ヴァンパイアの兄弟とヒロインが繰り広げる美しくも悲しい禁断のラブ•トライアングル!
二人のタイプの違う魅力的な男性に同時に愛され心が揺れる、美しく心優しい女性という三角関係の図式は、女性なら誰もが夢見るシチュエーションに違いない。もし、その二人の男性が永遠の命を持つヴァンパイアだったとしたら、二人の恋のハードルは限りなく高くなるわけだが、障害があればあるほど恋は燃えるしドラマは面白くなるというもの。さらに不気味な伝説が根付く町という設定にふさわしい、「ツイン・ピークス」を思わせる神秘的なロケーションに、19世紀後半のステファン&デイモンと運命の女性キャサリンをめぐる過去、エレナの出生の秘密といったドラマティックな要素が3人のラブ・トライアングルを盛り上げる!「ヴァンパイア・ダイアリーズ」は、まさに女性のロマンティック魂に火を付けること間違いなしの黄金律を備えたシリーズなのだ。
そもそもヴァンパイアは、古くはアイルランドの作家ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』をモチーフにした50〜60年代の英国映画の一連のシリーズから、トム・クルーズとブラッド・ピットがヴァンパイアに扮した映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、学園青春ドラマ風の大ヒットシリーズ「吸血キラー/聖少女バフィー」まで、いつの時代にも欧米のエンターテインメントシーンに欠かせない存在だ。このジャンルの核を担ってきたのが、永遠の命を持つヴァンパイアと人間の限りなく不可能に近い"運命の恋"である。80~90年代には「ブレイド」シリーズや「アンダーワールド」シリーズなど男性に向けたアクションホラーのテイストが強い作品が登場したが、女子高生とヴァンパイア、狼人間の純愛を描いた2008年の映画『トワイライト~初恋~』は、本来のラブ・ロマンスの要素を前面に押し出した原点回帰と言える。「ヴァンパイア・ダイアリーズ」が最も視聴者の心を捉えているのもまた、二人の美形ヴァンパイアと女子高生のラブ・トライアングルを通して、女性なら誰もが共感できる普遍的なテーマ="運命の恋"を描いている点にあるのだ。