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【INTERVIEW】綾戸智恵、「黒い司法」は冤罪だけの映画じゃない!人間の問題を扱っている」

2020.3.2


・映画の感想
映画を見て、シャツに中途半端なアイロンがかかっているところにこの映画のこだわりが見えました。お母さんがかけていたという家族体系、いかに母親が家族の中心にアメリカの南部はあったか、ここがしっかり描けていると思いました。この映画は死刑制度を扱ってはいるけれども、制度だけの話じゃない、死刑が良いか悪いかは言っていない、「アラバマ」で「黒人」だからというだけで死刑を宣告された、人間の問題を扱っているんだよ。国は違えど形を変えてこの問題は存在していて、ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』だと知的障碍者に罪をかぶせていたけど、日本にもあるんだろうね。

・綾戸さんが見て感じた当時の黒人の行動
教会に行くときにジーンズにもアイロンをあてて「みすぼらしい恰好をしているとホームレスだと思われる」って白人よりも着飾って行く。きれいな格好していくのはキリスト教に失礼だからっていう人がいるけれど、違う。白人に叩かれないためよ。外に出るときはきれいに身支度して行く。これは黒人のDNAに染みついていると感じていて、うちの子なんかもそうだけど、Tシャツもパリッとさせてスニーカーも磨いて外に行くんだよ。
現代の日本でも黒人に対する人種差別を感じることがある。息子がきれいな恰好していないと職質を受けたり、車屋に見に行っても断れたり…知識があまりない分、日本のほうがえげつないと感じることもあるよ。アメリカの場合は知っていて差別しているから、断るにしてもまず「I’m sorry」の一言が入るからね。
主人が私とアパートを探すときに、子供ができたからニュージャージーに引っ越すことがあって、主人に電話してもらおうとしたの。そしたらすごく嫌がって「発音で黒人ってばれるから君が電話してくれ。ニュージャージーは白人が多いから」って言っていた。加えて、主人譲りの南部訛りの英語ではなくてジャパニーズイングリッシュで話せって言うの。黒人だってばれたら終わりなのよ。その事実から何十年か経ってからこの映画を観て、当時は「彼は何を言っているのかな?」と思っていたけれど思い返したわ。主人は赤信号になると毎回車のカギをかけていた。止まった瞬間に襲われるから。
黒人の人たちと私たちとではちょっとした動きが違いがある。身の危険を感じながらというか、染み付いてしまっているものかなと思うのだけど、人の目を気にしながら「行っていいのかな?食べていいのかな?」と行動している気がする。それはアーティストでもそう。気にしながら観察してみると、偉そうにしているディアンジェロでさえどこかおどっとしている「どつかれる、殴られる」と常に思いながら生きていると思う。アカデミー賞などでもそれは感じる。『チョコレート』でアカデミー主演女優賞を非白人として初受賞したハル・ベリーも、受賞スピーチで彼女は本当は黒人初だということを言いたかっただろうけど、女性であるというアイデンティティを前に出したよね。あの時はまるで戦争に勝ったかのような、俳優が取った喜びを超越していた印象が残ってる。


・なぜ人種差別してしまうのか
気質が嫌っているの。黒人を嫌わないと先祖に申し訳ないというような血が流れているのよ。後天的なもので、不思議なヘイトなんだ。別の作品でも「サミーデイヴィスJrっていうのがいてな、おもしろいんだよ!」て白人が話しているシーンがあって、本当は黒人の音楽だったりコメディアンであったり白人は好きなんだよ。でも、それが黒人だから殺さなきゃしょうがないんだよ。CDも聞くし、DVDも見るけどいざ会ったら撃つ。変な感じだけど、それはなぜなら自分たちが連れてきた嫌悪感から来るヘイトだから。「黒人は汚い」と言わないと自分たちの間違いが永遠に間違いになってしまう。
ウォルターが犯人にされた。その時に司法だったりとか一番頼りたい人間みんなが「彼はクロでいい」と決めつける。それがアラバマ。これがニューヨークなら0.1%くらいは助かったかもしれないね。

・マイケル・B・ジョーダンやジェイミー・フォックスの演技について
キャスティングが素晴らしかった。監督はこの初々しいマイケル・B・ジョーダンをよくぞ選んだ!彼が刑務所に面会に行ったとき尻の穴まで検査されるやろ?あの時の恐怖の目、主人に何回見たことか。どこに行っても、何かを触ってしまっただけで泥棒と疑われるんじゃないか?捕まるんじゃないか?って気にしていた。ジェイミー・フォックスもカッコええな!木こりの姿も超似合ってる。時代感出せる黒人だよね!オペラでジャズ歌っていた人と同じとは思えない。

・コメントで「ノーアイロンシャツがエエ」と注目されていた衣装について
シャツがエエ!ってコメントで言ったのは「似合う」ということではなくて。いかに南部のエリートだけれども黒人で、弁護に行くから白シャツは着るけれども胸まではアイロンがかからないで襟だけにかかっている、これがどういう意味なのかってこと。お母さんのもとを離れて男の子一人だから襟までが精いっぱいだったんやろな。これを意識してなのかどうかは分からないけれども、ママの存在の大きさがこのアイロン一つで伝わってくる。当時は黒人のママの存在感は絶大だった。「BIG MAMA」って言うでしょう?白人のママは守られていて偉くない、「大草原の小さな家」みたいに、パパが偉い。黒人のママは全部見ていた。強い女性が多くて働いている人もいたくらい。男は何にもしない。日向ぼっこしかしない。スイカ畑で女房のブラウンシュガーを撒いたら甘いのができるというウソを信じた黒人のパパが「甘くねえじゃねえか!」って撃ち合いになる舞台があるんやけど、それくらい頭空っぽだって思われていた。
映画にブライアンのお母さんが出てくる。お母さんは涙を流しているけど、いくらイイ大学出ていても、アラバマじゃあ意味がないんだ。そこにいるだけで当たり前に有罪になるところになんて行ってほしくないんだ。あんな危険地帯に行ったら死んでしまう。「名門大学出てます!弁護士です!」って書いたって(見た目が)黒いんだよ!アラバマでこの黒いことが死と隣り合わせだってお母さんは知ってるんだ。働けばお金はもらえるけど、生きているだけで犯人にされるという性を持った土地で、ウォルターとブライアンは無罪を勝ち得る。ここがこの映画のポイントやな。

・この映画の注目ポイント
一番言いたいのは、冤罪だけの映画じゃないということ。シロなのにクロって言われてしまう、それはなぜなら黒人だから。もし舞台がニューヨークだったらシロになるかもしれないけど、この映画はアラバマだから。当時は黒人はめんどくさいから消しちゃおう、政府も警察もアラバマには入って来るなという治外法権みたいな感じあったと聞いている。だからアラバマにいたら黒人は終わりなの。『グリーンブック』の時も、助けを大統領にもとめていたでしょ?黒人であれば、音楽家だろうが科学者だろうがアラバマは犯人になる土地なんですよ。
そして、この映画は努力で勝利を勝ち取った、諦めなければ道は開けるというだけの映画じゃない、だってブライアンは努力の結果弁護士になっているじゃない?その先の物語として、80年代のアラバマを舞台に、アメリカの闇を描いている。いまだにあるんだよ!って。『黒い司法 0%からの奇跡』は無罪だとか有罪だとかっていうことを超えて、今アメリカで実際に起こっている、私たちの知らない事実があるんだ!って教えてくれる。この作品を観ることはどんなニュースを見ることよりもアメリカに近づくことになるよ!
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綾戸智恵(ジャズ・シンガー)

幼い頃からジャズとハリウッド映画に囲まれて育つ。17才で単身渡米。1991年に帰国後、ジャズ・クラブで歌い始める。1998年に40歳でデビュー・アルバム『For All We Know』をリリース。2001年第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2003年紅白歌合戦出場。これまでに売り上げたCDは100万枚を超える。
2014年に所属会社から独立し有限会社まいどを設立。CDリリース、LIVEの他に講演会やTV、ラジオへの出演など様々な場所で活動。笑わせたり、泣かせたりのトークを交えながら、ジャズを中心にゴスペル、ロック、ポップスなど幅広いレパートリーをとり入れたステージは多くのファンを魅了している。2020年4月11日(土)には新宿文化センターにてコンサート、CHIE AYADO LIVE 2020~DO JAZZ Good Show!~(ドゥ・ジャズ・ヨイショ!)を行う。

オフィシャルサイト
https://www.chie-ayado.com/

<映画館にご来場の皆さまへお願い>

2020.2.28

厚生労働省発表の「新型コロナウィルス」感染拡大の予防対策といたしまして、ご来場の皆様には下記リンク内のご協力の程宜しくお願い致します。

https://warnerbros.co.jp/c/information/20200225.pdf

『黒い司法 0%からの奇跡』真の正義を問う感想投稿キャンペーン実施!!

2020.2.10


映画「黒い司法 0%からの奇跡」をご覧になった感想をハッシュタグをつけてご投稿いただくと、キャストサイン入りポスターや映画オリジナルグッズが当たるキャンペーンを開催中! ぜひ映画の感動や興奮を投稿してご参加ください!

<参加方法>
① ワーナー ブラザース ジャパン公式Twitterアカウント(@warnerjp)をフォロー
② #黒い司法 をつけて映画の感想を投稿
※ご当選者様にはDM でご連絡いたしますので公式アカウントのフォローを忘れずに!

賞品内容
●キャストサイン入りポスター1名様


●US 版&日本版ポスターセット3名様


●オリジナルグッズセット5名様
・ペン ・トートバッグ
・ノート ・長袖シャツ(M サイズ)


※応募締め切り:3/31(火)23:59

【COLUMN】現役弁護士が逆転無罪の難しさを徹底解剖!!

2020.2.6

弁護士 菊地 幸夫

ここに一人の無実の被告人(勿論法律上無罪と推定されている)がいたとしよう。警察の捜査の後に裁判所に被告人を突き出すのは検察官だが、検察官は事件を篩にかけ、有罪判決を取れる見込みがある事件だけを裁判所へ突き出す。だから法廷での検察官は、頭から被告人を有罪だと信じている。

次に、裁判所で刑事事件を担当する裁判官が扱う事件が100件あったとしよう。大雑把に言えばそのうち95件は被告人が罪状を認めお涙頂戴の情状酌量を求めるだけの事件だ。残りの5件は被告人が争うのだが、多くが無理筋の争い。そして最後に残る1~2件が、ひょっとすると無罪か?という事件である。つまり、裁判官は来る日も来る日もお涙頂戴事件ばかりを相手にしているので、法廷に出てくる者をどうしても初めから「有罪」の目で見てしまう。検察官や裁判官だけではない。傍聴席の傍聴人にも、手錠をはめられ腰縄付き、ジャージに学校のトイレにあるようなサンダル履き、頭ボサボサで法廷に現れる被告人は、当然「悪い人」と映る。このように法廷は被告人にとりほぼ100%アウェーなのだ。

弁護士がいるではないか? この映画にもあるとおり、残念ながらどの弁護士も被告人のために全力を尽くすとは限らないのだ。この絶望的な状況こそ無罪を目指す弁護士のスタートライン。だが絶望はまだ続く。無罪を争うと一言で言うなかれ。被告人にとって簡単なことではない。長い時間をかけ多くの人を巻き込み、被害者の怒りを買い、マスコミに叩かれ、その結果やはり無罪は取れなかった、散々やっただけ刑務所から出て来る時期が先に延びた、なんてことは年中。被告人は取り調べで捜査官に何度も叩き込まれている。「争えば外に出られないし刑も重くなるぞ!」。家族と離れ、仕事を失い、人生を粉々にしてしまい、結果被告人は弁護士に「そんなにまでして争いたくないよ」。何度この言葉を聞いたか。でも中には逡巡の末「無罪の可能性があるならやってみてくれ」という被告人もいる。さあ、冤罪だ!証拠を探せ! でもどうやって? 敵(警察、検察)は組織だ。人も物もたっぷりあり証拠は集め放題。こちらはどうだ。弁護士の孤軍奮闘。協力者?誰も警察に睨まれたくないに決まっている。家宅捜索?そんな権限は弁護士にはない。でも先程の最後の1、2件は検察官の証拠が十分でなければそれだけで無罪となるのでは? 甘い! 裁判官から絶大な信頼のある検察官が「有罪だ」と言っているものをひっくり返すには、あげて弁護士が無罪を証明しなければならないのが現実だ。

無罪となりそうな事件であっても、弁護士にその無罪を裁判官に分からせるだけの、そう、ブライアンのような熱意と頭脳がなければ無罪にはならないのだ。これだけで無罪なんて気の遠くなるような話だが、本作のブライアンの場合は、これに人種差別と、依頼者は既に死刑判決が確定してしまっている殺人犯というさらなる高く厚い壁が立ちはだかる。しかもブライアンはロースクールを出たばかり(でも天下のハーバード!)のルーキーだ。誰がここから偉大な達成が行われると想像できるだろうか。この困難があるからこそ、この映画、私はマジで泣いた(隣の方も涙をぬぐっていた)。

実話に基づきこの困難とまさに手弁当の弁護士の活躍を見事に描いた本作をどうぞご覧あれ!

『黒い司法 0%からの奇跡』ムビチケ前売り券(オンライン)プレゼントキャンペーン実施決定!

2020.2.5

『黒い司法 0%からの奇跡』のムビチケ前売券(オンライン)を購入すると最新作『ジョーカー』(1/29(水)発売)ほか、人気タイトル『ダークナイト』、『マイ・インターン』、『セブン』、『ショーシャンクの空に』のブルーレイ5本セットが抽選で5名様に当たる!米国司法の闇に踏み込む、実話に基づく衝撃と感動の法廷ドラマ『黒い司法 0%からの奇跡』のムビチケ前売券(オンライン)を購入して、いますぐ応募しよう!

ムビチケ前売券(オンライン)は2/27(木)23:59まで販売
購入先はこちら

賞品内容
最新作&名作ブルーレイ5枚セット
●『ジョーカー』
(2/7(金)よりIMAX®、ドルビーシネマにて再上映決定!ブルーレイ&DVD発売・レンタル中/デジタル配信中)
●『ダークナイト』
●『マイ・インターン』
●『セブン』
●『ショーシャンクの空に』

発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント


応募フォーム
https://mvtk.jp/campaign/kuroi-shiho

※応募締め切り:3/5(木)23:59

全米大ヒットスタート!本編映像解禁!

2020.1.16

日本時間1月10日より全米拡大公開となった『黒い司法 0%からの奇跡』は、公開規模が4館から2375館に拡大され、興収ランキングも30位から5位にジャンプアップ!ロッテントマトでは83%と高評価を獲得し、「感動的で、訴えかける」「感動的なパフォーマンス!」「心を奪われる」と感動の声も続出!今後の広がりにも期待ができるスタートとなった。

全米での大ヒットスタートを記念し、本編映像を解禁!
マイケル・B・ジョーダン演じる主人公ブライアン・スティーブンソンが死刑囚ウォルター(ジェイミー・フォックス)と初めて刑務所で面会をする重要なシーンから。死刑を言い渡され何も可能性を見出せないウォルターの覇気のない虚ろな目が印象的だ。ウォルターは「俺たちは生来有罪なんだ」と淡々と語る。そんな表情しか見せないウォルターの告白を真摯に受け止めるブライアン。

マイケル・B・ジョーダンはこの出会いのシーンに関して「出会いのシーンはとても強烈だったが、事件に関わっていくために必要な自分自身を深く掘り下げるきっかけをブライアンに与えたと思う。それはブライアンにとってもウォルターにとっても、人生の大切な瞬間になったと思うし、ブライアンの自己発見を促し、将来なっていく弁護士の方向性を決めたんだ。それを見せるのはとても大切なことだと感じたよ。」と回想している。
果たして彼らがここからどうやって不可能に近い裁判を闘っていくのか―0%からの奇跡の逆転劇にご期待ください!

【真の正義】を問うポスタービジュアル&場面写真解禁!

2019.12.23

ポスタービジュアルが解禁!可能性が限りなく0%に近い、死刑囚の冤罪を立証すべく立ち上がったマイケル・B・ジョーダン演じるブライアン・スティーブンソンが未来を見据えるかのように奮い立つ姿が印象的なビジュアルが完成した!
「今こそ、【真の正義】を問う」という、目の前の助けが必要な人々に手を差し伸べるだけでなく、間違った制度や社会に対して今も闘い続けている彼の信念を感じるコピーが印象的だ。

併せて、賞レースでも評価の高いジェイミー・フォックスや、クレットン監督作品常連のブリー・ラーソンを含む場面写真も解禁!
先日発表されたナショナル・ボード・オブ・レビューでは「表現の自由賞」を受賞し、大人のための映画賞では助演男優賞(ジェイミー・フォックス)&Best Buddy Picture賞、全米映画俳優組合賞助演男優賞(ジェイミー・フォックス)へのノミネートが発表され、日に日に注目度の高まりを感じる本作。アカデミー賞へのノミネート含め今後の動向にもぜひご注目ください!

マイケル・B・ジョーダン×ジェイミー・フォックス×ブリー・ラーソン豪華キャストで贈る“奇跡の実話”『黒い司法 0%からの奇跡』2020年2月28日公開決定!

2019.11.06

冤罪の死刑囚たちのために闘う弁護士ブライアン・スティーブンソンが起こした奇跡の実話を『ショート・ターム』の監督デスティン・ダニエル・クレットンが映画化。
『黒い司法 0%からの奇跡』(原題:Just Mercy)の邦題で2020年2月28日に公開が決定!
主演のブライアンを演じるのは、「クリード」シリーズや『ブラックパンサー』などで知られるマイケル・B・ジョーダン。共演には、不当な判決を受ける死刑囚ウォルターをオスカー俳優ジェイミー・フォックス、ブライアンと共に法律事務所で働く女性エバをオスカー女優ブリー・ラーソンが演じる。

黒人への差別が根強い1980年代アラバマ州、犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士ブライアンは無罪を勝ち取るべく立ち上がる。しかし、仕組まれた証言、白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の差別と不正がブライアンの前に立ちはだかる。果たしてブライアンは、最後の希望となり、彼らを救うことができるのか―!? 可能性0%からの奇跡の逆転劇に挑む!