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映画『クリード チャンプを継ぐ男』
 ハリウッドでひときわ輝く若手俳優のひとりである。『フルートベール駅で』(13/ライアン・クーグラー監督)のオスカー・グラントの演技を絶賛された。この作品は、サンダンス映画祭でプレミア上映され、審査員賞と観客賞を受賞し、カンヌ映画祭でもプレミア上映され、最優秀第一回作品賞を受賞。2014年度全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードでは最優秀インディペンデント映画賞に輝いた。加えて、自身もイメージ・アワード最優秀男優賞にノミネートされ、サテライト特別功労賞ブレイクスルー演技賞/ゴッサム・インディペンデント映画賞ブレイクスルー俳優賞/サンタバーバラ国際映画祭バーチュオーソ賞を受賞している。
 近作は、『恋人まで1%』(14/トム・ゴーミカン監督、ザック・エフロン、イモジェン・プーツ、マイルズ・テラー共演)。また、15年夏より世界中で公開された『ファンタスティック・フォー』でジョニー・ストーム/ヒューマン・トーチを演じ、後述の『クロニクル』(12)の監督ジョシュ・トランクと再びチームを組み、マイルズ・テラー、ケイト・マーラ、ジェイミー・ベルと共演した。
 12年には、前述のボックスオフィスヒット作『クロニクル』に出演。謎の物質にさらされたのち、強大な力を手に入れたポートランドの十代の青年3人を追いかける、スーパーナチュラルスリラーである。また、同年には、ジョージ・ルーカスが製作総指揮を務める『Red Tails』(アンソニー・ヘミングウェイ監督)にも出演した。第二世界大戦中に飛行戦隊として空を飛んだ、タスキーギ・エアメンと呼ばれる初めてのアフリカ系アメリカ人パイロットたちを描いた作品である。
 映画に出演するようになる以前は、過去10年で最も重要なTVドラマ2本に出演し、有名になった。1本目は、HBO放送のヒットドラマシリーズ「THE WIRE/ザ・ワイヤー」で、13エピソード(02)に出演し、妥協はしないが思いやりのある都会的な若者ウォレスを演じて高評価を受けた。2本目は、高い評価を受けてエミー賞を受賞したNBC放送のシリーズ「Friday Night Lights」で、26エピソード(09~11)に出演し、クオーターバック選手ビンス・ハワードを演じた。ほかにも、NBC放送の人気シリーズ「Parenthood」の第3シーズン16エピソード(10~11)に、リハビリ中のアルコール中毒患者アレックス役で出演した。
 99年、ビル・コスビーの目に留まり、CBS放送のホームドラマシリーズ「Cosby」のキャストに配役されて1エピソードに出演し、幼くしてプロの俳優としてのキャリアを始めるチャンスを得た。ほとんど同時期に、HBO放送シリーズ「ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア」の1エピソード(99)にも出演している。01年、数百名の候補者の中から選ばれ、『陽だまりのグラウンド』(キアヌ・リーブス共演)でジャマール役を演じた。
 03年~06年にかけては、最年少のアフリカ系アメリカ人俳優としてABCネットワークと契約し、昼ドラシリーズ「All My Children」の52エピソードでスーザン・ルッチ演じるエリカ・ケインの養子レギーを演じた。のちにロサンゼルスに移り、すぐにインディペンデント映画『Blackout』(07/メルビン・バン・ピープルズ、ジェフリー・ライト、ゾーイ・サルダナ共演)に主役陣のひとりとして出演。次に、『Pastor Brown』(09/ロックモンド・ダンバー監督)のアンサンブルキャストに配役された。
 TVでは、「CSI:6 科学捜査班」の1エピソード(06)、「WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え!」の1エピソード(06)、「コールドケース5」の1エピソード(07)、「LAW & ORDER クリミナル・インテント」の1エピソード(10)、「ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間」の2エピソード(10,11)などにゲスト出演している。05~07年、3年連続してNAACPイメージ・アワードのTVデイタイム・ドラマシリーズ部門最優秀男優賞にノミネートされた。カリフォルニア州サンタアナ出身。現在はロサンゼルスに在住し、空いた時間の大半を費やし、非営利団体ループスLAを支援している。
 1976年、自ら脚本を書き上げ主演した『ロッキー』が米アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。それ以来、俳優/脚本家/監督として世界中にその名を轟かせてきた。
 『ロッキー』は続編5本が製作されるまでに成長し、大きな影響力とともに批評家と観客の両方から圧倒的支持を受け、スタローンとロッキーの名前は文化的シンボルの象徴となったが、06年、最終章『ロッキー・ザ・ファイナル』で自らがシリーズに終止符を打った。実在のヒーローと同じく世界中の映画ファンに愛され続けるこのキャラクターを記念して、フィラデルフィア美術館のあの有名な階段にロッキー・バルボアの銅像が設置され、フィラデルフィア市長が主催する落成式がおこなわれた。
 また、『ランボー』(82)から始まり25年にわたって続いたベトナム戦争退役軍人ジョン・ランボーの武勇伝を描く「ランボー」シリーズでは、脚本と主演を務め、最終章『ランボー 最後の戦場』(08)では加えて監督も担当。非人道的犯罪行為、内戦、大虐殺が60年以上にわたって繰り返されてきたある国についての説得力溢れる物語をベースに、ビルマのジャングルでロケを敢行するという、前人未到の偉業を成し遂げた。
 そして、最も野心的なプロジェクトであるサスペンスアクション大作『エクスペンダブルズ』(10)を公開。脚本/監督/主演を務めるこの作品で、ジェイソン・ステイサム、ミッキー・ローク、ジェット・リー、エリック・ロバーツ、ドルフ・ラングレン、スティーブ・オースチン、ブルース・ウィリス、そしてアーノルド・シュワルツェネッガーなどオールスターキャストを結集した。この作品は興行成績第1位で幕開けし、興行成績第1位で幕開けする映画を50年間にわたって送り出してきた唯一の俳優であることを証明した。撮影はわずか数カ月の間に、ブラジル内部やニューオーリンズのストリートで敢行された。
 ニューヨーク市生まれ。フィラデルフィア郊外の学校で学び、そこで演技を始めるとともにフットボールのスター選手になった。そののち2年間、レザンにあるスイス・アメリカン・カレッジで学んだ。
 アメリカに戻り、マイアミ大学でドラマを専攻し、脚本を書き始める。そしてニューヨーク市で演技キャリアを追求するため、大学を去ったが、仕事はそれほど簡単にはやってこなかった。73年までに、ニューヨークのほとんどすべてのキャスティング事務所のオーディションを受け、無数の演技オーディションにも行ったが、ほとんど成功しなかった。
 この時期、さらに執筆活動に集中し、演技でのブレイクを待ちながら、数多くの脚本を書いていった。そして74年、『ブルックリンの青春』(74・未)の主人公のひとりにキャスティングされ、初めてのチャンスが訪れる。この作品では、追加の台詞を書き、初めて脚本家としてもクレジットされている。
 その作品で得た報酬を基に、ニューヨークを去り、ハリウッドへ向かう。そして再びスタジオやキャスティング事務所を回り始めるが、TVや映画で何度か小さな役をもらえただけに留まった。しかしこの時期も、脚本執筆は続けていた。
 プロボクサー、ロッキー・バルボアは、そんな時期の手書きで書いた脚本の中から生まれたキャラクターだった。数名のプロデューサーがこの脚本を買い上げて名前のあるスター俳優をタイトルロールにキャスティングしたいと望んだが、スタローンは自分で演じることにこだわった。
 そして、銀行にはわずか100ドルしかなかったこの俳優は、ついに自分の意見を貫き通し、それが大きな成功をもたらすときがやってくる。
 前述の『ロッキー・ザ・ファイナル』『ランボー 最後の戦場』に加えて、主演/脚本/監督に携わった作品には、『パラダイス・アレイ』(78)、『ロッキー2』(79)、『ロッキー4/炎の友情』(85)がある。出演と共同脚本に携わった作品には、『フィスト』(78)、『ランボー』(82)、『クラブ・ラインストーン/今夜は最高!』(84)、『ランボー/怒りの脱出』(85)、『ランボー3/怒りのアフガン』(88)がある。また、『ステイン・アライブ』(83)では、共同脚本/監督/製作を務めた。さらに、『勝利への脱出』(80)、『ナイトホークス』(81)、『デッドフォール』『ロックアップ』(共に89)に主演。90年には、脚本と主演を務めた『ロッキー5/最後のドラマ』(ジョン・G・アビルドセン監督)が公開された。
 また、93年秋に公開されてボックスオフィスの記録を打ち立てた『デモリションマン』(93)、『スペシャリスト』(94)、『暗殺者』(95)、『デイライト』(96)にも主演している。
 さらに、『コップランド』(97)では、フレディ・ヘフリンという難しいユニークな役柄に挑戦し、遠く海外の批評家や観客からも絶賛された。  00年秋には、マイケル・ケインと共演した『追撃者』が公開され、レーシングカーの世界を描いたボックスオフィス1位のサスペンス『ドリヴン』(01/バート・レイノルズ、クリスチャン・デ・ラ・フエンテ共演)では脚本と主演を兼ねた。ほかに、『シルベスター・スタローン ザ・ボディガード』(02/マデリン・ストー共演)、大成功を収めたシリーズ最終章でトイメイカー役を演じたヒット作『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(03/ロバート・ロドリゲス監督)などの作品にも出演している。
 米NBCテレビジョン・ネットワークで放送され、次にスポーツ専門チャンネルESPNでオンエアされた、パワフルでアクション満載の、脚本のないリアリティTVシリーズ「The Contender」(06~09)にも製作総指揮として携わった。
 02年には、ビデオソフトウェア・ディーラー協会の第21回年次総会で、ミレニアム賞アクションスター賞を授与された。
 ほかにも、その影響力は世界中に認められ高い評価を得ている。08年、優れたアメリカ人俳優/映画製作者としての功績を称えて、チューリッヒ映画祭で初めてのゴールデン・アイコン賞を授与され、09年には、ベネチア映画祭の“監督・ばんざい!賞”に輝いた。
 『エクスペンダブルズ』(10)の公開では、米スパイクTVのガイズ・チョイス賞で誰もがほしいガイコン賞を、当時のカリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーから授与された。また、10年度ロサンゼルス映画祭の“名誉あるゲスト”のイベントでも敬愛の念をもって迎えられ、ハリウッド・リポーター・キー・アーツ2010イベントではビジョナリー賞を受賞。さらに10年度コミコン・インターナショナルでは、エンターテイメント情報サイトIGNが特集するアクションヒーロー・ホール・オブ・フェームに最初の殿堂入りを果たした。
 大きな期待が寄せられた続編『エクスペンダブルズ2』(12)はボックスオフィス1位で幕開けした。脚本と主演を兼ね、ブルガリアで撮影されたこの作品には、1作目にも出演していたアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス、ジェイソン・ステイサムやオリジナルキャストのほかに、リアム・ヘムズワース、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、チャック・ノリスが出演。
 近作には、『バレット』(12/ウォルター・ヒル監督、ジョエル・シルバー製作)、シュワルツェネッガーと共演する『大脱出』(13)、ロバート・デ・ニーロと共演した『リベンジ・マッチ』(13)などがある。また、多くのオリジナルキャストとともに『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14)に主演。メル・ギブソン、ハリソン・フォード、アントニオ・バンデラスも出演したこの作品は、ブルガリアでロケ撮影がおこなわれた。
 14年3月、「Rocky」がブロードウェイのウィンター・ガーデンで開幕した。これは、自身が書いたオリジナル映画の脚本に基づき、スティーブン・フラハーティとリン・アハーンズがそれぞれ音楽と歌詞を担当したミュージカル作品で、アンディ・カールがトニー賞最優秀男優賞にノミネートされた。
 広範囲に及ぶ映画キャリアに加えて、完成したアーティストであり、画家や彫刻家としても作品を残している。スイスで開催されるアート・バーゼル、ロシア美術館、最近ではフランスのニース現代美術館で印象的な展示会を開催している。
 長年際立つキャリアを享受してきた。ブラッド・ピット/オプラ・ウィンフリー製作の『グローリー/明日への行進』(14)で、公民権運動家ダイアン・ナッシュを演じ、卓越した演技を披露した。この作品は、2014年11月11日にアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)映画祭で初めてプレミア上映されたのち、15年1月9日より北米を含む世界各国で公開され、15年3月20日、翌21日におこなわれた歴史的行進の50周年記念に敬意を表し、記念すべき再上映がおこなわれた。ゴールデングローブ賞/米アカデミー賞の最優秀作品賞にノミネートされ、両賞の最優秀歌曲賞を受賞。さらにゴールデングローブ賞では最優秀監督賞と最優秀男優賞部門にもノミネートされた。
 16年1月26日にプレビュー公演がおこなわれ、2月11日よりセカンド・ステージ・シアターで上演されるリディア・R・ダイアモンド作「Smart People」(ケニー・レオン演出、ジョシュア・ジャクソン、マハーシャラ・アリ、アン・サン共演)に出演し、オフブロードウェイデビューを飾る。  最近、アンソニー・ホプキンス、エド・ハリス、エバン・レイチェル・ウッド、ジェイムズ・マースデン、タンディ・ニュートン、ジェフリー・ライトとともに、HBO放送のドラマシリーズ「Westworld」のキャストに参加。人工意識の夜明けと未来の罪を描く、暗く壮大な叙事詩で、ジョナサン・ノーランとJ・J・エイブラムスが製作総指揮を務めるこの作品は、マイケル・クライトンが脚本と監督を務めた73年の『ウエストワールド』に発想を得ている。ユニークな視点をもち、機転の利く、謎めいた工作員シャーロット・ヘイルを演じる。このシリーズは、16年より放送予定である。
 待機作は、アクションコメディ『War on Everyone』(ジョン・マイケル・マクドナー監督、テオ・ジェームズ、アレキサンダー・スカルスガルド、マイケル・ペーニャ共演)。出会った犯罪者全員を恐喝し陥れようとする、ニューメキシコの堕落したふたりの警官を描く物語である。
 近作には、高評価を受けたインディペンデント系の風刺ドラマ『Dear White People』(14/ジャスティン・シミアン監督)がある。アメリカのある大学のさまざまな黒人学生の生活を追ったこの作品は、14年度サンダンス映画祭でデビューしたのち、10月17日よりアメリカで限定公開された。このサマンサ・ホワイトの演技で、ゴッサム賞ブレイクスルー俳優賞を受賞し、第46回全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワードの映画部門最優秀女優賞にノミネートされた。
 10年、『For Colored Girls』(タイラー・ペリー監督)でナイラ/パープル役を演じ、アンサンブルキャストの一員として、ジャネット・ジャクソン、ウーピー・ゴールドバーグ、フィリシア・ラシャド、ケリー・ワシントンといったハリウッドの重鎮たちと共演した。この作品は、愛/自暴自棄/レイプ/不義/堕胎といった問題に、それぞれが苦しみ葛藤するアフリカ系アメリカ人女性たちを描いている。
 18歳のときに「Romeo and Juliet: Antebellum New Orleans 1836」でジュリエット役を演じてプロの俳優としてデビューし、キャリアをスタートさせ、NAACPイメージ・アワードにノミネートされた。次に、『夕暮れにベルが鳴る』(79)をリメイクした『ストレンジャー・コール』(06)にスカーレット役で出演し、映画デビューを飾る。08年~09年にかけて、『メイク・イット・ハプン!』『愛人契約』(共に08・未)、『Mississippi Damned』(09)、『Red & Blue Marbles』『Periphery』(共に11)の撮影をおこない、『Mississippi Damned』でアメリカン・ブラック・フィルム・フェスティバルの最優秀女優部門審査員賞を受賞した。
 舞台や映画に加えてキャリア初期には幅広いTV作品にも出演している。CW放送の十代を描いたヒットドラマ「ヴェロニカ・マーズ」の第2シーズン22エピソード(05~06)にレギュラー出演して演じたジャッキー・クック役が有名である。また、BBCアメリカ放送初のオリジナル脚本シリーズ「Copper」の22エピソード(12~13)では、サラ・フリーマンを演じた。1860年代のニューヨーク市、アイルランド移民の警官を中心に、アメリカ南北戦争の影響と、ニューヨークの上流階級とアフリカ系アメリカ人の間にある社会的階層の分化を掘り下げて描いた作品である。
 そのほかゲスト出演した作品には、ビリー・デュセットを演じたCBS放送の警察シリーズ「コールドケース」の1エピソード(05)、カミーユを演じたABC放送の医療シリーズ「グレイズ・アナトミー」の2エピソード(06)、ニッキ・バーンズを演じたCW放送の十代向けドラマ「Hidden Palms」の7エピソード(07)、「Life 真実へのパズル」の1エピソード(08)、「プライベート・プラクティス」の2エピソード(09)、レベッカ・テイラーを演じたCW放送のSFヒットシリーズ「HEROES/ヒーローズ」の第4シーズン3エピソード(09)、「デトロイト1-8-7」の3エピソード(10,11)、「OFF THE MAP~オフ・ザ・マップ」の1エピソード(11)、「リゾーリ&アイルズ」の1エピソード(11)、「666 パーク・アベニュー NYの悪夢」の5エピソード(12,13)などがある。
 現在、カリフォルニア州ロサンゼルス在住。
 世界中のTV視聴者を笑いの渦に巻き込もうと、舞台の観客を涙で感動させようと、映画ファンをワクワクさせようと、ハワード大学/ジュリアード学院/カーネギーメロン大学を含めた有名な教育機関のマスタークラスで教えることによって生徒たちに新しい見識を提示しようと、権威ある団体の役員を務めようと、監督として新分野を開拓しようと、エンターテイメント業界で最も非凡な才能をもつ芸能人のひとりであることに間違いはない。
 テキサス州ヒューストン出身。ハワード大学を優等な成績で卒業。多才なパフォーマーであり、TVシリーズ「ビル・コスビー・ショー」の193エピソード(84~92)でクレア・ハックスタブルを演じてお茶の間で有名になり、魅力あふれるこのキャラクターは、現在に至るまで自身に数多くの栄誉や賞をもたらしている。のちに、TVシリーズ「Cosby」でルース・ルーカスを演じ、ビル・コスビーと再びチームを組んだ。
 TVはキャリアを伸ばすきっかけとなったが、舞台でも、ブロードウェイ/オフブロードウェイの両方に出演する重要な戦力として活躍してきた。「Jelly's Last Jam」「イン・トゥ・ザ・ウッズ」「ドリームガールズ」「ウィズ~オズの魔法使い~」といった作品ではミュージカルの才能を披露。ブロードウェイのドラマ劇では、「August Osage County」でバイオレット・ウェストン、テネシー・ウィリアムズ作「熱いトタン屋根の猫」でビッグ・ママ(ロンドンの舞台でも再演)、オーガスト・ウィルソン作「大洋の宝石」でアーント・エスター(トニー賞にノミネート)、リンカーン・センターで上演されたシェイクスピア作「シンベリン」で王妃を演じた。ロレイン・ハンズベリー作「ア・レーズン・イン・ザ・サン」のブロードウェイリバイバル公演でレナ・ヤンガーを演じ、ドラマデスク賞とトニー賞の演劇部門最優秀女優賞を受賞。また、ニトゼーク・シャンジ作「For Colored Girls Who Have Considered Suicide/When The Rainbow Is Enuf」をタイラー・ペリーが映画化して高い評価を受けた『For Colored Girls』(10)、同じくペリー監督の『Good Deeds』(12)にも出演している。
 前述のオーガスト・ウィルソン作「大洋の宝石」では、シアトル・レパートリー・シアター公演で演出家としてデビューし、この新しい分野への進出は、批評家から絶賛された。また、前述の「ア・レーズン・イン・ザ・サン」の2011年春のエボニー・レパートリー・シアター公演ではカリフォルニアでも演出家としてデビューを飾り、「ロサンゼルス・タイムズ」紙より称賛され、ロサンゼルスのカーク・ダグラス・シアター公演とコネチカット州ウェストポートのウェストポート・カントリー・プレイハウス公演でも再び演出を担当した。さらに、ロサンゼルスのマーク・テーパー・フォーラムで上演されたオーガスト・ウィルソン作「Joe Turner's Come and Gone」の演出で14年度全米黒人地位向上協会(NAACP)シアター・アワード最優秀演出家賞を受賞し、ロングウォーフ・シアターとマッカーター・シアターで上演されたウィルソン作「Fences」の演出も担当。15年には、マーク・テーパー・フォーラムに戻り、ポール・オークリー・ストーバル作「Immediate Family」を演出した。
 教育の世界でも尊敬され、俳優デンゼル・ワシントンの寄付によって創設されたフォーダム大学“デンゼル・ワシントン・チェア・イン・シアター”の初めての受賞者となった。また、大統領夫人ミシェル・オバマが11年の卒業式の演説をおこなったスペルマン大学より名誉博士号を授与された。権威あるテン・チムニー財団の15年度ルント・フォンテーヌ・フェローズで、マスタークラスを指揮した。ほかにも、フォーダム大学/カーネギーメロン大学/ハワード大学/プロビデンス大学/モリス・ブラウン大学/クラーク・アトランタ大学/バーバー・スコティア大学/セント・オーガスティーン大学/ブラウン大学より名誉博士号を贈られている。
 15年、ブラック・エンターテイメントTV(BET)演劇芸術名誉賞、シカゴ・シェイクスピア・シアターのスピリット・オブ・シェイクスピア賞、そしてルーベン・サンチャゴ=ハドソン美術研修センターの開会式でレガシー賞を受賞。そのほかにも、「ダイバーシティ・ウーマン」誌の14年度モザイク・ウーマン・レジェンド賞、テキサス芸術勲章、黒人女性による全国会議のドロシー・L・ハイト・ドリームメイカー賞、米国TVラジオ放送芸術家連盟(AFTRA)のアミー賞エンターテイメント部門エクセレンス賞、ニューヨーク・ウイメン・イン・フィルム&TV理事会の優れたビジョンと業績部門ミューズ賞、ダラス・ウイメン・イン・フィルムのトパーズ賞、ピープルズ・チョイス賞、いくつかの全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワード、パン・アフリカン映画祭の生涯功労賞などを受賞している。
 さらに、PRASADプロジェクトの査問委員会、トゥルー・カラー・シアターの理事会、ブロードウェイ・インスピレーショナル・ボイス、ジ・アクターズ・センター、プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究センター、歴史的なブレイナード・インスティチュートの修復を進めるADEPTセンターでも活動している。
 成人したふたりの子どもの母親でもある。
 英国人俳優。ライトヘビー級のプロボクサーでもある。元コモンウェルスイギリス連邦およびWBCインターナショナル・ライトヘビー級チャンピオンで、世界タイトルの挑戦者でもある。アマチュア選手としてイングランドアマチュアボクシング協会(ABA)ヘビー級チャンピオンに3度輝いた経験をもつ。
 世界中のTV視聴者を笑いの渦に巻き込もうと、舞台の観客を涙で感動させようと、映画ファンをワクワクさせようと、ハワード大学/ジュリアード学院/カーネギーメロン大学を含めた有名な教育機関のマスタークラスで教えることによって生徒たちに新しい見識を提示しようと、権威ある団体の役員を務めようと、監督として新分野を開拓しようと、エンターテイメント業界で最も非凡な才能をもつ芸能人のひとりであることに間違いはない。
 テキサス州ヒューストン出身。ハワード大学を優等な成績で卒業。多才なパフォーマーであり、TVシリーズ「ビル・コスビー・ショー」の193エピソード(84~92)でクレア・ハックスタブルを演じてお茶の間で有名になり、魅力あふれるこのキャラクターは、現在に至るまで自身に数多くの栄誉や賞をもたらしている。のちに、TVシリーズ「Cosby」でルース・ルーカスを演じ、ビル・コスビーと再びチームを組んだ。
 TVはキャリアを伸ばすきっかけとなったが、舞台でも、ブロードウェイ/オフブロードウェイの両方に出演する重要な戦力として活躍してきた。「Jelly's Last Jam」「イン・トゥ・ザ・ウッズ」「ドリームガールズ」「ウィズ~オズの魔法使い~」といった作品ではミュージカルの才能を披露。ブロードウェイのドラマ劇では、「August Osage County」でバイオレット・ウェストン、テネシー・ウィリアムズ作「熱いトタン屋根の猫」でビッグ・ママ(ロンドンの舞台でも再演)、オーガスト・ウィルソン作「大洋の宝石」でアーント・エスター(トニー賞にノミネート)、リンカーン・センターで上演されたシェイクスピア作「シンベリン」で王妃を演じた。ロレイン・ハンズベリー作「ア・レーズン・イン・ザ・サン」のブロードウェイリバイバル公演でレナ・ヤンガーを演じ、ドラマデスク賞とトニー賞の演劇部門最優秀女優賞を受賞。また、ニトゼーク・シャンジ作「For Colored Girls Who Have Considered Suicide/When The Rainbow Is Enuf」をタイラー・ペリーが映画化して高い評価を受けた『For Colored Girls』(10)、同じくペリー監督の『Good Deeds』(12)にも出演している。
 前述のオーガスト・ウィルソン作「大洋の宝石」では、シアトル・レパートリー・シアター公演で演出家としてデビューし、この新しい分野への進出は、批評家から絶賛された。また、前述の「ア・レーズン・イン・ザ・サン」の2011年春のエボニー・レパートリー・シアター公演ではカリフォルニアでも演出家としてデビューを飾り、「ロサンゼルス・タイムズ」紙より称賛され、ロサンゼルスのカーク・ダグラス・シアター公演とコネチカット州ウェストポートのウェストポート・カントリー・プレイハウス公演でも再び演出を担当した。さらに、ロサンゼルスのマーク・テーパー・フォーラムで上演されたオーガスト・ウィルソン作「Joe Turner's Come and Gone」の演出で14年度全米黒人地位向上協会(NAACP)シアター・アワード最優秀演出家賞を受賞し、ロングウォーフ・シアターとマッカーター・シアターで上演されたウィルソン作「Fences」の演出も担当。15年には、マーク・テーパー・フォーラムに戻り、ポール・オークリー・ストーバル作「Immediate Family」を演出した。
 教育の世界でも尊敬され、俳優デンゼル・ワシントンの寄付によって創設されたフォーダム大学“デンゼル・ワシントン・チェア・イン・シアター”の初めての受賞者となった。また、大統領夫人ミシェル・オバマが11年の卒業式の演説をおこなったスペルマン大学より名誉博士号を授与された。権威あるテン・チムニー財団の15年度ルント・フォンテーヌ・フェローズで、マスタークラスを指揮した。ほかにも、フォーダム大学/カーネギーメロン大学/ハワード大学/プロビデンス大学/モリス・ブラウン大学/クラーク・アトランタ大学/バーバー・スコティア大学/セント・オーガスティーン大学/ブラウン大学より名誉博士号を贈られている。
 15年、ブラック・エンターテイメントTV(BET)演劇芸術名誉賞、シカゴ・シェイクスピア・シアターのスピリット・オブ・シェイクスピア賞、そしてルーベン・サンチャゴ=ハドソン美術研修センターの開会式でレガシー賞を受賞。そのほかにも、「ダイバーシティ・ウーマン」誌の14年度モザイク・ウーマン・レジェンド賞、テキサス芸術勲章、黒人女性による全国会議のドロシー・L・ハイト・ドリームメイカー賞、米国TVラジオ放送芸術家連盟(AFTRA)のアミー賞エンターテイメント部門エクセレンス賞、ニューヨーク・ウイメン・イン・フィルム&TV理事会の優れたビジョンと業績部門ミューズ賞、ダラス・ウイメン・イン・フィルムのトパーズ賞、ピープルズ・チョイス賞、いくつかの全米黒人地位向上協会(NAACP)イメージ・アワード、パン・アフリカン映画祭の生涯功労賞などを受賞している。
 さらに、PRASADプロジェクトの査問委員会、トゥルー・カラー・シアターの理事会、ブロードウェイ・インスピレーショナル・ボイス、ジ・アクターズ・センター、プリンストン大学アフリカ系アメリカ人研究センター、歴史的なブレイナード・インスティチュートの修復を進めるADEPTセンターでも活動している。
 成人したふたりの子どもの母親でもある。
#クリード
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