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 多くの受賞歴をもつ俳優。現在は、ウエストエンドで大評判をとるリバイバル公演「キャバレー」(共演:ジェシー・バックリー)に出演中である。高評価を受けるこの公演でEmcee役を演じ、ワッツオンステージ賞ミュージカル部門最優秀主演男優賞を受賞。また、この演技でオリビエ賞ミュージカル部門最優秀男優賞にもノミネートされている。作品自体は、オリビエ賞最優秀リバイバルミュージカル賞を含め、11部門にノミネートされ、2022年4月10日に授賞式が開催される予定である。
 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で初めてニュート・スキャマンダー役を演じ、続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でも同役を再演。これら2作品は、これまでに14億ドル以上の世界興収をあげている。
 最近『The Good Nurse』(共演:ジェシカ・チャステイン)の撮影を完了した。この作品は、史上最悪の連続殺人鬼のひとりとみなされ、現在は“死の天使”として知られる看護師チャーリー・カレンの追跡と逮捕の実話に基づいている。
 近作には、Netflix作品で、アーロン・ソーキン監督の賞受賞法廷ドラマ『シカゴ7裁判』(20)がある。トム・ヘイデン役を演じたこの作品は、イリノイ州シカゴでおこなわれた68年の民主党全国大会での抗議活動に関連し、暴動を誘発した共謀罪で起訴された7人の被告の裁判が中心に描かれる。アンサンブルキャストは、放送映画批評家協会賞にノミネートされ、全米映画俳優組合(SAG)賞映画部門最優秀アンサンブル演技賞を受賞した。作品自体は、ゴールデングローブ賞ドラマ部門最優秀作品賞、英アカデミー(BAFTA)賞最優秀作品賞、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされた。  それ以前には、先史時代を描いたアードマン・スタジオのコメディ・アドベンチャー・アニメ『アーリーマン ~ダグと仲間のキックオフ!~』(18)に声の出演をした。さらに、Amazonスタジオ作品『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(19/共演:フェリシティ・ジョーンズ)に出演。トム・ハーパーが監督し、ジャック・ソーンが脚本を担当したこの作品で、頑固な科学者ジェームズ・グレーシャーを演じた。グレーシャーは裕福な未亡人アメリア・レンとともに気球に乗り、前人未到の高さに到達する探査の旅に出る。
 15年、トム・フーパー監督のドラマ『リリーのすべて』(共演:アリシア・ヴィキャンデル)に出演。デンマークの画家アイナー・ヴェイナーと妻ゲルダの実話に触発されたこの物語は、20世紀初頭を舞台に、ふたりの情熱的で並外れた愛の物語を追いかけていく。この演技で、米アカデミー賞/ゴールデングローブ賞/SAG賞/BAFTA賞の最優秀男優賞にノミネートされた。 同年には、ラナ・ウォシャウスキー監督のSFアドベンチャー『ジュピター』(15/共演:チャニング・テイタム、ミラ・クニス)にも出演。
 おそらく、14年の『博士と彼女のセオリー』(監督:ジェームズ・マーシュ、共演:フェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン、デイビッド・シューリス)で演じた、世界的に有名な物理学者スティーブン・ホーキング役が最もよく知られているであろう。ジェーン・ホーキングの回顧録「Travelling to Infinity: My life with Stephen」に触発され、アンソニー・マクカーテンが脚本を担当したこの作品は、60年代、ケンブリッジ大学の宇宙論の学生だったスティーブンと、彼が恋に落ちた美術学生ジェーン・ワイルドのラブストーリーを描いている。この見事な演技で、米アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。ゴールデングローブ賞/SAG賞/BAFTA賞の最優秀男優賞も獲得した。
 12年、多くの賞を受賞したミュージカル『レ・ミゼラブル』に出演。作品自体は、米アカデミー賞最優秀作品賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門最優秀作品賞を受賞。トム・フーパーが監督したこの作品で、アン・ハサウェイ、ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライドたちと共演。マリウス・ポントマーシー役の演技で、サンタバーバラ国際映画祭のヴァーチュオーゾ賞を獲得し、イブニング・スタンダード映画賞最優秀男優賞/BAFTA賞ライジングスター賞にもノミネートされた。また、この作品のキャストとともに、SAG賞最優秀アンサンブル演技賞にノミネートされた。
 ほかに、トム・ケイリン監督の物議を醸した『美しすぎる母』(07/共演:ジュリアン・ムーア)や『イエロー・ハンカチーフ』(08/共演:クリステン・スチュワート、ウィリアム・ハート)といったインディ系作品にも出演。06年、ロバート・デ・ニーロ監督のサスペンスドラマ『グッド・シェパード』で映画デビューを飾り、マット・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーの息子を演じた。次に、『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(07/監督:シェカール・カプール、共演:ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライブ・オーウェン)、『ブーリン家の姉妹』(08/共演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン)に脇役で出演した。
 英国TVを含めたデジタルウェブサイトでの作品には、男性主人公のエンジェル・クレアを演じて評価の高いBBC放送の「テス」(08/共演:ジェマ・アータートン)、ケン・フォレットのベストセラー小説を映画化した壮大なミニシリーズでゴールデングローブ賞/エミー賞作品賞にノミネートされた「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」(10/製作総指揮:リドリー・スコット、共演/マシュー・マクファディン、ヘイリー・アトウェル、ルーファス・シーウェル)、セバスチャン・フォークスの第一次世界大戦を舞台にしたラブストーリーをBBC1が2部作として映画化した「愛の記憶はさえずりとともに」(12/共演:クレマンス・ポエジー)などがある。
 04年には、ウエストエンドで上演されたエドワード・オールビー作「山羊、シルビアってだれ?」(共演:ジョナサン・プライス)に出演し、問題を抱えた十代の青年を演じた。この演技で、04年度ロンドン・イブニング・スタンダード賞と05年度ロンドン演劇批評家協会賞の最優秀新人賞を受賞し、05年度オリビエ賞の最優秀助演男優賞にもノミネートされた。次に、ロイヤル・コート・シアターで上演されクリストファー・シンの新作「Now or Later」に出演。10年には、マイケル・グランデージが演出し高い評価を受けた舞台劇「Red」での優れた演技を称えられてトニー賞とオリビエ賞の両方を受賞。この作品はロンドンのドンマー・ウエアハウスとブロードウェイのゴールデン・シアターで上演された。この二人芝居でアルフレッド・モリーナと共演。ほかに、ドンマー・ウエアハウスで開幕し、タイトルロールを演じて再び批評家協会賞を受賞したシェイクスピア作「リチャード二世」などがある。
 米アカデミー賞、トニー賞、オリビエ賞にノミネート歴をもち、英アカデミー(BAFTA)賞を1度受賞。当代で最も秀でた監督、脚本家、才人たちと仕事をしてきた。30年に及ぶすばらしいキャリアと深く入り込む演技で、インディペンデント作品であろうと大手スタジオ作品であろうと、舞台とスクリーンの両分野に大いなる情熱を注ぎ込んできた。さらに、リフ・ラフ・エンターテイメント社とともに、プロデューサーとしての地位も確立。徹底的に根幹を分析し、エンターテイメントを追求し、挑戦し、示唆に富んだ新鮮なストーリーテリングをとおして情報発信する作品を開発している。
  近作は、演技を絶賛され、ゴッサム賞最優秀男優賞にノミネートされたショーン・ダーキン監督の『The Nest』(20/共演:キャリー・クーン)である。ほかにも、HBO放送の6部構成のドラマシリーズだが、従来とは異なり劇場で放映された「サード・デイ ~祝祭の孤島~」(20)にも出演。脚本家デニス・ケリーとフェリックス・バレットがクリエイターを務めたこの作品での演技を絶賛された。
 キャリア初期に、監督の故アンソニー・ミンゲラや製作の故シドニー・ポラックと有意義なタッグを組んだ。ミンゲラ監督のサイコスリラー『リプリー』(99)でディッキー・グリーンリーフを演じ、見事な演技でゴールデングローブ賞と米アカデミー賞にノミネートされ、BAFTA賞最優秀助演男優賞を受賞。03年のミンゲラ監督の戦争映画『コールド マウンテン』にも出演し、米アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、BAFTA賞の最優秀男優賞にノミネートされた。そののち、ミンゲラ監督の『こわれゆく世界の中で』(06)にも出演。さらに、『アビエイター』(04)や『ヒューゴの不思議な発明』(11)ではマーティン・スコセッシ監督と、『コンテイジョン』(11)や『サイド・エフェクト』(13)ではスティーブン・ソダーバーグ監督とチームを組んだ。
 出演した映画作品は、トータルで数十億ドルの世界興収をあげている。作品の大小にかかわらず、深みのある演技を提供してきた。スティーブン・スピルバーグ監督のSFドラマ『A.I.』(01)の演技でゴールデングローブ賞にノミネートされた。また、ウェス・アンダーソン監督作品の中で、最高収益をあげた『グランド・ブダペスト・ホテル』(13)では、ほかのキャストとともに多くのアンサンブル演技賞を受賞。J・K・ローリングが創り出す魔法の世界を舞台にした「ファンタスティック・ビースト」シリーズの第2弾『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でアルバス・ダンブルドアを演じた。この作品は、6億5000万ドル以上の世界興収をあげている。また、ガイ・リッチー監督の「シャーロック・ホーム」シリーズ(09,11)の2作品は世界興収5億ドル超を記録。このシリーズで、ジョン・ワトソンを演じ、ロバート・ダウニーJr.と共演した。これらの作品で、国際的な映画俳優としての地位を確かなものとした。
 ほかの出演作品には、アンドリュー・ニコル監督の『ガタカ』(97)、クリント・イーストウッド監督の『真夜中のサバナ』(97)、デイビッド・クローネンバーグ監督の『イグジステンズ』(99)、ジャン=ジャック・アノー監督の『スターリングラード』(01)、サム・メンデス監督の『ロード・トゥ・パーディション』(02)、マイク・ニコルズ監督の『クローサー』(04)、チャールズ・シャイア監督の『アルフィー』(04)、リフ・ラフ社をとおして製作も担当したケリー・コンラン監督の『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』(04)、デイビッド・O・ラッセル監督の『ハッカビーズ』(04)、スティーブン・ザイリアン監督の『オール・ザ・キングスメン』(06)、ナンシー・マイヤーズ監督の『ホリデイ』(06)、リフ・ラフ社をとおして製作も担当したケネス・ブラナー監督の『スルース』(07)、ウォン・カーウァイ監督の『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(07)、ジョー・ライト監督の『アンナ・カレーニナ』(12)、ケビン・マクドナルド監督の『ブラック・シー』(14)、ポール・フェイグ監督の『SPY/スパイ』(15)、マイケル・グランデージ監督の『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』(16)、ブラディ・コーベット監督の『ポップスター』(18)、アンナ・ボーデンとライアン・フレック監督の『キャプテン・マーベル』(19)、リード・モラーノ監督の『リズム・セクション』(20・未)などがある。
 プロデューサーとして、自身のリフ・ラフ・エンターテイメント社は、ブライアン・オリバーのニュー・リパブリック・ピクチャーズとファーストルック契約を結んでいる。その契約のもとで製作した新作が、デボラ・ケイ・デイビスの小説「True Things About Me」を映画化した『True Things』(21)である。元々この小説の映画化権はリフ・ラフのベン・ジャクソンが獲得していた。さらにルース・ウィルソン、ザ・ビューロー・セールス、BFIとBBCフィルムズも製作に参加。ハリー・ウートリフが監督し、ウィルソンとトム・バークが主演を務める。ピクチャーハウス・エンターテイメントが配給権を取得し、アイルランドとイギリスでそれぞれ22年3月と4月に公開された。また、リフ・ラフ社は数多くのシリーズ作品、映画作品、舞台作品を開発中である。
 16年、TVデビューを飾り、高評価を受けたパオロ・ソレンティーノのHBO放送のミニシリーズ「ピウス13世 美しき異端児」でニューヨーク州の大司教レニー・ベラルドを演じた。この演技で、ゴールデングローブ賞ミニシリーズ部門最優秀男優賞にノミネートされ、ベネチア映画祭ミンモ・ロテッラ財団賞を受賞した。19年から20年にかけて、ソレンティーノと再びチームを組み、「ニュー・ポープ 悩める新教皇」に出演し、ポープ・ピウス13世を再演。この作品で、製作総指揮も務め、ジョン・マルコビッチと共演した。
 舞台でも賞賛を浴びてきた。95年、「Indiscretions」の演技でシアター・ワールド賞を受賞し、トニー賞演劇主演男優賞にもノミネートされた。09年、「ハムレット」のタイトルロールを演じ、観客と批評家の両方を魅了し、トニー賞演劇主演男優賞/ドラマデスク賞最優秀演技賞/ドラマリーグ賞最優秀演技賞/アウター・クリティクス・サークル賞最優秀主演男優賞/ローレンス・オリビエ賞演劇部門最優秀主演男優賞にノミネートされた。また、10年には「Harriet」での見事な演技で、演劇批評家協会賞最優秀シェイクスピア演技賞を受賞。また、サウス・バンク・ショー・アワードとファルスタッフ賞最優秀主演男優賞も獲得した。ほかの舞台作品に、「おそるべき親たち」、イアン・チャールソン賞第3位を受賞した「Ion」、「あわれ彼女は娼婦」「フォースタス博士」、ローレンス・オリビエ賞にノミネートされた「アンナ・クリスティ」、「ヘンリー五世」「Obsession」などがある。
 待機作には、フック船長を演じて22年秋に公開予定のデイビッド・ロウリー監督作『Peter Pan & Wendy』、カリム・アイノズが監督し、ガブリエル・ターナが製作する『Firebrand』(共演:アリシア・ヴィキャンデル)などがある。
 デンマーク映画に戻って主演した『アナザーラウンド』(20)の演技で英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされ、ヨーロッパ映画賞を受賞。カンヌ映画祭最優秀男優賞に輝いた賞受賞作『偽りなき者』(12)に続き、この作品でトマス・ビンターベア監督と2度目のタッグを組んだ。2020年には、アナス・トマス・イェンセン監督作『ライダーズ・オブ・ジャスティス』にも出演している。
 母国デンマークでの作品に加えて、ハリウッドにも進出し、幅広い映画作品で主役級の役柄を演じてきた。待機作は、タイトル未定の『Indiana Jones 5』。出演作品には、『キング・アーサー』(04)、『007/カジノ・ロワイヤル』(06)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)、『ドクター・ストレンジ』(16)、『残された者 -北の極地-』(18)、『ポーラー 狙われた暗殺者』(19・未)などがある。また、TVシリーズ「ハンニバル」(13~15)ではタイトルロールを演じた。11年には、ワールドシネマへの貢献を称えられてヨーロッパ映画賞を受賞し、16年のカンヌ映画祭では審査員長を務めた。
 デンマーク映画界では、米アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたスザンネ・ビア監督作『アフター・ウェディング』(06)、国際的にスマッシュヒットを記録し米アカデミー賞にもノミネートされた『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12)、『メン&チキン』(15)などで大役を演じてきた。
 アナス・トマス・イェンセン監督とは、現代劇『ブレイカウェイ』(00・未)、『フレッシュ・デり』(03・未)、『アダムズ・アップル』(05)などで何度もタッグを組み、主人公を演じた。映画以外にも、国際エミー賞を受賞したTVシリーズ「The Unit」(00~04)に出演。
 オーフス・シアターのドラマスクールで演技を学び、96年に卒業。ニコラス・ウィンディング・レフンの監督デビュー作『プッシャー』(96)でブレイクした。レフン監督とは、『ブリーダー』(99)、『プッシャー2』(04・未)、『ヴァルハラ・ライジング』(09)でもチームを組んでいる。
 待機作は、バリー・アレン/フラッシュを演じるDCコミックスのスーパーヒーロー映画『The Flash』。アンディ・ムスキエティが監督するこの作品は、2022年11月に公開予定である。ザック・スナイダー監督の『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(16)にカメオ出演し、初めてフラッシュを演じたのち、『スーサイド・スクワッド』(16)にも同役でほんのわずかな時間登場。その後、アクション・アドベンチャー『ジャスティス・リーグ』(17)に、ベン・アフレック、ガル・ガドット、ヘンリー・カビル、レイ・フィッシャー、ジェイソン・モモアとともにアンサンブルキャストのひとりとして出演し、同役を演じた。
 16年、デイビッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で初めてクリーデンスを演じ、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)で同役を再演。15年には、ジャド・アパトー監督のスマッシュヒットコメディ『エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方』(共演:エイミー・シューマー)に出演。また、示唆に富むインディ系作品『プリズン・エクスペリメント』にも出演。この作品は15年度サンダンス映画祭でプレミア上映されて絶賛された。
 私立校を舞台にした悲惨なドラマ『アフタースクール』(08・未)で幸先の良い映画デビューを飾った。この作品は、08年度カンヌ映画祭でプレミア上映され、そののち数多くの国際映画祭において上映され、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされるなど、高い評価を受けた。
 11年、心をかき乱す不穏なドラマ『少年は残酷な弓を射る』(監督:リン・ラムジー、共演:ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー)でタイトルロールを演じ、ブレイクした。この作品は、カンヌ映画祭でプレミア上映され、パルム・ドール賞にノミネートされた。同作での演技で、英インディペンデント映画賞最優秀助演男優賞/放送映画批評家協会賞最優秀若手俳優賞にノミネートされた。また、11年度サンダンス映画祭でプレミア上映されたサム・レビンソン監督の『アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち』にも出演し、エレン・バーキン、エレン・バースティン、ケイト・ボズワース、デミ・ムーアと共演した。
 これら2本の映画を評価され、12年度カンヌ映画祭で男優部門ショパール・トロフィーの栄誉に輝いた。誰もがほしい賞のひとつ、ショパール・トロフィーは、その年に最もエキサイティングな若手俳優を称える賞である。
 12年後半、高い評価を受けた『ウォールフラワー』(共演:エマ・ワトソン)に出演。大人へと成長していく姿を描いたこの作品で、クロトゥルーディス賞とボストン映画批評家協会賞の最優秀助演男優賞を受賞し、MTVムービー・アワードのブレイクスルー演技賞にもノミネートされた。
 ほかにも、『City Island』(09/共演:アンディ・ガルシア、ジュリアナ・マルグリーズ)、『Every Day』(10/共演:リーブ・シュレイバー、ヘレン・ハント、カーラ・グギノ、ブライアン・デニヒー、エディ・イザード)、ブライアン・ゴルボフの監督デビュー作『Beware the Gonzo』(10)、『ボヴァリー夫人』(14/共演:ミア・ワシコウスカ、ポール・ジアマッティ)といったインディペンデント映画に出演している。
 音楽に情熱を傾けるミュージシャンでもあり、演技をしていないときは、自身のバンド“サンズ・オブ・アン・イラストリアス・ファーザー”とともにツアーを敢行している。
 トニー賞受賞歴をもつ俳優。演劇界から映画/TVの世界へと参入し、目覚ましい活躍をしている。
 待機作は、有名な古典映画『ゴッドファーザー』(72)のメイキング風景を描くTVミニシリーズ「The Offer」で、フランシス・フォード・コッポラを演じる。同シリーズは、2022年4月28日にParamount+より配信予定である。
 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で初めてジェイコブ・コワルスキーを演じ、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)で同役を再演した。
 映画作品には、次期公開作のインディ系自伝映画『Spinning Gold』を含め、主演を務めた『燃えよ!ピンポン』(07/共演:クリストファー・ウォーケン)、『ウッドストックがやってくる!』(09/監督:アン・リー、共演:リーブ・シュレイバー、エミール・ハーシュ)、『わすれた恋のはじめかた』(09・未/共演:ジェニファー・アニストン、アーロン・エッカート)、主役陣のひとりを演じた『パーティー・ナイトはダンステリア』(11・未/共演:トファー・グレイス、クリス・プラット、アンナ・ファリス)などがある。また、13年にサウス・バイ・サウスウェストでプレミア上映された『デッド/エンド』(未/共演:ジョシュ・デュアメル)の演技を高く評価された。ほかに、『噂のアゲメンに恋をした!』(07/共演:デイン・クック、ジェシカ・アルバ)、『ベアリー・リーサル』(15/共演:サミュエル・L・ジャクソン)などがある。
 TVでは、主演したABC放送のコメディ「Man Up」(11~12)、ABC放送のドラマ「Secrets and Lies」(15~/共演:ライアン・フィリップ、ジュリエット・ルイス)に出演。また、ABC放送のヒットコメディ「それいけ!ゴールドバーグ家」(13~)、「ハンニバル」(13~15)にも繰り返し出演し、シリーズ「グッド・ワイフ」(09~16)の1エピソード(15)にもゲスト出演した。さらに、AMC放送のヒットシリーズ「ウォーキング・デッド」(10~)のシーズン9(18)よりキャストとして参加している。
 また、『カンフー・パンダ』(08/声の共演:ジャック・ブラック、ジャッキー・チェン)、『ホートン ふしぎな世界のダレダーレ』(08/声の共演:スティーブ・カレル、ジム・キャリー)、ロバート・ゼメキス製作の『少年マイロの火星冒険記 3D』(11/声の共演:セス・グリーン)、『The Guardian Brothers』(16/声の共演:メリル・ストリープ、ゼンデイヤ)といった多くのアニメ映画に声の出演をしている。
09年度トライベッカ映画祭でプレミア上映された『Hysterical Psycho』で監督デビューを果たした。監督を務めた2作目『Don Peyote』(14)では、トファー・グレイス、アン・ハサウェイ、ジェイ・バルシェルたちアンサンブルキャストとともに出演も兼ねた。
 05年、ジェームズ・ラパイン演出のミュージカル「The 25th Annual Putnam County Spelling Bee」に出演し、トニー賞を受賞しブロードウェイデビューを飾った。さらに、同作の演技で、アウター・クリティクス・サークル賞、ルシール・ローテル賞、シアター・ワールド賞、「ニューヨーク・マガジン」誌のカルチャー賞最優秀ブレイクスルー演技賞にも輝き、キャストとともにドラマデスク賞最優秀アンサンブル演技賞も分かち合った。07年には、西海岸での上演で同役を再演した。
 06年秋、ダン・オブライエン作、ランディ・バルー演出の「The Voyage of the Carcass」に出演し、ニューヨークの舞台に返り咲いた。これ以前には、「Bobby Gould in Hell」「Joe Fearless」「C-R-E-P-U-S-C-U-L-E」「Bridges and Harmonies」「白い悪魔」「Dilettantes & Debutantes」などのオフブロードウェイやリージョナルシアター作品に出演した。イヨネスコの「犀」に発想を得て自身が書いた「Elephant in the Room」で初演出を務め、ニューヨークで開催された07年度フリンジ・フェスティバルにおいて初演を迎えた。
 16年、ポッドキャスト番組「Dan Fogler's 4d Xperience!」をスタートし、4Dで観賞した最新映画についてゲストと意見を交わしている。20年には、「ヘビー・メタル」誌に3つのグラフィックノベル「Fishkill」「Brooklyn Gladiator」、TVアニメシリーズ化が予定されている「Moon Lake」をリリースした。
 才能豊かな女優/ミュージシャンであり、純然たる真のアーティストである。初めてクイニーを演じた『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)は8億1400万ドル以上の興収をあげ、大ヒットした。2018年11月より公開された続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で再びデイビッド・イェーツ監督とタッグを組み、エディ・レッドメイン、ダン・フォグラー、エズラ・ミラーたちキャスト仲間と再共演を果たした。
 近作は、トッド・レビンソンが脚本と監督を担当した『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』(19/共演:ジェレミー・アーバイン、サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、ブラッドリー・ウィットフォード)。21年より日本で公開されたこの作品は、ベトナムで亡くなった34年後に名誉勲章を授与されたアーバイン演じるパイロット・“ピッツ”・ピッツェンバーガーの英雄的な行いを時系列で追っていく。
 ジル・ソロウェイがクリエイターを務め、高評価を得てゴールデングローブ賞を受賞したAmazonシリーズ「トランスペアレント」(14~)で女優としてのデビューを飾った。同シリーズで、ジェイ・デュプラス演じるジョシュが恋心を抱くアーティストのカヤを演じ、繰り返し出演。ほかにも、ティム・クリングとギデオン・ラフがクリエイターを務めたTNT放送シリーズ「DIG/聖都の謎」(15)に出演した。10話構成のこのシリーズでは、エルサレムに駐在するFBI捜査官と彼のチームが、二千年にわたる陰謀を紐解いていく。
 女優活動をする前は、ファイン・フレンジーという名前で精力的に音楽キャリアを築いていた。ファイン・フレンジーは、2007年、アルバム「海からの贈りもの」をリリースし、世界デビューを果たした。先行シングル「オールモスト・ラヴァー」は、ビルボードのホット・アダルト・コンテンポラリー・トラック・チャートにおいて25位を獲得。アルバム自体は、ビルボードのヒートシーカー・チャートでナンバーワンを獲得し、VH1放送で“知るべきアーティスト”のひとりに選ばれた。「海からの贈りもの」は世界中で30万枚以上を売り上げ、08年にはドイツ、オーストリア、スイス、ポーランドでもリリースされてそれぞれの国でトップ30圏内に入った。また、「オールモスト・ラヴァー」は、ドイツで8位、スイスで10位、オーストリアで5位を獲得した。
 ファイン・フレンジーとして、スタジオアルバム3枚、ライブアルバム1枚、EP盤を4枚リリースし、多くの映画のサウンドトラックにもかかわっている。現在は、作曲/パフォーマンス/ソングライティングを含めた音楽の多くの異なる面を探究し、活躍の場を広げている。18年11月2日、レコードレーベルのハースからアリソン・スドルの名前でEP盤「MOON」をリリースした。このレーベルは、スドル自身と長年のマネージャーであるエイドリアン・ブッチャーが、スドルを支援し音楽をリリースする手段として創立したレーベルである。次に、EP盤「Moonlite」をリリース。両アルバム共に、パフューム・ジーニアスやPJハーヴェイを手がけるアリ・チャントが共同プロデュースを務め、クライブ・ディーマー、“ポルティスヘッド”のエイドリアン・アトリー、PJハーヴェイとの仕事が有名なジョン・パリッシュが参加している。現在は、フルアルバムに取り組んでいる。詳細は、決定次第発表される予定である。
 さらに、環境意識/保全/保護に深くかかわり、国際自然保護連合(IUCN)の親善大使を務めている。18年、グリーンピースで初めての南極大使となった。
 賞受賞歴をもち、映画・TVと舞台の両分野で活躍する俳優。フランスのモンペリエで生まれ、カメルーン、ベルギー、レユニオン島を含め、異なる大陸のさまざまな国で成長期を過ごした。医師である父親の足跡を踏襲するためパリの医学校に入っていたが、演技に転向した。
 映画やTV、演劇やリリックアートの分野でキャリアを広げている。2001年より、ピーター・ブルックやマリー・エレーヌ・エティエンヌとのコラボレーションを深め、パリのブッフ・デュ・ノール劇場で上演された「ハムレット」のオリジナルキャストとして忘れ得ぬ演技を披露したのち、世界ツアーでも同役を演じた。同劇場で上演された「魔笛」にも出演し、10年~12年にかけての海外ツアーにも参加。この作品で作曲家フランク・クラフチクと初めて仕事をした。これら3人の芸術家とは、ブルックが演出したキャン・ティンバ作「The Suit」の12年~14年のツアーでもチームを組んでいる。
 それ以前には、アヴィニョン演劇祭で上演されたデクラン・ドネラン演出による「エル・シド」でロドリクを演じ、2年以上にわたる世界ツアーにも出演した。ほかにも、09年~10年に上演された「キャンディード」でタイトルロールを演じ、10年にニューヨーク市で上演された「ellona Destroyer of Cities」や15年~16年に同市で上演された「Go Forth」、17年に上演された「Dîner en Ville」にも出演。18年にはリエージュ劇場で上演されたシェイクスピア作「オセロ」でタイトルロールを演じるなど、数多くの舞台作品に出演してきた。
 映画の近作には、『A Week in Paradise』(22)がある。ほかに、『Mauvais genres』(01)、『Mille millièmes』(02)、『Les Enfants du pays』(06)、『L'Absence』(09)、『White Material』(09/共演:イザベル・ユペール)、『Here and Now』(14)、『シリアルキラーNo.1』(14・未/共演:ナタリー・バイ)、『Good Funk』(16)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18/共演:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ)、トム・マッカーシー監督の『スティルウォーター』(21/共演:マット・デイモン)などがある。
 TVでは、「Le Dernier fils」(98)、「Murphy's Law」「Une autre vie」「Table rase」(いずれもに04)、「Les Oubliées」「Les Mariés de l'île Bourbon」(共に07)、「Frères de sang」「La Guerre des saintes」(共に09)、「Vital Désir」(10)、「Trepalium」(16)、「Parliament」のシーズン1と2(20~21)などに出演した。
 オペラでは、ザルツブルク音楽祭で上演されたオネゲル作曲の「火刑台上のジャンヌ・ダルク」、フィルハーモニー・ド・パリとシャンゼリゼ劇場で上演されたメンデルスゾーン作曲の「夏の夜の夢」とシェーンベルク作曲の「ワルシャワの生き残り」などのオペラでナレーターを務めた。
 演出を手がけた舞台劇に、「スタッフ・ハプンズ」(作:デイビッド・ヘアー)、「エドモンド」(作:デイビッド・マメット)、「カッコーの巣の上で」がある。
 主役陣のひとりを演じるApple TV+のTVミニシリーズ「Masters of the Air」の撮影を最近終えたところである。この作品の製作総指揮をトム・ハンクスとスティーブン・スピルバーグが担当している。現在は、ジョージ・クルーニーが小説を映画化する『The Boys in the Boat』を撮影中である。
 近作には、脚本家ニック・ペインがジョジョ・モイーズの人気小説を脚色した『愛しい人から最後の手紙』(21/共演:フェリシティ・ジョーンズ、シェイリーン・ウッドリー)がある。本作以前に、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でもテセウス・スキャマンダーを演じた。
 2020年、高い批評を受けたBBC放送シリーズ「ザ・キャプチャー 歪められた真実」(19~20)でショーン・エメリーを演じ、英アカデミー(BAFTA)賞にノミネートされた。また、『EMMA エマ』(20)では、アニャ・テイラー=ジョイ演じるエマが思いを寄せるフランクを演じている。
 そのほか、注目すべき出演作品には、ジョン・ブアマン監督の『クィーン アンド カントリー』(14/共演:リチャード・E・グラント、デイビッド・シューリス)、ジェレミー・ソルニエ監督の高評価を受けた『グリーンルーム』(15)、主人公を演じ16年度トロント国際映画祭でプレミア上映されて広く称賛を集めたアダム・レオン監督のインディ作品『浮き草たち』(16・未)、脇役を演じた『アサシン クリード』(16/共演:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール)、マーク・ウェブ監督の『さよなら、僕のマンハッタン』(17/共演:ジェフ・ブリッジス、ケイト・ベッキンセイル)、17年度カンヌ映画祭監督週間でプレミア上映された『Mobile Homes』(共演:イモジェン・プーツ)、そしてBBC1放送のミニシリーズ「戦争と平和」(16)などがある。
 2014年、「ハリウッド・リポーター」誌の“次世代人”に特集され、英映画TV芸術アカデミーより“大躍進したイギリス人”に指名され、さらに、「スクリーン・インターナショナル」誌の“明日のスター”のひとりに選ばれた。
 才能あふれるコメディアン/脚本家/パフォーマーである。メディアにおけるポップカルチャーについての発言と視点はウィットに富み、大きな影響力をもち、TV観客の注目を集めてきた。
 現在、HBOMaxシリーズ「Love Life」(20~)に出演し、シーズン2(21)でウィリアム・ジャクソン・ハーパーと共演している。過去数年で、CBSオールアクセスのTVシリーズ「トワイライト・ゾーン」(19~20)の1エピソード(19)、パトリック・ブライス監督のコメディ『コーポレート・アニマルズ』(19・未)、オリビア・ワイルドの監督デビュー作『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(19)など多くの作品に出演してきた。
 2017年、『天下無敵のジェシカ・ジェームズ』(17・未/共演:クリス・オダウド)に出演。ジム・ストラウスが脚本と監督を兼ねたこの作品は、ウィリアムズ演じるニューヨーク在住の意欲的な劇作家ジェシカを中心に描かれていく。ジェシカは破局の痛手から立ち直る間に、オダウド演じる青年と友達になる。この作品は、17年度サンダンス映画祭のクロージングナイトでプレミア上映され、その演技を絶賛された。同年夏にNetflixで配信。
 16年、コメディアン仲間のフィービー・ロビンソンとともに、ポッドキャスト「2 Dope Queens」を立ち上げた。セックスから恋愛や髪の問題、そしてニューヨーク市での生活に至るまで、20代の女性が日々の変化を取り入れ、悩みながらも前進していく姿を、ブルックリンでのふたりのライブコメディショーをベースに配信している。このポッドキャストは、18年2月、HBO放送で4時間スペシャルとして放送され、19年3月1日、ファイナルとなる第2シーズンがプレミア放送された。
 15年、サンダンス映画祭の選定作品『男ゴコロはマンガ模様』(未/共演:ジェマイン・クレメント、レジーナ・ホール)に出演した。この作品で、母親と自分の教師の仲を取り持とうとする美術学校の生徒キャットを演じている。
 12年、コメディ・セントラル放送初のアフリカ系アメリカ人女性にして歴代最年少の特派員として、「ザ・デイリー・ショー」(96~)のキャストに参加した。この番組のひとコマを担当し、警察による残虐行為、トランスジェンダーの権利や性差別といった政治や人種の問題を、ユーモラスだが思考を刺激する言葉で視聴者に伝えた。この番組に出演中、風刺に富んだニュース番組に対して率直に思慮深く取り組んだことで、コメディ界において強烈な存在感を植えつけた。16年6月、4年間出演したこのレイトショー番組に別れを告げた。
 TVでは、HBOのヒットシリーズ「GIRLS/ガールズ」(12~17)のシーズン3(14)に出演し、ハンナ・ホルバートの仕事仲間カレンを演じた。06年、ニューヨーク市にある少女サッカーチームを描くニコロデオンのコメディドラマ「Just for Kicks」にヴィダ・アトウッド役でレギュラー出演し、TVデビューを飾った。
 「ザ・デイリー・ショー」で成功を収める以前、ロサンゼルスのコメディクラブ、アップライト・シチズンズ・ブリッジで作家としてパフォーマーとして経験を積んだ。スタンダップと即興演技に磨きをかけ、12年、光栄にも「バラエティ」誌が毎年発表する“注目のコメディアン・トップテン”リストに載った。
 ロサンゼルスに生まれ育つ。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校で学び、12年に卒業。
 ボーンマス生まれの英国人女優。最初はバレエに夢中になり、12歳でキーロフ・バレエとともに踊った。チャンスを得て、ナショナル・ユース・ミュージック・シアターのオーディションを受け、3年間メンバーとして在籍。ハイレベルの現場で、多くの優れた演出家たちと仕事をした。そして彼らに女優としてのキャリアを追求するよう激励された。
 その後、王立演劇学校で学び、2006年に卒業。多くの年月を舞台で過ごした。最初の仕事は、ビート・ジェネレーションの寵児マイケル・マクルーアが書き、物議を醸した有名な戯曲「The Beard」である。この舞台劇で、ジーン・ハーロウを演じた。自身もビート・ジェネレーションに少し傾倒していたため、舞台女優としての完璧なスタートとなった。その後も、リンジー・ターナー、ガディ・ロール、インドゥ・ルバシンガム、テリー・ジョンソンといった称賛を浴びる多くの演出家たちと仕事し、幅広いキャラクターを演じ続けた。
 何年も舞台に出演したのち、TVに集中する決心をする。「Holby City」(99~)の2エピソード(10)にゲスト出演したのち、12年に「Lip Service」(10~12)の1エピソード(10)でハリー・ブラッドビア監督とタッグを組んだ。そして、高評価のシリーズ「コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」(12~)で当たり役のシスター・ウィニフレッドを演じ(14~19)、その名を知られるようになった。
 この番組に出演中、パム・フェリス、ジュディ・パーフィット、ジェニー・アガター、リンダ・バセット、ハリエット・ウォルターといった子供時代から尊敬していたヒーローたちと仕事し、多くを学んでいった。このシリーズで5年間ものすばらしい年月を過ごしたのち、本作のバンティ役に配役された。
 才能あふれる多才な俳優。スクリーン上と舞台上でさまざまな作品に出演してきた。出演作品には、フランコ・ゼフィレッリ監督版の『ジェイン・エア』(96)、マイク・リー監督の米アカデミー賞ノミネート作品『トプシー・ターヴィー』(99)、『リバティーン』(04/共演:ジョニー・デップ)、リドリー・スコット監督の『プロヴァンスの贈りもの』(06/共演:ラッセル・クロウ)、マイク・ニューウェル監督の『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10/共演:ジェイク・ギレンホール、ジェマ・アータートン)、マドンナが監督した『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』(11/共演:オスカー・アイザック)、『プッシャー』(12・未)などがある。
 さらに、多くのTVシリーズにレギュラー出演してきた。その作品には、NBC放送がアメリカのTV用にリメイクして称賛を受けた人気コメディ「Coupling」(00~04)の22エピソード(00~02)、主人公を演じて高評価を得たドラマシリーズ「内部告発」(07)などがある。ほかにも、「Life of Crime」(13/共演:ヘイリー・アトウェル)、「クロスボーンズ/黒ひげの野望」(14/共演:ジョン・マルコビッチ、クレア・フォイ)、Amazonプライム・ビデオ・シリーズ「ザ・コレクション」(16/共演:メイミー・ガマー)といった作品に出演。近作は、Netflixシリーズ「サブリナ:ダーク・アドベンチャー」(18~20)。待機作は、ゾラン・ドヴェンカーのサスペンススリラー小説「You」を映像化したスカイ放送の8部構成ドラマ「Then You Run」(22)など。
 また、英国演劇界で成功を収め、尊敬を受けるキャリアを築いてきた。ロイヤル・コート・シアターとウエストエンドのストランド・シアターで上演された「The York Realist」の演技でワッツオンステージ賞の最優秀助演男優賞を受賞。そののち、ドンマー・ウエアハウスで上演された「Proof」の英国初上演でグウィネス・パルトローと共演した。ほかに、ドンマー・ウエアハウスで上演されたパトリック・マーバー作「After Miss Julie」(演出:マイケル・グランデージ、共演:ケリー・ライリー)、ウエストエンドのギールグッド・シアター上演の「ドン・カルロス」(演出:グランデージ、共演:デレク・ジャコビ)、バースの王立劇場で上演された「怒りをこめて振り返れ」(演出:ピーター・ギル)、ウエストエンドのコメディ・シアターで上演されたハロルド・ピンター作「The Lover」と「The Collection」(演出:ジェイミー・ロイド)などで主役級の役柄を演じてきた。また、最近では、ニューヨーク市のパーク・アベニュー・アーモリーで上演された「マクベス」でマクダフを演じ、ケネス・ブラナーと共演した。その後、オリビエ賞を受賞した戯曲「Ink」の初演に出演し、ラリー・ラム役を演じた。ルパート・ゴールドが演出したこの舞台劇は、アルメイダ劇場とウエストエンドのデューク・オブ・ヨーク・シアターで上演された。
 舞台と映画の両分野で幅広いキャリアを築くブラジル人女優。イタリアで、マルコ・ベロッキオ監督の『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)に出演し、ベネチア国際映画祭キネオ賞最優秀女優賞を受賞。また、タオルミーナ映画祭のナショナルアワードにも輝いた。
 近作には、ダミアナ役を演じたガブリエル・アルバネージ監督の『ファイナル・リベンジ』(21・未)がある。また、ヘクトール・バベンコ監督の『My Hindu Friend』(15)ではリヴィアを演じ、ウィレム・デフォーと共演した。フランスでは、パウラを演じた次期公開作『La Chambre des Merveilles』(監督:リサ・アズエロス)が控えている。また、パウラ・トラブルシ監督のドキュメンタリー『O Incerto Lugar do Desejo』(19)ではアナを演じた。祖国ブラジルでの近作は、クラリッセ・リスペクトールの同名小説をルイス・フェルナンド・カルヴァーリョ監督が映画化した『The Passion According to G.H.』(20)で、タイトルロールのG.H.を演じている。
 ほかに、マシャード・デ・アシスの古典小説「ドン・カズムーロ」を映画化し、自身がグラマード映画祭で最優秀女優賞を受賞した『Dom』(03)、カチア役を演じた『Sal de Prata』(05)、アントワネット・ルフェーブル役を演じた待機作『Vermelho Monet』などがある。TVでは、タイトルロールを演じたカルヴァーリョ監督のTVミニシリーズ「Capitu」(08)、マリリア役を演じたフェルナンド・メイレレス監督のTVミニシリーズ「Happily Ever After?」(15)などに出演している。
 舞台では、ウィリアム・シェイクスピア作「トロイラスとクレシダ」でクレシダを演じ、ピエール・ショデルロ・ド・ラクロの小説をクリストファー・ハンプトンが舞台化した「危険な関係」ではメルトゥイユ公爵夫人を演じ、エリック=エマニュエル・シュミット作「Petits Crimes Conjugaux」ではリサを演じた。また、デイビッド・リンゼイ=アベアー作「The Rabbit's Hole」ではベッカ・コーベットを演じて最優秀女優賞を受賞した。
 ブラジル・サンパウロにある文化施設“カーサ・ド・サーベル”の創立パートナーである。これは、知識の普及と、芸術/社会科学/哲学/文学/歴史/そのほかの科目に関する議論の促進に貢献する施設である。2017年、現代社会の問題についてTVカルチュラ・チャンネルの番組「Terra 2」のコンセプトに参加。この番組は、パウリスタ美術批評家協会賞最優秀TV番組賞を受賞した。
 当代で最も成功を収めるドイツ人俳優のひとり。ドイツのボンに生まれ、有名なベルリン芸術大学で演技を学んだ。ミュンヘン小劇場、シャウシュピールハウス・チューリッヒ、ウィーンにあるブルク劇場といった名高いドイツ語圏の劇場で、舞台俳優としての素晴らしいキャリアを築いてきた。ブルク劇場では、2009年から15/16年にかけて劇団員も務めていた。さらに、高い評価を受けたさまざまな映画やTV作品で幅広いキャラクターを演じている。
 15年、『帰ってきたヒトラー』で主人公アドルフ・ヒトラーを演じ、印象に残る演技を披露し、権威あるドイツ映画賞ローラ賞にノミネートされた。ほかにも、フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督の『ある画家の数奇な運命』(18)、カロリーヌ・リンク監督の『ヒトラーに盗られたうさぎ』(19)などの演技で、高い評価を受けている。
 国内外で称賛されたNetflixシリーズ「DARK ダーク」(17~20)の主役陣のひとりとして出演して以来、世界中でその名を知られるようになった。また、オスカー・レーラー監督の『異端児ファスビンダー』(20)でライナー・ヴェルナー・ファスビンダーを演じ、センセーションを巻き起こした。この作品は、20年度カンヌ映画祭で公式選定作品としてワールドプレミアがおこなわれた。
 21年、フィリップ・シュテルツェル監督がシュテファン・ツヴァイクの歴史小説を映画化した『The Royal Game』に出演。また、Amazonプライム・ビデオのTVシリーズ「ガールフレンド・エクスペリエンス」(16~)のシーズン3(21)にも出演。次回作は、Netflixのバンパイア・コメディ『Day Shift』で、ジェイミー・フォックス、スコット・アドキンス、スヌープ・ドッグたちと共演する。
 イングランド・マージーサイド州セント・ヘレンズで育ち、エセックス大学と米国ワシントンD.C.にあるジョージタウン大学で政治学を学んだ。10代のころから映画制作に興味をもち始め、大学で数多くの短編ドラマやドキュメンタリーを制作したのち、国立映画TV学校で監督としての修練を積んだ。
 マシュー・マクファディンとキリアン・マーフィが出演したBBC放送の4話構成の時代ドラマ「The Way We Live Now」(01)で初めて英アカデミー(BAFTA)賞を受賞。2003年、ドラマシリーズ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」の監督を務め、英映画監督組合(DGGB)賞最優秀監督賞を受賞した。
 翌04年、気骨あふれる2部作のTV映画「セックス・トラフィック」を監督し、2度目のBAFTA賞を受賞し、再びDGGB賞にノミネートされた。人身売買に断固とした目を向けたこの作品は、最優秀ドラマ部門を含めたBAFTA賞8部門と王立TV協会(RTS)賞4部門など、数多くの国際的な賞を獲得した。
 その後、大ヒットとなった「ハリー・ポッター」シリーズ8作(01,02,04,05,07,09,10,11)のうち、後半の4作品で監督を務め、最終章の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)で記録破りのシリーズ作品を壮大に締めくくった。
 16年、アクション・アドベンチャー『ターザン:REBORN』(16/出演:アレクサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツ)の監督を務めた。同年、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でもメガホンを執り、J.K.ローリングの魔法世界に新局面を開いた。18年の続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』でも監督を務めた。
 監督の仕事に加え、新進気鋭の脚本家と監督たちを支援するために、ウエストロンドンのブッシュ・シアターへの資金提供、国立映画TV学校の年間奨学金の提供、ケンブリッジ大学で開催されるウォータースプライト国際学生映画祭への継続的支援などの活動をおこなっている。
 また、ジョン・シュレシンジャー・ブリタニアBAFTA賞監督賞を受賞。さらに、英国映画TV業界への多大なる貢献を称され、国立映画TV学校の名誉会員となった。
 時代を代表する不朽の人気小説「ハリー・ポッター」シリーズ全7巻の著者。また、ほかにも大人向け/子ども向けの単行小説を執筆している。
 多くの著作が映画化・TV化されている。また、ハリー・ポッターのその後の物語を描く舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の原作を共同執筆。加えて「ハリー・ポッター」シリーズの手引書「幻の動物とその生息地」(静山社刊)から着想を得た新たな映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズ(16,18,22)の脚本を担当した。
 12年9月、初の大人向けの小説「カジュアル・ベイカンシー 突然の空席 1・2」(講談社刊)が刊行され、15年にBBC放送によりTVドラマ化された。また、ロバート・ガルブレイスのペンネームで犯罪小説も書いており、13年に「カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上・下」(講談社刊)、14年に「カイコの紡ぐ嘘 私立探偵コーモラン・ストライク 上・下」(講談社刊)、15年に「Career of Evil」、18年に「Lethal White」が刊行された。これらの作品に基づき、ブロンテ・フィルム&TVがTVシリーズを製作している。
08年にハーバード大学学位授与式でおこなったスピーチは、15年にイラスト入りの書籍「とても良い人生のために 失敗の思いがけない恩恵と想像力の大切さ」(静山社刊)として、自身の慈善団体ルーモスの支援とハーバード大学全体を対象とした学資援助のために出版された。自身のデジタル会社ポッターモアは12年に設立され、魔法世界からのニュースや映像や記事をファンに送り届けている。
 世界中で愛読されているJ.K.ローリングの小説に基づく映画「ハリー・ポッター」シリーズ全8作(01,02,04,05,07,09,10,11)のうち、7作品(01,02,04,05,09,10,11)の脚本を手がけた。また、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)と続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)、『モーグリ:ジャングルの伝説』(18・未)で製作を担当した。
 このほか、脚本を担当した作品に、『月を追いかけて』(84・未)、監督も務めた『恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』(89)と『フレッシュ・アンド・ボーン/渇いた愛のゆくえ』(93・未)、米アカデミー賞最優秀脚本賞にノミネートされた『ワンダー・ボーイズ』(00)などがある。
J.K.ローリングの小説を映画化して大成功を収めた「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品(01,02,04,05,07,09,10,11)を製作。出版される前に第1巻を読み、映画への大きな可能性を感じ取ったというのは有名な話である。そこから、この上なく素晴らしい「ハリー・ポッター」シリーズの旅が始まった。2016年、魔法世界を描く新しいシリーズ映画の第1作目にして世界的な大ヒットを記録した『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でも製作を担当。
また、アルフォンソ・キュアロン監督の『ゼロ・グラビティ』(13/出演:サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー)、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19/出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、アル・パチーノ)とノア・バームバック監督の『マリッジ・ストーリー』(19/出演:アダム・ドライバー、スカーレット・ヨハンソン、ローラ・ダーン)で製作を務め、プロデューサーとして米アカデミー賞と英アカデミー(BAFTA)賞の最優秀作品賞にノミネートされた。
このほか、世界中で愛されるマイケル・ボンドの小説を映画化したポール・キング監督の「パディントン」シリーズ(14,17)で製作を担当。1作目『パディントン』にはヒュー・ボネビル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ニコール・キッドマンが出演し、続編『パディントン2』では、再びボネビル、ホーキンス、ウォルターズとチームを組み、新しく、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソンがキャストに加わった。また、フランシス・ローレンス監督のSFサスペンス『アイ・アム・レジェンド』(07/出演:ウィル・スミス、)、コメディ『イエスマン“YES”は人生のパスワード』(08/出演:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル)、マーク・ハーマン監督のホロコーストを描くドラマ『縞模様のパジャマの少年』(08/出演:ベラ・ファーミガ、デイビッド・シューリス)、コメディ『なんちゃって家族』(13/出演:ジェニファー・アニストン、ジェイソン・サダイキス)などにも携わった。
 さらに、幅広いジャンルの待機作には、若き日のウィリー・ウォンカを描くティモシー・シャラメ主演の『Wonka』(監督:ポール・キング)、グレタ・ガーウィグがメガホンを執る『Barbie』(出演:マーゴット・ロビー、ライアン・ゴズリング)、ドン・デリーロの小説を基にノア・バームバックが監督・脚本を務める『White Noise』(出演:アダム・ドライバー、グレタ・ガーウィグ)などがある。
 ワーナー・ブラザース在籍中、J.K.ローリングの小説「ハリー・ポッター」シリーズの映画化権獲得を担当し、最も初期の段階からこの大ヒットシリーズにかかわり、全8作品を監修。最初は製作総指揮として、のちに独立系プロデューサーとして携わった。その後、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)と続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)で製作を務めた。
 また、アクション・アドベンチャー『コードネームU.N.C.L.E.』(15/出演:ヘンリー・カビル、アーミー・ハマー)や『キング・アーサー』(17/出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ)で共同脚本/製作を担当した。それ以前には、ロバート・ダウニー・Jr.とジュード・ロウが、伝説の探偵とワトソン役でコンビを組んだ『シャーロック・ホームズ』(09)で製作/共同脚本を担当し、続編の『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(11)でも製作を務めている。現在、「シャーロック・ホームズ」シリーズ第3弾のプリプロダクションに取りかかっている。
 このほか、『奇跡のシンフォニー』(07)、『ガフールの伝説』(10)で製作総指揮、『セブンス・サン 魔使いの弟子』(14・未)では製作を務めた。
 ワーナー・ブラザースの重役として、『シザーズ・カップ』(99・未)、『スリー・キングス』(99)、『シャーロット・グレイ』(01)、『さらば、ベルリン』(06)などに携わった。
ワーナー・ブラザースに入社する前は、インディペンデント映画の世界で重役やプロデューサーとして10年間働いた。レニー・ハーリンとジーナ・デイビスの会社を運営し、また、アライブ・フィルムズではシェップ・ゴードンやキャロリン・ファイファーのもとで仕事をした。プロデューサーのエリオット・カストナーの雑用係としてハリウッドでのキャリアをスタートさせた。次第に出世し、やがてカシアン・エルウィズと提携したカストナーのもとで数本の低予算映画の製作を担当した。
 英国育ち。イートン・カレッジ、そして自身がオックスフォード・フィルム基金を共同設立したオックスフォード大学で学んだ。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)と続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)で製作総指揮を務めた。それ以前に、「ハリー・ポッター」シリーズ8作(01,02,04,05,07,09,10,11)のうち、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)のユニット・プロダクション・マネジャー(UPM)を務め、最終章の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)では、UPMと共同製作を兼務した。
また、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14/監督:ダグ・ライマン、出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラント)でもUPMと共同製作を兼務した。2015年には、おとぎ話を基にした2つの映画:ケネス・ブラナー監督の『シンデレラ』(出演:リリー・ジェイムズ、ケイト・ブランシェット)とジョー・ライト監督の『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』(出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴァイ・ミラー、ギャレット・ヘドランド)で製作総指揮を務めた。
助監督として映画のキャリアをスタートさせ、『太陽の帝国』(87/監督:スティーブン・スピルバーグ)、『愛は霧のかなたに』(88/監督:マイケル・アプテッド)、『ブランケット城への招待状』(88/監督:ニール・ジョーダン)、『ホワイトハンター ブラックハート』(90/監督:クリント・イーストウッド)、『死の接吻』(91/監督:ジェイムズ・ディアデン)、『ロビン・フッド』(91/監督:ジョン・アービン)、『パトリオット・ゲーム』(92/監督:フィリップ・ノイス)といった作品に携わった。また、ボンド映画では、助監督として『007/ゴールデンアイ』(95)、プロダクションマネジャーとして『007/トゥモロー・ネバー・ダイ』(97)、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)、『007/ダイ・アナザー・デイ』(02)に携わった。
 2008年、マレク・ロージー監督の低予算映画『The Hide』で初めて撮影監督を務め、シラキュース国際映画祭で最優秀撮影賞にノミネートされ、作品はモナコチャリティー映画祭でクリエイティブ・アチーブメント賞を受賞した。11年、俳優から監督へ転身したデクスター・フレッチャーとチームを組み、フレッチャーの初監督作『ワイルド・ビル』(未)で撮影を担当した。この作品がきっかけで、マシュー・ボーン監督と仕事をする機会に恵まれ、14年と17年にボーン監督の「キングスマン」シリーズの最初の2作品の撮影を担当。さらに、フレッチャーとボーンとコラボレートし続け、フレッチャーが監督、ボーンが製作を務める19年のヒット作『ロケットマン』で撮影を務め、サテライト賞最優秀撮影賞にノミネートされた。
 最近、ボーン監督の待機作『Argylle』の撮影を終えたばかりである。そのほか、撮影を務めた作品に、『ランズエンド -闇の孤島-』(12・未)、デクスター・フレッチャー監督の『サンシャイン/歌声が響く街』(13)と『イーグル・ジャンプ』(16・未)、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)、21年のメガヒット作『フリー・ガイ』などがある。また、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(15)では、撮影監督として追加部分の撮影を担当した。
 父で撮影監督のトニー・リッチモンドに影響を受け、無給の見習いからキャリアを踏み出したのち、実力で出世し続け、1996年にジョン・ミリアス監督のTVミニシリーズ「Rough Riders」のカメラオペレーターを務めた。その後もカメラオペレーターとして幅広いジャンルの映画に携わり、『アレキサンダー』(04/監督:オリバー・ストーン)でロドリゴ・プリエト、『トゥモロー・ワールド』(06/監督:アルフォンソ・キュアロン)でエマニュエル・“チーボ”・ルベツキ、『ウディ・アレンの夢と犯罪』(07/監督:ウディ・アレン)でビルモス・ジグモンド、『NINE』(09/監督:ロブ・マーシャル)でディオン・ビーブ、『戦火の馬』(11/監督:スティーブン・スピルバーグ)でヤヌス・カミンスキー、『スノーホワイト』(12/監督:ルパート・サンダーズ)でグレイグ・フレイザーといった業界トップクラスの撮影監督たちのもとで撮影技術を習得した。
3度の米アカデミー賞受賞歴をもち、業界で最も賞賛される美術デザイナーである。「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品(01,02,04,05,07,09,10,11)の世界観を美術で表現し、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で魔法世界に戻り、米アカデミー賞にノミネートされ、英アカデミー(BAFTA)賞に輝いた。続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)の美術も手がけ、再びBAFTA賞にノミネートされた。
 リチャード・アッテンボロー監督の高評価を受けた伝記映画『ガンジー』(82)で初めて米アカデミー賞を受賞。続いて、スティーブン・フリアーズ監督の『危険な関係』(88)とアンソニー・ミンゲラ監督の『イングリッシュ・ペイシェント』(96)でも同賞を受賞している。
 米アカデミー賞にはデイビッド・リンチ監督の『エレファント・マン』(80)、ローランド・ジョフィ監督の『ミッション』(86)、アッテンボロー監督の『チャーリー』(92)、そして『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)でさらに7回ノミネートされた。『エレファント・マン』で初めてBAFTA賞に輝き、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で2度目、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で3度目のBAFTA賞を受賞。また、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』を除く前述すべての作品に加え、ヒュー・ハドソン監督の『グレイストーク -類人猿の王者- ターザンの伝説』(84)、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)でBAFTA賞にノミネートされている。加えて、『イングリッシュ・ペイシェント』と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』で全米美術監督組合賞を受賞した。
 2012年、「ハリー・ポッター」シリーズ全作での仕事を評価され、全米美術監督組合賞のシネマティック・イマジナリー賞を受賞。
『遠すぎた橋』(77)でアートディレクターとして仕事をして以来、リチャード・アッテンボロー監督と長きにわたるクリエイティブなパートナーシップを築いた。監督の前述の作品に加えて『遠い夜明け』(87)、『永遠(とわ)の愛に生きて』(93)、『ラブ・アンド・ウォー』(96)でも美術を担当した。
美術を手がけたほかの作品には、パット・オコナー監督『キャル』(84)、マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督の『メンフィス・ベル』(90)、アグニェシュカ・ホランド監督『秘密の花園』(93)、スティーブン・フリアーズ監督の『ジキル&ハイド』(96)、ジェレマイア・チェチック監督の『アベンジャーズ』(98)、ロジャー・ミッシェル監督の『ノッティングヒルの恋人』(99)、ロバート・レッドフォード監督の『バガー・ヴァンスの伝説』(00)、マイケル・ホフマン監督の『モネ・ゲーム』(12)、デイビッド・イェーツ監督の『ターザン:REBORN』(16)などがある。キャリア初期には、リチャード・ドナー監督の『スーパーマン』(78)でアートディレクターを務めた。
18年、仲間とともに英国映画美術監督組合より功労賞を授かった。
 大ヒット「スター・ウォーズ」映画の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)にアートディレクター監修として携わったのち、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(15)と『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)で美術を担当した。また、スチュアート・クレイグとタッグを組み、「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品(01,02,04,05,07,09,10,11)でアートディレクター監修を務め、魔法世界においても長い歴史を築いてきた。
 1981年、ボンド映画『007/ユア・アイズ・オンリー』の美術部門で映画界でのキャリアをスタートさせたのち、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)まで、さらにイオン・プロダクションのボンド映画5作品に携わった。
 またその当時、小説を基に映画化した賞受賞作品『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で美術を担当したスチュアート・クレイグと初コラボレートし、続いて『ラブ・アンド・ウォー』(96)、『アベンジャーズ』(98)でもタッグを組んだ。
 また、米アカデミー賞に輝いた大ヒット作『タイタニック』(97)、第二次世界大戦を描くドラマ『スターリングラード』(01)を担当した。
 さらに、10代の魔法使いたちを描く映画への参加を電話で打診されたのち、再びクレイグとの交流が始まった。以後10年間、ふたりは「ハリー・ポッター」シリーズに取り組むことになった。
 「ハリー・ポッター」シリーズが完結したのち、アートディレクター監修として『戦火の馬』(11)で美術担当のリック・カーターと組み、クレイグとはこれまでとまったく趣の違う『モネ・ゲーム』(12)で再タッグを組んだ。
 現在、クレイグとともに複数の新プロジェクトを企画中である。
 デイビッド・イェーツ監督とは、幅広いジャンルの映画/TV作品でチームを組んできた。その作品には、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(07)、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(09)、『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)と『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11)などがある。また、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)と続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)、アドベンチャー歴史劇『ターザン:REBORN』(16)でも再びイェーツ監督とタッグを組んだ。
 賞受賞経験をもつ編集者である。2003年、イェーツ監督のミニシリーズ「ステート・オブ・プレイ ~陰謀の構図~」で、英アカデミー(BAFTA)TV賞を受賞し、王立TV協会(RTS)賞にもノミネートされた。翌04年には、イェーツ監督のTV映画「セックス・トラフィック」でBAFTA TV賞とRTS賞の最優秀編集賞を受賞。イェーツ監督との仕事では、ほかにも、ミニシリーズ「The Way We Live Now」(01)でBAFTA TV賞とRTS賞に、TV映画「The Young Visiters」(03)で再びRTS賞に、TV映画「ある日、ダウニング街で」(05)ではエミー賞にノミネートされた。さらに、イェーツ監督とは、ミニシリーズ「The Sins」(00)と短編映画『Rank』(02)でもチームを組んでいる。
 近作に、大人気を博したTVシリーズを映画化したヒット作『ダウントン・アビー』(19)がある。そのほか、編集を担当した作品に、『ランナウェイ/逃亡者』(12/監督:ロバート・レッドフォード)、『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』(13/監督:リチャード・カーティス)、『エクス・マキナ』(15/監督:アレックス・ガーランド)、『KIN/キン』(18/監督:ジョナサン&ジョシュ・ベイカー)など。ほかにもTV映画「Split Second」(99)、TVシリーズ「Anna Karenina」(00)、TV映画「Donovan Quick」(00)、『Mystics』(03)のデイビッド・ブレア監督、TV映画「The Fix」(97)や『ヴァージン・フライト』(98)のポール・グリーングラス監督、TV映画「Cold Comfort Farm」(95)や「スウィーニー・トッド」(97)、そして「Screen One」の1エピソード「A Question of Attribution」(91)のジョン・シュレシンジャー監督など、多くの優れた監督たちとコラボレートしている。
 さらにTVでは、自身がBAFTA TV賞にノミネートされた「Screen Two」の1エピソード「Memento Mori」(92/監督:ジャック・クレイトン)、「Great Performances」の1エピソード「Suddenly, Last Summer」(93/監督:リチャード・エアー)、「コナン・ドイルの事件簿/ドクター・ベルの推理教室」(00/監督:ポール・シード)、「Flesh and Blood」(02/監督:ジュリアン・ファリノ)などの作品を担当した。
デイビッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)で4度目の米アカデミー賞を受賞。続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でも衣装を担当した。それ以前には、ロブ・マーシャル監督の『シカゴ』(02)と『SAYURI』(05)、ティム・バートン監督の2010年のヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』で同賞を受賞した。また、ジリアン・アームストロング監督の『若草物語』(94)、ジョナサン・デミ監督の『愛されし者』(98・未)、バートン監督の『スリーピー・ホロウ』(99)と『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(07)、ブラッド・シルバーリング監督の『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』(04)、マーシャル監督の『NINE』(09)でも同賞にノミネートされている。
2023年公開予定のマーシャル監督の実写版『The Little Mermaid』の仕事を終えたばかりである。また、バートン監督の実写版『ダンボ』(19)とネバーモア・アカデミーで学生生活を送るウェンズデー・アダムスを実写版で描く待機シリーズ「Wednesday」の衣装も手がけた。ほかにもバートン監督とのコラボレート作品に、『シザーハンズ』(90)、『エド・ウッド』(94)、『マーズ・アタック!』(96)、『PLANET OF THE APES 猿の惑星』(01)、『ビッグ・フィッシュ』(03)、『ダーク・シャドウ』(12)、『ビッグ・アイズ』(14)、『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(16)がある。
また、ジョナサン・デミ監督とは、『愛されちゃって、マフィア』(88・未)、米アカデミー賞最優秀作品賞受賞作『羊たちの沈黙』(91)、『フィラデルフィア』(93)でチームを組んだ。このほか、衣装を担当した幅広いジャンルの作品に、初めて衣装デザイナーとして携わった映画『家族の絆』(84)、『刑事グラハム/凍りついた欲望』(86)、『ワイアット・アープ』(94)、『すべてをあなたに』(96)、『ガタカ』(97)、『M:i:Ⅲ』(06)、『ツーリスト』(10)、『TIME/タイム』『ラム・ダイアリー』(共に11)、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』『スノーホワイト/氷の王国』(共に16)、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)、『スキャンダル』(19)などがある。
TVでは、「ARROW/アロー」(12~20)、「THE FLASH/フラッシュ」(14~)、「SUPERGIRL/スーパーガール」(15~21)、「BATWOMAN/バットウーマン」(19~)といったバーランティ・プロダクションズ作品のパイロット版の衣装を担当した。また、待機作にApple/Playtoneの第二次世界大戦を描くミニシリーズ「Masters of the Air」がある。
35年以上にわたるキャリアのなかで、140本以上の映画/TV作品の音楽を手がけ、業界で最も多才で尊敬される作曲家のひとり。これまでに、米アカデミー賞に9回ノミネートされ、エミー賞とグラミー賞の受賞歴をもつ。ASCAPの誉れ高いヘンリー・マンシーニ功労賞を受賞。さらに、BMIアイコン・アワードを受賞した。 レコードプロデューサー/アレンジャー/ソングライターとして、エルトン・ジョン、“クロスビー,スティルス&ナッシュ”、バーブラ・ストライサンド、“アース・ウィンド&ファイアー”、ボブ・シーガー、ロッド・スチュワート、“TOTO”、グレン・フライ、ダイアナ・ロス、カーリー・サイモン、オリビア・ニュートン=ジョン、ランディ・ニューマン、リッキー・リー・ジョーンンズ、チャカ・カーンら音楽界のビッグネームたちとコラボレートしてきた。
1985年、『マッド・オフィス』(未)で初めて映画音楽を担当し、即座にこれが天職だと気づいた。以後、さまざまなジャンルの映画で音楽を手がけている。その作品に、「ハンガー・ゲーム」シリーズ全4作(12,13,14,15)、『ナイトクローラー』『マレフィセント』(共に14)、『コンカッション』(15)、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)、『ローマンという名の男 -信念の行方-』(17・未)、『デトロイト』(17)、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』『くるみ割り人形と秘密の王国』『レッド・スパロー』(いずれも18)、『ジャングル・クルーズ』(20)、『この茫漠たる荒野で』(20・未)などがある。そのほか、携わった多くの作品には、『プリティ・ウーマン』(90)、『摩天楼を夢みて』(92)、『フォーリング・ダウン』『デーヴ』(共に93)、『ワイアット・アープ』(94)、『アウトブレイク』『ウォーターワールド』(共に95)、『真実の行方』(96)、『ディアボロス/悪魔の扉』(97)、『ヒマラヤ杉に降る雪』『シックス・センス』(共に99)、『アンブレイカブル』『ダイナソー』(共に00)、『トレジャー・プラネット』『サイン』(共に02)、『ピーター・パン』(03)、『コラテラル』『ヴィレッジ』『オーシャン・オブ・ファイヤー』(いずれも04)、『バットマン ビギンズ』(05)、『フリーダムランド』『レディ・イン・ザ・ウォーター』(共に06)、『ソルト』(10)、『恋人たちのパレード』(11)、『ボーン・レガシー』『スノーホワイト』(共に12)などがある。
17年、ロイヤル・アルバート・ホールで幕開けし、ヨーロッパ15都市を訪れた自身にとって初のライブツアー「3 Decades of Music for Hollywood」を終えた。
 映画/TV音楽への貢献に加え、パシフィック交響楽団のコンサート向けに、09年に初演された「I Would Plant a Tree」と、15年に有名なバイオリニスト、ジェームズ・エーネスが客演し、初演された「Concerto for Violin and Orchestra」の2曲を作曲している。 また、ヒラリー・ハーンのコレクション「27 Pieces: The Hilary Hahn Encores」に収録されるアンコールピースの作曲を委託され、「133 . . . At Least」を作曲。18年には、ジェームズ・エーネスが首席バイオリン奏者兼芸術監督を務めるシアトル室内音楽協会より室内楽曲の作曲を委託され「they have just arrived at this new level」を作曲し、同協会により初演された。また、最近作曲した「Concerto for Cello and Orchestra」は、ロサンゼルス室内管弦楽団によって初演された。
25年以上のキャリアをもつ視覚効果スーパーバイザーで、フレームストア映画部門のクリエイティブ・ディレクターである。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(10)の特殊効果チームのメンバーとして、英米アカデミー賞にノミネートされた。デイビッド・イェーツ監督の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16)でティム・バークとともに視覚効果監修を担当。バークとともに英アカデミー(BAFTA)賞と視覚効果協会(VES)賞の最優秀視覚効果賞にノミネートされた。さらに続編の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18)でもバークとともに再びBAFTA賞の同部門にノミネートされた。
 2013年、カール・リンシュ監督の『47 RONIN』で視覚効果監修を担当し、6チームを率いて約1500のネイティブ・ステレオ・ショットを手がけた。次いで、ゲイリー・ショア監督の『ドラキュラZERO』(14)でも視覚効果監修を担当した。
これ以前に、フレームストアにおいて、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『ナニー・マクフィーの魔法のステッキ』(共に05)、『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(07)、『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(08)などの作品に携わっている。  キングストン大学でイラストについて学んだのち、1997年にフレームストアに入社。TVと映画の両方に携わるなかで、ホールマーク放送の「ダイノトピア」(02)、BBC放送の「Space Odyssey: Voyage to the Planets」(04)でVES賞を受賞した。また、TV映画「ドラゴンズワールド」(04)ではエミー賞にノミネートされた。
 さらに、視覚効果監修を担当したTV作品には、キューダス/BBC製作の「MI-5 英国機密諜報部」(02~11)、自身がBAFTA TV賞に2年連続でノミネートされたITV放送の「プライミーバル」(07~11)などがある。