業界で最も成功を収め、影響力のあるフィルムメーカーのひとり。2015年に設立したアンブリン・パートナーズの会長を務めている。パーティシパント・メディア、リライアンス・エンターテイメント、エンターテイメント・ワン、アリババ・ピクチャーズ、ユニバーサル・ピクチャーズと提携し、コンテンツ制作会社を率いている。
『JAWS/ジョーズ』(75)、『E.T.』(82)、「インディ・ジョーンズ」シリーズ(81, 84, 89, 08)、『ジュラシック・パーク』(93)など、数々の大ヒット作でメガホンを取り、その累計興収は史上最高額に達している。また、これまでに、数え切れないほどの栄誉を授かり、米アカデミー賞を3回受賞している。
世界中で称賛を浴びた『シンドラーのリスト』(93)で、3回のうち最初の2回となる米アカデミー賞最優秀監督賞と最優秀作品賞をダブル受賞した。同作は、合計7部門で同賞を獲得。また、同作は、ともに最優秀作品賞と最優秀監督賞を含む英アカデミー(BAFTA)賞7部門とゴールデングローブ賞3部門での受賞に加え、数多くの主要な批評家協会賞の最優秀作品賞に輝いた。さらに、全米映画監督組合(DGA)賞も受賞した。
その後、第二次世界大戦を描くドラマ『プライベート・ライアン』(98)で、最優秀監督賞部門で3回目の米アカデミー賞を受賞した。同作は、1998年公開作品のなかで、米国興収額1位を記録。また、年間で最も多くの賞を受賞した作品の1つでもあった。最優秀監督賞に加え、さらに4部門で米アカデミー賞を受賞し、ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞。さらに、数々の批評家協会賞の最優秀作品賞と最優秀監督賞に輝いた。また、自身は再びDGA賞を受賞し、プロデューサーたちとともに、全米製作者組合(PGA)賞を分かち合った。同時に、PGAより映画産業への長年の貢献が認められ、マイルストーン賞を授かった。
また、『未知との遭遇』(77)、『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』(81)、『E.T.』、『ミュンヘン』(05)、『リンカーン』(12)で米アカデミー賞最優秀監督賞にノミネートされた。これらの作品に加え、『JAWS/ジョーズ』、『カラーパープル』(85)、『太陽の帝国』(87)、『アミスタッド』(97)でDGA賞にノミネートされた。DGA賞では、同業の監督たちに認められ、今日まで最多の11ノミネートを獲得している。00年、DGA生涯功労賞を受賞した。また、1987年、映画芸術科学アカデミーよりアービング・G・タルバーグ賞、ハリウッド外国人映画記者協会よりゴールデングローブ賞セシル・B・デミル賞、ケネディ・センター名誉賞など、数々の功労賞を授かった。
作家ドリス・カーンズ・グッドウィンの「リンカーン」(中央公論新社刊)に部分的に基づいた『リンカーン』(12)を監督。同作は、米アカデミー賞12部門にノミネートされ、象徴的な16世紀の大統領リンカーンを演じたダニエル・デイ=ルイスに対する最優秀主演男優賞と、最優秀美術賞の2つを受賞した。 また、トム・ハンクス主演のサスペンスドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)は、米アカデミー賞最優秀作品賞を含む6部門にノミネートされ、マーク・ライランスが最優秀助演男優賞に輝いた。さらに、「ジュラシック・パーク」シリーズ(93, 97, 01, 15, 18)第4弾となるコリン・トレボロウ監督の『ジュラシック・ワールド』(15/出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード)で製作総指揮を務めた。同作の世界興収は、16億ドル超を記録。この大ヒット作に続き、J・A・バヨナ監督による続編が、18年6月22日に米国公開予定である。
近作のドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17/出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス)で監督/製作を務めた。同作は、米アカデミー賞最優秀作品賞と、メリル・ストリープにとって21回目となる最優秀主演女優賞にノミネートされた。
68年に、短編映画『Amblin'』でキャリアをスタートした。同作で、最年少で大手映画会社と長期契約を締結するに至った。その後、「四次元への招待」の2エピソード(69, 71)、「ドクター・ウェルビー」の1エピソード(70)、「刑事コロンボ/構想の死角」(71)などのTV番組で監督を務め、TV映画「激突!」(71)で大きな注目を集めた。3年後、共同脚本も手がけた『続・激突!/カージャック』(74)で長編映画監督デビューを飾った。次作『JAWS/ジョーズ』は、初めて興収1億ドル超えを達成した映画となった。
84年、製作会社アンブリン・エンターテイメントを創立。アンブリン・エンターテイメントの旗印のもと、『グレムリン』(84)、『グーニーズ』(85)、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作(85, 89, 90)、『アメリカ物語』(86)、『ロジャー・ラビット』(88)、『ツイスター』(96)、『マスク・オブ・ゾロ』(98)、「メン・イン・ブラック」シリーズ(97, 02, 12)などの数々のヒット作で、製作または製作総指揮を務めた。
10年後、ジェフリー・カッツェンバーグ、デイビッド・ゲフィンとパートナーシップを結び、初代のドリームワークス・スタジオズを創立。ドリームワークスは、高い評価を獲得し、興行的にも成功を収め、『アメリカン・ビューティー』(99)、『グラディエーター』(00)、『ビューティフル・マインド』(01)で、3年連続で米アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した。また、ドリームワークスは幅広いジャンルの作品の製作/共同製作を務めた。その数多くの作品には、『ミート・ザ・ペアレンツ』(00)と続編『ミート・ザ・ペアレンツ2』(04)、『ザ・リング』(02)、クリント・イーストウッド監督の第二次世界大戦を描くドラマ『父親たちの星条旗』(06)と米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた『硫黄島からの手紙』(06)、「トランスフォーマー」大ヒットシリーズ(07, 09, 11, 14, 17)の第1作目と第2作目などがある。ドリームワークスの旗印のもと、監督を務めた作品に、『A.I.』(01)、『マイノリティ・リポート』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(共に02)、『宇宙戦争』(05)などがある。
その成功は、映画だけに留まらない。エミー賞受賞歴をもつNBC放送の長寿TVドラマ「ER 緊急救命室」(94~09)の製作総指揮を務めた。『プライベート・ライアン』での経験を携えて、トム・ハンクスとチームを組み、HBO放送のミニシリーズ「バンド・オブ・ブラザース」(01)で製作総指揮を務めた。同シリーズは、第二次世界大戦中にヨーロッパ戦線に送られた米陸軍部隊について記したスティーヴン・アンブローズの著書に基づいている。エミー賞とゴールデングローブ賞のミニシリーズ部門最優秀作品賞をはじめ、数々の賞に輝いた。その後、再びハンクスと組み、高い評価を得たHBO放送のミニシリーズ「ザ・パシフィック」(10)の製作総指揮を務めた。同シリーズでは、第二次世界大戦の太平洋戦線に出た海軍に焦点を当てた。同シリーズは、ミニシリーズ部門最優秀作品賞をはじめ、エミー賞で8部門を受賞した。
このほか、製作総指揮を務めたTV番組には、エミー賞を受賞したSyfyチャンネルのミニシリーズ「TAKEN テイクン」(02)、TNT放送のミニシリーズ「INTO THE WEST イントゥー・ザ・ウエスト」(05)、ショータイム放送のシリーズ「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」(09~11)、TNT放送の「フォーリング スカイズ」(11~15)、NBC放送の「SMASH」(12~13)、CBS放送の「アンダー・ザ・ドーム」(13~15)と「エクスタント」(14~15)などがある。さらに、エミー賞受賞歴をもつブライアン・クランストン主演のHBO放送のTV映画「オール・ザ・ウェイ JFKを継いだ男」(16)、Netflix放送のドキュメンタリーシリーズ「伝説の映画監督 -ハリウッドと第二次世界大戦-」(17)、CBS放送の「BULL/ブル 法廷を操る男」(16~17)でも製作総指揮も務めた。また、アンブリン・テレビジョンは、FX放送の「ジ・アメリカンズ」(13~)の製作を担当している。同シリーズでは、数々のエミー賞ノミネートを獲得し、マーゴ・マーティンデイルがドラマシリーズ部門最優秀ゲスト女優賞を2度受賞した。さらに同シリーズは、15年度ピーボディ賞を受賞した。 映画製作に加え、多くの慈善活動に時間と資金を捧げている。『シンドラーのリスト』で得た利益を全額使用して、ザ・ライチャス・パーソンズ・ファンデーションを設立した。また、06年に改名されたUSCショア・ファンデーション-ジ・インスティテュート・フォア・ビジュアル・ヒストリー・アンド・エデュケーションの前身であるサバイバーズ・オブ・ショア・ビジュアル・ヒストリー・ファンデーションを設立した。同インスティテュートは、ホロコーストやほかの集団虐殺の生存者や目撃者への5万5000件以上にのぼるインタビューを記録し、教育や活動のために役立つ証言や説得力のある発言を集めることに尽力している。さらに、スターライト・チルドレンズ・ファンデーションの名誉会長を務めている。

 映画業界で、25年以上にわたり一流の俳優やフィルムメーカーたちとコラボレートしてきたプロデューサー。現在ワーナー・ブラザースに本拠地を置く、自身のデ・ライン・ピクチャーズの旗印のもと、幅広い映画の企画開発に取り組んでいる。
プロデューサーとして携わった初の大ヒット作は、マーク・ウォールバーグ、シャーリーズ・セロン、エドワード・ノートン出演の強盗サスペンス『ミニミニ大作戦』(03)。このほか、製作を担当した作品に、リドリー・スコット監督の『ワールド・オブ・ライズ』(08/出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ)、ジョン・ハンバーグ監督の『40男のバージンロード』(09・未)、ダン・エイクロイド、ジャスティン・ティンバーレイクが声優として参加し、2億ドルを超える世界興収をあげた実写/CGアニメ・アドベンチャー『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』(10・未)、再び2億ドルを超える世界興収を記録したマーティン・キャンベル監督のアクションアドベンチャー『グリーン・ランタン』(11/出演:ライアン・レイノルズ、ブレイク・ライブリー)などがある。
また、製作した近作に、マーク・ウォールバーグ、ドウェイン・ジョンソン率いるアンサンブルキャスト出演のヒット犯罪コメディドラマ『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(13・未/監督:マイケル・ベイ)、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、アラン・アーキンらレジェンドたちが共演した『ジーサンズ はじめての強盗』(17/監督:ザック・ブラフ)などがある。また、FOX放送の人気TVドラマシリーズ「ウェイワード・パインズ 出口のない街」(15~16)で、M・ナイト・シャマランとともに製作総指揮を務めた。
プロデューサーとしてのキャリアに加えて、パラマウント・ピクチャーズの社長、副会長、タッチストーン・ピクチャーズの社長、ウォルト・ディズニー・カンパニーの部長など、大手映画会社の重役を歴任。タッチストーン・ピクチャーズ在職中に手がけた映画は、全世界合計で25億ドルを超える興収をあげ、米アカデミー賞には24回ノミネートされた。タッチストーン社で製作を統括した作品に、『プリティ・ウーマン』(90)、『おつむて・ん・て・ん・クリニック』(91)、「花嫁のパパ」シリーズ(91, 95)、米アカデミー賞にノミネートされた伝記映画『TINA ティナ』(93)、高い評価を得たティム・バートン監督の『エド・ウッド』(94)、ロン・ハワード監督の『身代金』(96)、世界的大ヒット作『アルマゲドン』(98)、ウェス・アンダーソン監督の『天才マックスの世界』(98・未)などがある。

 2度の米アカデミー賞ノミネート歴をもつプロデューサー。20年以上にわたり、スティーブン・スピルバーグ監督とともに仕事をしてきた。
スピルバーグ監督の実話ドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17/出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス)の製作を担当し、米アカデミー賞ノミネートを獲得。また、この作品で、全米製作者組合(PGA)賞にもノミネートされた。
スピルバーグ監督の実話に基づくドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』(15/出演:ハンクス、マーク・ライランス)で米アカデミー賞、英アカデミー(BAFTA)賞とPGA賞にそれぞれ初ノミネートされた。
また、ファンタジーアドベンチャー『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)で製作総指揮を務めた。このほか、製作に携わった作品に、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、『戦火の馬』(11)、『リンカーン』(12)などがある。
USCショア・ファンデーションで、海外広報のリーダーとしてキャリアをスタートさせた。1997年、ドリームワークス・スタジオズのスピルバーグのチームに加わった。
映画製作の仕事に加え、現在、アンブリン・パートナーズの幹部のひとりとして、スピルバーグ作品のあらゆる面に関与し、会社の戦略的方向性の設定に尽力している。

 自身の製作会社ファラー・フィルムズの旗印のもと、商業的エンターテイメントのプロデューサーとして、数々の作品を手がけている。本作の原作アーネスト・クラインの「ゲームウォーズ」(SBクリエイティブ刊)を含み、数多くの本の映画版の企画開発/製作をおこなっている。
クラインの長年の同僚であり、クラインの小説と映画化権の初の受託者である。2010年、クラインの各国への出版権の販売に尽力し、小説が出版される前にワーナー・ブラザースと映画化権の契約を結んだ。
「ニューヨークタイムズ」紙のベストセラーになったクラインの2作目の小説「アルマダ」(早川書房刊)の映画版の製作を担当する。現在、企画開発の段階にある。
加えて、高い評価を得たドラマ『Burden』(18)の製作総指揮を務めた。同作は、サンダンス映画祭のコンペティション部門でプレミア上映され、誰もが羨む観客賞を受賞した。フォレスト・ウィテカー、ギャレット・ヘドランド、トム・ウィルキンソン、アッシャーが出演するこの作品は、18年秋に米国劇場公開予定である。映画公開に連携し、同作が着想を得た実話を徹底的に調査して書かれた同名の小説が、ペンギン・ランダム・ハウスより刊行される。これより前には、マット・ディロン、ローレンス・フィッシュバーン、マイロ・ビンティミリア出演のアクション『アーマード 武装地帯』(09)の製作を担当した。
TVでは、テリー・ブルックスのベストセラー小説シリーズに基づき、世界的成功を収めた壮大なファンタジーシリーズ「シャナラ・クロニクルズ」(16~17)の製作総指揮を務めた。同シリーズは、アメリカではNetflix放送、そして世界中のさまざまなネットワークで放送された。また、フリーフォーム放送のシリーズ「Famous in Love」(17~)の製作総指揮も務めた。レベッカ・セラルの人気小説シリーズを基に、ワーナー・ブラザース・テレビジョン向けに製作された同作は、18年4月4日に第2シーズンの放送がスタートする。
舞台では、ヒット・ロマンチック・コメディ映画に基づき、高い評価を得たブロードウェイミュージカル「ハネムーン・イン・ベガス」の製作を担当した。
さらに、大手スタジオやネットワークとともに、数多くの話題の映画やTVプロジェクトを企画開発中である。

 23歳のとき、初めて執筆した脚本「ラスト・アクション・ヒーロー」を販売し、脚本家としてキャリアをスタートさせた。以後、『X‐MEN2』(03)、『エレクトラ』(05)、『X‐MEN:ファイナル ディシジョン』(06)、『インクレディブル・ハルク』(08)、『アベンジャーズ』(12)など、マーベルコミックに基づいた数々の映画の脚本を手がけたことで有名になった。
さらに、ほかのジャンルにも触れており、『PCU』(94・未)、『エネミー・ライン』(01)、『サスペクト・ゼロ』(04)など、幅広い作品の脚本を手がけている。
ベルナー・ヘルツォーク監督に憧れて、インディペンデント映画に転向し始めた。監督/脚本を務め、ヘルツォークと共演した賞受賞作『Incident at Loch Ness』(04)は、伝説の監督が伝説の怪物についての映画を作ろうとする “捏造話”のドキュメンタリー作品である。2作目の監督作で、ヘルツォークとのコラボ作品『The Grand』(07)は、完全な即興映画である。同作には、ウディ・ハレルソン、デイビッド・クロス、レイ・ロマノ、シェリル・ハインズ、デニス・ファリナ、ゲイブ・カプランら、バラエティに富むキャストたちが出演した。
さらに、アニメ『アンツ』(98)の原作を共同執筆し、同じくアニメ『バクテリア・ウォーズ』(01・未)では製作を担当した。また、『Star Maps』(97)、『チャック&バック』(00)など数々のインディペンデント映画に出演している。高い評価を得たオリジナルTVシリーズ「ALPHAS/アルファズ」(11~12/出演:デイビッド・ストラザーン)でTV界に初進出した。その後、ドキュメンタリー『ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー』(14・未)の監督を務めた。

世界的なベストセラー作家、脚本家、父親、そしてオタク。本作の原作「ゲームウォーズ」(SBクリエイティブ刊)、「アルマダ」(早川書房刊)の作者。数々の著書は、58カ国で刊行され、「ニューヨークタイムズ」紙のベストセラーリストに100週間以上載っている。
「ゲームウォーズ」は、数々の記録を打ち立てた。2018年3月11日現在、「ニューヨークタイムズ」紙のペーパーバック・ベストセラーリストの第1位に躍り出た。また、Amazonのベストセラーチャートには、継続してトップ5入りを果たしており、現在フィクション部門の人気チャート第1位、売り上げチャート第4位である。また、3月18日付の初の「ニューヨークタイムズ」紙オーディオブック・ベストセラーリストの第1位を獲得した。
さらに、多くの大学や高校、そして会社が「ゲームウォーズ」を読むように推奨しており、数々のコミュニティの読書会で、同書が選ばれている。また、自身は大学や地元の図書館で頻繁に講演をおこなっている。
現在、「アルマダ」のメジャー映画化が企画開発中であり、自身が脚本を担当する。
家族、タイムマシンのデロリアン、膨大な量の懐かしのTVゲームのコレクションに囲まれてテキサス州オースティンに在住。

スティーブン・スピルバーグ監督の近作『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17)で製作総指揮を務めた。これまでに、スピルバーグ監督の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(11)で製作補を務め、『戦火の馬』(11)、『リンカーン』(12)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)で共同製作を担当した。
また、ポール・トーマス・アンダーソン監督とも度々コラボレートしており、『ザ・マスター』(12)、『インヒアレント・ヴァイス』(14)、『ファントム・スレッド』(17)で製作総指揮を務めた。
さらに、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)とリドリー・スコット監督の『エクソダス:神と王』(14)で共同製作を務め、アンジェリーナ・ジョリー監督の『最初に父が殺された』(17・未)で製作総指揮を務めた。
また、先述のほとんどの作品で、第一助監督も兼務している。このほか、助監督として携わった作品に、リドリー・スコット監督の『グラディエーター』(00)、『ブラックホーク・ダウン』(01)と『キングダム・オブ・ヘブン』(05)、ゲイリー・ロス監督の『シービスケット』(03)、スピルバーグ監督の『宇宙戦争』『ミュンヘン』(共に05)と『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)などがある。

 米アカデミー賞最優秀作品賞に2度のノミネート歴をもつプロデューサー。製作を担当したポール・トーマス・アンダーソン監督の『ファントム・スレッド』(17/出演:ダニエル・デイ=ルイス)で同賞ノミネートを獲得。これより前、アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)で同賞に初ノミネートされ、さらに全米製作者組合(PGA)賞にもノミネートされた。
また、アンダーソン監督の『ハードエイト』(96・未)、『ブギーナイツ』(97)と『マグノリア』(99)で共同製作を担当し、『パンチドランク・ラブ』(02/出演:アダム・サンドラー)、『ザ・マスター』(12/出演:ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン)と『インヒアレント・ヴァイス』(14/出演:フェニックス)で製作を担当した。
スティーブン・スピルバーグ監督とも度々コラボレートしている。これまでに、同監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02/出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス)で共同製作総指揮を務め、ダニエル・デイ=ルイスが主人公を演じ、称賛を受けた伝記『リンカーン』(12)と『ブリッジ・オブ・スパイ』(15/出演:ハンクス、マーク・ライランス)で製作総指揮を務めた。
このほか、製作総指揮を務めた作品に、ピーター・シーガル監督の『50回目のファースト・キス』(04)、ロバート・レッドフォード監督の『大いなる陰謀』(07)、ポール・ワイツ監督の『ミート・ザ・ペアレンツ3』(10・未)、スパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』(13)などがある。

 現在、ドリームワークス・フィーチャー・アニメーション・グループの社長。以前は、ワーナー・ブラザースのアニメーション&イノベーティブ・テクノロジー部門の責任者を務め、クリエイティブ・プロセスにおける新たな技術の開発と応用について陣頭指揮を執っていた。在籍中、ザック・スナイダーの初監督アニメ『ガフールの伝説』(10)、ジョージ・ミラー監督の『ハッピー フィート2 踊るペンギンレスキュー隊』(11)、アルフォンソ・キュアロン監督の米アカデミー賞受賞作『ゼロ・グラビティ』(13/出演:サンドラ・ブロック)、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15/出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン)で製作総指揮を務めた。
製作と企画開発を統括したワーナー・アニメーション・グループの近作に、フィル・ロード&クリストファー・ミラー監督の称賛を受けた『LEGOⓇムービー』(14)とそのスピンオフ作品『レゴⓇバットマン ザ・ムービー』(17)、ニコラス・ストーラー&ダグ・スウィートランド監督の『コウノトリ大作戦!』(16)がある。このほか、携わった作品に、ガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、記録を塗り替えた「ハリー・ポッター」シリーズ(01、02、04、05、07、09、10、11)、ザック・スナイダー監督の『マン・オブ・スティール』(13)などがある。さらに、「マトリックス」三部作(99, 03)、『ティム・バートンのコープス ブライド』(05)、「ダークナイト」三部作(05, 08, 12)、『ハッピー フィート』(06)、『300<スリーハンドレッド>』(06)、『かいじゅうたちのいるところ』『ウォッチメン』(共に09)、『タイタンの戦い』(10)など、幅広いジャンルの作品に携わってきた。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒業。映画芸術科学アカデミーと全米製作者組合の会員である。アメリカン・アカデミー・オブ・ドラマティック・アーツの理事を務めている。また、世界中の難民キャンプで教育/情報提供のための映画を上映する非営利組織FilmAidインターナショナルの創設メンバーである。

ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEO。ビレッジ社はワーナー・ブラザース映画やそのほかの大手映画会社との共同提携を成功させ、幅広いジャンルの映画を共同製作している。すべての映画は、オーストラリアとニュージーランドの関連会社によって限定区域に、ワーナー・ブラザースやそのほかの提携大手映画会社によってすべてのその他の区域に配給されている。
ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの旗印のもとで、『アメリカン・スナイパー』(14/出演:ブラッドリー・クーパー)、フィル・ロード&クリストファー・ミラー監督の『LEGOⓇムービー』(14)、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15/出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン)、『カリフォルニア・ダウン』(15/出演:ドウェイン・ジョンソン)、クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』(16/出演:トム・ハンクス)など、数々のヒット作で製作総指揮を務めた。
8月10日公開の作品に、ゲイリー・ロス監督、サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ出演の『オーシャンズ8』がある。
ほかに、製作総指揮を務めた作品には、デンゼル・ワシントンが米アカデミー賞を受賞した『トレーニング デイ』(01)、ジョージ・クルーニーとブラッド・ピットが率いるオールスターキャスト出演の「オーシャンズ」三部作(01, 04, 07)、ショーン・ペンとティム・ロビンスの米アカデミー賞受賞演技が光る『ミスティック・リバー』(03/監督:クリント・イーストウッド)、『マトリックス リローデッド』および『マトリックス レボリューションズ』(共に03)、イーストウッド監督/主演の『グラン・トリノ』(08)、ガイ・リッチーが監督し、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが主演した『シャーロック・ホームズ』(09)とその続編『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)、バズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』(13/出演:レオナルド・ディカプリオ)などがある。
ワーナー・ブラザースとの提携のもとで製作された初期の作品には、『プラクティカル・マジック』(98/出演:サンドラ・ブロック、ニコール・キッドマン)、『アナライズ・ミー』(99/出演:ロバート・デ・デニーロ、ビリー・クリスタル)、『マトリックス』(99/出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン)、『スリー・キングス』(99/主演:ジョージ・クルーニー)、『スペース カウボーイ』(00/監督・主演:クリント・イーストウッド)、『デンジャラス・ビューティー』(00/出演:ブロック、ベンジャミン・ブラット)などがある。
首都ワシントンのジョージタウン大学ロー・スクールに在籍中に米国映画協会でジャック・バレンティと仕事をし、映画ビジネスでのキャリアをスタートさせた。法律の学位を取得したのち、78年にカサブランカ・フィルムズで仕事に就き、そののちユニバーサルに移籍し、82年に製作部副部長に昇進した。
84年、ワーナー・ブラザースに製作部副部長として入り、4年後には製作部門の上級部長に昇進した。89年9月に劇場映画製作部門の責任者に任命され、91年には国際劇場映画製作部門の責任者となり、96年5月まで同役職に就いていた。その監修のもと、ワーナー・ブラザース映画は、米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『ドライビングMissデイジー』(89)、『グッドフェローズ』『推定無罪』(共に90)、『JFK』『ロビン・フッド』(共に91)、『ボディガード』『マルコムX』『沈黙の戦艦』(いずれも92)、『ペリカン文書』『デーヴ』『ハリソン・フォード 逃亡者』(いずれも93)、『依頼人』『ディスクロージャー』(共に94)、『アウトブレイク』『バットマン フォーエヴァー』(共に95)、『ツイスター』『評決のとき』(共に96)などの映画の製作/配給に携わった。
96年5月、ワーナー・ブラザース映画にインディペンデント映画会社プランBエンターテイメントを立ち上げた。98年2月に、ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズの会長兼CEOに任命された。

 映画史上最も印象的な不朽の映像を作ってきた2度の米アカデミー賞受賞歴をもつ撮影監督。
スティーブン・スピルバーグ監督作品で、2度とも同賞を受賞した。『シンドラーのリスト』(93)の脳裏に焼きつくようなモノクロ写真で、同賞を初受賞し、さらに英アカデミー(BAFTA)賞と数々の批評家協会賞を受賞した。また、第二次世界大戦を描いたドラマ『プライベート・ライアン』(98)で2度目の米アカデミー賞を受賞した。ほかにも、数々の栄誉に浴している。スピルバーグ監督の『戦火の馬』(11)と『リンカーン』(12)では、米アカデミー賞とBAFTA賞にダブルノミネートされ、『アミスタッド』(97)で米アカデミー賞、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)でBAFTA賞にそれぞれノミネートされた。
スピルバーグ監督との長年のコラボレーションにおいて、撮影を担当した作品に、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)、『A.I.』(01)、『マイノリティ・リポート』『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(共に02)、『ターミナル』(04)、『宇宙戦争』『ミュンヘン』(共に05)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)などがある。待機作『The Kidnapping of Edgardo Mortara』で再びタッグを組む予定である。
また、ジュリアン・シュナーベル監督の『潜水服は蝶の夢を見る』(07)で撮影を担当し、米アカデミー賞にノミネートされた。さらに同作で、インディペンデント・スピリット賞、各国の批評家協会賞、カンヌ国際映画祭バルカン賞を受賞した。ほかに、キャメロン・クロウ監督の『ザ・エージェント』(96)、ジャド・アパトー監督の『ファニー・ピープル』(09・未)、ジェイムズ・L・ブルックス監督の『幸せの始まりは』(10)、デイビッド・ドブキン監督の『ジャッジ 裁かれる判事』(14)など、さまざまな監督たちとコラボレートし、撮影を担当している。
加えて、自身がメガホンを取った作品に、『ロスト・ソウルズ』(00)、撮影も手がけた『Hania』(07)などがある。
ポーランド出身。1981年に渡米し、シカゴのコロンビア大学で映画撮影技術について学んだ。卒業後、米国映画協会で撮影技術の特別研究員になった。TV映画「南北戦争前夜」(93)で製作総指揮を務めていたスピルバーグと初タッグを組んだ。

 3年連続で米アカデミー賞最優秀美術賞にノミネートされ、ウェス・アンダーソン監督の『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)で受賞を果たした。また、同作で英アカデミー(BAFTA)賞と数々の批評家協会賞を受賞した。
次いで、スティーブン・スピルバーグ監督のドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)で、米アカデミー賞とBAFTA賞にダブルノミネートされた。スティーブ・マックィーン監督の米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『それでも夜は明ける』(13)で同賞最優秀美術賞に初ノミネートされ、BAFTA賞にもノミネートされた。
美術を担当した近作にアンダーソン監督のアニメ『犬ヶ島』(18)、待機作にマックィーン監督のサスペンス『Widows』がある。アンダーソン監督とは『ムーンライズ・キングダム』(12)でも組み、美術を担当した。このほか、美術を手がけた作品に、『ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー』『アラフォー女子のベイビー・プラン』(共に10・未)、『Every Day』(10)、『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』(11)、『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(14)などがある。また、アートディレクターとして、『マーゴット・ウェディング』(07・未)、アンダーソン監督と初タッグを組んだ『ダージリン急行』(07)、『脳内ニューヨーク』(08)などに携わった。

 映画史上最も尊敬されている編集者のひとり。40年以上という長期にわたり、スティーブン・スピルバーグ監督と協力関係を築いてきた。スピルバーグ監督の『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』(81)、『シンドラーのリスト』(93)と『プライベート・ライアン』(98)で米アカデミー賞最優秀編集賞を3度受賞している。『シンドラーのリスト』では、英アカデミー(BAFTA)賞も受賞した。また、編集を手がけ、同賞にノミネートされたスピルバーグ監督作品に、ふたりの初コラボレート作『未知との遭遇』(77)、『太陽の帝国』(87)、『ミュンヘン』(05)、『リンカーン』(12)がある。
スピルバーグ監督とチームを組んだ近作に、自身にとって7度目となるBAFTA賞ノミネートを獲得した『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17)がある。両作品とも、実話に基づいている。さらに同監督とは、『1941(いちきゅうよんいち)』(79)、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(84)、『カラーパープル』(85)、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』『オールウェイズ』(共に89)、『フック』(91)、『ジュラシック・パーク』(93)、『アミスタッド』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(共に97)、『A.I.』(01)、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』『マイノリティ・リポート』(共に02)、『ターミナル』(04)、『宇宙戦争』(05)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、『戦火の馬』『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(共に11)、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)など、数々の作品でタッグを組んだ。
また、エイドリアン・ライン監督の傑作サスペンス『危険な情事』(87)で編集を担当し、米アカデミー賞にノミネートされ、BAFTA賞を受賞した。さらに、長いキャリアにおいて、編集を担当した数々の作品に、『サウス・ダコタの戦い』(76)『アイス・キャッスル』『アイズ』(共に78)、『ポルターガイスト』(82)、『グーニーズ』(85)、『アラクノフォビア』(90)、『生きてこそ』(93)、『ツイスター』(96)、『ホーンティング』(99)、『レインディア・ゲーム』(00)、『ピーター・パン』(03)、『レモニー・スケットの世にも不幸せな物語』(04)、『スパイダーウィックの謎』(08)、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10)などがある。

スティーブン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(17)で、師匠のマイケル・カーンとともに、編集を担当した。『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』(11)で、カーンとともに映像編集ソフトAvidで編集作業を始め、第一編集助手として『戦火の馬』(11)、『リンカーン』(12)に携わり、他方ではインディペンデント映画の編集を手がけながら技術を磨き続けている。また、『ブリッジ・オブ・スパイ』(15)と『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)では追加編集を担当した。
米国映画協会とノースウエスタン大学を卒業。

 現在、ベストセラー小説に基づくジョン・クローリー監督のドラマ『The Goldfinch』に取り組んでいる。これまでに、ドラマ『ブリッジ・オブ・スパイ』(15/出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス)でスティーブン・スピルバーグ監督とコラボレートしている。また、フィリップ・シーモア・ホフマンが主人公を演じたベネット・ミラー監督の称賛された伝記『カポーティ』(05)とウェス・アンダーソン監督の『ムーンライズ・キングダム』(12)で、同業者たちに認められ、全米衣装デザイナー組合賞の時代映画部門にノミネートされた。 ベネット・ミラー監督とは、『マネーボール』(11/出演:ブラッド・ピット)と『フォックスキャッチャー』(14/出演:スティーブ・カレル、チャニング・テイタム、マーク・ラファロ)で再びチームを組んだ。また、衣装を担当した近作に、マヤ・フォーブス監督の『それでも、やっぱりパパが好き!』(14・未)、J・C・チャンダー監督の『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(14)、セオドア・メルフィ監督の『ヴィンセントが教えてくれたこと』(14)、スコット・クーパー監督の『ブラック・スキャンダル』(15)、ピーター・バーグ監督の『バーニング・オーシャン』(16)などがある。
舞台でも、フィリップ・グラス作曲の「恐るべき子供たち」や「The Sound of a Voice」といったオペラ作品などで衣装を担当してきた。また、ロバート・ウッドラフ演出の「オイディプス王」や、リチャード・フォアマン脚本/演出の「Maria del Bosco」と「King Cowboy Rufus Rules the Universe」などの実験作品にも参加した。さらに、振付師のスーザン・マーシャル、トウィラ・タープ、ドナルド・バード、デイビッド・ドーフマンたちとコラボレートした。

 ハリウッド史上最も称賛を浴び、成功を収めたいくつかの映画に音楽を提供している作曲家。数十年にわたる作曲家としてのキャリアにおいて、米アカデミー賞とゴールデングローブ賞にそれぞれ2度ノミネートされ、エミー賞を2度、グラミー賞を2度受賞し、さらにグラミー賞に5度ノミネートされている。
ロバート・ゼメキス監督の2作品で、2度の米アカデミー賞とゴールデングローブ賞ノミネートを獲得した。1度目は、米アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)に心に刻まれる音楽を提供したとき。同作で、グラミー賞にもノミネートされた。2度目は、『ポーラー・エクスプレス』(04)の挿入歌「Believe」で両賞の歌曲賞にノミネートされた。また、「Believe」で2度目のグラミー賞を受賞した。
ゼメキス監督との長年のコラボレーションは、ヒット作『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』(84)で始まり、以後、第1弾の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)でグラミー賞の最優秀サウンドトラックアルバム賞と最優秀インスツルメンツ作曲賞の2部門にノミネートされた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」大ヒット三部作(85, 89, 90)、再びグラミー賞の同2部門にノミネートされた『ロジャー・ラビット』(88)、『永遠(とわ)に美しく…』(92)、『コンタクト』(97)、『ホワット・ライズ・ビニース』(00)、『キャスト・アウェイ』(00)、最優秀インスツルメンツ作曲賞部門で初のグラミー賞に輝いた『ポーラー・エクスプレス』(04)、『ベオウルフ/呪われし者』(07)、『Disney's クリスマス・キャロル』(09)、『フライト』(12)、『ザ・ウォーク』(15)、『マリアンヌ』(16)でチームを組み続けた。
これまでに、あらゆるジャンルの100作を超える映画の音楽を手がけてきた。そのなかには、『シュワルツェネッガー/プレデター』(87)、『アビス』(89)、『花嫁のパパ』(91)と続編『花嫁のパパ2』(95)、『ボディガード』(92)、『ラブリー・オールドメン』(93)と続編『ラブリー・オールドメン/釣り大将LOVE LOVE日記』(95・未)、『クイック&デッド』(95)、『プラクティカル・マジック』『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(共に98)、『スチューアート・リトル』(99)と続編『スチューアート・リトル2』(02)、『ハート・オブ・ウーマン』(00)、『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』『ザ・メキシカン』(共に01)、『ヴァン・ヘルシング』(04)、「ナイトミュージアム」シリーズ(06, 09, 14)、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(11)、『アベンジャーズ』(12)「クルードさんちのはじめての冒険」(13・未)などがある。 TVでは、「Cosmos: A Spacetime Odyssey」(14)の音楽を手がけ、エミー賞の最優秀作曲賞と最優秀オリジナルメインテーマ曲賞をダブル受賞した。
ニューヨークで生まれ、ニュージャージー州ティーネックで育った。ボストンのバークリー音楽大学で2年間学び、その後ハリウッドに移った。『ドーベルマン・ギャング』(72)とその続編『ドーベルマン・ギャングIII』(76)で映画音楽作曲家としてのキャリアをスタートさせた。
長年、妻とともにカリフォルニア州のセントラルコーストに住んでいる。ふたりは、若年性糖尿病研究財団の地元のモンテレー支部の創設者。1992年に幼い息子が糖尿病と診断されて以来、長年築いてきた同財団との関係を通してさまざまな役割を果たしている。また、ふたりは、シルベストリブドウ園の創設者でもある。そのワインは、愛情をこめて育てられた果物は独自の音楽を奏でるということを証明している。