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公式X
CAST & CHARACTERS
STAFF
原作:倉井眉介 
Mayusuke Kurai
「怪物の木こり」(宝島社文庫)
第17回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
強烈な個性に選考委員たちも瞠目、各メディアでも絶賛された超刺激サスペンス大作。

COMMENT

Q:完成された映画をご覧になった感想をお聞かせください。原作者というご自身の立場ならではの驚きや発見はございましたか?
僕にとって「怪物の木こり」の登場人物たちはみな自分の一部であり、分身のような存在でした。ですが、映画の中の彼らはまるで別人。同じ台詞を口にしているのに、完全に僕から独立した存在のように感じられました。それだけ役者の皆さんがキャラクターを自分のものにしていたということでしょうね。役者さんが演じるとこうも違うものかと驚かされました。

Q:サイコパス弁護士・二宮彰を演じられた亀梨和也さんの演技はいかがでしたでしょうか?
亀梨さんの演じる二宮は原作よりも怖カッコイイキャラクターとなっていました。ですが、作者として目を引かれたのはむしろ、それ以外のときの二宮でしたね。台詞もなく、表情に大きな変化のないシーンでさえも彼の精神状態が伝わってくるのです。それが具体的にどういったシーンなのかはネタバレになるので言えませんが、映画を観れば何のことかはわかると思います。ぜひ劇場で確認してみてください。

Q:撮影現場をご覧になった際の感想をお聞かせいただけますでしょうか?
僕が見学させてもらったのはクライマックスにあたるシーンでしたが、実際の現場よりも映像の中の現場が迫力があって驚きました。また、カメラが止まるたびにスタッフの方たちがきびきびと動くので、そこにもとても感心させられました。全員が自分の役割をわかっていないとできないことです。僕ならきっと三日と持たずにクビになっているでしょうね。

Q:最後に、倉井様の原作をお読みになった上で、今回の映画化を楽しみにされているお客様へのメッセージをお願いいたします。
実は原作と映画では結末が違っているのですが、それによって作品そのものの味わいも大きく変わっていると感じました。原作とはまた違ったベクトルで、胸にぐっとくるものがあると思います。その上セカオワさんの曲がその結末に異様にマッチしているので、エンドロールのあいだも物語の余韻に浸ることができて、これではネットに「原作よりもよかった」という感想が溢れそうで心配です(笑)。皆さん、作者を気遣った感想をお願いします。
監督:三池崇史 
Takashi Miike
法では裁けぬ男と女の物語。
あなたはすべての登場人物を赦し、愛することでしょう。これは暴力と癒しの映画です。

COMMENT

Q:この異色の原作を映画化するにあたって、どのようなお気持ちでしたか?
リスペクト。
原作を愛し、スタッフ、キャストの才能を愛する。
そこから生まれるバイオレンスを、心の底から楽しんでいただきたい。そんな思いで撮影に臨みました。

Q:亀梨和也さんとの初タッグについて
「自分の感性の赴くままに自由に演じてほしい」と伝えました。
無垢で繊細な剥き出しの亀梨和也をご賞味ください。きっと、夢に出ますよ。
サイコパス監修:中野信子 
Nobuko Nakano
脳科学者/医学博士/認知科学者、東日本国際大学教授

COMMENT

Q:サイコパスの特徴とは、どのようなものなのでしょうか?
共感性を持たず自他問わず痛みに対する感受性が低く、時にはそれが恐れ知らずの勇敢さと受け取められる。自分をよく見せる術に長けていることと併せて、一見、大変魅力的な人物に映ることも。

Q:中野先生が撮影現場でご覧になられた、亀梨さん演じる「サイコパス弁護士」は如何でしたでしょうか?
亀梨さんご本人は非常に温かみのある快活なキャラクターをお持ちだと思いますが、いわば真逆といえる主人公の危険な魅力、サイコパスならではの血の通わない表情、表層的に人柄の良さを演出する計算高さを演じる俳優としての力に唸らされました。

Q:本作感想をお聞かせ下さい。(恐れ入りますが、まだ本編が未完成のため、「脚本」への感想としてご回答頂けますと幸いです)
脳を他人に操作される可能性への言及は洋の東西を問わず普遍的な恐怖心と快感をそそるテーマで、我々がいかに自分は自分を制御できている(はずだ)という不確かな信念にしがみついているかを暴くような、メタ的にも楽しい作品といえます。

Q:脳科学者としてサイコパスに最もお詳しい先生視点からみる、本作の見どころは何でしょうか?
サイコパスは身近にいれば実に危険で不都合な存在ですが、スクリーンを通してみるとこれほど魅力的に見えるものかというマジックをぜひ体感してください。これは映画の魔力でもありますが、遠くにいて直接的な実害さえなければ、私たちはサイコパスを本能的に支持してしまうのだという、消し去ることのできない人間の業でもあります。
亀梨和也
二宮彰
連続殺人鬼に狙われる弁護士。
目的のためには手段を選ばず、殺人すらいとわない狂気のサイコパス。
PSYCHOPATH FILE
サイコパス度数満点のパーフェクト(完全なる)サイコパス。

・邪魔な人間は排除すべきという考えを持っている。

・表情すら変えず殺人を犯す。

・「愛」や「情」といった感情は一切持たない。

COMMENT
Q:役作りについて
撮影前に監督・プロデューサーさん・スタッフの皆さんと台本についてお話をさせていただく機会があり、今までに無いような表現・キャラクターの特徴をどう出していくか相談させていただき、演じる方向性を決めさせていただきました。実際に演じる時には、細かい表情や目の使い方を意識しました。サイコパスの二宮のキャラクターを作るうえで、表情や目の表現は重要なのではないかと考えて。「サイコパス」というワードは印象が強いのですが、過度に強い表現をしてしまわないよう、欲望を抑えながら演じました。

Q:三池監督との初タッグについて
三池監督のお写真や作品を拝見させていただいている中で、僕自身の勝手なイメージですが、ものすごくストイックで硬派な方なのではという印象を持っていました。顔合わせで初めてお会いする時はものすごく緊張していたのですが、実際にお会いしてお話をさせていただくと、すごく笑顔が素敵な方で、物腰も柔らかく、ふわっとした淡い優しいオーラを監督から感じました。撮影現場は、もちろんシーンによってはストイックに突き詰めていくところもあるのですが、監督をはじめ、スタッフの皆さんの作ってくださった温かみに溢れた愛情ある現場にすごく感動しました。

Q:菜々緒さん・吉岡さんとの共演について
菜々緒さんとは以前も共演させていただいていたので撮影にはすごく入りやすかったです。役柄の関係性としては、緊張感のある設定だったのですが、撮影を楽しみながらあうんの呼吸で素敵な撮影が出来たと思います。吉岡さんとご一緒するのは今回が初めてでした。吉岡さんとは共演初日から凄くヘビーなシーンの撮影だったのですが、本当に全身全霊で作品やキャラクターにエネルギーを向けてくださる方だったので、僕自身も彼女のエネルギーを感じながら、うまく融合して撮影させていただくことができたと思います。

Q:映画「怪物の木こり」はどんな作品に?
それぞれのキャラクターを通して、人間の心の美しい部分と、そうではない部分をどちらも映像としても切り取ってもらえていると思います。また、音楽を含めて、三池監督がこの作品をどういう風に仕上げてくださるのか非常に楽しみです。作品のテーマを、映画を見てくださった皆さんに考えていただきつつ、何かを感じてもらいながら、最後にはハッとしていただける結末でもあるので、存分に楽しめる作品になるだろうと、非常に期待しております。
Kazuya Kamenashi /
Akira Ninomiya
菜々緒
戸城嵐子
捜査本部で孤立しながらも、
連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー。
PSYCHOPATH FILE
頭脳労働は得意だがコミュニケーションが苦手な、いわゆる変人天才タイプ。
サイコパス傾向強め。周囲の空気を読めないため人間関係のトラブル多め。

・組織の慣習や規律に無頓着なので、警察組織の中では浮いた存在。

・事件=解くべき問題、という思考。犯罪捜査へのモチベーションは、正義感・倫理観というよりも、情報を集めて分析し「心理を読む」「推理する」「謎を解く」こと自体への強い関心。

・自分にはあまり関心がない。

COMMENT

Q:役作りについて
三池監督からはプロファイラー捜査員として、サイコパスな要素も取り入れて欲しいという要望があったので、現場検証や捜査シーンの時など、事件や証拠に執着する様子を意識しながら演じさせていただきました。原作とは少し違った戸城嵐子になっていると思います。

Q:亀梨和也さんとの共演について
亀梨さんの持つ目力と役に入った時の雰囲気が、私が原作を読んだ時の彰そのもので、対面で芝居した時に体が震える感覚があったのを今でも覚えています。
セットチェンジなどの待ちの時などには優しく声をかけてくださり、役に入っている時とのギャップに少し怖さも感じたほどでした。

Q:映画「怪物の木こり」はどんな作品に?
サイコパス対サイコパスのサイコスリラーというだけではなく、人間とは、人の心とはなんなのかということを考えせられる作品だと感じました。
Nanao /
Ranko Toshiro
吉岡里帆
荷見映美
父親の不審死にふさぎ込む二宮の婚約者。
PSYCHOPATH FILE
「無自覚」ゆえにサイコパス度数は低いが覚醒する可能性は秘めている。

・自分でも知らないうちに共感されていることが多い、無自覚な誘惑者。

・感情にストレートで表情豊かな反面、高すぎる感受性を表に出さないよう普段から自己抑制的な言動をとっている。

COMMENT

Q:役作りについて
私が演じた映美という女性は、ピュアな想いと、影を背負いながらも前向きに生きていく精神力を持っている善良な人間です。
そんな彼女ですが、亀梨さん演じる狂気を孕む男性に恋をしてそれが少しずつ歪んでいく…どんなに美しい精神を持った人でも彼の前では脆く無惨に散っていく、そんな様を意識して演じました。

Q:亀梨和也さんとの初共演について
亀梨さんの演じるサイコパスな二宮は色っぽく、儚さもあり、ただ単に憎むことのできない不思議な魅力があるように感じました。皆様もきっと二宮に翻弄されることかと思います。

Q:映画「怪物の木こり」はどんな作品に?
人を狂わせていく二宮の危うさと翻弄されていく人達の切なさが三池さんの手によって激しくロマンチックに描かれていくところが見どころの作品になるのかなと思います。ドキドキしながら見て頂けると嬉しいです。
Riho Yoshioka /
Emi Hasumi
染谷将太
杉谷九朗
二宮の協力者のサイコパス脳外科医。

PSYCHOPATH FILE
サイコパス度が非常に高い。
(常人のサイコパス度は★1)

・言動の判断基準は楽しいか楽しくないか。楽しいこと=善、楽しくないこと=悪。楽しいと感じた場合は殺人もOK。楽しくない場合は除外目的での殺人もOK。

・ほとんどの事象に均等に興味がなく日常がつまらないと感じているため、刺激的な状況を過剰に求める。

・同じくサイコパス度の高い人間に関心を示す。

Shota Sometani /
Kurou Sugitani
中村獅童
剣持武士
過去の殺人事件の容疑者。

PSYCHOPATH FILE
自意識の高さが災いして社会に溶け込めない、内向的なサイコパス。
自分のサイコパス性にある程度自覚的。

・自分に合わせてこない「社会の方が悪い」という思考。

・他者との関係がうまく築けないため引きこもっている。

・唯一の理解者であった妻が死に、その保険金で生活していけるので外に出ない。

Shido Nakamura /
Takeshi Kenmochi
渋川清彦
乾登人
暴力行為で更迭された刑事。
PSYCHOPATH FILE
証拠より自らの直感と見立てを優先する。
刑事という職業によって後天的に暴力性が発露したソシオパス。

・犯罪や犯人への嫌悪感が異常に強い。

・容疑者として一度マークした人物に執着し、場合によっては暴力も辞さない。

Kiyohiko Shibukawa /
Noboru Inui
柚希礼音
東間翠
31年前の連続猟奇殺人の犯人。

PSYCHOPATH FILE
サイコパス度数満点のパーフェクト(完全なる)サイコパス。

・医療研究のためと、何人もの児童を誘拐し殺害。

・違法手術への罪悪感はゼロ。

・手術の結果、死に至らしめたとしてもそれは医療研究のため「必要な犠牲」。

Reon Yuzuki /
Midori Touma