3』(13)、セス・ゴードン監督の『ベイウォッチ』(17・未)、追加編集を手がけた作品に、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)がある。

  • アリソン・マコッシュ

    衣装

    スコットランドで生まれ、キャリア初期のころにロサンゼルスに渡った。衣装デザイナーのルイーズ・ミンゲンバックのアシスタントとして、「ハングオーバー」シリーズ(09, 11, 13/出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィナーキス、ジャスティン・バーサ)、『デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~』(10/出演:ロバート・ダウニー・Jr.、ミシェル・モナハン、ジェイミー・フォックス)、『X-MEN:フューチャー&パスト ローグ・エディション』(14/出演:ヒュー・ジャックマン、マイケル・ファスベンダー、ジェイムズ・マカボイ、ジェニファー・ローレンス)など、数々のスタジオ映画に携わった。
     アメリカ滞在中、衣装を担当した作品に、フリーマントル製作、コメディセントラル放送のTVシリーズ「Secret Girlfriend」(09~)、トッド・フィリップス製作のティーンエイジャーたちを描くコメディ『プロジェクトX』(12・未/出演:トーマス・マン、オリバー・クーパー)、「理想の夫婦の別れ方」(14~15)などがある。
     2014年、スコットランドに帰国し、ミニシリーズ「グラスゴーの連続殺人鬼」(16/出演:ダグラス・ヘンシュオール)の衣装を手がけた。次いで、高い評価を受けるシリーズ「ピーキー・ブラインダーズ」(13~/出演:キリアン・マーフィ、ヘレン・マックロリー、トム・ハーディ、ポール・アンダーソン)のシーズン4(17)で衣装を担当し、英アカデミー(BAFTA)TVクラフト賞最優秀衣装デザイン賞にノミネートされた。さらに同シリーズのシーズン5(19)でも衣装を担当し、現在、シーズン6に取り組んでいる。
     このほか、衣装を担当した作品に、カレン・ギランが初監督し、主演もした『The Party's Just Beginning』(18)、ロマンチックコメディ『DJにフォーリンラブ』(18・未/出演:リチャード・マッデン、ジリアン・ジェイコブス)、BBC放送/ABC放送のミニシリーズ「The Cry」(18/出演:ジェナ・コールマン、ユアン・レスリー)などがある。

  • クリストファー・レナーツ

    音楽

    世界屈指のストーリーテラーたちに音楽を提供する作曲家。アニメ『ソーセージ・パーティー』(16)で、自分たちの世界を救うホットドックの声を演じるセス・ローゲンに向けた高揚感のある英雄的な曲、スティーブン・スピルバーグ企画のビデオゲーム「メダル・オブ・オナー」シリーズの「メダル・オブ・オナー パシフィックアサルト」(04)と「メダル・オブ・オナー ヨーロッパ強襲」(05)の劇的なオーケストラのメロディー、『恋人はセックス依存症』(12・未)で、依存症と闘うマーク・ラファロのための殺伐とした調子外れのゴスペルピアノ、J・J・エイブラムス製作総指揮の「レボリューション」(12~14)のディストピア的未来を表現したアメリカーナ音楽。いずれもクラシック音楽とさまざまなエレメントを見事に融合させているその手腕は、今や自身のトレードマークとなっている。考えられるあらゆるジャンルの音楽を手がけており、ビルボードの複数のチャートに数週間にわたりランクインしてきた。また、カルトヒットシリーズ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」(05~20)でエミー賞にノミネートされ、編曲を手がけた“オゾマトリ”のアルバム「ストリート・サインズ」でグラミー賞を受賞した。さらに、『モンスター上司』(11)、『ライド・アロング ~相棒見習い~』(14・未)、『バッド・ママ』(16・未)など、数々の大ヒット映画で音楽を担当し、BMIアワードを何度も受賞している。
     伝説のアーティストたちとコラボし、音楽のストーリーテリングを深く掘り下げている。そのアーティストには、グラミー賞受賞者のアルトゥーロ・サンドバルとデイブ・グルーシン、リッザ、シーラ・E、加えて“パール・ジャム”“ノー・ダウト”“ビースティ・ボーイズ”“デイヴ・マシューズ・バンド”“ジュラシック・ファイブ”“ジェーンズ・アディクション”のメンバーなどがいる。また、ティム・ストーリー、セス・ゴードン、ジョン・ファブロー、ケリー・アズベリー、ベン・スティラーといった監督たちや、クリストファー・メレダンドリ、J・J・エイブラムス、セス・ローゲン、ダグ・リーマン、エド・ノートン、マックG、ジョエル・シルバーなどのプロデューサーたちとタッグを組み、数々のヒット作を送り出してきた。
     同様に、TVや舞台、そして映画祭でも成功を収めている。TVシリーズ「エージェント・カーター」(15~16)とサンダンス映画祭受賞作『恋する宇宙』(09・未)でさまざまなエレメントを融合させたエクレクティックな曲を作った。また、デイビッド・ジッペル、グレン・スレイターらブロードウェイのレジェンドたちとともに作曲し、『ソーセージ・パーティー』とミュージカル・アドベンチャーTVシリーズ「Galavant」(15~16)では、米アカデミー賞とトニー賞受賞歴をもつアラン・メンケンとタッグを組んだ。
     ビデオゲーム界においても、「メダル・オブ・オナー」「ジェームズ・ボンド」「ゴッドファーザー」「マスエフェクト」といった大ヒットシリーズを手がけてきた大人気の作曲家のひとりである。教育と慈善活動に熱意をもって取り組むことをライフワークとしており、エデュケーション・スルー・ミュージック・ロサンゼルス、ザ・ミスター・ホランズ・オーパス・ファンデーション、ハンズ・トゥゲザー・イン・ハイチの理事を務めている。また、2010年のハイチ地震発生後、シンフォニー・オブ・ホープ・プロジェクトを自ら立ち上げ、映画コミュニティに支援を呼びかけた。
     ストーリーテリングへのこだわり、多方面にわたる経歴、あらゆるスタイルの音楽に対する尽きることのない情熱をもち合わせ、遂に今日のハリウッドで最も貴重で大人気の作曲家のひとりとなった。

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