多くの受賞歴をもつ俳優。現在は、ウエストエンドで大評判をとるリバイバル公演「キャバレー」(共演:ジェシー・バックリー)に出演中である。高評価を受けるこの公演でEmcee役を演じ、ワッツオンステージ賞ミュージカル部門最優秀主演男優賞を受賞。また、この演技でオリビエ賞ミュージカル部門最優秀男優賞にもノミネートされている。作品自体は、オリビエ賞最優秀リバイバルミュージカル賞を含め、11部門にノミネートされ、2022年4月10日に授賞式が開催される予定である。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で初めてニュート・スキャマンダー役を演じ、続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でも同役を再演。これら2作品は、これまでに14億ドル以上の世界興収をあげている。
最近『The Good Nurse』(共演:ジェシカ・チャステイン)の撮影を完了した。この作品は、史上最悪の連続殺人鬼のひとりとみなされ、現在は“死の天使”として知られる看護師チャーリー・カレンの追跡と逮捕の実話に基づいている。
近作には、Netflix作品で、アーロン・ソーキン監督の賞受賞法廷ドラマ『シカゴ7裁判』(20)がある。トム・ヘイデン役を演じたこの作品は、イリノイ州シカゴでおこなわれた68年の民主党全国大会での抗議活動に関連し、暴動を誘発した共謀罪で起訴された7人の被告の裁判が中心に描かれる。アンサンブルキャストは、放送映画批評家協会賞にノミネートされ、全米映画俳優組合(SAG)賞映画部門最優秀アンサンブル演技賞を受賞した。作品自体は、ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀作品賞、英アカデミー(BAFTA)賞最優秀作品賞、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた。
それ以前には、先史時代を描いたアードマン・スタジオのコメディ・アドベンチャー・アニメ『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』(18)に声の出演をした。さらに、Amazonスタジオ作品『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19/共演:フェリシティ・ジョーンズ)に出演。トム・ハーパーが監督し、ジャック・ソーンが脚本を担当したこの作品で、頑固な科学者ジェームズ・グレーシャーを演じた。グレーシャーは裕福な未亡人アメリア・レンとともに気球に乗り、前人未到の高さに到達する探査の旅に出る。
15年、トム・フーパー監督のドラマ『リリーのすべて』(共演:アリシア・ヴィキャンデル)に出演。デンマークの画家アイナー・ヴェイナーと妻ゲルダの実話に触発されたこの物語は、20世紀初頭を舞台に、ふたりの情熱的で並外れた愛の物語を追いかけていく。この演技で、米アカデミー賞/ゴールデングローブ賞/SAG賞/BAFTA賞の最優秀男優賞にノミネートされた。 同年には、ラナ・ウォシャウスキー監督のSFアドベンチャー『ジュピター』(15/共演:チャニング・テイタム、ミラ・クニス)にも出演。
おそらく、14年の『博士と彼女のセオリー』(監督:ジェームズ・マーシュ、共演:フェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン、デイビッド・シューリス)で演じた、世界的に有名な物理学者スティーブン・ホーキング役が最もよく知られているであろう。ジェーン・ホーキングの回顧録「Travelling to Infinity: My life with Stephen」に触発され、アンソニー・マクカーテンが脚本を担当したこの作品は、60年代、ケンブリッジ大学の宇宙論の学生だったスティーブンと、彼が恋に落ちた美術学生ジェーン・ワイルドのラブストーリーを描いている。この見事な演技で、米アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。ゴールデングローブ賞/SAG賞/BAFTA賞の最優秀男優賞も獲得した。
12年、多くの賞を受賞したミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演。作品自体は、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門最優秀作品賞を受賞。トム・フーパーが監督したこの作品で、アン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライドたちと共演。マリウス・ポントマーシー役の演技で、サンタバーバラ国際映画祭のヴァーチュオーゾ賞を獲得し、イブニング・スタンダード映画賞最優秀男優賞/BAFTA賞ライジングスター賞にもノミネートされた。また、この作品のキャストとともに、SAG賞最優秀アンサンブル演技賞にノミネートされた。
ほかに、トム・ケイリン監督の物議を醸した『美しすぎる母』(07/共演:ジュリアン・ムーア)や『イエロー・ハンカチーフ』(08/共演:クリステン・スチュワート、ウィリアム・ハート)といったインディ系作品にも出演。06年、ロバート・デ・ニーロ監督のサスペンスドラマ『グッド・シェパード』で映画デビューを飾り、マット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーの息子を演じた。次に、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(07/監督:シェカール・カプール、共演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライブ・オーウェン)、『ブーリン家の姉妹』(08/共演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン)に脇役で出演した。
英国TVを含めたデジタルウェブサイトでの作品には、男性主人公のエンジェル・クレアを演じて評価の高いBBC放送の「テス」(08/共演:ジェマ・アータートン)、ケン・フォレットのベストセラー小説を映画化した壮大なミニシリーズでゴールデングローブ賞/エミー賞作品賞にノミネートされた「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」(10/製作総指揮:リドリー・スコット、共演/マシュー・マクファディン、ヘイリー・アトウェル、ルーファス・シーウェル)、セバスチャン・フォークスの第一次世界大戦を舞台にしたラブストーリーをBBC1が2部作として映画化した「愛の記憶はさえずりとともに」(12/共演:クレマンス・ポエジー)などがある。
04年には、ウエストエンドで上演されたエドワード・オールビー作「山羊、シルビアってだれ?」(共演:ジョナサン・プライス)に出演し、問題を抱えた十代の青年を演じた。この演技で、04年度ロンドン・イブニング・スタンダード賞と05年度ロンドン演劇批評家協会賞の最優秀新人賞を受賞し、05年度オリビエ賞の最優秀助演男優賞にもノミネートされた。次に、ロイヤル・コート・シアターで上演されクリストファー・シンの新作「Now or Later」に出演。10年には、マイケル・グランデージが演出し高い評価を受けた舞台劇「Red」での優れた演技を称えられてトニー賞とオリビエ賞の両方を受賞。この作品はロンドンのドンマー・ウエアハウスとブロードウェイのゴールデン・シアターで上演された。この二人芝居でアルフレッド・モリーナと共演。ほかに、ドンマー・ウエアハウスで開幕し、タイトルロールを演じて再び批評家協会賞を受賞したシェイクスピア作「リチャード二世」などがある。
米アカデミー賞、トニー賞、オリビエ賞にノミネート歴をもち、英アカデミー(BAFTA)賞を1度受賞。当代で最も秀でた監督、脚本家、才人たちと仕事をしてきた。30年に及ぶすばらしいキャリアと深く入り込む演技で、インディペンデント作品であろうと大手スタジオ作品であろうと、舞台とスクリーンの両分野に大いなる情熱を注ぎ込んできた。さらに、リフ・ラフ・エンターテイメント社とともに、プロデューサーとしての地位も確立。徹底的に根幹を分析し、エンターテイメントを追求し、挑戦し、示唆に富んだ新鮮なストーリーテリングをとおして情報発信する作品を開発している。
近作は、演技を絶賛され、ゴッサム賞最優秀男優賞にノミネートされたショーン・ダーキン監督の『The Nest』(20/共演:キャリー・クーン)である。ほかにも、HBO放送の6部構成のドラマシリーズだが、従来とは異なり劇場で放映された「サード・デイ ~祝祭の孤島~」(20)にも出演。脚本家デニス・ケリーとフェリックス・バレットがクリエイターを務めたこの作品での演技を絶賛された。
キャリア初期に、監督の故アンソニー・ミンゲラや製作の故シドニー・ポラックと有意義なタッグを組んだ。ミンゲラ監督のサイコスリラー『リプリー』(99)でディッキー・グリーンリーフを演じ、見事な演技でゴールデングローブ賞と米アカデミー賞にノミネートされ、BAFTA賞最優秀助演男優賞を受賞。03年のミンゲラ監督の戦争映画『コールド マウンテン』にも出演し、米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞の最優秀男優賞にノミネートされた。そののち、ミンゲラ監督の『こわれゆく世界の中で』(06)にも出演。さらに、『アビエイター』(04)や『ヒューゴの不思議な発明』(11)ではマーティン・スコセッシ監督と、『コンテイジョン』(11)や『サイド・エフェクト』(13)ではスティーブン・ソダーバーグ監督とチームを組んだ。
出演した映画作品は、トータルで数十億ドルの世界興収をあげている。作品の大小にかかわらず、深みのある演技を提供してきた。スティーブン・スピルバーグ監督のSFドラマ『A.I.』(01)の演技でゴールデングローブ賞にノミネートされた。また、ウェス・アンダーソン監督作品の中で、最高収益をあげた『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)では、ほかのキャストとともに多くのアンサンブル演技賞を受賞。J・K・ローリングが創り出す魔法の世界を舞台にした「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第2弾『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でアルバス・ダンブルドアを演じた。この作品は、6億5000万ドル以上の世界興収をあげている。また、ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホーム」シリーズ(09,11)の2作品は世界興収5億ドル超を記録。このシリーズで、ジョン・ワトソンを演じ、ロバート・ダウニーJr.と共演した。これらの作品で、国際的な映画俳優としての地位を確かなものとした。
ほかの出演作品には、アンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』(97)、クリント・イーストウッド監督の『真夜中のサバナ』(97)、デイビッド・クローネンバーグ監督の『イグジステンズ』(99)、ジャン=ジャック・アノー監督の『スターリングラード』(01)、サム・メンデス監督の『ロード・トゥ・パーディション』(02)、マイク・ニコルズ監督の『クローサー』(04)、チャールズ・シャイア監督の『アルフィー』(04)、リフ・ラフ社をとおして製作も担当したケリー・コンラン監督の『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(04)、デイビッド・O・ラッセル監督の『ハッカビーズ』(04)、スティーブン・ザイリアン監督の『オール・ザ・キングスメン』(06)、ナンシー・マイヤーズ監督の『ホリデイ』(06)、リフ・ラフ社をとおして製作も担当したケネス・ブラナー監督の『スルース』(07)、ウォン・カーウァイ監督の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(07)、ジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』(12)、ケビン・マクドナルド監督の『ブラック・シー』(14)、ポール・フェイグ監督の『SPY/スパイ』(15)、マイケル・グランデージ監督の『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(16)、ブラディ・コーベット監督の『ポップスター』(18)、アンナ・ボーデンとライアン・フレック監督の『キャプテン・マーベル』(19)、リード・モラーノ監督の『リズム・セクション』(20・未)などがある。
プロデューサーとして、自身のリフ・ラフ・エンターテイメント社は、ブライアン・オリバーのニュー・リパブリック・ピクチャーズとファーストルック契約を結んでいる。その契約のもとで製作した新作が、デボラ・ケイ・デイビスの小説「True Things About Me」を映画化した『True Things』(21)である。元々この小説の映画化権はリフ・ラフのベン・ジャクソンが獲得していた。さらにルース・ウィルソン、ザ・ビューロー・セールス、BFIとBBCフィルムズも製作に参加。ハリー・ウートリフが監督し、ウィルソンとトム・バークが主演を務める。ピクチャーハウス・エンターテイメントが配給権を取得し、アイルランドとイギリスでそれぞれ22年3月と4月に公開された。また、リフ・ラフ社は数多くのシリーズ作品、映画作品、舞台作品を開発中である。
16年、TVデビューを飾り、高評価を受けたパオロ・ソレンティーノのHBO放送のミニシリーズ「ピウス13世 美しき異端児」でニューヨーク州の大司教レニー・ベラルドを演じた。この演技で、ゴールデングローブ賞ミニシリーズ部門最優秀男優賞にノミネートされ、ベネチア映画祭ミンモ・ロテッラ財団賞を受賞した。19年から20年にかけて、ソレンティーノと再びチームを組み、「ニュー・ポープ 悩める新教皇」に出演し、ポープ・ピウス13世を再演。この作品で、製作総指揮も務め、ジョン・マルコビッチと共演した。
舞台でも賞賛を浴びてきた。95年、「Indiscretions」の演技でシアター・ワールド賞を受賞し、トニー賞演劇主演男優賞にもノミネートされた。09年、「ハムレット」のタイトルロールを演じ、観客と批評家の両方を魅了し、トニー賞演劇主演男優賞/ドラマデスク賞最優秀演技賞/ドラマリーグ賞最優秀演技賞/アウター・クリティクス・サークル賞最優秀主演男優賞/ローレンス・オリビエ賞演劇部門最優秀主演男優賞にノミネートされた。また、10年には「Harriet」での見事な演技で、演劇批評家協会賞最優秀シェイクスピア演技賞を受賞。また、サウス・バンク・ショー・アワードとファルスタッフ賞最優秀主演男優賞も獲得した。ほかの舞台作品に、「おそるべき親たち」、イアン・チャールソン賞第3位を受賞した「Ion」、「あわれ彼女は娼婦」「フォースタス博士」、ローレンス・オリビエ賞にノミネートされた「アンナ・クリスティ」、「ヘンリー五世」「Obsession」などがある。
待機作には、フック船長を演じて22年秋に公開予定のデイビッド・ロウリー監督作『Peter Pan & Wendy』、カリム・アイノズが監督し、ガブリエル・ターナが製作する『Firebrand』(共演:アリシア・ヴィキャンデル)などがある。
賞受賞歴をもち、映画・TVと舞台の両分野で活躍する俳優。フランスのモンペリエで生まれ、カメルーン、ベルギー、レユニオン島を含め、異なる大陸のさまざまな国で成長期を過ごした。医師である父親の足跡を踏襲するためパリの医学校に入っていたが、演技に転向した。
映画やTV、演劇やリリックアートの分野でキャリアを広げている。2001年より、ピーター・ブルックやマリー・エレーヌ・エティエンヌとのコラボレーションを深め、パリのブッフ・デュ・ノール劇場で上演された「ハムレット」のオリジナルキャストとして忘れ得ぬ演技を披露したのち、世界ツアーでも同役を演じた。同劇場で上演された「魔笛」にも出演し、10年~12年にかけての海外ツアーにも参加。この作品で作曲家フランク・クラフチクと初めて仕事をした。これら3人の芸術家とは、ブルックが演出したキャン・ティンバ作「The Suit」の12年~14年のツアーでもチームを組んでいる。
それ以前には、アヴィニョン演劇祭で上演されたデクラン・ドネラン演出による「エル・シド」でロドリクを演じ、2年以上にわたる世界ツアーにも出演した。ほかにも、09年~10年に上演された「キャンディード」でタイトルロールを演じ、10年にニューヨーク市で上演された「ellona Destroyer of Cities」や15年~16年に同市で上演された「Go Forth」、17年に上演された「Dîner en Ville」にも出演。18年にはリエージュ劇場で上演されたシェイクスピア作「オセロ」でタイトルロールを演じるなど、数多くの舞台作品に出演してきた。
映画の近作には、『A Week in Paradise』(22)がある。ほかに、『Mauvais genres』(01)、『Mille millièmes』(02)、『Les Enfants du pays』(06)、『L'Absence』(09)、『White Material』(09/共演:イザベル・ユペール)、『Here and Now』(14)、『シリアルキラーNo.1』(14・未/共演:ナタリー・バイ)、『Good Funk』(16)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18/共演:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ)、トム・マッカーシー監督の『スティルウォーター』(21/共演:マット・デイモン)などがある。
TVでは、「Le Dernier fils」(98)、「Murphy's Law」「Une autre vie」「Table rase」(いずれもに04)、「Les Oubliées」「Les Mariés de l'île Bourbon」(共に07)、「Frères de sang」「La Guerre des saintes」(共に09)、「Vital Désir」(10)、「Trepalium」(16)、「Parliament」のシーズン1と2(20~21)などに出演した。
オペラでは、ザルツブルク音楽祭で上演されたオネゲル作曲の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」、フィルハーモニー・ド・パリとシャンゼリゼ劇場で上演されたメンデルスゾーン作曲の「夏の夜の夢」とシェーンベルク作曲の「ワルシャワの生き残り」などのオペラでナレーターを務めた。
演出を手がけた舞台劇に、「スタッフ・ハプンズ」(作:デイビッド・ヘアー)、「エドモンド」(作:デイビッド・マメット)、「カッコーの巣の上で」がある。
主役陣のひとりを演じるApple TV+のTVミニシリーズ「Masters of the Air」の撮影を最近終えたところである。この作品の製作総指揮をトム・ハンクスとスティーブン・スピルバーグが担当している。現在は、ジョージ・クルーニーが小説を映画化する『The Boys in the Boat』を撮影中である。
近作には、脚本家ニック・ペインがジョジョ・モイーズの人気小説を脚色した『愛しい人から最後の手紙』(21/共演:フェリシティ・ジョーンズ、シェイリーン・ウッドリー)がある。本作以前に、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でもテセウス・スキャマンダーを演じた。
2020年、高い批評を受けたBBC放送シリーズ「ザ・キャプチャー 歪められた真実」(19~20)でショーン・エメリーを演じ、英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた。また、『EMMA エマ』(20)では、アニャ・テイラー=ジョイ演じるエマが思いを寄せるフランクを演じている。
そのほか、注目すべき出演作品には、ジョン・ブアマン監督の『クィーン アンド カントリー』(14/共演:リチャード・E・グラント、デイビッド・シューリス)、ジェレミー・ソルニエ監督の高評価を受けた『グリーンルーム』(15)、主人公を演じ16年度トロント国際映画祭でプレミア上映されて広く称賛を集めたアダム・レオン監督のインディ作品『浮き草たち』(16・未)、脇役を演じた『アサシン クリード』(16/共演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール)、マーク・ウェブ監督の『さよなら、僕のマンハッタン』(17/共演:ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセイル)、17年度カンヌ映画祭監督週間でプレミア上映された『Mobile Homes』(共演:イモジェン・プーツ)、そしてBBC1放送のミニシリーズ「戦争と平和」(16)などがある。
2014年、「ハリウッド・リポーター」誌の“次世代人”に特集され、英映画TV芸術アカデミーより“大躍進したイギリス人”に指名され、さらに、「スクリーン・インターナショナル」誌の“明日のスター”のひとりに選ばれた。
才能あふれる多才な俳優。スクリーン上と舞台上でさまざまな作品に出演してきた。出演作品には、フランコ・ゼフィレッリ監督版の『ジェイン・エア』(96)、マイク・リー監督の米アカデミー賞ノミネート作品『トプシー・ターヴィー』(99)、『リバティーン』(04/共演:ジョニー・デップ)、リドリー・スコット監督の『プロヴァンスの贈りもの』(06/共演:ラッセル・クロウ)、マイク・ニューウェル監督の『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10/共演:ジェイク・ギレンホール、ジェマ・アータートン)、マドンナが監督した『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』(11/共演:オスカー・アイザック)、『プッシャー』(12・未)などがある。
さらに、多くのTVシリーズにレギュラー出演してきた。その作品には、NBC放送がアメリカのTV用にリメイクして称賛を受けた人気コメディ「Coupling」(00~04)の22エピソード(00~02)、主人公を演じて高評価を得たドラマシリーズ「内部告発」(07)などがある。ほかにも、「Life of Crime」(13/共演:ヘイリー・アトウェル)、「クロスボーンズ/黒ひげの野望」(14/共演:ジョン・マルコビッチ、クレア・フォイ)、Amazonプライム・ビデオ・シリーズ「ザ・コレクション」(16/共演:メイミー・ガマー)といった作品に出演。近作は、Netflixシリーズ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」(18~20)。待機作は、ゾラン・ドヴェンカーのサスペンススリラー小説「You」を映像化したスカイ放送の8部構成ドラマ「Then You Run」(22)など。
また、英国演劇界で成功を収め、尊敬を受けるキャリアを築いてきた。ロイヤル・コート・シアターとウエストエンドのストランド・シアターで上演された「The York Realist」の演技でワッツオンステージ賞の最優秀助演男優賞を受賞。そののち、ドンマー・ウエアハウスで上演された「Proof」の英国初上演でグウィネス・パルトローと共演した。ほかに、ドンマー・ウエアハウスで上演されたパトリック・マーバー作「After Miss Julie」(演出:マイケル・グランデージ、共演:ケリー・ライリー)、ウエストエンドのギールグッド・シアター上演の「ドン・カルロス」(演出:グランデージ、共演:デレク・ジャコビ)、バースの王立劇場で上演された「怒りをこめて振り返れ」(演出:ピーター・ギル)、ウエストエンドのコメディ・シアターで上演されたハロルド・ピンター作「The Lover」と「The Collection」(演出:ジェイミー・ロイド)などで主役級の役柄を演じてきた。また、最近では、ニューヨーク市のパーク・アベニュー・アーモリーで上演された「マクベス」でマクダフを演じ、ケネス・ブラナーと共演した。その後、オリビエ賞を受賞した戯曲「Ink」の初演に出演し、ラリー・ラム役を演じた。ルパート・ゴールドが演出したこの舞台劇は、アルメイダ劇場とウエストエンドのデューク・オブ・ヨーク・シアターで上演された。
舞台と映画の両分野で幅広いキャリアを築くブラジル人女優。イタリアで、マルコ・ベロッキオ監督の『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)に出演し、ベネチア国際映画祭キネオ賞最優秀女優賞を受賞。また、タオルミーナ映画祭のナショナルアワードにも輝いた。
近作には、ダミアナ役を演じたガブリエル・アルバネージ監督の『ファイナル・リベンジ』(21・未)がある。また、ヘクトール・バベンコ監督の『My Hindu Friend』(15)ではリヴィアを演じ、ウィレム・デフォーと共演した。フランスでは、パウラを演じた次期公開作『La Chambre des Merveilles』(監督:リサ・アズエロス)が控えている。また、パウラ・トラブルシ監督のドキュメンタリー『O Incerto Lugar do Desejo』(19)ではアナを演じた。祖国ブラジルでの近作は、クラリッセ・リスペクトールの同名小説をルイス・フェルナンド・カルヴァーリョ監督が映画化した『The Passion According to G.H.』(20)で、タイトルロールのG.H.を演じている。
ほかに、マシャード・デ・アシスの古典小説「ドン・カズムーロ」を映画化し、自身がグラマード映画祭で最優秀女優賞を受賞した『Dom』(03)、カチア役を演じた『Sal de Prata』(05)、アントワネット・ルフェーブル役を演じた待機作『Vermelho Monet』などがある。TVでは、タイトルロールを演じたカルヴァーリョ監督のTVミニシリーズ「Capitu」(08)、マリリア役を演じたフェルナンド・メイレレス監督のTVミニシリーズ「Happily Ever After?」(15)などに出演している。
舞台では、ウィリアム・シェイクスピア作「トロイラスとクレシダ」でクレシダを演じ、ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの小説をクリストファー・ハンプトンが舞台化した「危険な関係」ではメルトゥイユ公爵夫人を演じ、エリック=エマニュエル・シュミット作「Petits Crimes Conjugaux」ではリサを演じた。また、デイビッド・リンゼイ=アベアー作「The Rabbit's Hole」ではベッカ・コーベットを演じて最優秀女優賞を受賞した。
ブラジル・サンパウロにある文化施設“カーサ・ド・サーベル”の創立パートナーである。これは、知識の普及と、芸術/社会科学/哲学/文学/歴史/そのほかの科目に関する議論の促進に貢献する施設である。2017年、現代社会の問題についてTVカルチュラ・チャンネルの番組「Terra 2」のコンセプトに参加。この番組は、パウリスタ美術批評家協会賞最優秀TV番組賞を受賞した。
当代で最も成功を収めるドイツ人俳優のひとり。ドイツのボンに生まれ、有名なベルリン芸術大学で演技を学んだ。ミュンヘン小劇場、シャウシュピールハウス・チューリッヒ、ウィーンにあるブルク劇場といった名高いドイツ語圏の劇場で、舞台俳優としての素晴らしいキャリアを築いてきた。ブルク劇場では、2009年から15/16年にかけて劇団員も務めていた。さらに、高い評価を受けたさまざまな映画やTV作品で幅広いキャラクターを演じている。
15年、『帰ってきたヒトラー』で主人公アドルフ・ヒトラーを演じ、印象に残る演技を披露し、権威あるドイツ映画賞ローラ賞にノミネートされた。ほかにも、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の『ある画家の数奇な運命』(18)、カロリーヌ・リンク監督の『ヒトラーに盗られたうさぎ』(19)などの演技で、高い評価を受けている。
国内外で称賛されたNetflixシリーズ「DARK ダーク」(17~20)の主役陣のひとりとして出演して以来、世界中でその名を知られるようになった。また、オスカー・レーラー監督の『異端児ファスビンダー』(20)でライナー・ヴェルナー・ファスビンダーを演じ、センセーションを巻き起こした。この作品は、20年度カンヌ映画祭で公式選定作品としてワールドプレミアがおこなわれた。
21年、フィリップ・シュテルツェル監督がシュテファン・ツヴァイクの歴史小説を映画化した『The Royal Game』に出演。また、Amazonプライム・ビデオのTVシリーズ「ガールフレンド・エクスペリエンス」(16~)のシーズン3(21)にも出演。次回作は、Netflixのバンパイア・コメディ『Day Shift』で、ジェイミー・フォックス、スコット・アドキンス、スヌープ・ドッグたちと共演する。
イングランド・マージーサイド州セント・ヘレンズで育ち、エセックス大学と米国ワシントンD.C.にあるジョージタウン大学で政治学を学んだ。10代のころから映画制作に興味をもち始め、大学で数多くの短編ドラマやドキュメンタリーを制作したのち、国立映画TV学校で監督としての修練を積んだ。
マシュー・マクファディンとキリアン・マーフィが出演したBBC放送の4話構成の時代ドラマ「The Way We Live Now」(01)で初めて英アカデミー(BAFTA)賞を受賞。2003年、ドラマシリーズ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」の監督を務め、英映画監督組合(DGGB)賞最優秀監督賞を受賞した。
翌04年、気骨あふれる2部作のTV映画「セックス・トラフィック」を監督し、2度目のBAFTA賞を受賞し、再びDGGB賞にノミネートされた。人身売買に断固とした目を向けたこの作品は、最優秀ドラマ部門を含めたBAFTA賞8部門と王立TV協会(RTS)賞4部門など、数多くの国際的な賞を獲得した。
その後、大ヒットとなった「ハリー・ポッター」シリーズ8作(01,02,04,05,07,09,10,11)のうち、後半の4作品で監督を務め、最終章の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)で記録破りのシリーズ作品を壮大に締めくくった。
16年、アクション・アドベンチャー『ターザン:REBORN』(16/出演:アレクサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツ)の監督を務めた。同年、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でもメガホンを執り、J.K.ローリングの魔法世界に新局面を開いた。18年の続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でも監督を務めた。
監督の仕事に加え、新進気鋭の脚本家と監督たちを支援するために、ウエストロンドンのブッシュ・シアターへの資金提供、国立映画TV学校の年間奨学金の提供、ケンブリッジ大学で開催されるウォータースプライト国際学生映画祭への継続的支援などの活動をおこなっている。
また、ジョン・シュレシンジャー・ブリタニアBAFTA賞監督賞を受賞。さらに、英国映画TV業界への多大なる貢献を称され、国立映画TV学校の名誉会員となった。
デイビッド・イェーツ監督とは、幅広いジャンルの映画/TV作品でチームを組んできた。その作品には、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)などがある。また、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)と続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)、アドベンチャー歴史劇『ターザン:REBORN』(16)でも再びイェーツ監督とタッグを組んだ。
賞受賞経験をもつ編集者である。2003年、イェーツ監督のミニシリーズ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」で、英アカデミー(BAFTA)TV賞を受賞し、王立TV協会(RTS)賞にもノミネートされた。翌04年には、イェーツ監督のTV映画「セックス・トラフィック」でBAFTA TV賞とRTS賞の最優秀編集賞を受賞。イェーツ監督との仕事では、ほかにも、ミニシリーズ「The Way We Live Now」(01)でBAFTA TV賞とRTS賞に、TV映画「The Young Visiters」(03)で再びRTS賞に、TV映画「ある日、ダウニング街で」(05)ではエミー賞にノミネートされた。さらに、イェーツ監督とは、ミニシリーズ「The Sins」(00)と短編映画『Rank』(02)でもチームを組んでいる。
近作に、大人気を博したTVシリーズを映画化したヒット作『ダウントン・アビー』(19)がある。そのほか、編集を担当した作品に、『ランナウェイ/逃亡者』(12/監督:ロバート・レッドフォード)、『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(13/監督:リチャード・カーティス)、『エクス・マキナ』(15/監督:アレックス・ガーランド)、『KIN/キン』(18/監督:ジョナサン&ジョシュ・ベイカー)など。ほかにもTV映画「Split Second」(99)、TVシリーズ「Anna Karenina」(00)、TV映画「Donovan Quick」(00)、『Mystics』(03)のデイビッド・ブレア監督、TV映画「The Fix」(97)や『ヴァージン・フライト』(98)のポール・グリーングラス監督、TV映画「Cold Comfort Farm」(95)や「スウィーニー・トッド」(97)、そして「Screen One」の1エピソード「A Question of Attribution」(91)のジョン・シュレシンジャー監督など、多くの優れた監督たちとコラボレートしている。
さらにTVでは、自身がBAFTA TV賞にノミネートされた「Screen Two」の1エピソード「Memento Mori」(92/監督:ジャック・クレイトン)、「Great Performances」の1エピソード「Suddenly, Last Summer」(93/監督:リチャード・エアー)、「コナン・ドイルの事件簿/ドクター・ベルの推理教室」(00/監督:ポール・シード)、「Flesh and Blood」(02/監督:ジュリアン・ファリノ)などの作品を担当した。
デイビッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で4度目の米アカデミー賞を受賞。続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でも衣装を担当した。それ以前には、ロブ・マーシャル監督の『シカゴ』(02)と『SAYURI』(05)、ティム・バートン監督の2010年のヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』で同賞を受賞した。また、ジリアン・アームストロング監督の『若草物語』(94)、ジョナサン・デミ監督の『愛されし者』(98・未)、バートン監督の『スリーピー・ホロウ』(99)と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、ブラッド・シルバーリング監督の『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』(04)、マーシャル監督の『NINE』(09)でも同賞にノミネートされている。
2023年公開予定のマーシャル監督の実写版『The Little Mermaid』の仕事を終えたばかりである。また、バートン監督の実写版『ダンボ』(19)とネバーモア・アカデミーで学生生活を送るウェンズデー・アダムスを実写版で描く待機シリーズ「Wednesday」の衣装も手がけた。ほかにもバートン監督とのコラボレート作品に、『シザーハンズ』(90)、『エド・ウッド』(94)、『マーズ・アタック!』(96)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)、『ダーク・シャドウ』(12)、『ビッグ・アイズ』(14)、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(16)がある。
また、ジョナサン・デミ監督とは、『愛されちゃって、マフィア』(88・未)、米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『羊たちの沈黙』(91)、『フィラデルフィア』(93)でチームを組んだ。このほか、衣装を担当した幅広いジャンルの作品に、初めて衣装デザイナーとして携わった映画『家族の絆』(84)、『刑事グラハム/凍りついた欲望』(86)、『ワイアット・アープ』(94)、『すべてをあなたに』(96)、『ガタカ』(97)、『M:i:Ⅲ』(06)、『ツーリスト』(10)、『TIME/タイム』『ラム・ダイアリー』(共に11)、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『スノーホワイト/氷の王国』(共に16)、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)、『スキャンダル』(19)などがある。
TVでは、「ARROW/アロー」(12~20)、「THE FLASH/フラッシュ」(14~)、「SUPERGIRL/スーパーガール」(15~21)、「BATWOMAN/バットウーマン」(19~)といったバーランティ・プロダクションズ作品のパイロット版の衣装を担当した。また、待機作にApple/Playtoneの第二次世界大戦を描くミニシリーズ「Masters of the Air」がある。
35年以上にわたるキャリアのなかで、140本以上の映画/TV作品の音楽を手がけ、業界で最も多才で尊敬される作曲家のひとり。これまでに、米アカデミー賞に9回ノミネートされ、エミー賞とグラミー賞の受賞歴をもつ。ASCAPの誉れ高いヘンリー・マンシーニ功労賞を受賞。さらに、BMIアイコン・アワードを受賞した。
レコードプロデューサー/アレンジャー/ソングライターとして、エルトン・ジョン、“クロスビー,スティルス&ナッシュ”、バーブラ・ストライサンド、“アース・ウィンド&ファイアー”、ボブ・シーガー、ロッド・スチュワート、“TOTO”、グレン・フライ、ダイアナ・ロス、カーリー・サイモン、オリビア・ニュートン=ジョン、ランディ・ニューマン、リッキー・リー・ジョーンンズ、チャカ・カーンら音楽界のビッグネームたちとコラボレートしてきた。
1985年、『マッド・オフィス』(未)で初めて映画音楽を担当し、即座にこれが天職だと気づいた。以後、さまざまなジャンルの映画で音楽を手がけている。その作品に、「ハンガー・ゲーム」シリーズ全4作(12,13,14,15)、『ナイトクローラー』『マレフィセント』(共に14)、『コンカッション』(15)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)、『ローマンという名の男 -信念の行方-』(17・未)、『デトロイト』(17)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『くるみ割り人形と秘密の王国』『レッド・スパロー』(いずれも18)、『ジャングル・クルーズ』(20)、『この茫漠たる荒野で』(20・未)などがある。そのほか、携わった多くの作品には、『プリティ・ウーマン』(90)、『摩天楼を夢みて』(92)、『フォーリング・ダウン』『デーヴ』(共に93)、『ワイアット・アープ』(94)、『アウトブレイク』『ウォーターワールド』(共に95)、『真実の行方』(96)、『ディアボロス/悪魔の扉』(97)、『ヒマラヤ杉に降る雪』『シックス・センス』(共に99)、『アンブレイカブル』『ダイナソー』(共に00)、『トレジャー・プラネット』『サイン』(共に02)、『ピーター・パン』(03)、『コラテラル』『ヴィレッジ』『オーシャン・オブ・ファイヤー』(いずれも04)、『バットマン ビギンズ』(05)、『フリーダムランド』『レディ・イン・ザ・ウォーター』(共に06)、『ソルト』(10)、『恋人たちのパレード』(11)、『ボーン・レガシー』『スノーホワイト』(共に12)などがある。
17年、ロイヤル・アルバート・ホールで幕開けし、ヨーロッパ15都市を訪れた自身にとって初のライブツアー「3 Decades of Music for Hollywood」を終えた。
映画/TV音楽への貢献に加え、パシフィック交響楽団のコンサート向けに、09年に初演された「I Would Plant a Tree」と、15年に有名なバイオリニスト、ジェームズ・エーネスが客演し、初演された「Concerto for Violin and Orchestra」の2曲を作曲している。 また、ヒラリー・ハーンのコレクション「27 Pieces: The Hilary Hahn Encores」に収録されるアンコールピースの作曲を委託され、「133 . . . At Least」を作曲。18年には、ジェームズ・エーネスが首席バイオリン奏者兼芸術監督を務めるシアトル室内音楽協会より室内楽曲の作曲を委託され「they have just arrived at this new level」を作曲し、同協会により初演された。また、最近作曲した「Concerto for Cello and Orchestra」は、ロサンゼルス室内管弦楽団によって初演された。
25年以上のキャリアをもつ視覚効果スーパーバイザーで、フレームストア映画部門のクリエイティブ・ディレクターである。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)の特殊効果チームのメンバーとして、英米アカデミー賞にノミネートされた。デイビッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)でティム・バークとともに視覚効果監修を担当。バークとともに英アカデミー(BAFTA)賞と視覚効果協会(VES)賞の最優秀視覚効果賞にノミネートされた。さらに続編の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でもバークとともに再びBAFTA賞の同部門にノミネートされた。
2013年、カール・リンシュ監督の『47 RONIN』で視覚効果監修を担当し、6チームを率いて約1500のネイティブ・ステレオ・ショットを手がけた。次いで、ゲイリー・ショア監督の『ドラキュラZERO』(14)でも視覚効果監修を担当した。
これ以前に、フレームストアにおいて、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(共に05)、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(07)、『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(08)などの作品に携わっている。
キングストン大学でイラストについて学んだのち、1997年にフレームストアに入社。TVと映画の両方に携わるなかで、ホールマーク放送の「ダイノトピア」(02)、BBC放送の「Space Odyssey: Voyage to the Planets」(04)でVES賞を受賞した。また、TV映画「ドラゴンズワールド」(04)ではエミー賞にノミネートされた。
さらに、視覚効果監修を担当したTV作品には、キューダス/BBC製作の「MI-5 英国機密諜報部」(02~11)、自身がBAFTA TV賞に2年連続でノミネートされたITV放送の「プライミーバル」(07~11)などがある。