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超人気少女コミックをリアルなラブストーリーに

本作の企画は、プロデューサーが渋谷の街に掲出された、「オオカミ少女と黒王子」の単行本の広告に目を奪われたことから始まった。キャッチーなタイトルが頭から離れず、すぐに入手して読んだところ夢中になり、さっそく権利元に映画化の打診をしたが、既に数社からオファーが来ていたという。
無事にコンペティションを勝ち取り、台本作りと並行して、監督は廣木隆一に依頼された。入口となる設定はインパクト重視だが、そこから先は地に足のついたドラマにしたいというヴィジョンが、プロデューサーと一致したのだ。廣木監督は、主人公二人の会話劇を中心に、クスッと笑えてドキドキして、最後は心に響くラブストーリーが撮りたかったという。原作の八田鮎子からは、別冊マーガレットの編集部を通じて、楽しみにしているというリアクションが届いた。

新たな挑戦を受けて立った、主演の二人

主人公の佐田恭也役にと、ターゲットのティーンの女子から絶大な人気を誇る山﨑賢人にアプローチすると、偶然にも山﨑のマネージャーが原作を読んでいて、彼に恭也を演じさせたいと思っていたと願ってもない答えが返ってくる。爽やかな役が多かった山﨑に、あえて真逆の役をやらせ、ステップアップさせると共に、今までにない代表作を作りたいと願っていたという。
観客にヒロインの目を通して物語に入ってもらうために、主演女優は、“厳しい”目を持つティーンの女子に好かれなければならない。二階堂ふみの演技力なら、彼女たちも納得するだろう。今まで様々な難役を引き受け、演技派としての地位を築いた二階堂に、今こそ篠原エリカという、ごく普通の女子高生を演じてほしいというプロデューサーの提案に、二階堂も快諾した。

10.5 Blu-ray&DVD release

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